第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続くものの、不安定な世界情勢や為替の変動、物価の上昇による国内景気低迷への懸念等、先行きの不透明な状況が続いております。

当社が主たる事業としているリユース業界においては、物価上昇の影響を受けた節約志向や持続可能な社会に対する意識の向上からリユース品の需要は増加傾向が続いており、市場全体が継続して成長しております。

当社においても、宝飾品、楽器、フィギュア、音楽・映像ソフトなどのジャンルが引き続き堅調に拡大しました。

また、リユース品の買取強化、人材不足解消に向けた採用活動、社内研修整備を中心とした人材育成等に取り組んでまいりました。

なお、当中間会計期間において、2024年5月に判明いたしました当社従業員による不正行為の疑いに伴い要した調査費用および会計監査に係る追加費用の合計額21,614千円を計上しております。

以上の結果、当中間会計期間の業績は、売上高2,357,967千円(前年同期比8.0%増)、営業利益135,993千円(前年同期比17.4%増)、経常利益114,099千円(前年同期比19.3%増)、中間純利益78,318千円(前年同期比22.1%増)となり不正関連の追加費用を計上したものの増収増益となりました。

また、2024年7月26日付「再発防止策の策定に関するお知らせ」に記載しました不正再発防止策につきましても順次取り組んでおります。

なお、配当につきましては、上記の業績や経営環境等を総合的に勘案した結果、2024年6月28日公表の配当予想のとおり、2024年9月30日を基準日とする1株当たり25円の特別配当を中間配当として実施することといたしました。

 

セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。

(リユース事業)

リユース事業におきましては、トレーディングカードの需要は落ち込みがあったものの、宝飾品、楽器、フィギュア、音楽・映像ソフトなどの幅広いジャンルで需要が伸び、店頭販売、インターネット販売ともに前年度を上回る売上高となったことで、既存店の売上高が前年同期比7.6%増と好調に推移しました。また、リユース品の買取についても前年同期比3.5%増と堅調に推移しました。

以上の結果、当中間会計期間の業績につきましては、売上高2,356,189千円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は274,468千円(前年同期比17.3%増)となりました。

 

当中間会計期間末現在におけるリユース事業の各業態別の店舗数は以下のとおりであります。

(単位:店)

 

ブックオフ

ハードオフ

オフハウス

ホビーオフ

ガレージオフ

合計

店舗数

17

15

17

17

67

 

  (注) ブックオフ事業部の店舗数にはインターネット販売の1店舗を含みます。

 

なお、第3四半期会計期間に3店舗の新規出店を予定しております。

 

(その他)

本セグメントは報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、主に不動産事業であります。

本セグメントの当中間会計期間の業績は前年同期並みの売上高1,778千円、セグメント利益は1,502千円となりました

 

②財政状態の状況

(資産)

当中間会計期間末における流動資産は、1,789,439千円となり、前事業年度末と比べて92,258千円の増加となりました。これは、主に現金及び預金の増加78,292千円および商品の増加22,057千円によるものです。

また、当中間会計期間末における固定資産は、1,003,240千円となり、前事業年度末と比べて40,574千円の減少となりました。これは、主に有形固定資産の減少32,304千円および繰延税金資産の減少6,137千円によるものです。

この結果、総資産は2,792,680千円となり、前事業年度末と比べて51,683千円増加となりました。

 

(負債)

当中間会計期間末における流動負債は、795,587千円となり、前事業年度末と比べて30,714千円の増加となりました。これは、主に短期借入金の増加100,000千円、未払金の減少27,245千円、1年以内返済予定の長期借入金の減少13,260千円、未払消費税等の減少11,830千円および賞与引当金の減少11,074千円によるものです。

また、当中間会計期間末における固定負債は、1,138,935千円となり、前事業年度末と比べて54,442千円の減少となりました。これは、主に長期借入金の減少27,740千円およびリース債務の減少26,089千円によるものです。

この結果、負債合計は1,934,523千円となり、前事業年度末に比べて23,727千円減少となりました。

 

(純資産)

当中間会計期間末における純資産は、858,156千円となり、前事業年度末と比べて75,411千円の増加となりました。これは、主に中間純利益78,318千円の計上によるものです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前事業年度末に比べ78,292千円増加し、574,187千円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動により増加した資金は53,617千円となりました。これは、主に税引前中間純利益114,099千円の資金獲得があった一方で、未払金の減少28,149千円および棚卸資産の増加22,057千円の支出があったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動により減少した資金は7,870千円となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出5,418千円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動により増加した資金は32,545千円となりました。これは、主に短期借入金の増加100,000千円、長期借入れによる収入110,000千円および長期借入金の返済151,000千円によるものです。

 

(3) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。