第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありませんが、「ダイヤモンドワイヤ生産設備等の譲渡に関するリスク」について、江蘇三超社との検収条件の認識の相違により、当第3四半期連結会計期間末時点において残設備の検収作業が完了しておらず、現在、新たな検収条件の帰結に向け継続的に同社との協議を続けておりますが、2021年3月期に見込んでいた残設備の引渡し及びそれに係る収益額1,400百万円については来期にずれ込む見通しであり、リスクが顕在化しております。

 

当社グループは、前連結会計年度末時点において債務超過は解消いたしましたが、当第3四半期連結累計期間において、営業損失14百万円、経常損失15百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失60百万円を計上し、当第3四半期連結会計期間の末日現在における当社グループの有利子負債3,172百万円と当社グループの前期売上高を上回る水準にあります。また、構造改革の一環として取り組んでいる江蘇三超社へのダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡等の案件については、上述のとおり当譲渡案件の完了は来期にずれ込む見通しであり、完了時期については現時点において不確定であります。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しております。

 

当社グループでは、このような状況を早期に解消すべく「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(継続企業の前提に関する事項)」に記載の施策を遂行することで、収益力及び財務体質の改善を図ってまいります。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態の分析

 ① 資産

仕掛品が332百万円増加、商品及び製品が100百万円増加、受取手形及び売掛金が70百万円増加したものの、現金及び預金が1,186百万円減少したこと等により、総資産は前連結会計年度末に比べ664百万円減少し5,814百万円となりました。

 

② 負債

前受金が526百万円増加、支払手形及び買掛金が353百万円増加したものの、短期借入金が465百万円減少、1年内返済予定の長期借入金が930百万円減少したこと等により、負債は前連結会計年度末に比べ594百万円減少し5,360百万円となりました。

 

③ 純資産

2020年8月の欠損填補を目的とした減資により、資本金が5,203百万円、資本剰余金が3,951百万円それぞれ減少し、利益剰余金が9,155百万円増加しているものの、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による利益剰余金の減少60百万円等により、純資産は前連結会計年度末に比べ69百万円減少453百万円となりました。

この結果、自己資本比率は7.5%(前連結会計年度末は7.8%)となりました。

 

当第3四半期連結累計期間においては、化学繊維用紡糸ノズル事業の受注の大幅な増加に伴い前受金が増加しているものの、2020年4月末に金融機関に対し1,300百万円の内入れ返済を実施した結果、資産、負債ともに減少しております。

 

 

(2) 経営成績の状況 

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により大きく後退した経済活動に一部回復の兆しが見られたものの、再度同感染症の感染が拡大してきており、海外経済についても、同感染症の収束の見通しも依然として立っていないことから、今後の景気回復に向けては予断を許さない状況が継続しております。

このような状況下、当社グループは、電子材料スライス周辺事業において、中国の江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡等の案件について、現地での作業は再開したものの、同社との検収条件の認識の相違により、収益計上は来期にずれ込む見通しであります。また、特殊精密機器事業についても工作機械分野における厳しい事業環境の影響を受けておりますが、子会社の日本ノズル株式会社が行う化学繊維用紡糸ノズル事業においては、世界的なマスク需要の拡大を受け、同社が扱う不織布関連製品の受注が継続して伸長するとともに、海外の不織布製造装置案件の検収が完了しました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,351百万円(前年同期比3.0%増)、営業損失は14百万円(前年同期は483百万円の営業損失)、経常損失は15百万円(前年同期は633百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は60百万円(前年同期は1,318百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

 

① 電子材料スライス周辺事業

電子材料スライス周辺事業においては、前述のとおり、江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡等の案件は、2020年9月下旬より現地での作業は再開したものの、検収条件の認識の相違により収益計上に至りませんでした。

これらの結果、売上高は2百万円(前年同期比99.7%減)、セグメント損失は282百万円(前年同期は564百万円のセグメント損失)となりました。

 

② 特殊精密機器事業

特殊精密機器事業においては、電子部品産業向け製品の売上は好調に推移しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、工作機械向け耐摩工具の売上は低調に推移しました。

これらの結果、売上高は562百万円(前年同期比11.0%減)、セグメント利益は27百万円(前年同期比65.5%減)となりました。

 

③ 化学繊維用紡糸ノズル事業

化学繊維用紡糸ノズル事業においては、新型コロナウイルス感染拡大による世界的なマスク需要の高まりを受け、不織布関連製品の受注が好調に推移し、当第3四半期連結会計期間末においても受注残高は2,000百万円を超えており、依然として高い受注環境が継続しております(前年同期末は861百万円の受注残高)。

また、当第3四半期連結累計期間においては、海外向け不織布製造装置案件の計上もあり、売上が好調に推移した結果、売上高は1,781百万円(前年同期比89.3%増)、セグメント利益は329百万円(前年同期比181.5%増)となりました。

 

④ マテリアルサイエンス事業

マテリアルサイエンス事業においては、新規事業として取り組んでいるナノサイズゼオライトの開発事業が中心となり、売上はサンプル提供等に係る少額に留まっております。

これらの結果、売上高は5百万円(前年同期比7.3%減)、セグメント損失は118百万円(前年同期は87百万円のセグメント損失)となりました。

 

 

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は155百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、「化学繊維用紡糸ノズル事業」における当社グループの受注高及び受注残高の実績が前年同期に比べ大幅に増加しております。詳細は、「第2 事業の状況 2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) 経営成績の状況 ③ 化学繊維用紡糸ノズル事業」に記載のとおりです。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。