第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第8期

第9期

第10期

第11期

決算年月

平成25年3月

平成26年3月

平成27年3月

平成28年3月

売上高

(千円)

1,327,280

1,481,414

1,894,043

2,093,414

経常利益

(千円)

12,027

92,942

143,431

232,069

親会社株主に帰属する当期純利益

(千円)

7,087

86,237

155,546

214,817

包括利益

(千円)

7,087

86,237

155,546

214,817

純資産額

(千円)

276,121

362,358

656,171

995,993

総資産額

(千円)

2,986,453

3,223,901

3,922,262

4,160,746

1株当たり純資産額

(円)

443.83

394.38

297.99

426.60

1株当たり当期純利益金額

(円)

3.42

41.68

75.09

92.91

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

74.98

87.35

自己資本比率

(%)

9.2

11.2

16.7

23.9

自己資本利益率

(%)

2.5

27.0

30.5

26.0

株価収益率

(倍)

33.71

16.14

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

285,046

258,692

379,530

431,832

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

166,216

168,323

577,996

348,052

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

153,348

71,718

474,829

33,211

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

338,439

357,089

633,452

750,444

従業員数

(人)

88

124

112

129

(外、平均臨時雇用者数)

(14)

(23)

(24)

(22)

 (注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.当社は第8期より連結財務諸表を作成しております。

3.1株当たり純資産額の計算にあたっては、次の方法により算定しております。

第8期及び第9期につき、連結会計年度末の純資産の部の合計額からA種優先株式、B種優先株式及びC種優先株式の払込金額を控除し、1株当たり純資産額を算定しております。

4.第8期及び第9期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。また、当社は平成27年3月26日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第10期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額は、新規上場日から当連結会計年度末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

5.第8期及び第9期の株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

6.平成26年12月18日開催の取締役会決議により、平成27年1月23日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っております。第8期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。

7.「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号平成25年9月13日)等を適用し、当連結会計年度より、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。

 

 

(2)提出会社の経営指標等

回次

第7期

第8期

第9期

第10期

第11期

決算年月

平成24年3月

平成25年3月

平成26年3月

平成27年3月

平成28年3月

売上高

(千円)

1,207,650

1,324,262

1,459,422

1,458,944

1,608,878

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

45,849

9,922

85,315

112,364

155,721

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

92,366

5,162

76,845

127,256

146,199

資本金

(千円)

200,000

200,000

200,000

269,133

331,635

発行済株式総数

(株)

 

 

 

 

 

普通株式

6,454

6,936

6,936

2,202,000

2,334,700

A種優先株式

3,750

3,500

3,500

B種優先株式

3,000

3,000

3,000

C種優先株式

4,000

4,000

4,000

純資産額

(千円)

269,446

274,609

351,455

616,978

888,183

総資産額

(千円)

3,110,173

2,984,588

2,958,597

3,634,274

3,820,931

1株当たり純資産額

(円)

48,276.74

444.70

400.63

280.19

380.42

1株当たり配当額

(円)

(うち1株当たり中間配当額)

()

()

()

()

()

1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額(△)

(円)

4,796.18

2.49

37.14

61.43

63.23

潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

(円)

61.35

59.45

自己資本比率

(%)

8.6

9.2

11.9

17.0

23.2

自己資本利益率

(%)

1.8

24.5

20.6

19.4

株価収益率

(倍)

41.20

23.72

配当性向

(%)

従業員数

(人)

76

88

96

89

100

(外、平均臨時雇用者数)

(13)

(14)

(19)

(21)

(20)

 (注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.1株当たり純資産額の計算にあたっては、次の方法により算定しております。

第7期、第8期及び第9期につき、事業年度末の純資産の部の合計額からA種優先株式、B種優先株式及びC種優先株式の払込金額を控除し、1株当たり純資産額を算定しております。

3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第8期及び第9期では新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であり期中平均株価が把握できないため、また第7期では新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であり期中平均株価が把握できないため、また1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。また、当社は平成27年3月26日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第10期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額は、新規上場日から当事業年度末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

4.第7期の自己資本利益率については、当期純損失であるため、記載しておりません。

5.第7期から第9期までの株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。

6.1株当たり配当額及び配当性向については、無配のため、記載しておりません。

 

 

7.第8期以降の財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、新日本有限責任監査法人の監査を受けておりますが、第7期の財務諸表については、当該監査を受けておりません。

8.平成26年12月18日開催の取締役会決議により、平成27年1月23日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っております。第8期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。

 

 

2【沿革】

平成17年9月

動物医療界において「臨床や教育現場で活躍する人材の教育」の環境を整え、「動物医療技術の向上を担う臨床研究」にチャレンジし、地域の連携病院と協力して「高度医療(二次診療)」を提供することを目的として、神奈川県川崎市高津区に株式会社日本動物高度医療センターを設立

平成19年6月

本店所在地(神奈川県川崎市高津区)に小動物(対象は犬及び猫に限定)の二次診療施設(川崎本院)として8診療科(総合診療科、循環器科、腫瘍科、放射線科、皮膚科、眼科、麻酔科、カウンセリング科)にて開業

平成19年12月

放射線治療器の稼働を開始

平成20年2月

神奈川県横浜市中区に動物医療分野の事業に関するコンサルティングを行うJCアライアンス株式会社(現・連結子会社)を100%子会社として設立

平成20年4月

組織改編により総合診療科を廃止し、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、脳神経科、整形科、歯科を新設し、13診療科となる

平成21年3月

民間では初めて、「小動物臨床研修診療施設」として農林水産大臣より指定を受ける

平成22年3月

学会発表、研究開発を統括する社内横断的な組織として、学術部門を新設する。歯科を廃止し、12診療科となる

平成22年8月

PET-CT(注)の稼働を開始

平成23年12月

愛知県名古屋市天白区にて分院(名古屋分院)を開業

平成24年3月

皮膚科を廃止し、現行の11診療科(循環器科、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、腫瘍科、放射線/画像診断科、麻酔科/手術部、脳神経科、整形科、眼科、カウンセリング/理学療法科)となる

平成26年1月

高度医療機器を用いた動物の画像診断施設を運営する株式会社キャミック(現・連結子会社、本店:神奈川県川崎市高津区)の発行済株式の100%をオリンパスビジネスクリエイツ株式会社より取得し、子会社化

平成27年3月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

 

 

(注)PETとCTの二つの検査を同時に行う医療機器で、腫瘍の検査を中心に使用されています。

 PETは、positron emission tomography(陽電子放出断層撮影)の略称です。PET-CTは、「機能」の異常を見るPETと、臓器の立体的な構造を見るCTとを併用するもので、腫瘍の位置や形状を正確に特定することにより、診断の精度を上げることができます。

 PET-CTは、人の病気治療・診断では使用が広まりつつありますが、動物の病気治療を目的として使用しているのは日本では当社を含め2施設だけであり、当社が手掛ける動物医療の高度性を示す象徴の一つと考えております。

 

3【事業の内容】

 当社グループは、当社及び連結子会社の株式会社キャミック、JCアライアンス株式会社(平成28年7月1日当社により吸収合併予定)の3社で構成され、動物医療業界における高度医療を提供することを目的としております。

 動物と人間との絆「ヒューマン・アニマル・ボンド」が叫ばれる中、動物も家族の一員であり、人間と同じように放射線治療装置やMRI、CTなどの先進医療設備を備えた施設で専門知識と経験を持った獣医師に診療してもらいたいというニーズが、飼い主の間で年々高まっています。当社グループは、このような社会の要請に応えるべく誕生した、動物医療業界では画期的な高度医療専門の施設で構成されております。

 診療の質を高めるためには、飼い主にとってかかりつけの動物病院(一次診療施設)との緊密な連携が不可欠なものと位置づけ、完全紹介によってのみ診療を行っております(二次診療)。

 当社グループは、このような高度医療(二次診療)を実践すると同時に、若い臨床獣医師が世界に通用する最先端医療を学ぶことができる「教育の場」、新治療の開発を行う「臨床研究の場」を提供し、広く社会に貢献していきたいと考えております。

 

 当社グループは、動物医療関連事業の単一セグメントでありますが、当該事業を以下の3つに分類しております。

(1)二次診療サービス(当社)

 当社において、一次診療施設からの紹介を受け、特定の専門分野を持った獣医師が、高度な医療機器を使用して行う、診察、検査、投薬、手術等の診療サービスであります。サービスの提供を行った際に飼い主から診療費を受け取っており、一次診療施設からは紹介料等は受け取っていません。

(2)画像診断サービス(キャミック)

 株式会社キャミックにおいて、一次診療施設からの紹介を受け、専門知識を有する獣医師が、高度な医療機器を使用して行う、画像の撮影・読影・診断等のサービスであります。飼い主から診断費を受け取っており、一次診療施設からは紹介料等は受け取っていません。

(3)その他

 上記の診療・画像診断以外の、主に一次診療施設向けのサービスや物品販売等であります。

 

[事業系統図]

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[診療の流れ]

①飼い主がかかりつけの動物病院(一次診療施設)に相談

 

⇒A.飼い主が二次診療(検査、治療、手術、入院等)を希望する場合

②一次診療施設から当社に症例として紹介。症状、検査データ等の情報共有を行い、担当の診療科と予約日時を確定

③予約日時に飼い主と患者動物が当社の診療施設に来院(初診)

  →検査、投薬、手術、入院等の診療実施(症例により診療の内容は異なります)

④診療の途中経過及び結果を一次診療施設にフィードバック

⑤一次診療施設で術後のケアや継続治療を実施

 

⇒B.飼い主が画像による診断のみを希望する場合

②’一次診療施設からキャミックに検査依頼、予約日時の確定

③’予約日時に飼い主と患者動物がキャミックの診断施設に来院して画像撮影、読影

④’画像診断結果を一次診療施設にフィードバック

⑤’一次診療施設でその後の治療方針を検討の上、診療を継続

 

[当社グループの事業の特徴]

(1)連携病院について

 当社は、当社の理念に賛同していただいた全国各地の動物病院と「連携病院の覚書」を締結し、①当社ウェブサイトにおける連携病院としての紹介 ②学術情報等の提供 ③診療手術への参加 ④当社施設の利用(有料) 等のサービス提供を行っております。なお、連携病院数は平成28年4月30日現在で3,109病院であります。

 

(2)二次診療について

 当社は、川崎本院(神奈川県川崎市高津区)と名古屋分院(愛知県名古屋市天白区)において二次診療を行っております。

 診療の質を高めるためには、飼い主のかかりつけの動物病院(一次診療施設)との緊密な連携が不可欠なものと位置づけ、完全紹介によってのみ診療を行い、診療後のケアは一次診療施設に要請する体制をとっております。

 基本的には担当の専門診療科が複数の獣医師・スタッフから成るチームを編成し、診療にあたっております。

 必要な場合は、専門診療科の枠を越え、診療科横断的に診療を行うことがあります。これは単科の病院にはない、以下の11の専門診療科を有する総合病院である当社の強みを活かしたものであります。

<診療科>(提出日現在)

 循環器科、呼吸器科、消化器科、泌尿生殖器科、腫瘍科、放射線/画像診断科、麻酔科/手術部、脳神経科、

 整形科、眼科、カウンセリング/理学療法科

 

(3)画像診断について

 株式会社キャミックは、首都圏4ヶ所(東京都江戸川区、東京都練馬区、東京都世田谷区、埼玉県川口市)の施設において、画像診断サービスを行っております。

 当社の二次診療施設と同様に完全紹介制をとっており、一次診療施設から画像診断のみを希望する飼い主・患者動物の紹介を受け、MRI、CTを用いて画像の撮影を行い、所見をつけて一次診療施設に報告するもので、基本的なスタンスは一次診療施設のサポートであります。

 

(4)その他のサービスについて

 当社グループは、上記の通り診療、画像診断等、主に獣医師が行う「医療サービス」を行っておりますが、今後は動物医療関連の物品販売やITインフラ整備の支援等の周辺分野においても、一次診療施設をサポートすることを模索してまいります。

 

 

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(千円)

主要な事業の内容(注)1

議決権の所有割合又は被所有割合

(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

株式会社キャミック

(注)2

神奈川県川崎市高津区

120,000

動物の画像診断施設の運営

100

経営指導

資金の貸付

債務保証

役員の兼任2名

 

JCアライアンス株式会社

 

 

神奈川県川崎市高津区

29,000

動物医療分野の物品販売、コンサルティング

100

経営指導

資金の貸付

役員の兼任3名

 (注)1.「主要な事業の内容」欄には、代表的な事業の名称を記載しております。

2.特定子会社に該当しております。

3.連結子会社のうち、株式会社キャミックについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等 ①売上高   471,344千円

②経常利益   86,386千円

③当期純利益  73,576千円

④純資産額  108,297千円

⑤総資産額  307,882千円

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

平成28年3月31日現在

 

セグメントの名称

従業員数(人)

動物医療関連事業

129

(22)

合計

129

(22)

 (注)1.従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.当社グループは動物医療関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)提出会社の状況

平成28年3月31日現在

 

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

100(20)

33.4歳

3年5か月

4,565

 

セグメントの名称

従業員数(人)

動物医療関連事業

100

(20)

合計

100

(20)

 (注)1.従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、基準外賃金を含んでおります。

3.当社は、動物事業関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(3)労働組合の状況

当社グループの労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。