当社グループは、Entertainmentの一歩先をいく「EnterNext」をコンセプトとして、より積極的に、より発展的に、新たな価値を生み出していくという概念の基、主にコンピュータグラフィックス(コンピューターを使って制作された映像、以下「CG」という)関連のエンターテインメント(娯楽)業界及び非エンターテインメント業界向けビジネスに積極的に取り組んで参りましたが、直近の事業及び業績の進捗状況及び上記「1.特別損失の内容およびその計上」の内容を踏まえ、当社グループの当期の連結業績予想を、上表のとおり修正いたします。
事業セグメント別の売上高については、開発推進・支援事業においては、期初計画4,238百万円を1,328百万円下回り、2,909百万円となる見通しです。
ミドルウェアにおいては開発期間延長によるサポート収入があったものの、ライセンス販売では案件の長期化や開発受託案件の需要が具体化まで至らなかった事、導入コストの低い他社製品との競争激化、案件規模の縮小化などがあり、期初計画を364百万円下回る見通しです。
受託開発においては、クライアント先の体制・予算見直し等の影響及び開発規模の縮小等により、期初計画を431百万円下回る見通しです。
また、受託開発を行っている連結子会社のイグニス・イメージワークス株式会社において、昨年より遊技機器業界の射幸性を抑制することを目的とした規制強化が続いております。その為、第1四半期終了後において新規に獲得する予定であった遊戯機器向けグラフィックスの開発受託案件の人員配置換え等を実施し新規案件獲得を目指しましたが減収をカバーできず、期初計画を511百万円下回る見通しです。
コンテンツ事業においては、各コンテンツにおけるユーザー数の減少並びに新規タイトルの開発遅延や計画
未達により、期初計画4,008百万円を1,032百万円下回り、2,975百万円となる見通しです。「逆襲のファンタジカ」は、新作「逆襲のファンタジカ: ブラッドライン」の発表によりユーザーの課金意欲の低下が生じ、また、「逆襲のファンタジカ: ブラッドライン」に関しては、開発遅延に加え、リリース後にサーバー不具合、システムエラー等が生じたことやユーザーの継続率、課金率等が当初の想定に届かなかったことから、サービス設計の見直しや戦略の変更が必要となり、売上への寄与に至っておりません。
前期にリリースしたタイトル「グランスフィア」は開発体制の見直しや広告・キャンペーン企画など各種施策を講じてまいりましたが、ユーザー数の回復には至らず期初計画を大きく下回りました。また、「戦国姫譚MURAMASA-雅-」については新規キャラクターの追加やイベントなど各種施策を講じてまいりましたが、継続率の改善には至らず、平成28年11月をもってサービスを終了いたしました。
前々期にリリースしたタイトル「刻のイシュタリア」については、広告・イベントが好調で新規ユーザーも増加し、計画値を大きく上回りましたが、他コンテンツの落ち込みをカバーするには至りませんでした。
利益面につきましても、販売費及び一般管理費の抑制に努めたものの、前述の売上高の大幅な期初計画未達、特別損失の計上及び繰延税金資産の取り崩しに伴い、期初計画を大きく下回る見通しです。
今後の取組みにつきましては、当期はまことに遺憾ながら大幅な損失計上となりましたが、経営レベルでの受注案件の精査を行い受注獲得プロセスの再構築及び中長期にわたる安定した取引の確立を進めるとともに、プロジェクト管理の強化を全社的に徹底することにより不採算プロジェクトを速やかに改善・収束させてまいります。
来期については、実験的なビジネスを収益源に育てグループの再成長を陣頭指揮するため、営業部門を代表取締役社長寺田が統括し、組織体制の強化と共に、既存顧客のみならず潜在顧客に対する販売機会拡大を図ってまいります。また、不採算プロジェクトによる損益悪化の回避に加え、引き続き徹底した経営の効率化と経費削減に努め、収益性の向上に一層努力してまいります。
開発推進・支援事業は、新たに取り組んでおります非エンターテインメント領域の新規開拓について、まだ小規模ではありますが案件数が増えてきております。当社の技術力を活かし、安定的な収益が見込まれる非エンターテインメント領域(自動車業界、建築業界、セキュリティー業界等)の分野を中心に、より簡便な操作でレンダリングが行えるようにミドルウェアに改良を加えるとともに積極的に拡販活動を行い、業績回復および業績安定に向けて全力を尽くしてまいります。特に自動車分野に関しては、既に組込システムの先行開発から設計段階まで進み、実装も視野に入れております。また、データサイエンス(ディープラーニングの活用等)領域に関しては、協業での研究開発が始まり、両領域共に今後の事業拡大に繋がるものと確信しております。
さらに、既存事業の映像制作の分野では、4Kテレビ等の普及に対応するため、制作時間の大幅な短縮を可能にする高品質なリアルタイムレンダリングを活用した制作需要が増加しており、その中でも「Mizuchi」及び「YEBIS」に対して高い評価を得ております。海外展開についても、Silicon Studio Korea, Ltd.を始めとして海外企業との提携を含めた販路拡大など、積極的にミドルウェアの販売強化を進め、映像制作や国内外のゲーム業界へのソリューション提供を図ってまいります。
コンテンツ事業に関しては、効率的な運営体制の構築を進めるとともに協業タイトルを中心に開発を行うことで、業績変動の影響を抑え安定した利益を確保できるよう全力を尽くしてまいります。さらに変化する市場環境に対応したサービス提供を行えるように運営体制の効率化を図ってまいります。
人材事業においては、昨年度からの順調な売上伸長が継続し稼働率もそれに応じて高まっていること、また厳しい人材マーケットにもかかわらず、比較的順調に社員の採用及び求職者・派遣労働者の確保ができる見込みであり、継続的な成長を図ってまいります。