第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第19期

第20期

第21期

第22期

第23期

決算年月

2017年4月

2018年4月

2019年4月

2020年4月

2021年4月

売上高

(千円)

8,502,148

9,376,509

10,302,812

11,325,198

12,363,688

経常利益

(千円)

1,048,200

1,266,966

1,179,490

1,756,964

2,148,786

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

695,792

872,778

821,379

1,069,422

1,556,327

包括利益

(千円)

719,041

866,747

792,916

928,774

1,771,529

純資産額

(千円)

2,756,293

3,596,876

4,188,570

4,824,365

6,528,052

総資産額

(千円)

4,240,103

5,042,276

5,760,799

8,096,525

8,338,753

1株当たり純資産額

(円)

170.28

215.97

254.13

296.74

404.97

1株当たり当期純利益
金額

(円)

44.22

54.69

51.16

67.41

98.38

潜在株式調整後1株
当たり当期純利益金額

(円)

42.95

53.55

50.59

66.94

97.62

自己資本比率

(%)

63.6

68.8

70.3

57.9

77.1

自己資本利益率

(%)

29.7

28.3

21.9

24.5

28.0

株価収益率

(倍)

23.32

30.48

15.11

19.52

16.13

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

575,890

1,245,597

650,806

1,934,338

1,941,111

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

433,283

673,834

670,508

1,019,906

412,081

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

69,078

230,067

7,222

932,631

1,736,346

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

1,324,074

1,695,117

1,660,313

3,453,297

3,354,616

従業員数

(人)

233

285

309

353

387

(外、平均臨時雇用者数)

(37)

(40)

(36)

(32)

(19)

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト・パートタイマーを含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均雇用人員を( )外数で記載しております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第19期

第20期

第21期

第22期

第23期

決算年月

2017年4月

2018年4月

2019年4月

2020年4月

2021年4月

売上高

(千円)

8,057,247

8,663,365

8,836,784

10,270,071

10,840,693

経常利益

(千円)

574,559

859,768

673,653

1,268,668

1,261,189

当期純利益

(千円)

349,778

466,504

424,400

752,009

854,152

資本金

(千円)

528,051

533,442

535,803

536,677

594,043

発行済株式総数

(株)

15,837,600

16,053,600

16,087,600

16,135,600

16,255,200

純資産額

(千円)

2,402,500

2,878,965

3,105,016

3,564,046

4,350,357

総資産額

(千円)

3,814,112

4,198,227

4,544,370

6,747,064

5,731,632

1株当たり純資産額

(円)

147.95

171.25

186.10

216.93

267.81

1株当たり配当額

(円)

4.50

5.50

6.50

7.00

10.00

(うち1株当たり
中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益
金額

(円)

22.23

29.23

26.43

47.40

53.99

潜在株式調整後1株
当たり当期純利益金額

(円)

21.59

28.63

26.14

47.07

53.57

自己資本比率

(%)

61.4

65.5

65.2

50.8

74.2

自己資本利益率

(%)

16.1

18.3

14.9

23.5

22.2

株価収益率

(倍)

46.38

57.02

29.25

27.76

29.39

配当性向

(%)

20.24

18.81

24.59

14.77

18.52

従業員数

(人)

178

188

200

207

229

(外、平均臨時雇用者数)

(26)

(24)

(19)

(15)

(15)

株主総利回り

(%)

177.5

287.2

135.5

229.5

277.5

(比較指標:TOPIX )

(%)

(116.7)

(138.3)

(128.9)

(119.8)

(158.5)

最高株価

(円)

1,164

2,206

1,929

1,785

2,655

最低株価

(円)

706

1,038

723

604

1,241

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.従業員数は就業人員(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(アルバイト・パートタイマーを含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均雇用人員を( )外数で記載しております。

3.最高・最低株価は、2016年7月27日より東京証券取引所市場第一部におけるものであり、それ以前は東京証券取引所マザーズにおけるものです。

 

 

2 【沿革】

当社は、1998年5月22日に神奈川県小田原市において、モバイル周辺アクセサリーの企画・販売・イーコマース(以下「EC」といいます。)を目的にマクロウィル有限会社として設立いたしました。

その後、2001年12月に、当社EC店舗名として知名度の高かった「ストラップヤ」を当社商号として採用し、モバイル周辺アクセサリーに特化した販売事業を展開してまいりました。2008年5月にはEC事業の受発注・在庫・売上を一元管理するシステム「ネクストエンジン」のサービス提供を開始し、新たな事業の柱としました。その後、2013年5月1日付で、商号を「Hamee(ハミィ)」に変更し、現在に至っております。

当社設立後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

 

年月

概要

1998年5月

神奈川県小田原市にてモバイル周辺アクセサリーの企画・販売・ECを目的にマクロウィル有限会社を設立

1999年8月

自社サイト「携帯アクセ市場」でのモバイル周辺アクセサリーのECを開始

モバイル周辺アクセサリーの実店舗向けBtoB販売を開始

2000年1月

販売網の拡大を目的としてインターネットショッピングモール「楽天市場」へ出店

2001年3月

グローバル展開を目的としてグローバル対応ECサイト「StrapyaWorld」開始

2001年12月

株式会社ストラップヤ.comへ商号及び組織変更

2003年5月

インターネットショッピングモール「Yahoo!ショッピング」へ出店

2006年5月

商号を株式会社StrapyaNextへと変更、規模の拡大に伴い本社移転(神奈川県小田原市)

2006年6月

自社販売サイト「ストラップヤ本店」でのモバイル周辺アクセサリーのECの販売開始

2007年11月

EC事業者向けクラウド型バックエンドソリューションシステム「ネクストエンジン」の稼働開始

2008年5月

「ネクストエンジン」の外部向けサービス開始

2010年1月

東京都渋谷区にモバイル周辺アクセサリーBtoB販売拠点として東京営業所を設置

2010年3月

iPhoneグッズ専門店「iPlus」を「Yahoo!ショッピング」へ出店

2010年11月

可愛いモバイルアクセサリー専門店「KAWAII館」を「楽天市場」へ出店

2011年5月

大阪府大阪市にモバイル周辺アクセサリーBtoB販売拠点として大阪営業所を設置

2011年6月

グローバル対応ECの「Strapya World」を「AmazonUS」へ出店

2011年10月

韓国市場への本格進出に向けた韓国法人「Strapya Korea Co.,Ltd.(現 Hamee Global Inc.)」(現 連結子会社)設立

2013年5月

Hamee株式会社へ社名変更

グローバル市場への本格進出に向け米国法人「Hamee US,Corp.」(現 連結子会社)設立

2013年8月

規模の拡大に伴い本社移転(神奈川県小田原市)

2013年12月

「ネクストエンジン」のAPIを公開しプラットフォームとして提供開始

2014年3月

インターネット小売大手のAmazonが提供する、注文処理や商品の保管・発送を代行するサービス「AmazonFBA」の在庫、受注実績の状況と自社在庫の最新状況を一元的に把握できる「AmazonFBA用管理アプリ」をリリース

2014年4月

楽天市場の店舗URLがあれば、簡単にiPhone、iPad向けアプリが作成できる「ぽけっと店舗、略して「ポケ店」。」をリリース

「ネクストエンジン」メイン機能の受注データを活用し、在庫の分析や発注に活かすことができるアプリ「在庫サポート」をリリース

2014年5月

楽天市場内での検索順位を上げるための効率化ツール「楽天検索順位チェッカー」をリリース

2014年8月

受発注や在庫の情報を自由にダウンロードできるアプリ「カスタムデータ作成」をリリース

2015年4月

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2015年5月

越境ECと国内ECとの同時展開を可能にするアプリ「米Amazon(Amazon.com)用自動連携」をネクストエンジン海外進出サービス第一弾としてリリース

約190ヶ国に展開するeBay(イーベイ)での受注業務を自動化するアプリ「eBay用自動連携」をネクストエンジン海外進出サービス第二弾としてリリース

2015年7月

海外展開強化の一環として台湾に子会社「Hamee Taiwan,Corp.」設立

自社企画商品開発強化及び海外展開強化の一環として中国に子会社「Hamee Shanghai Trade Co.,Ltd」設立

 

 

年月

概要

2015年8月

20代の女性をターゲットにしたモバイルアクセサリー専門店「Ketchup!(ケチャップ)」を「楽天市場」へ出店

2015年9月

海外展開強化の一環としてインドに子会社「Hamee India Pvt.Ltd.」設立

2015年10月

東京営業所を東京都港区へ移転

2015年12月

韓国にて「ネクストエンジンコリア」のβ版をリリース

2016年2月

人工知能・機械学習を研究する「ネクストエンジンAIラボ」を新設

株式会社ラクスと業務提携

2016年4月

株式会社デジタルスタジオと業務提携

2016年7月

東京証券取引所市場第一部に上場市場を変更

2016年8月

ランサーズ株式会社と業務提携

2016年9月

次世代の物々交換スマホアプリ「スピラル」リリース

EC運営の自動出荷領域の拡大をめざし、株式会社Webの匠(現 シッピーノ株式会社)と資本・業務提携

2016年10月

システム連携も視野に入れ、中国越境ECプラットフォーム「天猫国際」に店舗を正式オープン

2017年1月

ネクストエンジンと外部システムとの連携を加速するための「ストレージAPI」を提供開始

2017年4月

低額から始められる広告販売支援サービス「ネクストエンジンADS」リリース

商品動画制作サービス「eスタジオ」提供開始

2017年6月

ふるさと納税事業を行う小田原市にネクストエンジン提供開始

2018年4月

株式会社JSコンサルティング(現 Hameeコンサルティング株式会社)の発行済株式を100%取得し子会社化

2018年5月

株式会社静岡銀行と中小企業・個人事業主を対象とした新たなFintechサービスの開発に向けた業務連携を開始

2018年8月

韓国連結子会社 Hamee Korea Co.,Ltd.(現 Hamee Global Inc.) がモバイルアクセサリーブランド「PATCHWORKS」を事業譲受により取得

株式会社大塚商会とのERP連携により販売パートナーシップを強化

2018年11月

ネクストエンジンのカスタマーサポート業務の一部について、ビジネス・プロセス・アウトソーシングを行うためコムテック株式会社と業務委託契約を締結

2018年12月

ネクストエンジンのECデータを元に開発した商品レコメンドAI搭載の「レコメンドメール自動配信アプリ」をリリース

2019年1月

IoT事業に参入しプロダクトの第一弾としてスマホを持たない子どものための音声メッセージロボット「Hamic BEAR」をリリース

2019年3月

freee株式会社の提供する会計ソフトfreeeとネクストエンジンとのシステム連携を行うfreee専用「会計ソフト連携アプリ」をリリース

韓国連結子会社 Hamee Korea Co.,Ltd. において「ネクストエンジンコリア」を正式リリース

2019年4月

 

 

2019年10月

 

2020年4月

スマートデバイスアクセサリーブランド「AndMesh」を事業譲受により取得

台湾連結子会社 Hamee Taiwan,Corp.のEC事業を現地パートナー Armigo Co.,Ltd.に譲渡することを取締役会にて決議

韓国連結子会社 Hamee Korea Co.,Ltd. が「JEI DESIGN WORKS Inc.」の運営する製品製造事業(ブランド企画・デザイン企画人材含む)を譲受により取得

連結子会社Hamee Korea Co.,Ltd. からHamee Global Inc.へ商号変更

連結子会社Hamee Taiwan Corp.を閉鎖

2020年11月

東京営業所を渋谷区へ移転

2021年1月

スマートフォンケースブランド「iFace」の世界累計販売数が2000万個を突破

2021年2月

韓国連結子会社 Hamee Global Inc.が商品開発、製造機能を高めるため、同社の子会社(当社の孫会社)として中国に「Hamee Shanghai Tech & Trading Co., Ltd.」を設立

親子のあんしん・たのしい・リテラシー向上を実現する小学生向けプレスマホ「Hamic POCKET」を発売開始

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社6社、関連会社2社の合計9社で構成されており、世界的にも成長が続いているEC市場において、市場の変化に対応しつつ進化成長してまいりました。自らのクリエイティブ魂に火をつけ、プロダクト及びサービスを通じて顧客体験価値を最大化し、クリエイティブな炎を燃え上がらせることを体現することを目指し、Mission「クリエイティブ魂に火をつける」を掲げております。

主要な事業は、スマートフォンケースや携帯機器用充電器、イヤホン等モバイルアクセサリーの商品企画・開発・製造、それら商品についてインターネット通信販売及び大手雑貨量販店等への卸販売を行う「コマース事業」と、主にEC事業者向けクラウド(SaaS)型EC Attractions「ネクストエンジン」の開発・提供を行う「プラットフォーム事業」を展開しております。それぞれの事業の内容は以下のとおりであります。

なお、以下に示す区分は「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。

 

(1) コマース事業

当事業においては、スマートフォンケースや携帯機器用充電器、イヤホン等モバイルアクセサリーを主とした雑貨等の商品企画・開発・製造、仕入を行い、それら商品につき、主に一般消費者へのインターネット通信販売並びに大手雑貨量販店、大手家電量販店等への卸販売を行っております。なお、当事業は国内だけでなく、韓国、米国、中国の連結子会社3社を通じてインターネット通信販売及び小売り事業者向けの卸販売を行っており、インターネット通信販売においては自社サイトの運営だけでなく、国内及び海外の有力ECショッピングモール等へ出店しております。

① 国内インターネット通信販売について

インターネット通信販売においては、自社ドメインサイト1店舗、楽天市場で2店舗、Yahoo!ショッピングモールで2店舗、Amazon.co.jpで1店舗、ZOZOTOWNで1店舗、その他小規模店舗を含め日本国内で11店舗のEC店舗を運営し、一般消費者に向けてモバイルアクセサリー等を販売しております。店舗運営に当たっては、UX(注1)を重視し、専門チームがUXの向上に努め様々な施策を行っております。またコールセンター業務についても外部に依存することなく、全て自社で行っており、顧客満足度の向上、業務の効率化に努めております。

② 卸販売について

大手雑貨量販店、大手家電量販店向けに、モバイルアクセサリーの卸販売を行っているほか、EC事業者向けにインターネット卸販売サイトの運営を行っております。小田原本社のほか、東京、大阪に拠点を設け、ラウンダーと呼ばれる実店舗の売場構築支援を行う人員を配置し、顧客満足度向上に努めております。また、海外の連結子会社を通じて、各国の実店舗向けの卸販売(一部の国ではEC事業者向け卸販売)を行っております。

③ 海外向け販売について

子会社を通じて次のとおり店舗展開をしております。

Hamee Global Inc.(韓国連結子会社、以下「Hamee Global」という。)では、自社ドメインサイト2店舗、その他韓国国内のECショッピングモールに12店舗の合計14店舗を出店し、一般消費者向けにインターネット販売を展開しております。また、韓国国外の代理店に対する海外輸出も行っております。

Hamee US,Corp.(米国連結子会社、以下「Hamee US」という。)では、自社ドメインサイト3店舗、その他15店舗の合計18店舗を出店し、欧米の一般消費者向けインターネット通信販売を展開しております。また、米国においては大手雑貨量販店等への卸売販売も行っております。

Hamee Shanghai Trade Co., Ltd(中国連結子会社、以下「Hamee Shanghai Trade」という。)では、ECショッピングモールの天猫(Tmall)、淘宝網(Taobao)及び小紅書(RED)に出店し、中国一般消費者向けインターネット販売を展開しております。

なお、Hamee Globalが同社の子会社(当社の孫会社)として中国に「Hamee Shanghai Tech & Trading Co., Ltd.」を2021年2月に設立したことに伴い、Hamee Shanghai Tradeの機能を新会社に移管し、清算を予定しております。

 

④ 商品仕入および自社企画・製造について

商品仕入については、500社を超える仕入先との取引により、モバイルアクセサリー関連の情報網を確保しており、時代のニーズに合わせた多種多様な商品展開が可能な体制を構築しております。また、社内にて商品デザイナーを中心とした商品企画・デザイン専門チームを設置し、自社企画商品として、海外を含む外部メーカーと協力しオリジナル商品を制作しております。自社企画商品においては、ディズニーやムーミン等の人気キャラクターの商品化権を取得して、キャラクター商品の制作も積極的に行っております。これらに加え、玩具や実用品等も一部取り扱っており、6,000種類以上の商品について、多くのEC店舗における販売状況を分析することで、売れ筋商品をリアルタイムに把握し、商品仕入・企画に活用することが可能な体制となっております。

また、韓国連結子会社が製造機能を保有しており、自社商品の企画・製造から物流・販売までのフローを統括できる体制を構築しております。

 

(2) プラットフォーム事業

当事業においては、自社サイトやECショッピングモール等でインターネット通販を展開するEC事業者向けに、ネットショップ運営に係る日々の業務を可能な限り自動化すると同時に、モール横断型で複数店舗の受注処理や在庫状況を一元管理できるクラウド(SaaS)型EC Attractions「ネクストエンジン」を開発・提供しております。このサービスは、「(1)コマース事業」にて記載した当社自身によるEC商品販売事業のために開発したシステムを社外に提供したものであり、EC事業者だからこそわかる潜在的なニーズに対応できる素地があり、継続的な改良を行っております。

また、連結子会社Hameeコンサルティング株式会社において、EC事業者向け販売支援コンサルティングを提供しております。

① ネクストエンジンについて

ネクストエンジンは、EC事業者に対して、メール自動対応、受注伝票一括管理、在庫自動連携、商品ページ一括アップロード等の機能を提供し、ネットショップ運営の業務プロセスの自動化を進め、EC事業者の経営効率向上を支援するクラウド(SaaS)型システムであります。異なるインターネットショッピングモールに出店した複数のネットショップの管理を一元化したり、複数のネットショップの在庫数表示を同期させたりする機能を持つことから、特に複数のネットショップを運営するEC事業者には利点があります。

ネクストエンジンには、メイン機能(標準仕様)とアプリケーション(拡張機能、以下「アプリ」といいます。)があり、ユーザーはニーズに合わせて機能を使い分けることが可能となっております。メイン機能はEC事業者の利便性に資する標準的な機能がワンパッケージで搭載されており、アプリはそれ以上の特殊なニーズに対応するためのオプションと位置付けられています。

2021年4月期末時点におけるネクストエンジンの契約社数は4,739社(前連結会計年度末比742社増)で、利用店舗数は36,004店(同5,169店増)、利用店舗の取引総額は9,443億円(同2,224億円増、いずれも自社調べ)となっております。

② サービス価格・営業活動について

ネクストエンジンの基本料金は、ユーザーであるEC事業者の受注件数に応じた従量課金制をとっており、ユーザーの事業規模に応じた料金体系となっております。また、専用サーバープランや、カスタマイズ等については顧客ごとに個別料金を適用しております。ネクストエンジン上の各種アプリにつきましては、アプリごとの定額料金制(一部従量課金制)としております。

営業活動につきましては、EC事業者向けのイベント・セミナー等へ出展・参加し、当サービスを紹介して、興味を持って頂いたEC事業者に詳細を提案するという営業スタイルを主体に、小田原(本社)に加え、東京営業所を営業拠点として、契約見込み先に対する積極的な営業(コンサルテーション)を展開し、契約の獲得につなげております。くわえて、無料体験からの成約率を高めるための組織も編成しており、組織の役割を明確にすることで少人数でも効率的に契約件数を獲得することが可能な体制となっております。また、協力事業者(ユーザー及び代理店として「パートナー制度に関する利用規約」を締結している事業者等)に代理で営業活動を行って頂き、当サービスを紹介して頂く「パートナー制度」も設けております。

 

③ サポート体制について

ネクストエンジンのユーザーへのサポート業務は自社にログやノウハウが蓄積できる体制を構築したうえで定型業務をアウトソーシングしております。このコールセンター業務を担っていた人員が解約率抑制に取り組むことで、カスタマーサクセスの追求を行っております。

④ 開発について

ネクストエンジンの開発は全て自社の開発部で行っております。ユーザーと同じ目線で、ユーザーの利便性を重視したシステムにしていくため、当社を始めとした4,500社超のユーザーからのリクエストや、ECショッピングモール側のシステム変更等に迅速に対応できる開発体制を構築しております。

⑤ プラットフォーム化について

2013年12月よりネクストエンジンのAPI(注2)を公開したことにより、ネクストエンジン上で自社及び外部ディベロッパーが開発した各種アプリの展開が可能となるなど、いわゆるプラットフォーム化が実現いたしました。これにより、顧客のニーズに合わせたネクストエンジンのカスタマイズが容易となり、小規模EC事業者から、大規模EC事業者まで、広範なユーザーのニーズに対応したサービス提供が可能となっております。

また、既存のアプリとネクストエンジンを連携させることにより、ユーザーの環境に合わせた効率的なシステム運用も可能となります。

くわえて、ユーザーが独自に開発したアプリを、ネクストエンジン上で販売することも可能になります。

 

(3) その他

コマース事業、プラットフォーム事業のいずれにも明確に分類できない新たなサービスに係るものであり、「Hamic POCKET」「ふるさと納税支援サービス」「RUKAMO」などが含まれます。

 

(注) 1.UX(User Experience)とは、ある製品やサービスを利用したり、消費した時に得られる体験の総体。個別の機能や使いやすさのみならず、ユーザー(ここでは当社のECサイトを訪問する一般消費者)が真にやりたいことを楽しく、心地よく実現できるかどうかを重視した概念。

2.API(Application Programming Interface)とは、あるコンピュータプログラム(ソフトウェア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから簡単に呼び出して利用できるようにするインターフェースのこと。ここで言うインターフェースとは、機能の呼び出し手順や記述方法などを定めた仕様を指す。APIが提供されている機能は独自にゼロから開発する必要がないため、プログラムの開発を効率的に行うことが可能になる。

 

 

[事業系統図]

(コマース事業)

 


 

(プラットフォーム事業) 

 


 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

主要な事業の
内容(注1)

議決権の所有
割合又は
被所有割合
(%)(注2)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

Hamee Global Inc.

(注4)

韓国ソウル市

600,000,000

韓国ウォン

コマース事業
プラットフォーム事業

100.0

当社からの商品仕入
当社からの業務委託
当社への商品販売
役員の兼任3名

Hamee US,Corp.(注4)

米国カリフォルニア州

900,000.00

USドル

コマース事業

100.0

当社からの貸付
役員の兼任2名

Hamee Shanghai Tech & Trading Co., Ltd.(注4,5)

中国上海市

6,000,000

コマース事業

100.0

〔100.0〕

当社からの商品仕入

Hameeコンサルティング

株式会社

東京都渋谷区

29,247

千円

プラットフォーム事業

100.0

当社への役務提供

役員の兼任1名

その他2社

 

 

 

 

 

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

ROOT株式会社

神奈川県足柄下郡箱根町

30,000

千円

コマース事業

40.0

当社への商品販売

シッピーノ株式会社

神奈川県茅ケ崎市

51,000

千円

プラットフォーム事業

36.7

当社へのアプリ提供
役員の兼任1名

 

(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報の名称を記載しております。

 2.「議決権の所有割合又は被所有割合」欄の〔内書〕は間接所有であります。

 3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 4.Hamee Global Inc.、Hamee US,Corp.及びHamee Shanghai Tech & Trading Co., Ltd.は、特定子会社に該当しております。

 5.当社の連結子会社であるHamee Global Inc.が、2021年2月9日付でHamee Shanghai Tech & Trading Co., Ltd.を設立したため、同社を連結の範囲に含めております。それに伴い、当社の連結子会社であるHamee Shanghai Trade Co., Ltdの機能を同社に移管し、清算を予定しております。

 

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2021年4月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

コマース事業

163

(10)

プラットフォーム事業

135

(3)

その他

31

(1)

報告セグメント計

329

(14)

全社(共通)

58

(5)

合計

387

(19)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(アルバイト・パートタイマーを含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均雇用人員を( )外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門の従業員数であります。

 

(2) 提出会社の状況

2021年4月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

229

( 15)

34.9

5.3

6,231

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

コマース事業

69

(7)

プラットフォーム事業

81

(2)

その他

31

(1)

報告セグメント計

181

(10)

全社(共通)

48

(5)

合計

229

(15)

 

(注) 1.従業員数は就業人員(当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(アルバイト・パートタイマーを含み、派遣社員を除く。)は、年間の平均雇用人員を( )外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門の従業員数であります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。