当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
当中間会計期間(2025年3月1日~2025年8月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等を背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、食料品等の物価高により個人消費は節約志向の傾向が強まり、米国の関税引き上げや国際紛争の影響による懸念が高まっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましては、国産米をはじめとした原材料費の高騰、賃上げや労働力不足の解消のための人件費、求人費といった費用の増大を招いており、業界を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いております。
このような状況の中、当社におきましては、「To Entertain People~より多くの人々を楽しませるために~」という企業理念のもと、「食で好きをもっと楽しく」の実現を経営方針として掲げ、飲食サービスの健全な成長とコンテンツ企画サービスの拡大を実施してまいりました。
飲食サービスにつきましては、すべての店舗においてお客様に安心して飲食を楽しめる空間を提供するために、更なる「CS(顧客満足度)と収益力の向上」を掲げ、集客改善に向けた設備投資などを引き続き実施しております。
また、サービス向上のため従業員に対する教育施策やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、人材・店舗資産を有効活用するなど業務の効率化を当中間会計期間においても推進してまいりました。
当社店舗においては、既存店のグランドメニューリニューアル、季節毎にお客様のライフスタイルに合わせた魅力的な商品を提供し、お客様の来店動機の創出、体験価値向上に努めてまいりました。
一方で、当社ブランドの体験価値を最大化するべく、アニメ、音楽アーティスト、キャラクターなどのコラボレーションカフェについては優良コンテンツを見極め、実施を進めてまいりました。そのため当中間会計期間においては、前年同期比でコラボレーションカフェの実施件数は減少しております。
この結果、当中間会計期間における当サービスの売上高は1,297百万円(前年同期比4.7%減)となり、直営店舗数につきましては29店舗となっております。
(コンテンツ企画サービス)
コンテンツ企画サービスにつきましては、アニメやゲーム、漫画、アイドル、音楽アーティスト等の優良コンテンツを活用した常設のコラボカフェの展開、他社が経営する飲食店舗の開店支援業務及び運営業務の受託などいわゆる企業間取引(BtoB)のビジネスモデルであるプロデュース事業などへの取り組みを行っております。
運営受託店舗のキャラクターカフェを中心に、インバウンド需要による訪日外国人観光客の集客が引き続き好調に推移しており、売上高は前年を超えることができました。
この結果、当中間会計期間における当サービスの売上高は565百万円(前年同期比3.7%増)となりました。
以上の結果、当中間会計期間における業績は、売上高が1,862百万円(前年同期比2.3%減)、営業利益89百万円(前年同期比9.3%減)、経常利益93百万円(前年同期比5.2%減)、また、直営店舗の定期建物賃貸借契約の満了による閉鎖に伴い減損損失9百万円を計上したことなどにより、中間純利益82百万円(前年同期比14.0%減)となりました。
当中間会計期間末の資産合計は、前事業年度末と比較して124百万円増加し、1,198百万円となりました。
流動資産は、前事業年度末と比較して147百万円増加し、818百万円となりました。これは主に、売掛金が94百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前事業年度末と比較して23百万円減少し、380百万円となりました。これは主に、敷金及び保証金が17百万円減少したこと等によるものであります。
当中間会計期間末の負債合計は、前事業年度末と比較して75百万円増加し、651百万円となりました。
流動負債は、前事業年度末と比較して85百万円増加し、563百万円となりました。これは主に、短期借入金が50百万円減少したものの、未払金が39百万円、未払費用が35百万円、預り金が33百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は、前事業年度末と比較して10百万円減少し、88百万円となりました。これは主に、資産除去債務が9百万円減少したこと等によるものであります。
当中間会計期間末の純資産合計は、前事業年度末と比較して49百万円増加し、547百万円となりました。これは主に、利益剰余金が32百万円減少したものの、中間純利益を82百万円計上したことによるものであります。
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して11百万円増加し、328百万円となりました。
営業活動の結果獲得した資金は109百万円となりました。これは主に、売上債権の増加額94百万円等を計上したものの、税引前中間純利益85百万円や、未払金の増加額39百万円を計上したこと等によるものであります。
投資活動の結果使用した資金は15百万円となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出15百万円を計上したことによるものであります。
財務活動の結果使用した資金は82百万円となりました。これは主に、短期借入れによる収入50百万円を計上したものの、短期借入金の返済による支出100百万円を計上したこと等によるものであります。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。