第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

   ① 経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復しております。先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。

このような環境のもと、当社においては、当社が強みを持つコンピューターグラフィックス(CG)関連ビジネスに注力し、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。

開発推進・支援事業においては、依然として主要顧客であるエンターテインメント業界からの開発支援の引き合いは好調であり、自動車業界や土木・建築業界を中心とした産業界においてもゲームエンジンを活用した仮想空間でのシミュレーション環境構築など、当社の可視化技術への引き合いも増えております。さらに引き上げるため展示会への出展やホームページコンテンツの拡充など顧客基盤の拡大に向けた取り組みにも注力しております。

一方、前期末より計画・実行している子会社の不採算事業の縮小を伴う事業構造改革を通じ、一時的な減収減益を招いておりますが、待機コストの削減により今後は採算の改善を見込んでおります。

人材事業においては、当社が強みとしているゲーム企業における急激な採用意欲の減退により、人材紹介事業が前期に比べ落ち込みました。今後は既存顧客に加え、採用に積極的な配信系エンターテインメント業界などへのアプローチにより収益改善に注力しております。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は2,191百万円(前年同期比6.9%減)、営業利益は46百万円(同81.0%減)、経常利益は15百万円(同93.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は7百万円(同191百万円減)となりました。

報告セグメントの状況は、以下のとおりであります。

 

(a) 開発推進・支援事業

当第2四半期連結累計期間における受託開発では、大型プロジェクトの縮小、子会社の事業構造改革を通じた一時的な売上減・コスト増等が影響し、減収減益となりました。

ミドルウェアの売上高は、請負開発分が増加したことにより増収となりました。

オンラインソリューションの売上高は、オンラインゲーム向けのネットワーク構築・運用等のサービスが、堅調に推移しており、増収となりました。

なお、今期よりサブセグメントの売上区分を一部見直し、従来受託開発としていた産業向けオンラインサービスをオンラインソリューションへ区分変更しています。

以上の結果、売上高は1,367百万円(前年同期比4.1%減)、セグメント利益は180百万円(同25.5%減)となりました。

 

(b) 人材事業

人材紹介は、前述のとおり、市場環境の変化への対応が遅れた結果、好調であった前年同期に対し減収減益となりました。また、人材派遣は、課題を改善した結果、復調の兆しが見え、稼働数は前年同期に対し増加しました。

当第2四半期連結累計期間における派遣先企業で稼働した一般派遣労働者数は延べ1,173名(前年同期比2.9%増)、有料職業紹介の成約実績数は131名(前年同期比43.3%減)となりました。

以上の結果、売上高は823百万円(前年同期比11.2%減)、セグメント利益は130百万円(同46.2%減)となりました。

 

 ② 財政状態に関する説明

当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて160百万円減少(前連結会計年度末比5.1%減)し、2,999百万円となりました。

これは主に、前払費用の増加30百万円等があったものの、現金及び預金の減少84百万円、売掛金及び契約資産の減少59百万円、投資その他の資産の減少47百万円等があったことによるものであります。

当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて152百万円減少(同10.9%減)し、1,249百万円となりました。

これは主に、未払費用の減少65百万円、長期借入金の減少46百万円、未払金の減少30百万円等があったことによるものであります。

当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて7百万円減少(同0.5%減)し、1,750百万円となりました。

これは主に、利益剰余金の減少7百万円等があったことによるものであります。

この結果、自己資本比率は、前連結会計年度末比2.7ポイント増加し、58.3%となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ84百万円減少し、1,418百万円となりました。
 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果使用した資金は、8百万円(前第2四半期連結累計期間は109百万円の収入)となりました。

これは主に、売上債権の減少額59百万円等があったものの、未払金の減少額27百万円、棚卸資産の増加額26百万円、仕入債務の減少額11百万円等があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、29百万円(前第2四半期連結累計期間は3百万円の支出)となりました。

これは主に、有形固定資産の取得による支出16百万円、無形固定資産の取得による支出12百万円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、46百万円(前第2四半期連結累計期間は287百万円の支出)となりました。

これは主に、長期借入金の返済による支出46百万円等があったことによるものであります。

 

(3) 事業上及び財政上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は40百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に、重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。