当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、創業以来投資用不動産に特化した不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営しております。
誰でも不動産投資ができる「公正な不動産投資市場」の創造を目指して、全国の不動産投資家と不動産会社・リフォーム会社との橋渡しを行っていくことで、社会に貢献していく会社であることに努めてまいります。
なお、第21期の経営方針は以下のとおりです。
・楽待の認知度を高め、No.1シェアをさらに拡大させる
・AIの活用を通じて、組織全体の生産性と競争力を引き上げる
・上記方針を遂行するため積極的な採用活動を行う
(2)経営環境
当社が関連する賃貸用不動産市場におきましては、2024年(1月~12月)の新設住宅着工数の内、賃貸用の物件(貸家)については、前年比0.5%減の342,092戸となりました(注1)。
また、当社事業を展開するインターネット広告市場につきましては、2024年(1月~12月)の市場規模は前年比9.6%増と拡大しております(注2)。
(注1) 出典 国土交通省「建築着工統計調査報告」(注2)出典 株式会社電通「2024年 日本の広告費」
(3)経営戦略
当社は、「公正な不動産投資市場」の創造を目指してまいります。そのためには、不動産投資ポータルサイト「楽待」の成長が必要不可欠であり「楽待」への物件掲載数及び不動産・リフォーム会社等の利用社数の増加に加えてサイト訪問者数の増加を図ることが必須であると考えております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①継続的な成長について
上記の通り、当社は不動産投資ポータルサイト「楽待」の成長が、安定的・継続的な事業発展に必要不可欠であり、「楽待」への物件及びリフォーム会社等の掲載数の増加とサイト訪問者数の増加を図ることが必須であると考えております。今後も当社サイト内のコンテンツ及びサービスの充実による利便性向上、掲載物件情報の拡充及び健全なサイト運営等を強化し、不動産投資家及び不動産会社・リフォーム会社等に必要なサイトを目指してまいります。
②組織体制の強化について
当社は少人数で効率的な組織運営を行ってまいりましたが、事業のさらなる成長のためには、優秀な人材確保及び人材育成が重要な課題であると考えております。
今後も、当社の新規分野及び海外分野の事業を担える優秀な人材を確保するため、採用力向上と公正な人事システム構築に努めてまいります。
③システムの安定性の確保について
当社の不動産投資ポータルサイト事業におきましては、インターネット上でサービスを提供している関係上、安定したサーバー環境や通信環境を維持する必要があります。
そこで当社では、利用者数の増加に伴うアクセス数増加を考慮したサーバー機器の整備、負荷分散システムの導入等が重要となります。今後も設備投資等を継続的に行い、システムの安定確保に取り組んでまいります。
④経営管理体制の強化について
当社は、企業価値の持続的な拡大を図る上で、コーポレート・ガバナンスが不可欠であると認識し、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらには健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底に努めております。
今後も、組織が健全かつ有効、効率的に運営されるように内部管理体制の整備、強化、見直しを行うとともに、法令遵守の徹底に努めてまいります。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、「公正な不動産投資市場」の創造を目指すことを掲げており、事業規模拡大と収益力向上に取り組んでおります。事業規模拡大の経営指標として、「営業収益」、「物件掲載サービス利用加盟店数」及び「会員数」、収益性の経営指標として「営業利益率」を重要な指標として考えております。
当社のサステナビリティに関する考え方及び組織は、次のとおりであります。
なお、本文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社は、持続可能性の観点から企業価値を向上させるため、サステナビリティ推進体制の強化に取り組んでおります。サステナビリティに関する課題は、単なる社会的責任を超えて、当社の中長期的な企業価値向上に直結する重要な経営課題であると位置づけております。
代表取締役社長がサステナビリティ課題に関する経営判断の最終責任を有し、関連部署を通じて経営施策に反映する体制としております。具体的には、管理部門が中心となり、各事業部門と連携しながらサステナビリティに関する取組を推進しております。
取締役会では、サステナビリティ全般に関するリスク及び機会の監督に対する責任を有しており、これらへの対応等について適宜審議、監督を行っております。特に、人材戦略や働き方改革など、事業の持続的成長に不可欠な重要事項については、取締役会において十分な時間を確保して議論を行い、必要な意思決定を行っております。また、社外取締役は、それぞれの専門知識や経験を活かし、客観的な視点から助言・監督を行っております。
当社のコーポレート・ガバナンスの状況の詳細は、「
(2)戦略
当社は、「公正な不動産投資市場を創造する」をビジョンとして掲げ、不動産投資ポータルサイト「楽待」の運営を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しております。当社事業は、適正な不動産取引の促進、空き家問題という社会課題の解決、情報の非対称性の解消など、社会的価値の創出に直結するものと認識しております。
当社のサステナビリティに関する取組のうち、特に優秀な人材の確保及び定着が経営上最も重要な課題であると認識しております。インターネット業界における競争環境が激化する中、当社が持続的に成長していくためには、技術力と創造性を兼ね備えた優秀な人材を継続的に確保し、その能力を最大限発揮できる環境を整備することが不可欠であります。
<人材の確保と定着に関する方針・戦略>
当社は、事業の持続的成長の源泉は「人材」にあるとの認識のもと、企業文化やビジョンに共感し、高い意欲と能力を持った人材を採用、育成していくことを人材戦略の基本方針としております。
・採用活動の強化
当社は、年齢・性別等の属性にとらわれることなく、多様なバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用する方針を堅持しております。新卒採用においては、当社のビジョンへの共感や成長意欲を重視した選考を行い、将来の中核人材となりうる人材の獲得に努めております。一方、中途採用においては、即戦力として活躍できる専門性や経験を有する人材を積極的に採用することで、組織の活性化と事業の加速を図っております。新卒採用と中途採用のバランスを適切に保つことで、組織の年齢構成の適正化と多様な視点の導入を実現し、イノベーションを生み出す基盤を構築しております。
特に、当社が事業を展開するインターネット業界においては、技術革新のスピードが極めて速く、常に最新の知識やスキルを有する人材が求められます。そのため、エンジニアなどの専門人材については、市場動向を注視しながら、競争力のある報酬体系などを提示することで、優秀な人材の獲得に注力しております。
・人材育成の推進
当社は、採用した人材が持続的に成長し、その能力を最大限発揮できるよう、体系的な人材育成プログラムを整備しております。定期的に外部の専門講師を招聘し、社会経済動向の理解や業界知識の習得、ビジネススキルの向上を目的とした研修を実施しております。これらの研修では、単なる知識の習得にとどまらず、当社の事業環境や経営状況について深く理解し、自らの業務が会社全体の中でどのような位置づけにあるのかを認識する機会としても活用しております。
また、日々の業務を通じたOJTにより、実践的な遂行能力の向上を図っております。特に新入社員については、先輩社員が業務の進め方や社内の文化・価値観を伝えることで、早期の戦力化とエンゲージメントの向上を実現しております。
<社内環境設備に関する方針・戦略>
当社は、多様な人材がそれぞれの個性や能力を最大限発揮し、働きがいを持って活躍できる職場環境の整備を重要な経営課題として位置づけております。従業員一人ひとりが心身ともに健康で、仕事と私生活の調和を図りながら、高い成果を発揮できる環境を実現することが、組織全体の生産性向上と持続的な成長につながるものと考えております。
・柔軟な働き方の推進について
当社は、従業員のワークライフバランスの実現と生産性の向上を両立させるため、柔軟な働き方を積極的に推進しております。フレックス勤務制度を導入し、従業員が自身の生活スタイルや業務の状況に応じて始業・終業時刻を柔軟に設定できる環境を整備しております。これにより、通勤ラッシュの回避や家庭生活との両立が可能となり、従業員の満足度向上につながっております。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機として本格導入したリモートワークは、現在では当社の働き方における重要な選択肢として定着しております。オフィス勤務とリモートワークを組み合わせたハイブリッド型の働き方により、通勤時間の削減や集中できる環境の確保など、各従業員が最も生産性を発揮できる働き方を選択することが可能となっております。
さらに、育児のための時短勤務制度も整備しており、ライフステージの変化に応じて柔軟に勤務形態を調整できる環境を提供しております。これらの制度により、優秀な人材の継続的な活躍を支援するとともに、多様な価値観や働き方を尊重する企業文化の醸成を図っております。
・公正な評価・登用制度について
当社は、性別・年齢等の属性にかかわらず、成果と能力に基づいて公正に評価し、適切に処遇する人事制度を構築しております。管理職への登用においても、形式的な条件ではなく、実質的なリーダーシップやマネジメント能力、業務実績を総合的に評価し、最も適任と判断される人材を登用する方針を徹底しております。
人事評価においては、明確な評価基準を設定し、目標設定から評価、フィードバックまでの一連のプロセスを透明化することで、従業員の納得感と成長意欲の向上を図っております。評価面談では、上司と部下が十分にコミュニケーションを取り、達成した成果だけでなく、今後のキャリア形成や能力開発についても対話を行うことで、従業員一人ひとりの中長期的な成長を支援しております。
・働きがいのある職場環境の構築について
当社は、従業員が心身ともに健康で、意欲的に業務に取り組める職場環境の整備に努めております。長時間労働の抑制については、業務プロセスの見直しや効率化、ITツールの活用などを通じて、生産性の向上と労働時間の適正化を同時に実現することを目指しております。
有給休暇の取得推進についても積極的に取り組んでおり、従業員が心身をリフレッシュし、私生活を充実させることで、業務におけるパフォーマンスの向上につなげることを奨励しております。
また、男性・女性を問わず、育児休業を取得しやすい環境の整備にも注力しております。育児休業の取得を希望する従業員に対しては、制度の詳細な説明や業務の引継ぎ支援、復職後のキャリア形成に関する相談等のサポートを提供しております。育児休業から復職した従業員が、引き続き活躍できるよう、短時間勤務制度やフレックス勤務制度などを柔軟に活用し、仕事と育児の両立を支援しております。
<事業を通じた社会貢献>
当社が運営する不動産投資ポータルサイト「楽待」は、不動産投資家と不動産会社をオンラインで結びつけるプラットフォームであり、そのサービス提供プロセスにおいて環境負荷の低減に貢献しております。従来、不動産取引においては、物件資料の印刷や郵送、対面での商談など、紙資源の消費や移動に伴うCO2排出等の環境負荷が避けられませんでした。当社サービスはインターネット上で完結するため、これらの環境負荷を大幅に削減することができます。
また、当社のサービスは、社会問題となっている空き家の有効活用促進にも寄与しております。投資用不動産として再生・活用される空き家物件の情報を提供することで、地域社会における住環境の改善や資産価値の向上に間接的に貢献しております。今後も、不動産投資市場の拡大を通じて、これらの社会的価値の創出に継続的に取り組んでまいります。
(3)リスク管理
当社は、サステナビリティに関するリスクを含む、事業運営上の様々なリスクを適切に識別、評価、管理する体制を整備しております。
各事業部門においては、日常業務の中で、サステナビリティに関連するリスク要因を含む潜在的なリスクの早期発見に努めております。リスク要因を認識した際には、速やかに担当者に報告し、担当者から代表取締役社長へ情報が共有されます。必要に応じて社内SNSやチャットツールを活用し、全社に情報を共有する体制を構築しております。この迅速な情報共有により、リスクの初動対応を適切に行うことができる体制となっております。
特に代表取締役社長が重要と判断したリスク要因については、内部監査室に報告するとともに、取締役会において報告・審議を行い、全社的な対応方針の決定や具体的な対策の実施を行っております。
また、サステナビリティに関する専門的な知見が必要な場合には、弁護士、公認会計士、社会保険労務士等の外部専門家から適時に助言を受けられる体制を整えております。これにより、法令遵守の徹底や最新の社会動向への適切な対応を確保しております。
内部監査室は、サステナビリティに関する取組を含む内部統制の整備・運用状況について定期的に監査を実施し、その結果を代表取締役社長及び監査役に報告しております。監査で発見された課題については、速やかに改善措置を講じることで、リスク管理体制の継続的な向上を図っております。
(4)指標及び目標
当社は、サステナビリティへの取組を着実に推進し、その進捗を適切に管理するため、以下の指標について継続的なモニタリングを実施しております。
現時点では、各指標について具体的な数値目標を設定しておりませんが、2026年度までに厚生労働省による全国の企業平均、業界水準、当社の事業特性等を総合的に勘案しながら、適切な目標値の設定を検討してまいります。
<人材に関する指標と実績>
当社では、人材戦略の効果を測定し、継続的な改善につなげるため、以下の指標についてモニタリングを実施しております。
・組織構成に関する指標
従業員数、平均年齢、平均勤続年数については、組織の健全性や持続性を測る重要な指標として位置づけております。当事業年度末現在、従業員数は80名、平均年齢は31.1歳、平均勤続年数は5.1年となっております。比較的若い組織構成となっておりますが、今後は採用活動の継続的な実施により、適切な年齢構成のバランスを保ちながら組織規模を拡大してまいります。
・人材定着に関する指標
離職率は、従業員の満足度や職場環境の良好性を示す重要な指標であります。当社は、働きやすい職場環境の整備や公正な評価制度の運用により、従業員の定着率向上に努めておりますが、今後も継続的に改善を図ってまいります。
・ワークライフバランスに関する指標
有給休暇取得率については、従業員が適切に休息を取り、心身の健康を保つことができているかを測る指標として重視しております。当社は、有給休暇の取得を積極的に推奨しており、今後も取得率の向上に向けた取組を継続してまいります。
男性の育児休業取得率については、男女ともに仕事と育児を両立できる職場環境の整備状況を示す指標として認識しております。性別にかかわらず育児休業を取得しやすい環境づくりに努めており、今後も制度の周知や取得しやすい雰囲気の醸成を図ってまいります。
・多様性に関する指標
管理職における女性比率については、組織における多様性の実現状況を示す指標の一つとして認識しております。当社は、性別にかかわらず能力と成果に基づいて管理職への登用を行う方針を堅持しており、結果として女性管理職の増加につながるよう、引き続き公正な人事運用に努めてまいります。
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項につきましては、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅したものではありません。
(1)不動産投資市場の動向について
当社事業は、不動産市場に関連したサービスを提供しており、景気動向、金利動向、地価・不動産価格、リフォーム等のサービス価格、原材料価格、物件供給動向、法規制又は税制等の変化による不動産取引市場の動向に影響を受ける可能性があります。
特に、当社は、投資用不動産に特化した情報サービスを展開していることから、当該分野における取引動向及び投資対象としての不動産需要の動向等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、当社事業における収益は不動産会社及びリフォーム会社等から受領するものであり、これら事業者の業況及び広告宣伝費等の動向により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(2)ポータルサイト「楽待」について
① 会員(不動産投資家)について
当社は、ポータルサイト「楽待」を中心とした事業を展開しており、事業の基盤は、多くの会員がサイトに訪問することであると考えております。
当社は、不動産投資家のニーズに応じたサービスを提供することにより新たな会員獲得及び利用拡大を推進していく方針でありますが、当社会員数が想定を下回る又は減少が生じたことにより、広告効果が低下した場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
② サイトへの集客における外部検索エンジンへの依存について
当社が運営するサイトへの集客は、検索サイトを経由したものが多くを占めており、検索エンジンの表示結果に依存しているといえます。
なお、当社は、独自のSEO(※)ノウハウを用いた対策の実施等により、検索結果において上位表示されるべく対応を図っておりますが、今後、検索エンジン運営者における上位表示方針の変更等により、当社のSEO対策の有効性が低下し、検索結果が当社にとって優位に働かない状況が生じた場合には、サイトにおける集客効果が低下し当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
※SEOとは、サーチ・エンジン・オプティマイゼーションの略称で、検索エンジンの上位に自社のWebサイトが表示されるようWebページを最適化することを指します。
③ 顧客である不動産会社及びリフォーム会社等について
不動産会社及びリフォーム会社等の営業・集客手法として、インターネットを活用する比重が高まっております。当社サイトにおいては、物件を探す不動産投資家と不動産関連情報を持つ不動産会社等とのマッチング機能を高めるべく、顧客ニーズに応じた各種サービスを提供しており、会員数の拡大とともに顧客である不動産会社等数は増加傾向にあります。
不動産会社及び不動産会社等による当社サービスの利用については、一定の効果が求められるものであり、何らかの要因で顧客が期待する費用対効果が実現できない場合、利用縮小や取引継続が困難となる等の状況が生じ、結果として、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、顧客の減少又は利用縮小により掲載される物件情報の減少が生じた場合は、会員数拡大にも影響を及ぼす可能性があります。
④ 競合について
当社が事業を展開する不動産投資の分野においては、複数の事業者が参入しておりますが、大手事業者の本格的な参入及び展開については現時点において限定的であるものと認識しております。
当社は、独自のSEOやコンテンツのノウハウを有しており、現在の不動産投資ポータル分野において一定数の会員、不動産会社及びシェアを確保し、優位性を保持していると認識しておりますが、今後既存事業者の拡大や大手企業等の当該分野への本格参入が生じ、不動産投資家獲得や不動産会社獲得競争が激化した場合には、価格競争や会員獲得コストの増加等により、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ サイト運営について
当社は、サイト運営に際して、会員が安心して利用出来る様に、物件情報等を掲載する不動産会社については、過去における行政処分や係争事件の有無等を確認すること等により、不適切な事業者の排除に努めており、また、サイト上に掲載される不動産物件情報については、不適切な広告表現等がシステム上入力出来ない仕様としております。また、いわゆる「おとり広告」や「無許可掲載」等が判明した場合には、取引中止等の対応を実施することとしております。ただし、当社において、掲載される物件及び会社情報の内容の正確性及び適正性にかかる確認には限界があり、不動産会社等の故意又は過失による適正性に欠ける物件情報等が掲載されるリスクは排除できません。
当社事業は、会員と不動産会社等との不動産取引に当社が直接関与する形態ではなく、また、過年度において、当社が提供する情報・サービスに起因する会員と不動産会社及びリフォーム会社等との不動産関連取引等にかかる重大なトラブル等は生じていないものと認識しております。
しかしながら、今後において、何らかの重大なトラブル等が生じた場合、当社が第三者の不適切行為やトラブル等に巻き込まれた場合、何らかの法的責任を問われた場合又はこれらにかかる風評が生じた場合には、当社サイトの評判又は信頼性が低下する可能性があるほか、損害賠償請求等が生じる可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ サービス価格について
当社事業にかかるサービス価格については、不動産投資ポータルサイトのサービス価格を考慮して設定しておりますが、より多くの不動産会社にご利用いただくために、低い価格水準に設定しているものと認識しております。
今後において、当社サービスの競争力や付加価値、他事業者の価格水準等を考慮して、サービス価格の変更を実施する可能性があります。価格変更により、顧客である不動産会社の取引継続やサービス利用が大幅に変化した場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(3)技術革新について
当社が事業を展開するインターネット業界においては、事業に関連する技術革新のスピードや不動産投資家及び不動産会社及びリフォーム会社等のニーズの変化が速く、それに基づく新サービスの導入が相次いで行われています。当社はこれらの変化に対応するため、技術者の確保や必要な研修活動を行っておりますが、これらが想定通り進まない場合等、変化に対する適切な対応に支障が生じた場合、当社の業界における競争力が低下し、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(4)システムについて
当社の事業は、スマートフォンやPC、コンピュータ・システムを結ぶ通信ネットワークに全面的に依存しており、自然災害や事故(社内外の人的要因によるものを含む)等によって通信ネットワークが切断された場合には、当社の事業及び業績は深刻な影響を受けます。また、当社の運営する各サイトへのアクセスの急激な増加、データセンターへの電力供給やクラウドサービスの停止等の予測不可能な様々な要因によってコンピュータ・システムがダウンした場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
なお、当社のコンピュータ・システムは、適切なセキュリティ手段を講じて外部からの不正アクセスを回避するよう努めておりますが、コンピュータ・ウイルスやハッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(5)法的規制等について
当社事業を規制する主な法規制として、「電気通信事業法」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」及び「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」(以下、「不正アクセス禁止法」という。)があります。
電気通信事業法については、通信の秘密の保護等の義務が課されております。不正アクセス禁止法については、「アクセス管理者」として、努力義務ながら不正アクセス行為からの一定の防御措置を講じる義務が課されております。
その他、インターネット関連事業を規制する法令は徐々に整備されてきている状況にあり、今後、インターネットの利用や関連するサービス及びインターネット関連事業を営む事業者を規制対象として、新たな法令等の制定や、既存法令等の解釈変更等がなされた場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(6)知的財産権について
当社による第三者の知的財産権侵害の可能性については、調査可能な範囲で対応を行っていますが、当社の事業分野で当社の認識していない知的財産権が既に成立している可能性又は新たに当社の事業分野で第三者により著作権等が成立する可能性があります。かかる場合においては、当社が第三者の知的財産権等を侵害することによる損害賠償請求や差止請求等又は当社に対するロイヤリティの支払い要求等を受けることにより、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(7)個人情報の取扱いについて
当社は、各種の個人情報及び取引先の機密情報等、重要な情報を多数扱っております。当該情報の暗号化を行うことで漏洩を回避するとともに、研修や教育などを通じて社員への個人情報の取扱についての指導をしております。
当該情報が漏洩した場合、顧客から損害賠償請求を受けるリスクや情報サービス企業として信用失墜のリスクがあります。また取引における基本契約、個人契約の内容に関して契約不履行や不法行為が発生した場合には、顧客から損賠賠償請求や提訴を受けるリスクや情報サービス企業として信用失墜のリスクがあり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
2025年6月10日頃、当社運営サイト「楽待」に対し第三者による不正アクセスを確認し、同日以降、防御措置の実施及び外部セキュリティ専門機関による調査を行いました。調査の結果、個人情報を含む保有情報が漏えいした可能性があることを確認しました。不正アクセス経路は遮断済みです。本件については、所轄警察署及び個人情報保護委員会へ報告・相談を行い、緊急対策に加えて再発防止策(監視強化、認証・権限管理の見直し、脆弱性対策の恒常化等)を実施しました。
(8)事業体制について
① 代表者への依存について
当社の代表取締役社長である坂口直大は、当社の創業者であり、創業以来の最高経営責任者であります。同氏は、インターネットにおけるサービスの開発技術及びそれらに関する豊富な経験と知識を有しており、技術的判断、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において極めて重要な役割を果たしております。
当社では、最高技術責任者を同氏の他に任命しているほか、取締役会における役員との情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。
しかしながら、何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難になった場合、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
② 人的資源について
当社は、急速に事業領域を拡大して参りましたが、今後のさらなる業容拡大及び業務内容の多様化に対応するため、開発、営業、管理等、当社内の各部門において、一層の人員の増強が必要になると考えられます。
しかしながら、事業規模の拡大に応じた当社内における人材育成や外部からの人材登用等が計画どおりに進まない場合や、当社の予想を大幅に上回るような社員の流出、有能な人材の流出が生じた場合に、競争力の低下や一層の業容拡大の制約要因となり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ 小規模組織における管理体制について
当社は小規模な組織であり、現在の内部管理体制もこれに応じたものになっております。当社は今後、事業拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充を図る予定であり、今後においても、積極的に採用する方針です。しかしながら、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充が順調に進まなかった場合には、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(9)金利変動について
アメリカの市場金利が想定外に上昇した場合には、保有有価証券の評価益の減少、あるいは減損または評価損が発生し、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(10)為替変動について
為替相場の不利な変動によって、保有有価証券の評価益の減少、あるいは減損又は評価損が発生し、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(11)信用力悪化について
債券の発行体の信用力が悪化した場合には保有有価証券の評価益の減少、あるいは減損または評価損が発生し、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、外国証券については、当該国の信用不安等によりカントリーリスクが顕在化した場合には、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンドの拡大に支えられ、緩やかな回復基調を示しました。しかしながら、エネルギー価格や食料品の物価高騰の影響を受け、個人消費は慎重な姿勢が続いており、景気の先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
一方で、当社の事業に関連するインターネット広告の市場規模につきましては、2024年(1月~12月)の市場規模は前年比9.6%増と拡大しております。(注)
このような環境の下、当社は「公正な不動産投資市場を創造する」をビジョンとして、不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営してまいりました。
「楽待」では、有料会員サービス「楽待プレミアム」において不動産投資に関する質の高い記事及び動画を継続して発信し、不動産投資家への有益なコンテンツの提供を充実させ会員数の増加を図っております。また、高度なAIテクノロジーであるChatGPTを活用し、不動産会社が利用しやすい機能をリリースするなど営業強化における施策も行ってまいりました。さらに「不動産投資の楽待公式アプリ」の質を高めていくことで「楽待」の利用価値を向上させていると考えております。
これらの結果、当事業年度の営業収益は3,159,456千円(前期比33.6%増)となり、営業利益は1,544,823千円(前期比45.6%増)、経常利益は1,749,256千円(前期比48.0%増)、当期純利益は1,170,354千円(前期比44.8%増)となっております。また、当事業年度のページビュー(PV)数は183,869千PV(前期比23.5%増)、「楽待」ウェブサイト会員数は461千人(前期比13.2%増)、物件掲載数は77千件(前期比9.3%増)となっております。
(注)出典 株式会社電通「2024年 日本の広告費」
当社は不動産投資ポータルサイト事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しております。
(営業収益)
当事業年度の営業収益は3,159,456千円となり、前事業年度に比べ795,179千円増加しました。これは主に楽待プレミアムの登録者増加並びに物件掲載サービス及び広告掲載サービスが増加したこと等によるものであります。
(営業利益)
当事業年度の営業費用は1,614,633千円となり、前事業年度に比べ311,214千円増加しました。これは主に業務委託費が増加したこと等によるものであります。この結果、営業利益は1,544,823千円となりました。
(経常利益)
当事業年度の営業外収益は214,168千円となり、前事業年度に比べ93,172千円増加しました。これは主に有価証券利息が増加したこと等によるものであります。この結果、経常利益は1,749,256千円となりました。
(当期純利益)
当事業年度において、法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は578,901千円となり、これらの結果、当期純利益は1,170,354千円となりました。
② 財政状況
(資産)
当事業年度末の資産合計は、6,122,946千円となり、前事業年度末と比較して35,693千円の減少となりました。これは主に現金及び預金が223,244千円、投資有価証券が80,514千円減少した一方で、有価証券が193,228千円増加したこと等によるものです。
(負債)
当事業年度末の負債合計は、818,160千円となり、前事業年度末と比較して312,280千円の増加となりました。これは主に未払法人税等が218,522千円増加したこと等によるものです。
(純資産)
当事業年度末の純資産合計は、5,304,785千円となり、前事業年度末と比較して347,973千円の減少となりました。これは主にその他資本剰余金が964,044千円減少した一方で、利益剰余金が677,475千円増加したこと等によるものです。
③ キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、1,191,415千円となり、前事業年度末と比較して30,015千円の減少となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって獲得した資金は、1,436,997千円となりました。これは主に税引前当期純利益1,749,256千円を計上した一方で、法人税等の支払額393,926千円が生じたこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用した資金は、61,904千円となりました。これは主に敷金及び保証金の差入による支出41,246千円が生じたこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用した資金は、1,408,980千円となりました。これは主に自己株式の取得による支出1,131,830千円が生じたことによるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
A.生産実績
該当事項はありません。
B.受注実績
該当事項はありません。
C.販売実績
当社の販売実績は、「第5 経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(収益認識関係)1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 当事業年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容
A.当社の経営成績について
当社の当事業年度の経営成績等は、営業収益が3,159,456千円、営業利益が1,544,823千円、経常利益が1,749,256千円、当期純利益が1,170,354千円となりました。この主な要因として、物件掲載サービス及び広告掲載サービスの増加があげられます。
B.当社の資本の財源及び資金の流動性について
当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」の記載のとおりであります。
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、営業費用に用いる運転資金は自己資金を基本としており、当事業年度末における金融機関からの借入金はありません。
該当事項はありません。
該当事項はありません。