第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、個人消費やインバウンド需要が徐々に回復、雇用環境や所得水準の改善が見られる他、デジタル化や人手不足の対応等を背景に、ソフトウエア関連の投資が拡大しており、景気は持ち直しの動きがみられました。しかしながら、海外景気の下振れ、ロシアのウクライナ侵攻の長期化に伴うエネルギー価格の高騰、記録的な円安や物価上昇等の影響等については、今後も十分に注意する必要があります。

当社を取り巻く国内クラウド型コールセンター市場におきましては、数年ごとに大規模なシステム投資が必要なオンプレミス型から拡張性が高いクラウド型への移行が顕著化しております。

また、近年、コールセンター業界においては、電話やメールに加え、チャットやSNS等のマルチチャネルへの対応、在宅勤務への取り組み、自動化の推進、AIサービスの導入等、自社だけでは解決できない課題を抱えています。加えて、高い離職率や採用難、人件費の高騰による人員不足等の課題も顕在化し、効率的な問い合わせ対応の体制を早急に構築することが求められています。

さらに、今後のコールセンターシステムは、収集・蓄積したユーザー情報や問い合わせ情報をAIに分析させ、広告配信や効果的な販売に結び付ける等、データ活用がより一層進んでいくと予想されており、コールセンターの役割が「コストセンター」から、収益を生みだすための「プロフィットセンター」へ本格移行する過渡期に入ったとの見方も強まっております。

このような環境のもと、当社は、2023年5月10日に公表した中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)に基づき、以下の2つ成長戦略を実施していく方針であります。

①「@nyplace」の安定成長

②独自サービスの飛躍成長

 

当第1四半期累計期間におきましては、引き続きオンプレミス型からクラウド型へのシステム移行、他社クラウドサービスから当社クラウドサービスへの切り替え提案等に注力してまいりました。

新規顧客獲得に向けた取り組みとしては、2023年6月に西日本最大のコールセンター/CRM業界向け一大イベント「コールセンター/CRM デモ&コンファレンス 2023 in 大阪」に出展し、近日リリース予定の完全冗長構成、AI音声認識、自動要約機能を兼ね揃えた新コールセンターPBX/CTIソフトフォン「VLOOM」や、通話録音データ(お客様の声)からAI解析に基づいて、広告効果が高い「キーワード」を選定するマーケティングサービス「UZMAKI」を先行公開しました。また、営業の組織体制強化、オンライン集客の強化、販売パートナーとの協業及び他社サービスとの連携等により、サービス力の強化及び販売チャネル拡大に努めました。

既存顧客に向けた取り組みとしては、定期的なヒアリング訪問やアンケート調査を基に、顧客ニーズを反映した要望機能開発やシステムバージョンアップ等のリテンション活動により、クロスセルやアップセルでの収益機会の拡大に注力してまいりました。

一方、新型コロナウイルス関連のスポット公共案件の縮小に伴う売上高の減少も発生しており、これらの結果、当第1四半期累計期間の売上高は、555,841千円(前年同四半期比4.4%減)となりました。製品・サービスごとの状況は、以下のとおりであります。なお、当社の事業はクラウドサービス事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載はしておりません。

 

■IP電話交換機システム(PBX/CTI)

(@nyplace)

AVAYA社製交換機を使用したハードフォン型コールセンターシステム「@nyplace」につきましては、オンプレミス型からクラウド型への新規リプレイス案件の獲得があったものの、新型コロナウイルス関連のスポット公共案件の業務終了等に伴う契約数の減少等により、期間平均利用席数は6,853席(同1,035席減)、売上高は365,846千円(同6.0%減)となりました。

 

(COLLABOS PHONE)

自社開発によるソフトフォン型CTIコールセンターシステム「COLLABOS PHONE」につきましても、新型コロナウイルス関連のスポット公共案件の業務終了に伴う契約数や通信利用料の減少がある一方で、他社サービスとのシステム連携や販売パートナー契約の締結、既存顧客からの紹介、価格優位性等により、新規案件が堅調に増加し、期間平均利用チャネル数は3,732チャネル(同46チャネル増)、売上高は125,652千円(同3.0%増)となりました。

 

 

■顧客情報管理システム(CRM)

(COLLABOS CRM 及び COLLABOS CRM Outbound Edition)

コールセンター利用に特化した顧客情報管理システム「COLLABOS CRM」及び「COLLABOS CRM Outbound Edition」につきましては、新型コロナウイルス関連や行政関連のスポット公共案件の業務終了等により、契約数が減少いたしました。これらの結果、インバウンド用(受信)の「COLLABOS CRM」につきましては、期間平均利用ID数は1,962ID(同467ID減)、売上高は32,877千円(同14.6%減)となり、アウトバウンド(発信)用の「COLLABOS CRM Outbound Edition」につきましては、期間平均利用ID数は469ID(同158ID減)、売上高は6,925千円(同23.8%減)となりました。

 

■新サービス及び業務効率化を実現する付加的サービス

その他、新サービス及び業務効率化等を実現する付加的サービスにつきましては、個社利用における他社サービスとのシステム連携に伴うスポット開発案件の発生及び音声認識システム「AmiVoice Communication Suite provided by コラボス」やAIデータ解析サービス「GOLDEN LIST」新規案件の獲得により、売上高は24,539千円(同9.6%増)となりました。

 

売上原価につきましては、365,841千円(同2.4%増)となりました。要因としては、新型コロナウイルス関連業務の通信利用料の減少があった一方で、新サービス「GROWCE」のソフトウエア償却費等の先行コストが発生したことによるものであります。サービス別の売上原価の内訳としては、「@nyplace」関連は232,971千円(同3.4%増)、「COLLABOS PHONE」は79,821千円(同6.7%減)、「COLLABOS CRM(Outbound Edition含む)」は14,523千円(同11.2%減)、その他は38,525千円(同28.9%増)となりました。

 

販売費及び一般管理費につきましては、220,091千円(同1.9%減)となりました。要因としては、本社移転に伴う家賃の減少及びオフィス資産の減価償却費の減少によるものであります。

 

これらの結果、営業損失につきましては30,091千円(前年同期は営業損失299千円)となりました。経常損失につきましては、営業外収益として、当社システム開発における外部委託の開発遅延に伴う一部負担金15,805千円が発生したことにより、13,381千円(前年同期は経常損失311千円)、四半期純損失は、8,950千円(前年同期は四半期純損失3,733千円)となりました。

 

 

② 財政状態

(資産)

当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて10,798千円減少し、2,218,828千円となりました。要因は、前払費用及び長期前払費用の増加、新サービス及び現有サービスへのITソリューション開発投資等の無形固定資産の増加があった一方で、売掛金の減少、減価償却に伴う有形固定資産の減少によるものであります。

 

(負債)

当第1四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べて1,848千円減少し、324,795千円となりました。要因は、未払消費税等及び未払金の増加があった一方で、リース料決済によるリース債務及び買掛金の減少によるものであります。

 

(純資産)

当第1四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べて8,950千円減少し、1,894,033千円となりました。要因は、利益剰余金の減少によるものであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。