文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国の経済は、企業の設備投資が持ち直し、個人消費に底堅い動きが見られるなど、景況全般に関し緩やかな回復傾向が見られました。一方で資源価格の下落による新興国経済の減速、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動の影響などを受け、景気の先行きは依然不透明な状況にあります。
当社の事業領域であるインターネット分野におきましては、主にスマートフォンの普及によりインターネットの利用シーンは増加し、例えば実店舗における購買時の検索、クーポン利用など、インターネットと実店舗がシームレスに繋がる機会が増えるなど、インターネット広告の市場規模は堅調に拡大しております。
また、020(※1)やオムニチャネル(※2)といった動きに加え、ウェアラブルデバイス(※3)などのデバイスの進化やIoT(※4)などの潮流により、今後もインターネット及びインターネットにおける集客の重要性は、益々高まるものと考えております。
平成26年には、日本国内におけるスマートフォン端末の普及率が過半数に達し、スマートフォン経由でのインターネットサービスの利用が拡大いたしました。これに伴い、スマートフォン上で提供される情報サービス・アプリケーションのプロモーション需要も急速に拡大し、その結果、スマートフォン広告市場が本格的に形成されました。
スマートフォン広告市場は、平成27年の3,717億円から平成28年には4,542億円の規模まで成長することが予測されております。また、商品別のスマートフォン広告市場規模は、検索連動型広告1,380億円(前年比115%)、ディスプレイ広告2,225億円(前年比135%)、成果報酬型広告112億円(前年比70%)となっております。(※5)
※1 020とは、Online to Offline(オンライン・トゥー・オフライン)の略で、オンライン(インターネット)とオフライン(実店舗)の購買活動が連携し合う、またはオンラインの活動を実店舗などでの購買を促進する効果に結び付ける施策を指します。
※2 オムニチャネルとは実店舗やオンラインストアをはじめとするあらゆる販売チャネルを統合する施策を指します。
※3 ウェアラブルデバイスとは、腕や頭部など、身体に装着して利用することが想定された端末(デバイス)を指します。
※4 IoTとは、Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)の略で、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信する技術や仕組みを指します。
※5 CyberZ/デジタルインファクト共同調査(平成28年4月20日発表)
このような環境の下、当社は、創業事業であるPC・モバイル集客支援事業に加え、スマートフォンアフィリエイトASP事業およびスマートフォンアプリCMS ASP事業へ経営資源を集中し、収益基盤の確立を図ってまいりました。
以上により、当第1四半期累計期間における売上高は855,769千円(前年同期比21.0%減)、営業損失4,195千円(前年同期は145,662千円の営業利益)、経常損失4,855千円(前年同期は145,547千円の経常利益)、四半期純損失は10,214千円(前年同期は88,464千円の四半期純利益)となりました。
セグメント別の営業概況は次のとおりです。
①スマートフォンアフィリエイトASP事業
当事業は、スマートフォンアプリのプラットフォームであるAppleが提供するAppStore及び、Googleが提供するGoogle Playにおける「アプリインストール型広告(GMO SmaAD)」を展開しております。CPI(コスト・パー・インストール)あるいはCPA(コスト・パー・アクイジション)といった成果報酬型の商品体系とすることにより、お客様にとって費用対効果が明確となり、良質なユーザー獲得が可能となります。
当事業は全て自社にて開発・提供しており、常に最新のテクノロジーへの対応を行っております。さらに北米・アジア圏を中心とした海外展開を開始し、販路の拡大に注力しております。また、今期は大規模な先行投資と積極的な新商材の開発・投入により、競争力の一段の強化を図っております。
以上の結果、当第1四半期累計期間において、当事業の売上高は、359,482千円(前年同期比54.9%減)、セグメント損失は52,390千円(前年同期は118,955千円のセグメント利益)となりました。
②PC・モバイル集客支援事業
当事業は、SEO対策及びリスティング広告・SNS広告の運用代行を軸としたPC・モバイル集客事業を展開しております。当事業は、創業事業であり豊富なノウハウを有するSEOコンサルティングに加え、ソーシャル広告及び集客メディアなど成長分野への注力により、売上・利益ともに堅調に推移しました。
以上の結果、当第1四半期累計期間において、当事業の売上高は、464,826千円(前年同期比68.4%増)、セグメント利益は77,339千円(前年同期比17.2%増)となりました。
③スマートフォンアプリCMS ASP事業
当事業は、スマートフォンアプリ導入ツールを簡単かつ安価で提供する「GMO集客アップカプセル」を展開しております。オンラインからオフラインへ顧客を送客できる機能(O2O:オンライン・トゥー・オフライン)を備えております。具体的には、特定のアプリユーザーに対してのみ情報配信を行うプッシュ通知機能や店舗を中心とした一定エリアに入ったユーザーのみを指定して自動的にクーポンや情報の配信を行う機能を実装することで、数多くのリアル店舗が課題として抱える店舗集客に関し、新しい集客の形態を提案しております。
今期は販路の拡大に積極的に取り組むとともに、複数店舗を展開されている大規模チェーン店様向けの機能強化を行い、顧客基盤は順調に拡大いたしました。
以上の結果、当第1四半期累計期間において、当事業の売上高は、31,460千円(前年同期比230.3%増)、セグメント損失は29,144千円(前年同期は39,293千円のセグメント損失)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題に重要な変更はありません。