文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1) キーパー製品関連事業
キーパー製品関連事業は、従来からのガソリンスタンド業界など車のアフターマーケットでの売上に加えて、カーメーカーやカーディーラーなどの新車マーケットである自動車業界においても同じ規模の売上を獲得して、3年後に、現在のキーパー製品等関連事業の売上規模を約2倍にする目標を立てております。
その具体的な方策としてKeePer初の”新車用”コーティングとして発売した、「EXキーパー」を中心に会社の総力を挙げ、導入を推し進めます。
その為、その分野専門の営業を特販部として精鋭の12名体制で新設し積極的な活動を行っております。その成果は自動車業界に対する売上が第4四半期において前期比179%増の売上1億21百万円と大きく前進しております。
今後も更に売上増に応じ特販部スタッフを積極的に増員していきます。また、主にキーパープロショップを中心とした、キーパー施工店においては、コロナ禍でアフターマーケットでの需要が高まりをみせております。だからこそ、技術レベルの向上と共に、商品・品質の向上を図り、リピートのお客様を増やす活動を積極的に行っていくと共に、「愛車・一新」などのユーザーにとって魅力的な企画を行っていきます。
更に、昨年の11月に発売した新商品「ミネラルオフ」を使い、新しい洗車メニューとして、コーティング車の水弾きを元通りにし、キレイにしたいお客様へ、一番いい洗車として、キーパープロショップへ洗車の高付加価値化を広げていきます。また、カーディーラーでは「洗車が無料のサービス」として定着しているので、洗車の有料化と共に洗車の高付加価値化を提案してまいります。
スマートフォン用のコーティングとして販売をしている「Mコーティング」が、ドコモ店舗でのコーティング付帯率増加と、取扱い店舗が増加しているため、着実に増販しており、今後は更に販路の拡大をしていきます。このスマートフォン用のコーティングは、今後キーパープロショップやキーパーLABOでも提供できるようにし、車以外へのサービスとして、KeePerコーティングを広げる活動を積極的にしていきます。
(2)キーパーLABO運営事業
キーパーLABO運営事業は、前期2店舗のみの出店でしたが、これは前記の通り、特販部の強化と共に、3年前からの集中出店期に出した新店の熟成を図り、採算性を大幅に改善する目的があり、一時的に意識して新規出店を控えたものです。その結果、このセグメントでの営業利益は前年同期比45.3%増と大幅に改善しております。
今期以降は、近来のKeePerブランドの認知度アップによって、2020年4月にオープンしたキーパーLABO小平店が開店初月から5百万円をオーバーするなど、新規店の立ち上がりが大幅に改善されており、会社の長期の拡大成長を考え、年間8店舗前後の新規出店を計画しております。
更に、既存店の収支を上げる事にも力を入れ、改装と新ブランディングデザインの変更も積極的に行っていきます。
店舗が拡大していくうえで、組織体制も重要であり、LABOマネージャーを中心とした体制作りも構築していきます。そして、店舗スタッフとのコミュニケーションを密にとり、お客様ニーズの発掘と人材育成にも力を入れ、技術・知識の向上を図っていきます。
直近のキーパーLABOの好実績が続いている事から、「愛車を清潔に、キレイに、長く乗ろう」のこの傾向はしばらく続くものと考えており、人材採用も新卒、中途共に積極的に行っていきます。
キーパーLABOでは、6月より新しい予約システムを導入し運営を開始しております。お客様より予約がしやすくなったというご意見も沢山いただき大変好評で、Webでの予約率が、従来に比べ、倍増をしております。また、高単価のコーティングのご予約を多くいただくようになりました。今後は、この予約システムをキーパープロショップにも展開し、2021年6月期に実装できるように進んでおります。
(3)KeePerのブランディング
ブランディングとして、そして採用活動にも大きな効果を発揮している、「スーパーGT」では、2020年度もスポンサーを継続中であり、第1戦をポールトゥウィンで完全優勝をしました。第1戦を見る限り、今シーズンの速さは圧倒的であり、3年ぶりのチャンピオン奪回に向け大きな期待が出来ます。また、今期も、純粋に宣伝効果を得る事と車業界への積極的な働きかけを考え、「インタープロトシリーズの冠スポンサー」を継続しております。
好評である「キレイへの挑戦」のテレビCMについては、今期は全国一斉の放映ではなく、費用対効果をしっかり考え、地域を限定し、テレビCMを行っていきます。また、WebサイトでのYouTubeをはじめ様々なデジタルコンテンツで配信していきます。また今期は新たな試みとして、自動車専門雑誌と同時にWeb掲載にも力を入れ、将来に向け積極的な広告宣伝を効果的に展開し、ブランド周知を図っていきます。
事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)人材教育について
当社のビジネスモデルは、キーパーLABO運営事業で人材を確保し、実際の店舗運営の中で施工技術と接客術、マネージメントを習得します。そこで得られた技術とノウハウを、キーパーLABO店舗の責任者への配置又は、キーパー製品等関連事業に配置した社員が研修活動をしていく形を、人材教育のステップとしております。そのため、キーパーLABO運営事業の新規出店のスピードが上がってきた場合、技術及びノウハウを習熟した社員に育成するためには、時間を必要とするため、当社の成長スピードの足かせになる可能性があります。
(2)店舗の賃貸物件への依存について
当社の直営店は原則として土地を購入せず、土地の有効活用を考える地主等から賃借しています。契約に際しては相手先の信用状態を判断したうえで出店を行いますが、賃借期間が長期にわたる場合が多く、当該長期の契約期間中に倒産その他賃貸人の信用状態の予期せぬ悪化等の事由により、契約解除せざるを得ない事態になった場合には、直営店の営業継続が困難になることが想定され、当社の業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。
(3)個人情報管理及びシステム管理のリスクについて
当社では、さまざまな情報システムを使用して業務を遂行しており、適切なシステム管理体制の構築やセキュリティ対策を行っていますが、停電、災害、不正アクセス等の要因により、情報システムの障害や個人情報の漏えい、改ざん等の事態が起こる可能性があります。
また当社が保有・管理する情報は、販売業、サービス業として多数のお客様の個人情報をはじめとする重要なものが多く存在します。これらの情報の保護・管理につきましては、「個人情報保護規程」「情報セキュリティ管理規程」を定め、従業員への教育、セキュリティ対策などの社内管理体制を整備し、情報保護の徹底を図っています。しかし、万一不測の事態が発生し、重要な情報が外部に流出・漏えいした場合は、損害賠償によるコストの発生、社会的信用の低下による営業活動への悪影響など、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)特定の業界への依存について
当社のキーパー製品等関連事業における販売先のほとんどは、ガソリンスタンド向けとなっております。そのため、同業界の再編成、事業戦略の転換並びに動向等によっては、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(5)季節変動について
当社の第2四半期(10月~12月)は、お正月前に車をきれいにしたいという日本人特有の需要が集中するため、他の四半期と比較して売上高が偏って高くなっております。一方、その反動で第3四半期(1月~3月)にはその分だけ需要が落ち込みます。その結果、第2四半期と第3四半期の売上高を合計して2で割り平均を出すと、他の四半期と同じレベルになり、第2四半期の偏りが解消される傾向となっております。
(6)自然災害による影響について
当社が店舗を展開する、または、事業関連施設を所有する地域において、地震、洪水、台風その他の大規模な自然災害が発生し、店舗等が被災した場合には、営業継続が困難になることが想定され、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(7) 固定資産の減損会計について
当社は、「固定資産の減損会計に関する基準」及び「固定資産の減損会計に関する手続」を定め、それを厳格に適用することとしております。そのため、当社の店舗において営業活動から生ずる損益またはキャッシュ・フロー等を算定し、減損の測定等を実施しております。今後、同店舗から得られる損益またはキャッシュ・フローの状況等によっては、減損処理に伴い、当社の業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。
(8)知的財産権について
当社は、特許権をはじめとする知的財産権の重要性を認識しております。しかし、出願する特許権・商標権等の知的財産権の登録査定を得られない場合、または当社の認識していない知的財産権が成立し、第三者からの侵害を主張され裁判などの紛争に至った場合には、当社の業績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。
(9)為替相場変動による影響について
当社は、海外から製品の輸入が、2020年6月期全体の仕入高の約35%となっております。急激な為替の変動に対処できない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(10)事実と異なる風説が流布することについて
当社のホームページ、keepercoating.jp及びkeeperlabo.jpは、当社のサービス・店舗を利用しようとするお客様にとって重要な判断材料となります。実際に来店動機の最上位にインターネットでの情報が上げられており、インターネットなくして効果的な集客は考えられない状況です。他方、インターネット等を通じて当社の製品・店舗・役職員に対する事実と異なる悪評・誹謗・中傷等の風説が流布される可能性もあり、この場合、当社への信頼及び企業イメージが低下し、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(11)同業他社との競合のリスクについて
当社はケミカル・機器などの「開発」「製造・卸・販売」「直営店運営」「技術・ノウハウの研修」と、それぞれが相関性を持ったすべてを網羅しているところに強みを持ったビジネスモデルです。現在のところこのようなビジネスモデルを持った競合は存在しません。しかし、その一部の部門において当社の製品あるいはサービスを上回る付加価値を生み出す競合先が出現する可能性がない訳ではありません。あるいはそのような競合状態を経験していないこと自体が、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(12)内部管理体制について
当社は、企業価値の持続的な増大を図るため、内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(13)特定取引先への依存について
当社の主要な取引先であるSONAX社は、ドイツに本社を置くホフマン企業グループの中核をなす同国内で約50%のシェアを持つドイツ最大の自動車ケミカルメーカーであります。当社とは2001年からボディガラスコーティング製品において共同開発を行っております。
当社は設立後、間もなく独自でケミカル製品の開発を行っておりましたが、すべての製品を自主開発するには膨大な開発費が必要であったため、SONAX社と共同で開発を行ってきた経緯があります。
当社の主力商品の一つであるキーパーコーティングのうち、ボディガラスコーティングの材料であるKeePerブランドのケミカル製品(DKC、レジン2)をSONAX社と共同開発し、その製造をSONAX社に製造委託しております。
当社のボディガラスコーティングのほとんどに、SONAX社に製造委託しているケミカル製品が使用されており、当該製品の仕入高は2020年6月期の当社全体の年間仕入高の約29%であります。
現在、SONAX社との取引関係は良好かつ安定的に推移しておりますが、同社の事業政策や事業再編等により取引関係の継続が困難となった場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当事業年度における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、経済活動が一定期間停止したこともあり、景気が大きく悪化し、先行き不透明な状況が続いております。
このような環境の中、当社では、ユーザーに提供されるKeePerコーティングの品質の維持・向上を従来以上に実現していくことが、当面の業績を向上させるだけでなく、将来に向けての発展を目指したKeePerブランドのブランディングを確実にしていくために最も重要であると考えています。
2020年6月期のスタートである、第1四半期累計期間(2019年7月から2019年9月)におきましては、7月と9月に長梅雨、複数の台風が来たりと、天候の影響を受けながらも、売上高22億54百万円(前年同期比16.3%増加)、営業利益2億91百万円(同36.9%増加)となり、この期間の過去最高益を出すことができ、順調なスタートとなりました。
そして、第2四半期累計期間(2019年10月から2019年12月)におきましては、消費税増税後の10月に苦しみ、その後は最需要期である12月に大きく回復しましたが、売上高25億76百万円(前年同期比1.5%増加)、営業利益5億57百万円(同11.8%減)と減益となりました。
続く、第3四半期累計期間(2020年1月から2020年3月)におきましては、売上高17億57百万円(前年同期比4.7%増加)、営業利益1億43百万円(同42.2%増加)となり、カーコーティングに関わる事業において、例年1月~3月は需要が低くなる時期ですが、昨年に続き黒字転換を果たし、増収増益を果たすことが出来ました。
直近の第4四半期累計期間(2020年4月から2020年6月)におきましては、コロナ禍で4月はキーパー製品等関連事業においてはスクールの中止や営業活動の自粛をし、キーパーLABO運営事業については、時短営業や休業などの影響を受けました。しかし、5月になり緊急事態宣言が解除されると、「愛車を清潔に、キレイにしたい」というマインドが非常に高くなり、両セグメント共にコーティングと洗車の需要が一気に高まりを見せ、売上高21億11百万円(前年同期比2.5%減)と若干減収したものの、営業利益3億74百万円(同9.8%増加)と増益することが出来ました。
この要因は、世界規模でコロナ禍が続く中、新車の購買を少しためらわれるような風潮が続いており、「今の愛車をもう一年、もう一車検、キレイにして、大切に乗ろう」と、今乗っている愛車をリフレッシュする為に、新車購買心理の裏返しとして高価格帯のコーティングを買われるお客様が多くなっているためです。そして、3密を避けるために、仕事やレジャーでも交通機関を使わず、マイカーを乗る機会も増加しており、折角なのでマイカーをキレイに乗りたいという需要が高まり、続いております。
また、昨年に実施したテレビCMやYouTubeを軸に様々なデジタルコンテンツで配信した効果が続いている事とSNSでの高評価からKeePerの認知度が着実に上がってきており、EXキーパーやダイヤモンドキーパー類などの高額商品の需要が高くなり、キーパーLABOのみならず、キーパープロショップにも波及し施工台数が増加しており、自動車業界の営業活動においても大きなプラスとなっており、確実に導入が進んでおります。
キーパーLABOについては、合計2店舗のみの新規出店となりましたが、既存店については合計12店舗の改装と新ブランディングデザインの変更など店舗環境の改善を積極的に実施してまいりました。
その結果、当事業年度における売上高は86億99百万円(前年同期比4.6%増加)、営業利益は13億66百万円(同6.2%増加)、経常利益は13億73百万円(同5.5%増加)、当期純利益は9億13百万円(同8.0%増加)と増収増益となり、2期連続で過去最高益を更新する事ができました。
セグメント毎の概況は以下のとおりです。
① キーパー製品等関連事業
当事業における最も大きなシェアを占めている石油販売業界は、新型コロナウイルス感染症の拡散により、自粛ムードでお客様の外出が減り本業である燃料油販売数量の低下が続いております。当然、店舗への来店が減っており、タイヤやオイルなど燃料油以外の商品の販売も減少しておりますが、「愛車を清潔に、キレイにしたい」という需要が高い事から、KeePer製品については前年を上回る商品として、これまで以上に大きく期待されています。
カーディーラーなどの自動車業界においても新車販売が低調に推移している事から、アフターサービスの充実を図る流れが大きくなり、その中でもリピート率の高いKeePerが注目をされております。
毎年2月~5月はキーパー技術コンテストを実施していましたが、新型コロナウイルスの感染症が拡大している状況を考え、出場選手の健康と安全を最優先に考え、開催を中止し、2月から新発売した「EXキーパー」の紹介として「EXキャラバン」と称し全営業がキーパープロショップへの活動と、8、12月に続き、キーパープロショップ全店訪問による商品品質の確認を実施いたしました。
そして、6月からは、キーパーコーティングを施工しているキーパープロショップやキーパー施工店において「愛車・一新」を主テーマとし、「ものすごく美しくなって惚れ直す」を副テーマとした企画を実施中です。今の時勢に合い、好評の企画となっております。
当期、会社の総力を上げ取り組んでいるカーメーカーやカーディーラーなどの自動車業界への進出は、当社の得意分野でもある技術研修をカーディーラーのメカニックの方や納車センターの方へ実施し、内製化での導入を進めております。
また、VTホールディングス株式会社との資本業務提携をした事で、VTホールディングス株式会社の子会社であるカーディーラーにも導入が順次、進んでおり、自動車業界への進出に拍車をかけ、導入カーディーラーが順調に増加し、実績として着実に表れ始めております。
これらの活動の結果、キーパー製品等関連事業の売上高は46億47百万円(前年同期比0.5%減少)となりました。当セグメントにおける営業利益では12億33百万円(同1.4%増加)となりました。尚この営業利益は内部取引の利益2億40百万円が含まれており、内部取引控除後の利益は9億93百万円(同3.5%減少)となりました。
② キーパーLABO運営事業
キーパーLABO運営事業については、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先に考え、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の29店舗を4月9日~28日までの20日間を臨時休業(トレッサ横浜店は全館休業の為、5月6日まで休業)、その後は5月15日まで時短営業し、北海道の2店舗を除く48店舗を4月9日から5月15日まで時短営業をいたしました。
その為、4月は、直営全81店舗で前年同月の直営全79店舗に対して31.6%減となりましたが、5月にはコロナ禍での自粛ムードも収まりをみせ、「愛車を清潔に、キレイにしたい」という需要が一気に高まり、直営全81店舗で前年同月の直営全79店舗に対して20.9%増となり、6月においては更に高まりをみせ直営全81店舗で前年同月の直営全80店舗に対して32.3%増と大幅な伸びをみせました。
特に、緊急事態宣言の期間が長かった東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県においては、この需要が更に高くなり、東日本においては、既存店同月比48.8%増という今だかつてないような結果となりました。
これは、世界規模で新型コロナウイルス禍が続く中、新車の購買を少しためらわれるような風潮が続いており「今の愛車をもう一年」「あるいはもう一車検」、キレイにして、大切に乗ろうとKeePer需要が高まっているためと考えます。
それに加え、SNSでの高評価を見ての施工も多く、新車・中古車を買ってKeePerを選ばれるお客様も着実に増加しています。特に2月22日に発売をした「EXキーパー」が好評で、SNSでの評判を見ての施工が増加し、高価格にも関わらず発売から6月末までで、776台施工され、1億37百万円の売上増となりました。
この不況下においても、最高価格帯のEXキーパーが十分通用するものだという事が証明され、かつEXキーパーがメニューに加わった事で、ダイヤモンドキーパー類が価格的にも”真ん中”の商品になり、元々一番人気であるダイヤモンドキーパーをお客様が選びやすくなり、施工台数が大きく伸びました。
その結果、2020年6月期の平均単価は、前期10,274円から11,729円と14.2%増と大きく押し上げています。新店開発においては、合計2店舗のみの新規出店となりましたが、これは、会社として総力を上げて、カーメーカーやカーディーラーなどの車業界への進出に人材を含め、大きく力を入れ取り組んでいる事が大きく影響しております。
既存店については合計12店舗の改装と新ブランディングデザインの変更など店舗環境の改善を積極的に実施しました。しかし、当然将来に向け、拡大成長を続ける為には、新店開発が必要と考えており、今後も立地条件を重視し厳選して新規店舗開発をしていきます。
新店は2店舗
2020年4月 東京都小平市のコンビニストア跡地に「小平店」居抜き改装
2020年6月 愛知県名古屋市のコンビニストア跡地に「石川橋店」居抜き改装
12店舗の改装と新ブランディングデザインの変更
2019年8月 愛知県 鳴海店 リプレイス店
2019年8月 東京都 足立店 新ブランディングへ変更
2019年10月 愛知県 東郷店 洗車場、仕上げ場の全面改装&拡大
2019年11月 神奈川県 横浜綱島店 仕上げ場増設
2019年12月 愛知県 東海店 新ブランディングへ変更
2020年2月 兵庫県 宝塚店 新ブランディングへ変更
2020年4月 愛知県 名古屋東店 仕上げ場増設
2020年4月 福島県 郡山店 ブース増設
2020年4月 愛知県 中川店 外装変更、新ブランディングへ変更
2020年4月 三重県 名張店 内装・外装変更、新ブランディングへ変更
2020年5月 愛知県 一宮店 全面改装中(8月26日リニューオープン予定)
2020年6月 愛知県 豊田店 ブース増設、新ブランディングへ変更
加えて、2020年4月も、前期までと同水準の52名の新卒採用を果たしております。これらの活動の結果、当セグメントの当事業年度の売上高は40億52百万円(前年同期比11.0%増加)で、営業利益は3億73百万円(同45.3%増加)となりました。ただし、内部取引による費用が2億40百万円含まれております。
当事業年度における現金および現金同等物(以下「資金」という)は前事業年度末に比べ4億61百万円減少し18億93百万円(前事業年度末比19.6%減少)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は10億72百万円(前事業年度比2億99百万円減少)となりました。収入の主な内訳は税引前当期純利益13億45百万円、減価償却費2億45百万円であり、支出の主な内訳は法人税等の支払額4億85百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は13億20百万円(前事業年度比7億98百万円増加)となりました。収入の主な内訳は有形固定資産の売却による収入1億39百万円であり、支出の主な内訳は有形固定資産の取得による支出13億78百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は2億13百万円(前事業年度比1億6百万円減少)となりました。支出の主な内訳は長期借入金の返済による支出45百万円、配当金の支払額1億69百万円であります。
該当事項はありません。
当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析)
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。これらの財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わねばなりません。経営者は、債権、たな卸資産、投資、繰延税金資産等に関する見積り及び判断について、継続して評価を行っており、過去の実績や状況に応じて合理的と思われるさまざまな要因に基づき、見積り及び判断を行っております。また、その結果は資産・負債の簿価及び収益・費用の報告数値についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これら見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は35億14百万円(前事業年度末比9.7%減少)となり、3億79百万円減少しました。これは主に現金及び預金が4億61百万円減少、受取手形が40百万円減少、前払費用が1億19百万円増加したこと等によるものです。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は50億39百万円(前事業年度末比27.8%増加)となり、10億95百万円増加しました。これは主に有形固定資産が10億36百万円増加、建設協力金が44百万円増加したこと等によるものです。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は14億36百万円(前事業年度末比21.7%増加)となり、2億55百万円増加しました。これは主に未払金が36百万円増加、1年内返済予定の長期借入金が2億85百万円増加、未払法人税等が74百万円減少したこと等によるものです。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は12億84百万円(前事業年度末比18.2%減少)となり、2億86百万円減少しました。これは主に長期借入金が3億31百万円減少、退職給付引当金が33百万円増加したこと等によるものです。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は58億32百万円(前事業年度末比14.7%増加)となり、7億46百万円増加しました。これは主に利益剰余金が当期純利益により9億13百万円増加した一方で、配当により1億69百万円減少したこと等によるものです。
(3)経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は86億99百万円(前事業年度比4.6%増加)となりました。
事業セグメントごとの内訳は、キーパー製品等関連事業が46億47百万円(前事業年度比0.5%減少)、キーパーLABO運営事業が40億52百万円(前事業年度比11.0%増加)となりました。
キーパー製品等関連事業における最も大きなシェアを占めている石油販売業界は、前期に起きた最大手石油元売り2社の会社合併によってKeePerなど「油外収益商品」の販売が一時的に滞っておりましたが、今期は合併に伴う混乱も完全に落ち着き、店頭でのKeePerの販売が活発にされており、完全に元の状態に戻りました。
キーパーLABO運営事業の新店の開発は、店舗数最優先から採算性重視の立地条件優先の考え方に転換し、2019年6月期は、新店は8店舗の出店を実現しました。新店の開発を、一時的ですがペースを落とす事によって、既に新店としてオープンをした店舗の成熟期間を待つ事が出来、会社全体の収益改善に繋がっています。
また、既存店の収支を上げる事にも力を入れ、12店舗の改装と新ブランディングデザインの変更も積極的に行いました。
(売上総利益)
当事業年度の売上総利益は、66億38百万円(前事業年度比6.9%増加)となりました。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は13億66百万円(前事業年度比6.2%増加)となりました。
(経常利益)
当事業年度の経常利益は、営業外収益12百万円と営業外費用5百万円を考慮した結果、13億73百万円(前事業年度比5.5%増加)となりました。
(税引前当期純利益)
当事業年度の税引前当期純利益は、13億45百万円(前事業年度比8.1%増加)となりました。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は、法人税等4億31百万円を計上したことにより、9億13百万円(前事業年度比8.0%増加)となりました。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。
(5)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
① キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
キャッシュ・フローの分析は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
② 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社は、運転資金及び設備資金につきましては、自己資金または金融機関からの借入により資金調達することとしております。
なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は18億93百万円、1年内返済予定の長期借入金の残高は3億31百万円、長期借入金の残高は6億63百万円となっております。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
① KeePerの品質維持とブランディングについて
「サービス商品」であるKeePer商品は、工場やセントラルキッチンなどで画一的に造られる「製品」ではなく、キーパーLABO及びキーパープロショップなどの店頭で、一つ一つ造り上げられる「サービス商品」なので、その品質維持に難しいものがあります。
しかし、それをKeePerは、材料ケミカルの高い性能と、それを店頭での施工技術力の維持のために、全国13か所のトレーニングセンターを設置し約60名のインストラクターが活動しております。
それにも増して、全国のキーパープロショップの皆さんの高品質に対する意識の高さが、施工されたキーパーコーティングの、サービス商品としての高品質の向上と維持を実現しています。その品質の高さは定評があり、キーパーコーティングを施工されたお客様はリピート率約85%という高い率で支持され、その積み重ねと、認知度アップでの新規顧客の獲得と相まってKeePerのガラス系コーティングは市場を拡大しています。
また、この高い品質が競合商品との決定的に差別化された競争力になっており、これをいかに維持していくかが今後の事業の拡大に大きな影響を与えます。その為に、「キーパー選手権」、「キーパー技術コンテスト」や「上達会」が、キーパープロショップや施工店さんたちへの当社の主な活動となっており、キーパーLABO運営事業においては、より一層高い品質を維持することが専門店としての生命線として維持向上に努めています。
キーパーLABOは2020年6月30日時点で93店舗(直営82店舗)、キーパープロショップが5,849店舗と非常に多くの店舗であり、それぞれの店舗の責任において施工がされていて、そのすべての商品品質を均一に高く維持することは極めて困難でありますが、逆に、これを実現することが競合商品との差別化、決定的な競争力であり、KeePerのブランディングそのものです。
もちろん、KeePerのブランディングは、日本最高峰のレースであるスーパーGTに#37 KeePer TOM’Sへのスポンサード及びインタープロトシリーズの冠スポンサードで、車好き層への深い浸透と、全国へのTVコマーシャルとWebサイトで広く一般に認知を広げるなどマーケティングを通じても作り上げられております。これは2020年度以降も継続して行きたいと思っています。
② キーパープロショップ登録店舗数の増加と1店舗当たりの施工台数の増加について
KeePer製品等関連事業の主力であるキーパープロショップは主にガソリンスタンドです。ガソリンスタンドは石油製品(燃料)が徐々に販売減少していく中でそのインフラを活かし、燃料以外で収益を上げる必要があり、どこの石油元売りもこぞってカーコーティングの施工販売に力を入れております。ガソリンスタンド自体の店舗数は減少の一途ではありますがいまだに29,000店舗以上あり、その中でキーパープロショップは2020年6月30日時点で、約19%の5,849店舗であります。期首5,792店から期末5,849店と微増ですが、主要製品の一つであるダイヤモンドキーパーケミカルとレジン2の売上が、前年同期比約1.2%増の伸びとなっており、1店舗当たりのコーティング実績が向上している事がわかります。
キーパープロショップは、入会金ゼロ、会費無料であり、獲得のための営業活動も全くしておりませんが、実際に売上実績が上がる功績で自然に増えてきたものなので、今後もこの傾向が続くものと予想しております。
そして、もっと重要なのが、キーパープロショップ1店舗あたりのキーパーコーティング施工台数が毎年増加している事実です。キーパープロショップの制度が発足した数年前に比べ1店舗当たりの施工台数実績が2倍以上に増加していることです。これはキーパープロショップさんの収益が上がると同時にKeePerケミカルの販売が伸びていくKeePerビジネスの成功報酬の基本スタイルとなっております。
③ キーパーLABO既存店の売上向上と新規出店のペースアップについて
キーパーLABOの前年実績のある既存店舗は、TVコマーシャルなどでKeePerブランドが消費者の中に浸透してきていることと、SNSの中で良い評判が広がっていること、当社が上場したことなどによってKeePer全体の信頼が上がってきて、購買商品がより価格の高い上位商品であるダイヤモンドキーパーの施工が新車を中心に増加し、キーパーLABOの販売単価を押し上げで来ています。今後もしばらくはこの傾向が続くものと考えております。
株式の上場と東証一部への指定替によって一番大きく変わったのが、キーパーLABO新店用の物件の出る数です。これが劇的に増加したのは、KeePerの認知度が上がったと同時に株式上場によって、社会的信用が上がったことが大きな要因と言えます。特に、コンビニエンスストア業界の再編が加速していることから、コンビニ店舗跡地へのリプレース出店が今後は増加するものと考えております。ベイシア、カインズなどの商業施設やドライブショップのジェームズとの連携も継続していきます。
④ キーパーLABOとキーパープロショップの共存共栄について
初回施工はキーパーLABOで施行したお客様も、2回目以降の施工は近くて便利なキーパープロショップで施工される方がおよそ50%もいて、キーパーLABOが、周辺のキーパープロショップの活性化に役立っています。
逆に、全国のキーパープロショップにKeePerの看板が上げられ、店頭ではパンフレットなどでの営業が行われることで、KeePerブランドの認知度がアップし、キーパーLABOの集客や運営に大きなプラスの力になっています。つまり、キーパーLABOとキーパープロショップの存在は相乗効果を持っており、このシナジー効果を持っていることもKeePerの大きな強みとなっております。
⑤ 新規出店に伴う人員の採用と、資金計画について
キーパーLABOの新規出店に伴う人員は、大学卒、高校卒とも、来春の新卒採用が前年を上回るペースで順調に推移しているため、中途採用も含めて十分な採用人数を得られるものと考えております。
元々、キーパーLABOの社員の定着率は非常に高いものでした。企業理念にあるように、お客様の満足(CS)を高い技術で実現すると同時に、お客様の「ありがとう」の言葉で、従業員のやりがいと満足(ES)を生み出していくことが、定着率の高さに結びついており、採用数の増加と相まって社員数全体の増強が実現しております。更に定着率の高さが、勤務経歴の長さを生み、勤務の長さが技術の熟練を生み出して商品の品質の維持向上にも貢献しています。
新店の構築のためには更地からの建設物件で約4,500万円/1件、既設の建物がある居抜き物件では約3,500万円/1件の費用が掛かります。しかし新規開店から遅くとも1年以内に単月の採算ベースに乗ることが今までの実績で解かっておりますし、営業キャッシュ・フローでのプラス要因と、現在の現預金からして、現状の2020年6月30日時点で直営82舗から今後の100店舗余までの資金は安定的に調達をすることができると考えております。
当社の研究開発活動は、当社技術開発及びドイツSONAX社が、協力・連携して行っております。当事業年度における研究開発費の総額は