第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

〔経営方針〕

(1)会社の経営の基本方針

当社は、2015年10月1日に株式会社肥後銀行(以下、「肥後銀行」という。)と株式会社鹿児島銀行(以下、「鹿児島銀行」という。)の共同株式移転により設立いたしました。両行の地元を中心とした九州での存在感を更に発揮できる盤石な経営基盤を確立することで、広域化した新たな地域密着型ビジネスモデルを創造し、地元との信頼関係を更に強化するとともに経営の効率化を促進し、企業価値を高め、地域総合金融グループとして活力あふれる地域社会の実現に積極的に貢献してまいります。

また、当社グループは、持続可能な成長の実現に向け、以下の3つを柱とする「グループ経営理念」を定め、皆様から真に愛される総合金融グループを目指します。

①お客様の信頼と期待に応え、最適かつ最良の総合金融サービスを提供します。

わたしたちは、これまで培ってきた伝統・人材・想いを結集し、グループ力を最大限に発揮することで、お客様お一人おひとりのニーズに寄り添った、きめ細やかで質の高いサービスをお届けし続けることをお約束します。

②地域とともに成長し、活力あふれる地域社会の実現に積極的に貢献します。

わたしたちは、地域の皆様とともに成長する総合金融グループとして、県の枠を越え、活気と魅力に満ちあふれる、ふるさと九州の実現にむけて、貢献し続けることをお約束します。

③豊かな創造性と自由闊達な組織風土を育み、より良い未来へ向かって挑戦し続けます。

わたしたちは、ふるさと九州を彩る自然のような、豊かな創造性と広がりある自由闊達な人材・風土を育むとともに、希望に満ちた未来を次の世代へつなぐため、一人ひとりが挑戦し続けることをお約束します。

 

(2)中長期的な会社の経営戦略

当社グループは、第3次グループ中期経営計画(計画期間:2021年4月1日~2024年3月31日)を以下のとおり策定し、当社グループの企業価値向上・持続的成長に向け取り組んでおります。
(第3次グループ中期経営計画の概要)
1.ビジョン:お客様・地域・社員とともに、より良い未来を創造する『地域価値共創グループ』への進化
2.名  称:第3次グループ中期経営計画「改革」
3.計画期間:3年(2021年4月~2024年3月)
4.基本方針:地域価値共創グループの実現に向けた改革
5.基本戦略・戦略の柱

基本戦略

戦略の柱

事業戦略

地域総合金融機能の深化

・新常態における金融コンサルティング力の強化
・金融機能の高度化による地域産業成長支援

地域産業振興機能の拡充

・地域との協働による課題解決実践
・地域商社機能の強化・創造

人材戦略

人づくりとエンゲージメント向上

・価値共創を実現する人づくり
・多様性の尊重と働きがいの向上

ガバナンス戦略

KFGビジネスモデルの確立

・組織構造・収益構造改革
・SDGs・ESGの先駆的取組み

デジタル戦略

デジタル社会に向けたDX推進

・新たな体験・サービスの提供
・プロセス改革による生産性向上

 

 

6.グループKPI

KPI項目

中計最終年度目標
(2023年度)

2022年度実績

①当期純利益

260億円

246億円

②コア業務純益

380億円

470億円

③お客様向けサービス業務利益※1

170億円

233億円

④役務利益比率※2

14%以上

14.1%

⑤OHR

65%以下

70.3%

⑥株主資本ROE

4%以上

3.9%

⑦自己資本比率

10%以上

10.73%

 

※1お客様向けサービス業務利益:貸出金平残×預貸金利鞘+役務収益等利益-経費

※2役務利益比率:役務等利益÷コア業務粗利益(業務粗利益-国債等債券損益)

 

第3次グループ中期経営計画の2年目となる2022年度において、当社グループが実施した主な施策は次のとおりです。

 

地域総合金融機能の深化

当社グループは、第3次グループ中期経営計画の基本戦略「地域総合金融機能の深化」において、戦略の柱として「新常態における金融コンサルティング力の強化」「金融機能の高度化による地域産業成長支援」を掲げております。営業態勢の見直しやチャネルの最適化など新常態に対応したコンサルティング力を発揮するとともに、高度な金融ソリューション機能の提供により地域産業の成長支援に取り組むことで、金融機能を更に深化させてまいります。

 

<新常態における金融コンサルティング力の強化>

(「銀・証・信」連携の強化)

開業5周年を迎えた九州FG証券株式会社(以下、「九州FG証券」という。)は、「人生100年時代」、「貯蓄から資産形成へ」と金融資産を取り巻く環境が大きく変化する中で、お客様に寄り添い、お客様の資産形成や資産運用ニーズに対する専門性の高いサービス提供を行っております。また、株式上場を目指すお客様を支援する「IPO支援業務」にも取り組んでおり、資本政策の提案、組織体制・コーポレート・ガバナンス体制の整備運用などの業務を行っております。

併せて、両行と九州FG証券は「中・南九州の地域循環共生圏に関する連携協定」の一環として、肥後銀行、鹿児島銀行、大分銀行、宮崎銀行の共同による投資信託「九州SDGsグローバルバランス」を取り扱っており、ファンドの純資産額に応じて自然災害からの復興や自然環境の保全への寄付を行っております。九州FG証券は、引き続き肥後銀行・鹿児島銀行との連携を強化し、お客様の期待を超えるサービスの提供に努めてまいります。

さらに、高齢化社会の進展を背景に高まる相続・資産承継ニーズに対応するため、九州の地方銀行グループとしては初の取り組みとなる銀行本体での信託業務を2019年4月より開始し、信託契約件数は年々増加しております。

金融資産ニーズに対する最適なサービス提供に向け、肥後銀行では2022年4月にお客様に寄り添った課題解決支援の一層の強化のため、「個人コンサルティング部」を新設するとともに一部店舗を「コンサルティング営業拠点」に転換し、専門スタッフによる資産運用、資産承継(信託)・相続やローンなどに関するご相談を承っております。鹿児島銀行では2021年10月に「金融資産コンサルティング部」を新設し、「形成」・「運用」・「承継」という金融資産ニーズに応じた最適なサービスを本部と営業店が一体となり提供し、お客様のライフプランサポートを強化しております。

2024年1月以降、NISA(少額投資非課税制度)の抜本的拡充・恒久化が予定されており、新NISAを活用したお客様の安定的な資産形成支援など、今後も「銀・証・信」が連携し「ためる」・「ふやす」・「のこす」というお客様のライフサイクル・相続などのご要望に応じたサービスをワンストップで提供してまいります。

 

 

<金融機能の高度化による地域産業成長支援>

お取引先の創業期から成長期、安定・成熟期、または新事業展開などの事業ステージや課題に応じた様々な金融支援を行っております。

肥後銀行では、地域においてSDGs・DXや半導体関連への投資を行う企業を中心に、事業拡大に向けた成長戦略を支援するため、2022年10月に「肥銀地域共創投資事業有限責任組合(愛称:肥銀地域共創ファンド)」を設立いたしました。また、鹿児島銀行では、鹿児島県奄美大島と沖縄県の両地域に支店を有する唯一の地方銀行として、同地域の経済成長、活性化に貢献することを目的に、2022年12月に「奄美沖縄投資事業有限責任組合(愛称:てぃださんさんファンド)」を設立いたしました。

今後も、地域企業の課題解決を支援することで、地域全体の活性化に繋げ、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

 

地域産業振興機能の拡充

当社グループは、第3次グループ中期経営計画の基本戦略「地域産業振興機能の拡充」において、戦略の柱として「地域との協働による課題解決実践」「地域商社機能の強化・創造」を掲げ、産官学金をはじめとする地域との協働によりプラットフォームを構築し、お客様・地域の課題解決に貢献するとともに、地域商社機能の強化・創造により地域資源・地域ブランドの価値向上に取り組んでまいります。

 

<地域との協働による課題解決実践>

(地域デジタルプラットフォームの構築)

地域デジタルプラットフォームの構築による新しいサービス提供の一環として、両行共通のスマートフォンアプリ「Hugmeg(ハグメグ)」の取り扱いを2021年12月に開始いたしました。普通預金口座開設、家計簿機能、目的・目標額・期限を定めた目的別預金等の金融機能に加え、2022年度は熊本・鹿児島・宮崎の観光・特産品等の情報を発信するコンテンツ「地域の魅力発見」や、熊本市のシェアサイクル事業「Chari Chari(チャリチャリ)」との連携による普及促進等の金融以外の新機能を追加し、デジタルによるお客様への新たな体験やサービスの提供を行っております。

今後も地域のニーズを起点としたサービスを充実させ、地域の課題解決や発展に積極的な取り組みを行ってまいります 。

 

(創業・新事業支援への取り組み)

肥後銀行では、2022年4月にお客様の創業・開業を産官学金連携で支援するプラットフォーム「スタートアップ ハブ くまもと」を新設いたしました。金融面だけでなく、店舗選定・器具備品調達・人材採用に至るまで、創業・開業に必要な課題をワンストップで相談・解決できるコンサルティング拠点として、開業から1年間で193件の創業・開業と535人の雇用創出を生み出しております。

また、鹿児島銀行では、「Move Kagoshima Forward(鹿児島を共に前進させる)」をコンセプトに、2022年4月にコワーキングスペース「HITTOBE powered by The Company(ヒットベ パワード バイ ザ・カンパニー)」を新設いたしました。開業以来、会員様のご利用のほか、鹿児島銀行主催以外のイベントも多数行っており、地域経済発展への貢献・新産業の創出と地元企業の活性化を図るとともに、ビジネスコミュニティを醸成し、国内外で活躍できるヒト・企業(モノ・コト)を発信する場となることを目指してまいります。

 

(電子デバイス関連産業への取り組み)

半導体受託生産世界最大手のTSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)の熊本県への進出は、熊本県の域内総生産を押し上げ、県内経済に生産や投資、雇用、所得から消費に至るまで大きなインパクトを与えています。肥後銀行では、2022年1月に設立した半導体プロジェクトチームを2023年4月に「半導体クラスター推進室」に昇格し、機能を強化することで九州における進出企業対策を含む電子デバイス関連産業や周辺開発等への課題解決支援の取り組みを加速させております。また台湾では鹿児島銀行台北駐在員事務所等とともに国内外の半導体産業における情報を多面的に収集・分析を進めており、肥後銀行においても2023年6月に台北駐在員事務所の開設を予定しております。

 

さらに、肥後銀行と鹿児島銀行は、玉山商業銀行股份有限公司(台湾)と2022年7月に「業務提携に関する覚書」を締結し、地元事業者の海外進出支援等、さらなるソリューションの提供を実現するとともに、地域の持続的な成長を支援してまいります。

今後も市場規模の拡大に対応した設備投資ニーズや、工場建設や周辺開発などの不動産ニーズに対し、きめ細かなソリューションの提供、進出企業を含めた企業集積、サプライチェーン構築に向けた事業者間マッチングなどの取り組みを強化し、グループ総力を挙げて取り組んでまいります。

 

(クラウドファンディング事業会社による取り組み)

当社は共同出資によりクラウドファンディング事業会社「株式会社グローカル・クラウドファンディング」を設立し、2020年5月より事業を開始いたしました。2022年度は、くまもとあか牛のブランド化や価値向上を目指す「エシカルくまもとあか牛ファンド」や、鹿児島ユナイテッドFCとの連携による「海の豊かさを守ろうプロジェクト」等の様々なプロジェクトを実施いたしました。

今後も地域が有する資源、アイデア等の具現化のため、全国の投資家の「共感する思い」と「資金」を事業者の皆様へ届ける橋渡し役となり、持続可能な地域経済の発展に貢献してまいります。

 

<地域商社機能の強化・創造>

人口減少・少子高齢化、急速なデジタル化の進展など、地域の課題が多様化する中、従来の金融の枠組みを超えて地域産業振興にかかる課題解決に主体的に取り組むため、2023年4月に地域商社事業を営む子会社「株式会社九州みらいCreation」を設立いたしました。オムニチャネルで地域事業者と消費者をつなぐ地域デジタルプラットフォームとしての「ECモール」の提供や、ポテンシャルが高い地域の農林水産資源を活用した地域事業者の「海外販路拡大支援」により、従来の金融の枠組みを超えて地域産業振興にかかる課題解決を強化してまいります。

 

人づくりとエンゲージメント向上

当社グループは、次に掲げる「人材育成方針」及び「社内環境整備方針」に基づき、「地域価値共創グループ」への進化を実現するための多様な人材の育成と、従業員一人ひとりがやりがいや働きがいを実感しながら働ける環境づくりを推進しております。

 

・人材育成方針

当社グループは、パーパスにもとづき、私たちの共創ビジョンを実現するため、金融の枠にとどまらない様々な
フィールドで貢献できる多様な人材を育成してまいります。

 

・社内環境整備方針

当社グループは、人権方針に則り、自由闊達な組織風土のもと、従業員一人ひとりが能力を十分に発揮し、自分らしくいきいきと活躍することができる社内環境を構築してまいります。

 

<価値共創を実現する人づくり>

地域総合金融機能の深化のため、2022年度も肥後銀行・鹿児島銀行において業務別、年代別、役職別の各種研修を実施いたしました。

また、地域産業振興機能の拡充とデジタル社会に向けたDX推進のため、「新規事業を探索する人材」、「イノベーションを牽引する人材」、「デジタル人材」の育成に積極的に取り組んでおります。2022年度は、新規事業構想のワークショップ及びDX分野の最先端で活躍する講師陣によるセミナーを開催いたしました。さらに、グループで共通化した自宅学習支援システムについてコンテンツの充実化を進め、従業員の自律的成長を支援しております。

 

 

<多様性の尊重と働きがいの向上>

肥後銀行および鹿児島銀行は、従業員一人ひとりが描くキャリアパスや生活事情に応じた働き方など、個人の就労観や価値観が多様化していることに対応し、従業員の「働きがい」、「多様性」、「自律的成長」を実現するため、2023年4月より人事制度を改定いたしました。

具体的には、「総合職」内にコンサルティング業務、デジタル関連業務、市場運用などの特定の専門分野を担う「専門キャリア」を新設するとともに、極めて高度、かつ専門的な業務を担う「プロフェッショナル職」を新設しました。また、転居転勤についても選択制とし、個々のライフイベントなどに応じた柔軟な働き方を可能といたしました。

また、当社グループは、物価上昇等の社会状況への対応ならびに従業員のエンゲージメント向上、多様な人材の確保等を目的に、2023年4月より賃金のベースアップを実施しております。

2021年度より当社グループの従業員約5,500名を対象に実施しているエンゲージメント調査結果は業界平均対比で良好なスコアでございます。入社5年目までの若年層に対しては別途調査を実施し、のべ180名に対し個別フォローを行うなどきめ細かな対応により離職防止に取り組んでおります。

 

KFGビジネスモデルの確立

当社グループは、グループ一丸となり持続的に価値を創出できる経営態勢を構築するため、組織構造と収益構造の改革を通じたKFGビジネスモデルの確立に取り組んでまいります。

また、当社グループは、地域に根差した金融機関として、持続可能な地域社会が当社グループの永続的な成長の大前提と考えております。今後も持続可能な地域社会の実現に向けてSDGs・ESGへの先駆的な取り組みを推進してまいります。

 

<組織構造・収益構造改革>

当社グループは、地域価値共創グループの実現に向けた改革の一環として、2021年3月に日本銀行「地域金融強化のための特別当座預金制度」へ申請し、グループ経営基盤の強化に取り組んでまいりました。店舗体制の見直しや働き方改革による物件費・人件費等のコスト圧縮を進めた結果、2022年度のOHRは2019年度比で大幅に改善いたしました。引き続き、デジタル投資や成長分野の人員シフト等により中長期的な生産性向上に取り組んでまいります。

 

<SDGs・ESGの先駆的取り組み>

(気候変動・自然資本への対応)

当社グループは、気候変動を含む環境問題への対応を重要課題として捉えており、地域社会の脱炭素化を積極的に推進するため、2021年6月にCO₂排出量の削減目標を設定いたしました。ガソリン・都市ガス使用等による排出(Scope1)、電力使用による排出(Scope2)に加え、当社グループの事業活動による他社の排出量(Scope3)の一部までを含めた目標となっております。

また、脱炭素社会の実現に貢献するため、2023年3月に「KFGカーボンニュートラル宣言」を公表いたしました。当社グループ(当社及び当社100%出資子会社)のCO₂排出量のうち、Scope1・2について、2030年までにカーボンニュートラル(ネットゼロ)の達成を目指してまいります。Scope3については、2022年5月に、投融資先のCO₂排出量の測定と開示の標準化を目指す国際イニシアチブ「PCAF」に、日本の地方銀行として初めて加盟いたしました。投融資先のCO₂排出量の測定と開示の拡充に取り組むとともに、お取引先のCO₂排出量削減支援やエンゲージメントに注力してまいります。

当社グループが事業基盤とする中・南九州は、豊かな自然や多くの世界遺産が存在しており、自然資本の維持・保全は、地域の持続性向上に必要不可欠な取り組みと考えております。当社グループは、2022年9月に自然関連の財務情報を開示する枠組みの開発・提供を目指すイニシアチブ「TNFD(自然関連財務情報開示タスクォース)フォーラム」に参画いたしました。今後、本枠組みの構築に貢献するとともに、事業を通じた自然資本の維持・保全に貢献してまいります。

 

 

(SDGs・ESGの取り組みに対する外部評価)

当社グループは、これまでのSDGs・ESGに関する様々な取り組みによって、国際的な外部評価機関FTSEが定める一定の基準を満たしたことから、FTSEが選定するインデックスの構成銘柄に選ばれました。

今後も持続可能な地域社会の実現に向けて、グループ一体となってSDGs・ESGの対応に取り組んでまいります。

 

○構成銘柄として選定されたインデックス※

・FTSE4Good Index Series

・FTSE Blossom Japan Index

・FTSE Blossom Japan Sector Relative Index

※ロンドン証券取引所グループの完全子会社であるFTSE Russell社が選定する、環境・社会・ガバナンスについて優れた対応を行っているグローバル企業ならびに日本企業のパフォーマンスを測定するために設計されたインデックス

 

デジタル社会に向けたDX推進

当社グループは、お客様・地域向けの新たな体験・サービスの提供をはじめとして、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に積極的に取り組んでおります。

 

<新たな体験・サービスの提供>

お客様に向けた新たな体験の提供として、店頭タブレットや通帳アプリの導入など、銀行業務のデジタル化を推進しております。

地域におけるキャッシュレスへの取り組みとして、熊本では「くまモンのICカード」、鹿児島ではキャッシュレス決済アプリ「Payどん」の機能拡大などを継続的に行っております。

なお、鹿児島銀行は、2023年3月に「Payどん」を活用したキャッシュレス事業に鹿児島の地域金融機関である南日本銀行ならびに鹿児島相互信用金庫が参加する基本合意書を締結しました。今後は、三行庫が協力していくことにより、キャッシュレスの一段の普及とともに地域内における資金循環を促進し、地域の更なる経済活性化に取り組んでまいります。

また、当社、肥後銀行、鹿児島銀行、九州デジタルソリューションズ株式会社(以下、「九州デジタルソリューションズ」という。)のグループ4社ではDX推進の経営ビジョンやDXに関する戦略及び体制等が整っている「DX認定事業者」として経済産業省に認定されました。今後とも、地域のDXにグループ一体となり取り組んでまいります。

経営統合による統合効果の最大化に向けた取り組みも継続して進めております。2022年4月に当社の完全子会社とした九州デジタルソリューションズは、「ICT活用による課題解決支援を通じた地域のDX推進」及び「KFGグループの全社的DX推進」に取り組んでおります。九州全域への事業領域拡大に向けた取り組みの一環として、2022年10月に鹿児島営業所を開設いたしました。

今後とも、グループ一丸となって持続可能な地域社会の実現に貢献してまいります。

 

<プロセス改革による生産性向上>

銀行業務における生産性向上への取り組みとして、肥後銀行および鹿児島銀行では、店頭タブレットを導入しております。お客様が店頭タブレットへ入力いただいた情報を銀行内のシステムに自動連携することにより、これまで行員が実施していたシステムへの入力作業やチェック作業を大幅に削減いたしました。また、あわせてペーパーレス化を進めることにより、生産性が大幅に向上いたしました。

今後も、業務のデジタル化に積極的に取り組み、お客様の利便性の向上とプロセス改革による生産性の向上の両立を推進してまいります。

 

 

〔経営環境及び対処すべき課題〕

当社グループの地元である中・南九州においては、恒常的に生産年齢人口が首都圏・都市圏へ流出しており、少子高齢化の加速、市場規模の縮小など、構造的な問題を抱えております。

また、新型コロナウイルス感染症の影響が和らいだことなどから、足許では個人消費やインバウンド需要が緩やかに持ち直し、企業活動も回復傾向にありますが、物価高騰や海外情勢の影響により、先行きは不透明な状況も想定されます。

さらに、中・南九州は自然災害が多い地域であることから、防災・減災の観点から、地域の強靭化のための一翼を担う必要があります。

金融業界においては、先行き不透明な金利環境、地政学リスクの増大に伴う市場運用環境の不確実性の高まり、他の金融機関等との競合などに加え、デジタル技術革新による社会環境やお客様の行動の変化への対応も求められております。

このような経営環境の中、当社グループは、「私たちは、お客様や地域の皆様とともに、お客様の資産や事業、地域の産業や自然・文化を育て、守り、引き継ぐことで、地域の未来を創造していく為に存在しています。」という自らの存在意義に基づき、地域特性に即した持続可能な地域社会の実現に貢献していくことが、当社グループとしての役割であり使命であると認識しております。

第3次グループ中期経営計画「改革」において、地域価値共創グループへの進化に向け、グループ一丸となって取り組んでまいります。今後とも当社グループに対するなお一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう心よりお願い申しあげます。

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)サステナビリティ全般

①「ガバナンス」

当社グループは持続可能な地域社会と自社の価値創造の実現に向けて、SDGsに関わる取り組みの管理・推進体制を強化しております。

管理面において、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を設置し、SDGsに関わる取り組みの進捗状況の報告を3か月毎に行っております。また、SDGsに関わる新たな施策等については、グループ経営執行会議にて十分協議・審議した上で、決定しております。サステナビリティ推進委員会における報告事項とグループ経営執行会議における決議事項は定期的に取締役会において報告、決議し、取締役会からの監督を受けております。推進面において、当社にサステナビリティ統括室、肥後銀行と鹿児島銀行にサステナビリティ推進室を設置し、グループ各社は緊密に連携し、全社横断的なSDGsの浸透と推進を行っております。

 


 

取締役会における主な決議・報告事項

決議

サステナビリティ宣言の制定

環境方針の制定

人権方針の策定

サステナブル投融資方針の策定

報告

SDGs・ESGへの取り組み状況

CO₂排出量、ESG投融資実績

 

 

 

 

 

 

②「戦略」

当社グループは、持続可能な地域社会が当社グループの永続的な成長の大前提と考えております。第3次グループ中期経営計画において「お客様、地域、社員とともに、より良い未来を創造する『地域価値共創グループ』への進化」という長期ビジョンを掲げており、この長期ビジョンの実現に向けて「持続可能なビジネスモデルへの転換」を進めております。

2019年2月に「サステナビリティ宣言」策定後、当社グループの肥後銀行と鹿児島銀行にて「サステナビリティ全体構想」を策定いたしました。また、SDGsと事業の整合性を高めるために、2020年9月にUNEP FI(国連環境計画・金融イニシアティブ)が提唱するPRB(責任銀行原則)に署名いたしました。PRBに基づき、経済・環境・社会へのインパクトを考慮した事業を実践するため、2021年6月に「サステナビリティ・マテリアリティ」を特定しました。今後も持続可能な地域社会の実現に向けて取り組みを推進してまいります。

 

「サステナビリティ宣言」

                  サステナビリティ宣言

私たち九州フィナンシャルグループは、国連が定めた持続可能な開発目標であるSDGsの趣旨に賛同し、全役職員が主体的に取り組むことを宣言します。

1.持続可能な社会づくりへの取り組み

私たちは、環境にやさしい経営の実践を通じ、お客様や地域の皆様お一人おひとりが、将来にわたって幸せや満足を実感できる社会づくりに取り組みます。

2.地域経済発展への取り組み

私たちは、地域総合金融グループの力を最大限に発揮し、お客様・地域の課題解決を支援することで、持続的な地域経済の発展に貢献します。

3.普及・拡大への取り組み

私たちは、お客様や地域の皆様との対話を深め、地域全体が持続可能な社会となるように活動の輪を広げます。

 

 

〔サステナビリティ・マテリアリティ〕

◆サステナビリティ・マテリアリティの特定プロセス

<抽出>

マテリアリティ

収集・整理

SDGs、UNEP FIインパクトレーダーを基本に、GRIスタンダード等の国際的枠組み、ならびに日本政府が定める優先課題を勘案し、経済・環境・社会において検討すべき課題20項目を抽出

 

<特定>

経済・環境・社会へのインパクト評価

UNEP FIの『セクターインパクトマップ』を活用した客観的な分析結果を踏まえ、事業活動が経済・環境・社会において検討すべき課題20項目に及ぼす潜在的なインパクトを評価

企業価値へのインパクト評価

事業ビジョンを踏まえ、経済・環境・社会において検討すべき課題20項目の当社グループ企業価値へのインパクトを評価

マテリアリティ特定

「経済・環境・社会へのインパクト」、「企業価値へのインパクト」を2軸としたマテリアリティマップを作成し、サステナビリティ・マテリアリティを特定

 

<決定>

検証・決定

特定したサステナビリティ・マテリアリティについて、外部専門家の知見を踏まえて検討の上、グループ経営執行会議にて審議し、経営者レビューを実施。内容の妥当性を検証・承認

 

◆特定されたサステナビリティ・マテリアリティ

地域経済の活性化

・DX推進等による金融包摂性向上

・地域基幹産業振興、地域調達と地域雇用促進

気候変動対応・環境配慮

・気候変動の緩和と適応

・資源有効活用等の環境への配慮

従業員エンゲージメント向上

・労働環境改善、人材育成

人権尊重・ダイバーシティ

・あらゆる差別の禁止

・全ての人の権利侵害禁止、全ての人の活躍推進

安心・安全な街づくり

・感染症等への対応

・災害に強いインフラ整備・街づくり

 

 

③「リスク管理」

当社グループは、気候変動をはじめとするサステナビリティに関連するリスクを認識しております。認識したリスクについては、サステナビリティ推進委員会にて報告の上、必要に応じて、グループ経営執行会議、取締役会で協議することで管理しております。

気候変動のリスク管理については、(2)気候変動に関する事項をご参照ください。

 

④「指標及び目標

当社グループは、2021年度から2030年度までのESG投融資累計額目標1兆円(うち環境関連2,000億円)を設定いたしました。2022年度までの実績は、2,581億円(うち環境関連598億円)となっており、今後も持続可能な地域社会づくりに貢献する事業を支援してまいります。

また、肥後銀行では「SDGsコンサルティング」(2020年4月~)及び「カーボンニュートラルコンサルティング」(2021年9月~)を、鹿児島銀行では「かぎんSDGs宣言書作成支援サービス」(2022年1月~)をご提供しております。今後も、地域のお客様と一体となった地域課題の解決を目指してまいります。

 

(2)気候変動に関する事項

当社グループは、気候変動を含む環境課題を経営の重要課題として捉えており、2019年6月にTCFD提言への賛同を表明しました。TCFD提言の推奨開示事項である「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標及び目標」ごとに、ホームページや統合報告書にて透明性のある開示に努めております。

 

①「ガバナンス」

当社グループは、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を取締役会及びグループ経営執行会議の下部に設置しております。3か月毎に気候変動を含む環境課題に係る対応方針や重要事項をサステナビリティ推進委員会にて報告・協議し、結果を経営戦略やリスク管理へと反映しております。2020年12月には、「環境方針」を策定し、気候変動を含む環境への取り組み状況を定期的に取締役会に報告することで、取締役会が気候変動への取り組みを監督する体制を構築しております。

また、気候変動を含む環境課題解決に向けた取り組みについて当社のサステナビリティ統括室と肥後銀行と鹿児島銀行のサステナビリティ推進室が連携し、進捗状況を管理の上、経営に報告しています。

 

②「戦略」

A.リスクと機会

当社グループは、気候変動に起因するリスクが、事業運営、戦略、財務計画に影響を与えることを認識しております。シナリオ分析などを活用した気候関連のリスク管理に取り組むと同時に、脱炭素社会の実現に向け、お客様の温室効果ガス排出量削減やエネルギー効率向上に向けた投融資(サステナブルファイナンス、トランジション・ファイナンス等)を事業機会と捉え、環境負荷軽減を目的とした金融面での取り組みを積極的に展開してまいります。

 

B.移行計画の策定

地域の脱炭素社会の実現に関して重要な役割を担う地域総合金融グループとして、Scope1・2における2030年度までのカーボンニュートラル(算定範囲:当社及び当社100%出資子会社)の達成を目指すことを宣言いたしました。

今後は、カーボンニュートラルの達成に向けて移行計画を策定してまいります。

また、2022年5月から国際イニシアティブ「Partnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)」に加盟し、投融資先のCO₂排出量の算定と開示の充実に取り組んでおります。

今後も、再生可能エネルギー事業などへの投融資やお客様のCO₂排出量削減支援を促進し、地域の脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

 

C.シナリオ分析

事業における気候変動の影響を具体的に把握するため、肥後銀行、鹿児島銀行において2050年までのシナリオ分析を実施し、グループ全体でシナリオ分析の高度化、精緻化を行いました。

気候関連リスクとして、「物理的リスク」と「移行リスク」を認識し、「物理的リスク」では水災など異常気象に伴う資産の毀損による信用コストの増大、「移行リスク」では気候変動に伴う規制強化や消費嗜好の変化などにより影響を受けるお客様に対する信用コストの増大を想定しております。

 

 

<物理的リスク>

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の8.5シナリオ(4℃シナリオ)を前提とし、気候変動に起因する自然災害の大半を占め、九州で特に発生確率の高い水災による信用コストへの影響を試算しました。

豪雨などによる肥後銀行と鹿児島銀行が設定している担保不動産の損傷に起因する価値毀損の推計結果(直接影響)及び建物の損傷に起因するお客様の事業停滞日数の推計結果(間接影響)から、2050年までの信用コストの増加額は最大で65億円程度という結果になりました。

 

直接影響

(担保価値毀損)

間接影響

(お客様の売上停滞による業績悪化)

リスクイベント

水災

シナリオ

4℃シナリオ(※1)

地域

熊本県・鹿児島県

リスク指標

信用コスト

分析結果(※2)

信用コスト増加額8億円

信用コスト増加額57億円

 

※1 国土交通省が公表するハザードマップ及び「治水経済調査マニュアル」を使用し、資産ごとの浸水深及び浸水深に応じた被害額を算定しております。

※2 IPCCによるRCP8.5シナリオ等を参照しています。

 

<移行リスク>

TCFD提言にて定義される炭素関連セクターの一部において、移行リスクの定量化を実施いたしました。選定したセクターにおける当社グループの融資先について、炭素税やエネルギー価格及び製品構成の変化による融資先の営業費用への影響、および需要の増減に伴う売上への影響から、信用コストの増加額を試算しました。2050年までの信用コストの増加額は単年度最大で106億円程度という結果となりました。今後は、分析対象の拡大を通じて移行リスクの精緻化を図ってまいります。

直接影響

シナリオ

1.5℃シナリオ(※)

分析対象

TCFDが定義する炭素関連セクターの一部

地域

国内

分析期間

2050年まで

リスク指標

信用コスト

分析結果

単年度最大で106億円程度

 

※IEA(国際エネルギー機関)による2050年ネットゼロ排出シナリオ(NZE2050)を参照しております。ただし、NZE2050シナリオにはない日本のシナリオデータについては、必要に応じて表明宣言シナリオ(APS)等により補完しております。

 

D.炭素関連資産

当社グループの貸出金に占める炭素関連セクターの割合は以下のとおりです

エネルギー

運輸

素材・建築物

農業・食料・林業製品

2.05%

2.13%

10.22%

3.30%

 

※TCFD提言および日本標準産業分類並びに肥後銀行・鹿児島銀行の業種コード等を用いて分類

エネルギー:石油・ガス、石炭、電力(再生可能エネルギー発電者、独立系発電事業者、水道事業者を除く)

運輸:空運、海運、陸運、自動車

素材・建築物:金属・鉱物、化学、建設資材・資本財、不動産管理・開発

農業・食料・林業製品:飲料・食品、農業、製紙・林業

 

E.物理的リスク・移行リスクを踏まえた当社グループの主なリスクと機会

短期(3年以内)、中期(3~10年)、長期(10年以上)の時間軸で気候変動に伴うリスクと機会の分析を行っております。

リスク

異常気象の激甚化によるお客様の事業活動の停滞、物損被害の発生によって、お客様の事業や財務状況へ影響し、当社グループ貸出資産の価値が毀損する恐れがあります。(短期~長期)

環境問題への対応が競合と比べ劣後することにより当社グループの企業評価が低下する恐れがあります。(短期~長期)

炭素税導入、石油石炭税率引き上げ等の気候変動に関連する政策や温室効果ガス(GHG)排出規制や新築建築物のエネルギー効率規制の強化によって、お客様の事業や財務状況へ影響し、当社グループ貸出資産の価値が毀損する恐れがあります。(中期~長期)

機会

エネルギーセクターにおける再生可能エネルギーの普及、不動産セクターにおける高効率建築や低炭素建材の導入、自動車・運輸セクターにおける電気自動車や低炭素技術の拡大など、お客様の脱炭素化に向けた設備投資等による資金需要の増加が見込まれます。(短期~長期)

自然災害の激甚化や環境配慮意識の向上によるお客様の行動変化により、自然災害に備えた保険商品や環境保全に関連した金融商品・サービスの提供機会の増加が見込まれます。(短期~長期)

すべてのセクターに共通して、異常気象の激甚化により、お客様の防災設備への追加インフラ投資等による資金需要の増加が見込まれます。(中期~長期)

 

 

③「リスク管理」

当社グループはシナリオ分析の結果を踏まえ、気候変動リスクは当社グループの財務に影響を与える可能性があることを認識しており、以下のような取り組みを行っております。

・リスク資本配賦について

気候変動リスクを「外的要因に関するリスク」の一つとして捉え、2023年度のリスク資本配賦において、信用リスク算出時のストレスシナリオに初めて物理的リスクを追加しました。想定シナリオ発生時の物理的リスク追加後の資本の十分性を確認しております。

・投融資について

投融資に際しては、石炭火力発電・森林伐採事業など気候変動に負の影響を与える可能性が高い事業については「サステナブル投融資方針」において原則取り組まない方針を掲げております。融資等の審査においても、第一線の営業店及び融資審査を行う融資関連部がチェックを行い、気候変動への影響を加味した融資判断を行っております。

 

今後グループ横断的にシナリオ分析を深化し、気候変動リスクの定量化およびリスク管理の高度化に向けて取り組んでまいります。また投融資におけるエネルギー等炭素関連事業を含めたセクター別の対応方針を協議してまいります。

 

④「指標及び目標」

<CO₂排出量推移>                                    (単位:t)

 

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

Scope1

1,653

1,792

1,818

1,676

Scope2

8,017

9,143

11,219

8,233

小計

9,670

10,935

13,037

9,909

Scope3

66,947

51,058

342,270

241,982

カテゴリー1

購入した製品・サービス

25,908

26,810

22,731

19,329

カテゴリー2

資本財

35,599

18,315

24,775

12,479

カテゴリー3

Scope1・2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動

1,970

2,105

2,023

1,840

カテゴリー4

輸送、配送(上流)

409

375

372

346

カテゴリー5

事業から出る廃棄物

675

964

68

72

カテゴリー6

出張

559

559

560

555

カテゴリー7

雇用者の通勤

1,307

1,329

1,330

1,316

カテゴリー12

販売した製品の廃棄

520

601

369

173

カテゴリー15

投資

290,042

205,872

合計

76,617

61,993

355,307

251,891

 

※算定範囲:当社、肥後銀行、鹿児島銀行

※CO₂排出量の計算はGHGプロトコルに準拠し、環境省「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基準ガイドライン」「排出原単位データベースVer.3.2」を使用しております。

排出係数は算定時点直近における案件所在地の系統電力の電気事業者別排出係数(実排出係数)を使用しております。

※Scope3のカテゴリー8、9、10、11、13、14は、CO₂排出量はゼロとなっております。

※カテゴリー15について

2021年度より、PCAFが提唱する計測手法を用いて、国内の上場株式および社債を対象に算出を開始いたしました。算出に当たっては、年度末における当社グループの投資残高、算出時点での各社企業にて開示されている最新のCO₂排出量(連結での排出量:Scope1とScope2)及び財務情報を使用しております。2022年度において、当社グループの投資額(時価ベース)に対する算出割合は88.2%、PCAF定義によるデータ品質は、スコア2相当となります。

今後、カテゴリー15の算出について精緻化に向けて取り組みを継続してまいりますが、算出対象の拡大や算出手法の変更等により、CO₂排出量が増減する可能性があります。

 

<目標>

CO₂排出量削減目標

カーボンニュートラル宣言

当社グループの温室効果ガス排出量の内、Scope1・2について、2030年度までにカーボンニュートラル達成

 

※算定範囲:当社及び当社の100%出資子会社

CO₂排出量削減目標

2019年度比2023年度までに▲10%

2019年度比2030年度までに▲30%

 

※算定範囲:当社、肥後銀行、鹿児島銀行

目標対象:Scope1、Scope2、Scope3のカテゴリー1(一部除く)、3、4、5、12

 

 

<実績>                                       (単位:t)

 

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

Scope1

1,653

1,792

1,818

1,676

Scope2

8,017

9,143

11,219

8,233

Scope3

24,245

25,642

20,256

16,712

CO₂吸収量認証等

84

82

CO₂排出量合計

33,915

36,577

33,209

26,539

 

※Scope3:カテゴリー1(一部除く)、3、4、5、12

 

(3)人的資本に関する事項

「戦略」

①人材育成に関する事項

・人材育成方針

「当社グループは、パーパスにもとづき、私たちの共創ビジョンを実現するため、金融の枠にとどまらない様々なフィールドで貢献できる多様な人材を育成してまいります。」という人材育成方針を2023年5月に定めました。第三次グループ中期経営計画においてはA.地域総合金融事業の深化に向けた人材育成、B.地域価値共創事業の拡充のための人材育成、C.デジタル社会に向けたDX推進を担う人材の育成、D.KFGビジネスモデル確立に向けた人材育成を重点項目として人材育成に取り組んでおります。

 

・人材育成重点項目

A.地域総合金融事業の深化に向けた人材育成

役職・業務分野に応じ金融業務能力の向上を図るため「年次・役職別研修」をはじめ、金融コンサルティング、事業再生支援、市場運用等の「業務別研修」を行い、金融機能の徹底した深化・強化に向けて人材の育成に取り組んでおります。

(2022年度主な研修実績)

 

講座数

のべ修了者数

個人コンサルティング関連業務研修

82

6,926

法人コンサルティング関連業務研修

23

280

市場運用業務研修

2

23

 

 

B.地域価値共創事業の拡充のための人材育成

地域とともに成長し、活力あふれる地域社会の実現に向け、グループ一体で地域価値共創分野における人材の育成に取り組んでおります。

(2022年度主な研修実績)

 

講座数

のべ修了者数

事業承継・M&A業務研修

4

191

ITコンサルティング研修

21

603

DXを活用した新規事業構想研修

1

19

 

 

C.デジタル社会に向けたDX推進を担う人材の育成

デジタル社会への環境変化に対応した資質・能力を育み、地域のデジタル化・高付加価値化をけん引する人材の育成に取り組んでおります。2022年度はSPSS Modeler実践研修やJavaWebエンジニア養成研修など20講座を開講し、のべ約550名が修了しております。

 

 

D.KFGビジネスモデル確立に向けた人材育成

事業展開が加速し、変化への対応が求められる中で、多様な価値観を持つ人材をまとめるリーダーや、次世代の当社収益基盤となる事業のリスク管理を担える人材の計画的育成に取り組んでおります。2022年度はリベラルアーツ研修など約30講座を開講し、のべ約300名が修了しております。

 

②社内環境整備に関する事項

・社内環境整備方針

「当社グループは、人権方針に則り、自由闊達な組織風土のもと、従業員一人ひとりが能力を十分に発揮し、自分らしくいきいきと活躍することができる社内環境を構築してまいります。」という社内環境整備方針を2023年5月に定めました。第三次グループ中期経営計画においてはA.多様性の尊重とはたらきがいの向上、B.多様な学習と挑戦機会の提供、C.こころと体の健康増進支援を重点項目として社内環境整備に取り組んでおります。

 

・社内環境整備重点項目

A.多様性の尊重とはたらきがいの向上

多様化する個人の価値観やライフスタイルの変化に対応するため、ライフイベントに応じた働き方の選択肢や家庭と仕事の両立支援を拡充することで、従業員一人ひとりが主体的にキャリアパスを描くことができる環境を提供してまいります。

 

(a)エンゲージメント向上に向けた取組み

ア.エンゲージメント調査

2021年度より当社グループの従業員約5,500名を対象に株式会社アトラエの提供する「Wevox」を用いてエンゲージメント調査を実施しております。直近(2023年1月)のスコアはグループ全体で72ポイント(肥後銀行:70ポイント、鹿児島銀行:74ポイント)と業界平均68ポイントに対して良好です。

調査結果にもとづき、スコア良好店における取組み事例を月1回の頻度でグループ全体へ情報発信し、スコア低位店に対しては臨店支援を行い、個別にエンゲージメント向上策を策定するなどの改善施策を実施しております。入社5年目までの若年層に対しては別途エンゲージメント調査を実施し、のべ180名に対し個別フォローを行うなど離職防止に取組んでおります。

入行5年以内の若年層離職率

肥後銀行

鹿児島銀行

22%

26%

 

※2018~2022年入行者数に占める2018~2022年入行者の累計退職者数の割合を記載しております。

 

イ.人事制度改定

肥後銀行及び鹿児島銀行は、従業員一人ひとりが描くキャリアパスや生活事情に応じた働き方など、個人の就労観や価値観が多様化していることに対応し、従業員の「働きがい」、「多様性」、「自律的成長」を実現するため、2023年4月に人事制度を改定いたしました。

<人事制度改定の概要>

・職務や成果をより重視する給与体系への改定。

・一般職・特定総合職を総合職へ統一。

・原則として転居をともなう異動がない「エリア限定」を従業員自ら選択可能に。

・総合職「ゼネラリスト」コースに加え、コンサルティング業務、デジタル関連業務、市場運用などの特定の専門分野を担う総合職「専門キャリア」コースを新設するとともに、極めて高度、かつ専門的な業務を担う「プロフェッショナル職」を新設。

 

 

ウ.賃上げ

物価上昇など社会状況への対応ならびに従業員のエンゲージメント向上、優秀な人材の確保を目的に、当社グループは5%以上の賃上げ方針(2023年度)を決定しております。なお、各社の予定賃上げ率は以下のとおりです。

当社

肥後銀行

鹿児島銀行

九州デジタル
ソリューションズ

6.3%

5.2%

5.8%

5.8%

 

※定期昇給分を含んで記載しております(当社はベアのみ)。

 

(b)女性活躍推進に向けた取組み

肥後銀行及び鹿児島銀行は、更なる女性の活躍を支援し、すべての女性が意欲を持ち、キャリアの継続と能力の発揮を可能とする職場環境の実現に取組んでおります。

・管理職に占める女性割合の向上に向けた女性リーダー候補者の計画的な育成、異動、配置

・女性の業務分野拡大のための機会提供として、女性行員を対象とした各種研修、セミナー等の実施

・プラチナくるみん認定

・事業所内保育園(ひごっ子の森保育園、かぎん保育園ゆめいろ)の設置

・性別に基づく服装ルールを見直し、制服を廃止

 

(c)働き方改革に向けた取組み

生産性向上に向けた時差勤務制度や健康維持のためのインターバル勤務など様々な制度を導入しております。

また、働き方改革のみならず災害や緊急事態に備えたBCP(事業継続計画)の観点からもテレワークの体制を整備し、新型コロナウイルス感染症対応における勤務体制移行時には大きな効果を発揮しました。

さらに、当社、鹿児島銀行、九州デジタルソリューションズは性別に関係なく柔軟な発想力や創造力を発揮しやすい企業風土などを目指してビジネスカジュアル、オフィスカジュアルを導入しております(肥後銀行は本部にて一部導入)。

2022年度は働き方改革に加え、脱炭素社会実現に向けた取組みとして、事業所内等の照明を週2回終業時間に消灯する「ライトダウン運動」を実施しました。今後も業務効率化・生産性向上による更なる働き方改革を進め、ワークインライフの実現を目指してまいります。

平均有給休暇取得日数

(2022年度)

肥後銀行

鹿児島銀行

15.3日

15.6日

 

 

(d)ファイナンシャル・ウェルネスに向けた取組み

従業員の資産形成支援を目的として、従業員持株会制度、選択型DC、財形貯蓄制度を導入しております。2022年3月に肥後銀行従業員持株会と鹿児島銀行従業員持株会を九州フィナンシャルグループ従業員持株会へ統合し、加入対象を当社グループ全従業員に拡大しました。会員の拠出金に対して10%の奨励金を付与しております。その他、行員の生活資金や住宅資金等について貸付を行う行友会(肥後銀行)・互助会(鹿児島銀行)貸付制度も整えております。

 

B.多様な学習と挑戦機会の提供

従業員一人ひとりの自律的成長を支援するため、時間や場所にとらわれない多様な学習機会を積極的に提供するとともに、従業員自らが手を挙げて、多様なフィールドにチャレンジする機会を提供し、新しいことへの挑戦や成長意欲を支援する体制を整備してまいります。

 

 

(a)ポスト・キャリアチャレンジ制度

キャリア形成に関し自ら手を挙げ、チャレンジできる機会として、銀行内・グループ内の部署での勤務に加え、グループ外への研修出向について公募する制度を実施しております。

※2022年度実績

連結子会社名称

公募ポスト

応募者数

肥後銀行

16件

50名

鹿児島銀行

10件

22名

 

 

(b)グループ会社間人材交流

相互理解によるグループ一体感の醸成を主な目的として、経営統合当初の2016年3月より人事異動を伴う人材交流を実施しております。2022年度は新型コロナウイルス感染症の影響に鑑み2022年度は一時中断しましたが、2023年度は12名の規模で再開し、累計で179名の人材交流を実施しております。

 

(c)副業制度

従業員が様々な経験に挑戦できる機会を設けることで、職場内だけでは得られない成長を実現するとともに、多様な価値観をもたらし、新たなイノベーションの創出や地域貢献につなげることを目的に「副業制度」を導入しております。現在、約40名が自らのスキルを活用し、スポーツイベント企画など様々な副業を実施しております。

 

(d)資格取得奨励金制度

当社グループの事業領域が拡大するなか、従業員の多様で高度な知識習得を通じたサービス品質向上が重要であることから、自己啓発に取組む従業員に対するインセンティブとして、資格取得奨励金制度を導入しております。2022年度は2,484件、約19百万円を交付しました。

 

C.こころと体の健康増進支援

従業員がいきいきとやりがいをもって働き、お客様の信頼と期待に応え、地域とともに成長し、活力あふれる地域社会の実現に貢献できるよう、従業員一人ひとりのこころと体の健康増進に取組み、健康経営を実践してまいります。

肥後銀行及び鹿児島銀行は、ともに頭取を「健康経営責任者」として、健康保険組合等とも連携し、課題解決に向けた「健康経営戦略マップ」を策定して、健康経営推進に取り組んでおります。

※肥後銀行は2022年度まで5年連続で経済産業省による健康経営優良法人認定制度に基づく健康経営優良法人に認定されており、鹿児島銀行も2023年度に健康経営宣言を行い健康経営優良法人の認定を目指しております。

 

「指標及び目標」

第3次グループ中期経営計画における人材育成及び社内環境整備に係る目標は定めておりませんが、女性活躍推進法にもとづく一般事業主行動計画において「管理職に占める女性労働者の割合」の目標を設定しております。

連結子会社名称

目標

実績(2022年度)(注1)

肥後銀行

2027年3月末までに20.0%

13.2%(25.6%)

鹿児島銀行

2026年3月末までに5.5%

 4.0%(13.1%)

 

(注) 1.( )内は、支店長代理以上の役席者及び管理職における女性労働者の割合を記載しております。

 

 

3 【事業等のリスク】

当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。

本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載のない限り、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1)持株会社のリスク

持株会社である当社は、その収入の大部分を当社が直接保有している銀行子会社から受領する配当金及び経営管理料に依存しております。一定の状況下では、様々な規制上または契約上の制限等により、当該銀行子会社が当社に支払う配当金が制限される可能性があります。また、銀行子会社が十分な利益を計上することができず、当社に対して配当等を支払えない状況が生じた場合、当社株主に対し配当を支払えなくなる可能性があります。

 

(2)信用リスク

①不良債権の状況

当社グループでは、個々の与信先の信用状況を継続的にモニタリングするとともに、特定企業グループ・業種への与信集中状況を定期的にモニタリングするポートフォリオ管理を行っております。特に一定水準以上のリスクを有する与信先については事業再建計画の策定支援を行うとともに計画進捗状況についてのモニタリング徹底等により、貸出資産の健全性についても良好な水準を維持しております

しかしながら、国内外の経済動向変化、あるいは与信先の経営状況変化(業況悪化、企業不祥事発生による信頼失墜、再建計画達成遅延等)、担保資産価値の下落等により、当初予想した不良債権残高及び総与信費用が増加し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

②貸倒引当金の状況

当社グループでは、貸倒による損失の発生状況や貸出先の状況、不動産・有価証券等担保の価値などに基づいて貸倒引当金を計上しておりますが、予想損失額算出の前提条件と比較して、著しい経済状態の悪化や不動産価格の下落などが生じた場合は、貸倒引当金の積み増しを行わざるを得なくなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

③権利行使の困難性

不動産、有価証券等の流動性の欠如または価格の下落により、担保権を設定した不動産などを換金し、または貸出先の保有する資産に対して強制執行することが事実上できない可能性があります。この場合、信用コストが増加するとともに不良債権処理が進まない可能性があります。

④新型コロナウイルス感染症の影響

新型コロナウイルス感染症によるお取引先の資金繰り等への影響に対しましては、地元金融機関として最重要課題として積極的に支援対応していく方針であります。その結果として、現時点での想定以上に与信費用が増加し当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。今後追加的に発生しうる与信費用の金額については、与信先の業績動向も不透明であり合理的に見積もることが困難でありますが、重要な業績への影響を認識した場合には適時・適切に公表いたします。

 

(3)自己資本比率に関するリスク

当社グループは、連結自己資本比率を「銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(2006年金融庁告示第20号)に定められる国内基準(4%)以上に維持する必要があります。また、当社の連結子会社である株式会社肥後銀行、株式会社鹿児島銀行は、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(2006年金融庁告示第19号)に定められる国内基準(4%)以上に維持する必要があります。

当社グループの自己資本比率が要求される水準を下回った場合には、金融庁長官から、業務の全部または、一部の停止等命令を受けることとなります。

 

当社グループの自己資本比率に影響を与える要因には以下のものなどが含まれます。

・債務者の信用力の悪化に際して生じうる総与信費用の増加

・有価証券の時価の下落に伴う減損処理の増加

・自己資本比率の基準及び算定方法の変更

なお、連結自己資本比率(国内基準)については、高水準を維持しております。

 

連結自己資本比率

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

11.34%

10.89%

11.08%

10.74%

10.73%

 

 

(4)市場リスク

①金利変動リスク

当社グループの資産及び負債は、主要業務である貸出金、有価証券及び預金で形成されており、主たる収益源は資金運用利回りと資金調達利回りとの利鞘による資金利益収入であります。したがって、金利変動等が発生した場合は、利鞘も変動するため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、リスクリターン最適化のために金利変動リスクを定量的に把握・評価し、必要に応じ事前ないし事後に適切な対応を行う方針としております。

②為替変動リスク

当社グループは国際部門の運用・調達手段として、外貨コールローンや外貨コールマネー等の外貨建取引による資産及び負債を保有しており、少なからず為替レートの変動の影響を受けます。外貨建の資産と負債の額が各通貨毎に同額で相殺されない場合は、当社グループの財政状態及び業績に影響する可能性があります。ただし、持高は売持・買持均衡を基本に調整を行っており、収益への影響は限定的なものになると思われます。

③価格変動リスク

当社グループは、国債等の債券や市場価格のある株式等の有価証券を保有しており、将来、債券の利回りが上昇する場合や、株価が下落する場合には保有する有価証券に評価損が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは所定のリスクリミットや損失限度額等の範囲内にリスクをコントロールし、総合損益や時価、リスク量等定量的なモニタリングを日次で実施しております。

④地政学リスク

ウクライナ侵攻など国際情勢悪化等に伴う市場変動の高まりにより、上記①~③のリスクが顕在化し業績へ想定外の影響を与える場合があります。当社グループでは想定外の損失を回避し、安定的な運用収益を計上するため、各種限度額やアラームポイント設定による損失拡大の限定、日次モニタリングを通した経営陣との情報共有・協議を行っております。想定外の損失を合理的に見積もることは困難でありますが、重要な業績への影響を認識した場合には適時・適切に公表いたします。

                                          (単位:億円)

満期保有目的の債券

前連結会計年度(2022年3月31日

当連結会計年度(2023年3月31日

評価益

評価損

評価益

評価損

0

0

1

4

 

                                          (単位:億円)

その他有価証券

前連結会計年度(2022年3月31日

当連結会計年度(2023年3月31日

評価益

評価損

評価益

評価損

株式

509

31

512

27

債券

68

223

42

444

その他

314

320

111

881

合計

892

575

666

1,353

 

 

 

(5)流動性リスク

当社グループの財務内容の悪化等により、必要な資金確保が困難になり資金繰りに支障をきたす場合や、通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、市場の混乱等により市場において有価証券売買取引ができなくなったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、日次、週次、月次にて資金繰り状況を把握・分析し必要に応じて適切な市場調達を実施しております。また不測の事態に備え資金繰り逼迫度に応じて、各々の局面において迅速な対応が行えるよう、対応策や報告連絡体制を定めております

 

(6)オペレーショナル・リスク

①事務リスク

当社グループは、事務の堅確性を維持するために、諸規程に基づく正確な事務取扱の徹底、事務処理の集中化、システム化を図っております。しかしながら、事務上の事故、不正・不祥事、事務処理体制の不備に起因する不適切な事務等が発生した場合、当社グループの業務や業績に影響を及ぼす可能性があります。

②システムリスク

当社グループは、コンピュータシステムの安全性及び正当性を維持するため、システムリスク管理方針やバックアップ体制を整備しており、さらに災害・障害等に備えた危機管理計画を定めて不測の事態に対応できるよう万全を期しております。しかしながら、万が一システム障害等が発生した場合、当社グループの業務や業績に影響を及ぼす可能性があります。

③法務リスク

当社グループは、法令等遵守の徹底や法的な確認を厳格に実施することにより法務リスクの軽減に努めておりますが、法令解釈の相違、法的手続の不備、法令等に違反する行為等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

④人的リスク

人事処遇や労働時間管理などの人事労務上の問題や職場の安全衛生管理上の問題などに関連する重大な訴訟などが発生した場合、社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

⑤風評リスク

当社グループに対する報道、記事、噂などにより、地域、お取引先及び投資家等の間で、事実と異なる風説や風評によって評判が低下した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

⑥情報資産リスク

当社グループは、膨大な顧客情報を保有しているため、情報管理に関する内部管理体制の整備により、情報資産の厳正な管理に努めております。しかしながら、顧客情報や経営情報等の漏洩、紛失、改ざん、不正利用等が発生し、当社グループの信用低下等が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)新型コロナウイルス感染症の影響による業務継続リスク

当社グループは、新型コロナウイルス等の感染症により、業務遂行に必要な人員確保が困難となった場合、業務の全部または一部が継続困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

当社グループでは、新型コロナウイルス感染症に対するグループ横断的な情報共有の促進及びお客様・地域経済への取り組みについて協議することとしております。また、新型コロナウイルス感染症が当社グループの経営、業務遂行に重大な影響を及ぼすと判断した場合には、社長を本部長とした「新型コロナウィルス感染症対策本部」を設置し迅速かつ適切な対応を図る態勢としております。

当社グループでは、同一部署の社員が複数の拠点で勤務するスプリットオペレーションや在宅勤務(テレワーク)、時差出勤等を併用することで、グループ内各社の業務継続体制を維持しております。

 

(8)災害等に関するリスク

当社グループは、大地震や未曽有の大型台風及び豪雨など、大規模自然災害の発生により、当社グループの店舗、システムセンター等の施設被災、業務遂行に必要な人的資源損失等の状況が発生することで当社グループの業務の全部または一部が継続困難となった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(9)サイバー攻撃等に関するリスク

当社グループは、当社グループが直面する様々なサイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウィルス感染等の脅威に対し当社グループ各社の保有するリスクの規模・特性に応じた適切なサイバーセキュリティ・リスク管理に努めています。具体的にはCISO(最高情報セキュリティ責任者)のもと、関連部署で組織されたCSIRT(コンピューター・セキュリティ・インシデント・レスポンス・チーム)を設置し、管理体制の整備や被害拡大防止に取り組んでおります。しかしながら、サイバー攻撃によるサービス停止や情報漏洩、不正送金等が発生した場合、それに伴う損害賠償や行政処分、風評の発生等により当社グループの業務運営や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)コンプライアンスに関するリスク

当社グループは、各種法令に加え、社会規範を遵守するようコンプライアンスの徹底を経営の最重要事項と位置付け、グループ共通の基本方針・規程等の整備、社長を委員長とするコンプライアンス・顧客保護等委員会での当社グループのコンプライアンス管理状況等に関する協議・報告、具体的な実践計画としてコンプライアンス・プログラムの策定等コンプライアンス態勢の強化に取り組んでおります。しかしながら、法令等を遵守できなかった場合、当社グループの業務や業績に影響を及ぼす可能性があります。また、各種法令等及びその解釈は将来変更される可能性があり、その内容によっては、当社グループの業務や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)マネー・ローンダリング等防止に関するリスク

当社グループでは、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止を経営の重要課題の一つとして位置づけ、グループ共通の基本方針・規程等の整備、取引時確認の徹底、システム等による異常取引の検知、疑わしい取引の届出等を行いマネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止に取り組んでおります。しかしながら、不公正・不適切な取引を未然に防止できなかった場合、不測の損失の発生や信用失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)法的規制に関するリスク

当社グループは、現時点の法令・規制等に従い業務を運営しておりますが、将来において法律、規則、政策、実務慣行、解釈等の変更が行われた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)退職給付債務に関するリスク

当社グループは、従業員の退職に備えて退職給付に係る負債を計上しております。当該負債の計算基礎となる退職給付債務の割引率を変更した場合や、年金資産の時価が下落した場合には、数理計算上の差異の発生や退職給付費用の増加により、当社グループの財政状態や業績に影響を及ぼす可能性があります。

                                          (単位:億円)

区分

前連結会計年度(2022年3月31日

当連結会計年度(2023年3月31日

退職給付債務の期末残高

567

537

年金資産の期末残高

677

662

割引率

0.4%又は0.5%

0.8%又は0.9%

長期期待運用収益率(年金資産)

※退職給付信託を除く

2.5%又は3.0%

2.5%又は3.5%

 

 

(14)固定資産の減損会計に関するリスク

当社グループが所有する固定資産については、使用目的の変更、今後の地価動向等及び対象となる固定資産の収益状況等により、減損処理に伴う損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(15)繰延税金資産に関するリスク

繰延税金資産は、現時点の会計基準に基づき計上しておりますが、今後会計基準に何らかの変更があり、繰延税金資産の計上に何らかの制限が課された場合、あるいは繰延税金資産の一部または全部の回収が出来ないと判断される場合は、繰延税金資産は取り崩しとなり、当社グループの業績や自己資本比率に影響を及ぼす可能性があります。

                                             (単位:億円)

繰延税金資産

前連結会計年度(2022年3月31日

当連結会計年度(2023年3月31日

25

141

 

 

(16)競合に関するリスク

金融業界を取り巻く環境が厳しくなるなか、県境を越えた金融機関の競争は激化しております。

当社グループの主要な営業基盤である熊本県、鹿児島県及び宮崎県では、ゆうちょ銀行、メガバンク及び他の地域金融機関等との競合など、事業環境はますます激しくなっております。

当社グループが、こうした競争的な事業環境において競争優位を得られない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(経営成績等の状況の概要)

〔経営環境〕

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)のわが国経済は、世界的なインフレとそれを抑え込むための欧米の金融引き締め政策への転換で海外景気の回復が鈍化する中、急激な円安などによるエネルギー価格や原材料価格の急騰で物価は上昇しましたが、新型コロナウイルス感染症の鎮静化に伴う経済活動の再開が本格化し、緩やかに回復しました。個人消費は、観光需要喚起策などの効果もあり、旅行や外食等で持ち直しの動きがみられるなど、緩やかに回復しました。一方、輸出入は弱含んだものの、設備投資、生産は持ち直しの動きがみられました。また、企業収益は一部に弱さが残るものの、総じてみれば改善しました。

こうした経済環境のもと、日経平均株価は、世界的な物価高騰に対する各国の金融政策の影響などから一時25,000円台まで下落したものの、米国の利上げペースの減速観測により米株が堅調に推移したことや国内企業の好決算などから8月には29,000円台を付けるまで回復しました。その後は、金融引き締めの長期化による世界経済の後退懸念や景気後退懸念を受けた金融引き締めの緩和期待の思惑が交錯する中、米国での金融機関破綻による金融不安等もあり、25,000円~28,000円台で推移しました。この間円相場は、米国との金利差などから急速な円安が進み、10月21日には32年ぶりに一時1ドル151円台まで急落しましたが、日銀による円買いの為替介入やその後の米国の物価上昇の減速や景気後退懸念から米ドルが売られたことで、1ドル130円台で推移しました。

地元経済におきましては、全国と同様に新型コロナウイルス感染症の影響が和らいだことなどから、個人消費や観光関連が緩やかに持ち直しました。また、物価高騰や海外情勢の影響がみられたものの、電子デバイス関連産業を中心とした設備投資が高水準で推移するなど、全体として緩やかに回復しました。

 

〔財政状態及び経営成績の状況〕

当連結会計年度末における財政状態につきましては、総資産は現金預け金の減少等により、前連結会計年度末比9,877億円減少13兆1,814億円となり、純資産は前連結会計年度末比192億円減少6,522億円となりました。

主要勘定の残高につきましては、預金は個人預金の増加等により、前連結会計年度末比3,053億円増加10兆2,291億円、譲渡性預金は公共預金の減少等により、前連結会計年度末比712億円減少1,679億円となりました。

貸出金は公共向けの増加等により、前連結会計年度末比6,585億円増加8兆4,581億円となりました。

有価証券は外国証券の減少等により、前連結会計年度末比2,986億円減少2兆537億円となりました。

 

当連結会計年度の経営成績につきましては、経常収益は、有価証券利息配当金の増加による資金運用収益の増加等により、前連結会計年度比267億38百万円増加2,143億68百万円となりました。

一方、経常費用は、国債等債券売却損の増加によるその他業務費用の増加等により、前連結会計年度比157億97百万円増加1,787億71百万円となりました。

この結果、経常利益は前連結会計年度比109億40百万円増加355億97百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度比80億12百万円増加246億68百万円となりました。
 

セグメント情報ごとの業績を示すと次のとおりであります。

 a.銀行業

経常収益は前連結会計年度比239億56百万円増加1,746億38百万円となり、セグメント利益は前連結会計年度比78億77百万円増加357億28百万円となりました。

b.リース業

経常収益は前連結会計年度比71百万円減少387億74百万円となり、セグメント利益は前連結会計年度比8億95百万円増加22億11百万円となりました。

c.その他

経常収益は前連結会計年度比2億38百万円減少120億88百万円となり、セグメント利益は前連結会計年度比7億66百万円減少22億98百万円となりました。

 

〔キャッシュ・フローの状況〕

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりであります。

営業活動によるキャッシュ・フローは、借用金の減少等により1兆6,325億40百万円のマイナスとなりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却による収入等により2,521億40百万円のプラスとなりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により52億3百万円のマイナスとなりました。

以上により、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、2兆2,243億98百万円となりました。

 

(1) 国内・国際業務部門別収支

資金運用収支は、前連結会計年度比71億99百万円増加して968億94百万円、信託報酬は、前連結会計年度比39百万円増加して1億51百万円、役務取引等収支は、前連結会計年度比23億96百万円増加して166億28百万円、特定取引収支は、前連結会計年度比4億11百万円増加して7億42百万円、その他業務収支は、前連結会計年度比145億94百万円減少して△122億99百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

82,028

7,666

89,695

当連結会計年度

88,757

8,136

96,894

うち資金運用収益

前連結会計年度

83,558

14,725

10

98,273

当連結会計年度

89,440

22,083

15

111,508

うち資金調達費用

前連結会計年度

1,530

7,059

10

8,578

当連結会計年度

682

13,946

15

14,613

信託報酬

前連結会計年度

111

111

当連結会計年度

151

151

役務取引等収支

前連結会計年度

14,309

△77

14,231

当連結会計年度

16,647

△19

16,628

うち役務取引等収益

前連結会計年度

23,140

103

23,244

当連結会計年度

25,231

123

25,355

うち役務取引等費用

前連結会計年度

8,831

181

9,012

当連結会計年度

8,583

143

8,727

特定取引収支

前連結会計年度

31

298

330

当連結会計年度

△24

766

742

うち特定取引収益

前連結会計年度

31

298

330

当連結会計年度

△24

766

742

うち特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

その他業務収支

前連結会計年度

6,424

△4,129

2,294

当連結会計年度

6,451

△18,751

△12,299

うちその他業務収益

前連結会計年度

41,981

13,945

55,927

当連結会計年度

49,435

15,512

64,947

うちその他業務費用

前連結会計年度

35,556

18,075

53,632

当連結会計年度

42,983

34,263

77,246

 

(注) 1.「国内業務部門」は当社及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は連結子会社の外貨建取引でありま
 す。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

2.資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(前連結会計年度1百万円、当連結会計年度1百万円)を控除して表
 示しております。

3.相殺消去額は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息額であります。

 

(2) 国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況

資金運用勘定は、平均残高が前連結会計年度比5,303億37百万円増加して10兆6,588億54百万円となりました。利息は、前連結会計年度比132億34百万円増加して1,115億8百万円となりました。利回りは、前連結会計年度比0.07%上昇して1.04%となりました。資金調達勘定は、平均残高が前連結会計年度比7,848億10百万円増加して13兆2,377億41百万円となりました。利息は、前連結会計年度比60億35百万円増加して146億13百万円となりました。利回りは、前連結会計年度比0.04%上昇して0.11%となりました。

① 国内業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(120,546)

9,425,628

(10)

83,558

0.88

当連結会計年度

(220,915)

10,064,868

(15)

89,440

0.88

うち貸出金

前連結会計年度

7,583,844

69,808

0.92

当連結会計年度

8,115,325

70,769

0.87

うち有価証券

前連結会計年度

1,495,669

12,477

0.83

当連結会計年度

1,554,736

17,919

1.15

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

149,364

△7

△0.00

当連結会計年度

119,002

△32

△0.02

うち買現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

2,758

0

0.03

当連結会計年度

2,178

1

0.04

資金調達勘定

前連結会計年度

11,760,724

1,530

0.01

当連結会計年度

12,635,598

682

0.00

うち預金

前連結会計年度

9,566,912

313

0.00

当連結会計年度

9,927,767

253

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

330,960

24

0.00

当連結会計年度

348,002

19

0.00

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

277,978

△54

△0.01

当連結会計年度

477,859

△108

△0.02

うち売現先勘定

前連結会計年度

△0

当連結会計年度

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

297,622

109

0.03

当連結会計年度

377,712

160

0.04

うちコマーシャル・
ペーパー

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

1,278,231

51

0.00

当連結会計年度

1,458,012

71

0.00

 

(注) 1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、連結子会社の一部については、
 月末毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を控除しております。また、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額
の平均残高(前連結会計年度15,471百万円、当連結会計年度13,820百万円)及び利息(前連結会計年度1百万円、当連結会計年度1百万円)を、それぞれ控除して表示しております。

3.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息額(内書き)であります。

 

② 国際業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

823,434

14,725

1.78

当連結会計年度

814,900

22,083

2.71

うち貸出金

前連結会計年度

96,868

935

0.96

当連結会計年度

109,454

3,743

3.41

うち有価証券

前連結会計年度

702,404

13,736

1.95

当連結会計年度

684,986

16,394

2.39

うちコールローン及び
買入手形

前連結会計年度

10,172

45

0.44

当連結会計年度

1,202

58

4.84

うち買現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

当連結会計年度

資金調達勘定

前連結会計年度

(120,546)

812,752

(10)

7,059

0.86

当連結会計年度

(220,915)

823,058

(15)

13,946

1.69

うち預金

前連結会計年度

21,652

44

0.20

当連結会計年度

37,928

608

1.60

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び
売渡手形

前連結会計年度

440

1

0.25

当連結会計年度

2,149

22

1.02

うち売現先勘定

前連結会計年度

210,130

△158

△0.07

当連結会計年度

147,365

2,668

1.81

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

402,477

608

0.15

当連結会計年度

353,712

8,992

2.54

うちコマーシャル・
ペーパー

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

57,377

127

0.22

当連結会計年度

60,806

1,640

2.69

 

(注) 1.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息額(内書き)であります。

2.国際業務部門の外貨建取引の平均残高は月次カレント方式(前月末TT仲値を当該月のノンエクスチェ
 ンジ取引に適用する方式)により算出しております。

 

③ 合計

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り
(%)

小計

相殺
消去額
(△)

合計

小計

相殺
消去額
(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

10,249,063

120,546

10,128,516

98,284

10

98,273

0.97

当連結会計年度

10,879,769

220,915

10,658,854

111,523

15

111,508

1.04

うち貸出金

前連結会計年度

7,680,713

7,680,713

70,743

70,743

0.92

当連結会計年度

8,224,779

8,224,779

74,512

74,512

0.90

うち有価証券

前連結会計年度

2,198,074

2,198,074

26,214

26,214

1.19

当連結会計年度

2,239,723

2,239,723

34,313

34,313

1.53

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

159,537

159,537

37

37

0.02

当連結会計年度

120,205

120,205

25

25

0.02

うち買現先勘定

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

2,758

2,758

0

0

0.03

当連結会計年度

2,178

2,178

1

1

0.04

資金調達勘定

前連結会計年度

12,573,477

120,546

12,452,931

8,589

10

8,578

0.06

当連結会計年度

13,458,657

220,915

13,237,741

14,629

15

14,613

0.11

うち預金

前連結会計年度

9,588,564

9,588,564

357

357

0.00

当連結会計年度

9,965,695

9,965,695

862

862

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

330,960

330,960

24

24

0.00

当連結会計年度

348,002

348,002

19

19

0.00

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

278,418

278,418

△52

△52

△0.01

当連結会計年度

480,009

480,009

△86

△86

△0.01

うち売現先勘定

前連結会計年度

210,130

210,130

△158

△158

△0.07

当連結会計年度

147,365

147,365

2,668

2,668

1.81

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

700,099

700,099

718

718

0.10

当連結会計年度

731,424

731,424

9,152

9,152

1.25

うち
コマーシャル・
ペーパー

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

1,335,608

1,335,608

178

178

0.01

当連結会計年度

1,518,818

1,518,818

1,712

1,712

0.11

 

(注) 1.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高を控除しております。また、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額
の平均残高(前連結会計年度15,471百万円、当連結会計年度13,820百万円)及び利息(前連結会計年度1百万円、当連結会計年度1百万円)を、それぞれ控除して表示しております。

2.相殺消去額は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息額であります。

 

(3) 国内・国際業務部門別役務取引の状況

役務取引等収益は、前連結会計年度比21億10百万円増加して253億55百万円となりました。

役務取引等費用は、前連結会計年度比2億85百万円減少して87億27百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

23,140

103

23,244

当連結会計年度

25,231

123

25,355

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

7,631

0

7,631

当連結会計年度

9,742

4

9,747

うち為替業務

前連結会計年度

6,501

93

6,594

当連結会計年度

6,124

110

6,235

うち信託関連業務

前連結会計年度

122

122

当連結会計年度

181

181

うち証券関連業務

前連結会計年度

3,167

3,167

当連結会計年度

2,371

2,371

うち代理業務

前連結会計年度

494

494

当連結会計年度

492

492

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

91

91

当連結会計年度

89

89

うち保証業務

前連結会計年度

593

6

599

当連結会計年度

459

3

462

役務取引等費用

前連結会計年度

8,831

181

9,012

当連結会計年度

8,583

143

8,727

うち為替業務

前連結会計年度

1,275

163

1,439

当連結会計年度

1,031

125

1,157

 

(注) 「国内業務部門」は連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

 

(4)国内・国際業務部門別特定取引の状況

① 特定取引収益・費用の内訳

特定取引収益は、前連結会計年度比4億11百万円増加して7億42百万円となりました。

特定取引費用は、前連結会計年度及び当連結会計年度ともに該当ありません

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引収益

前連結会計年度

31

298

330

当連結会計年度

△24

766

742

うち商品有価証券
収益

前連結会計年度

31

298

330

当連結会計年度

△24

766

742

うち特定取引
有価証券収益

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定金融
派生商品収益

前連結会計年度

0

0

当連結会計年度

0

0

うちその他の
特定取引収益

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うち商品有価証券
費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引
有価証券費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定金融
派生商品費用

前連結会計年度

当連結会計年度

うちその他の
特定取引費用

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注) 1.「国内業務部門」は連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は連結子会社の外貨建取引であります。

2.内訳科目はそれぞれの収益と費用を相殺し、収益が上回った場合には収益欄に、費用が上回った場合には費
 用欄に、上回った純額を計上しております。

 

② 特定取引資産・負債の内訳(末残)

特定取引資産残高は、前連結会計年度比1億18百万円減少して14百万円となりました。

特定取引負債残高は、前連結会計年度比17百万円減少して7百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

特定取引資産

前連結会計年度

107

25

133

当連結会計年度

6

7

14

うち商品有価証券

前連結会計年度

107

107

当連結会計年度

6

6

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引
有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引
有価証券派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定金融

派生商品

前連結会計年度

25

25

当連結会計年度

7

7

うちその他の
特定取引資産

前連結会計年度

当連結会計年度

特定取引負債

前連結会計年度

25

25

当連結会計年度

7

7

うち売付商品債券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち商品有価証券
派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引

売付債券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定取引
有価証券派生商品

前連結会計年度

当連結会計年度

うち特定金融

派生商品

前連結会計年度

25

25

当連結会計年度

7

7

うちその他の
特定取引負債

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注) 「国内業務部門」は連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は連結子会社の外貨建取引であります。

 

(5)国内・国際業務部門別預金残高の状況

○ 預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

9,911,690

12,099

9,923,790

当連結会計年度

10,219,359

9,822

10,229,181

うち流動性預金

前連結会計年度

6,924,435

6,924,435

当連結会計年度

7,323,529

7,323,529

うち定期性預金

前連結会計年度

2,879,127

2,879,127

当連結会計年度

2,803,700

2,803,700

うちその他

前連結会計年度

108,127

12,099

120,227

当連結会計年度

92,129

9,822

101,951

譲渡性預金

前連結会計年度

239,187

239,187

当連結会計年度

167,930

167,930

総合計

前連結会計年度

10,150,878

12,099

10,162,977

当連結会計年度

10,387,289

9,822

10,397,112

 

(注) 1.「国内業務部門」は連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は連結子会社の外貨建取引であります。ただ
 し、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

2.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

3.定期性預金=定期預金+定期積金

 

(6)国内・国際業務部門別貸出金残高の状況

① 業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

7,799,589

100.00

8,458,177

100.00

製造業

428,343

5.49

417,780

4.94

農業、林業

92,245

1.18

95,009

1.12

漁業

18,586

0.24

18,282

0.22

鉱業、採石業、砂利採取業

5,645

0.07

3,795

0.04

建設業

189,215

2.43

203,429

2.41

電気・ガス・熱供給・水道業

212,678

2.73

208,164

2.46

情報通信業

45,954

0.59

37,946

0.45

運輸業、郵便業

173,128

2.22

165,085

1.95

卸売業、小売業

638,711

8.19

646,012

7.64

金融業、保険業

274,760

3.52

341,765

4.04

不動産業、物品賃貸業

1,011,567

12.97

1,047,742

12.39

各種サービス業

814,242

10.44

846,072

10.00

政府・地方公共団体

1,439,544

18.46

1,858,806

21.98

その他

2,454,965

31.47

2,568,283

30.36

特別国際金融取引勘定分

政府等

金融機関

その他

合計

7,799,589

8,458,177

 

(注) 「国内」とは、連結子会社であります。

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

前連結会計年度及び当連結会計年度ともに、該当ありません。

 

(7)国内・国際業務部門別有価証券の状況

○ 有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

515,680

515,680

当連結会計年度

341,119

341,119

地方債

前連結会計年度

287,481

287,481

当連結会計年度

311,694

311,694

短期社債

前連結会計年度

41,003

41,003

当連結会計年度

社債

前連結会計年度

456,746

456,746

当連結会計年度

489,386

489,386

株式

前連結会計年度

155,801

155,801

当連結会計年度

145,913

145,913

その他の証券

前連結会計年度

169,986

725,626

895,612

当連結会計年度

278,784

486,809

765,594

合計

前連結会計年度

1,626,699

725,626

2,352,325

当連結会計年度

1,566,899

486,809

2,053,709

 

(注) 1.「国内業務部門」は当社及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は連結子会社の外貨建取引でありま
 す。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

2.「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。

 

(8)「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況

連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は、肥後銀行及び鹿児島銀行の2行であります。

① 信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)

資産

科目

前連結会計年度

2022年3月31日

当連結会計年度

2023年3月31日

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

銀行勘定貸

9,035

100.0

14,266

100.0

合計

9,035

100.0

14,266

100.0

 

 

負債

科目

前連結会計年度

2022年3月31日

当連結会計年度

2023年3月31日

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金銭信託

9,035

100.0

14,266

100.0

合計

9,035

100.0

14,266

100.0

 

(注)  共同信託他社管理財産については、前連結会計年度及び当連結会計年度の取扱残高はありません。

 

② 元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)

科目

前連結会計年度

2022年3月31日

当連結会計年度

2023年3月31日

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

銀行勘定貸

9,035

9,035

14,266

14,266

資産計

9,035

9,035

14,266

14,266

元本

9,035

9,035

14,266

14,266

負債計

9,035

9,035

14,266

14,266

 

 

(自己資本比率の状況)

(参考)

自己資本比率は、銀行法第52条の25の規定に基づき、銀行持株会社が銀行持株会社及びその子会社の保有する資産等に照らしそれらの自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(2006年金融庁告示第20号)に定められた算式に基づき、連結ベースについて算出しております。

なお、当社は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては基礎的手法を、それぞれ採用しております。

 

連結(単体)自己資本比率(国内基準)

   (単位:億円、%)

 

2022年3月31日

2023年3月31日

九州フィナンシャルグループ

(連結)

 

九州フィナンシャルグループ

(連結)

 

肥後銀行

(単体)

鹿児島銀行

(単体)

肥後銀行

(単体)

鹿児島銀行

(単体)

1.連結(単体)自己資本比率(2/3)

10.74

10.01

10.41

10.73

10.00

10.48

2.連結(単体)における自己資本の額

6,261

2,948

2,927

6,430

3,043

2,987

3.リスク・アセットの額

58,282

29,431

28,119

59,885

30,409

28,484

4.連結(単体)総所要自己資本額

2,331

1,177

1,124

2,395

1,216

1,139

 

 

(資産の査定)

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(1998年法律第132号)第6条に基づき、株式会社肥後銀行及び株式会社鹿児島銀行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(1948年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3.要管理債権

要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

 資産の査定の額                                      (単位:億円)

債権の区分

2022年3月31日

2023年3月31日

2行合算

(単体)

 

2行合算

(単体)

 

肥後銀行

(単体)

鹿児島銀行

(単体)

肥後銀行

(単体)

鹿児島銀行

(単体)

金融再生法開示債権 (A)

1,557

656

901

1,470

637

832

 

破産更生債権及びこれらに

準ずる債権

210

81

129

150

86

63

危険債権

843

384

458

858

399

458

要管理債権

504

190

313

462

151

310

正常債権

78,059

39,597

38,461

84,786

43,889

40,897

総与信残高 (B)

79,617

40,254

39,362

86,257

44,526

41,730

総与信に占める割合 (A)÷(B)

1.95%

1.63%

2.28%

1.70%

1.43%

1.99%

 

 

(生産、受注及び販売の状況)

「生産、受注及び販売の状況」は、銀行持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

(経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容)

 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末において判断したものであります。

〔経営成績等の状況に関する認識及び分析〕

1.連結経営成績

当社グループの連結経営成績につきましては以下のとおりです。

 

   九州フィナンシャルグループ(連結)の損益の状況

                                       (単位:百万円)

 

2022年3月

2023年3月

前年度比

業務粗利益

106,663

102,116

△4,547

 資金利益

89,695

96,894

7,199

 役務取引等利益

14,343

16,779

2,435

 特定取引利益

330

742

411

 その他業務利益

2,294

△12,299

△14,594

 

うち国債等債券損益

△3,404

△16,848

△13,443

経費(除く臨時処理分)(△)

77,040

71,886

△5,154

実質業務純益

29,622

30,230

607

 

コア業務純益

33,027

47,078

14,051

 

コア業務純益(除く投資信託解約損益)

33,042

45,222

12,179

①一般貸倒引当金繰入額(△)

△3,055

265

3,320

業務純益

32,678

29,965

△2,712

臨時損益

△8,021

5,632

13,653

 

②不良債権処理額(△)

11,866

1,235

△10,631

③その他与信費用(△)

△7

△23

△15

株式等関係損益

3,859

7,159

3,299

 

うち株式等償却(△)

696

42

△654

その他臨時損益

△22

△315

△293

経常利益

24,656

35,597

10,940

特別損益

△1,013

△196

817

税金等調整前当期純利益

23,642

35,400

11,757

法人税、住民税及び事業税(△)

8,667

8,595

△71

法人税等調整額(△)

△1,791

2,062

3,854

当期純利益

16,767

24,742

7,974

非支配株主に帰属する当期純利益(△)

111

73

△37

親会社株主に帰属する当期純利益

16,655

24,668

8,012

 

 

 

 

与信費用(①+②+③)(△)

8,803

1,476

△7,326

 

 

業務粗利益は、資金利益及び役務取引等利益が増加したものの国債等債券損益の減少等により、前連結会計年度比45億47百万円減少1,021億16百万円となりました。

業務純益は、経費が減少したものの、業務粗利益の減少に加え一般貸倒引当金繰入額の増加等により、前連結会計年度比27億12百万円減少し299億65百万円となりました。

経常利益は、業務粗利益が減少したものの与信費用及び経費の減少等により、前連結会計年度比109億40百万円増加355億97百万円となりました。

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比80億12百万円増加246億68百万円となりました。

 

2.子銀行における経営成績

当社グループの中核である株式会社肥後銀行(以下、肥後銀行)及び株式会社鹿児島銀行(以下、鹿児島銀行)の経営成績につきましては以下のとおりです。

 

   子銀行(単体)の損益の状況(2023年3月期)

  (単位:百万円)

 

肥後銀行

鹿児島銀行

 

前年度比

 

前年度比

業務粗利益

52,255

△2,479

41,796

△5,403

 資金利益

51,498

2,845

47,120

1,330

 役務取引等利益

7,949

1,368

6,977

1,875

 特定取引利益

△28

△63

 その他業務利益

△7,164

△6,630

△12,301

△8,609

 

うち国債等債券損益

△5,357

△5,607

△11,349

△7,691

経費(除く臨時処理分)(△)

34,107

△2,573

31,877

△2,777

実質業務純益

18,148

94

9,919

△2,625

 

コア業務純益

23,505

5,701

21,268

5,066

 

コア業務純益(除く投資信託解約損益)

22,195

4,381

20,431

4,224

①一般貸倒引当金繰入額(△)

161

△261

3,505

業務純益

17,986

355

9,919

△6,130

臨時損益

2,690

3,440

5,132

10,212

 

②不良債権処理額(△)

1,420

△830

459

△8,559

③その他与信費用(△)

△23

△4

△680

△680

株式等関係損益

4,112

3,301

5,064

573

その他臨時損益

△25

△695

△152

399

経常利益

20,676

3,796

15,051

4,081

特別損益

△65

861

△173

171

税引前当期純利益

20,610

4,657

14,877

4,253

法人税、住民税及び事業税(△)

5,835

1,723

1,540

△2,048

法人税等調整額(△)

45

271

2,826

3,771

当期純利益

14,729

2,662

10,511

2,529

 

 

 

 

 

与信費用(①+②+③)(△)

1,558

△1,096

△220

△5,733

 

 

 (肥後銀行)

業務粗利益は、国債等債券損益の減少を主因とするその他業務利益の減少等により、前年度比24億79百万円減少522億55百万円となりました。

業務純益は、業務粗利益が減少したものの、経費削減等により、前年度比3億55百万円増加179億86百万円となりました。

経常利益は、業務純益の増加に加え株式等関係損益の増加等により、前年度比37億96百万円増加206億76百万円となりました。
 また、当期純利益は、前年度比26億62百万円増加147億29百万円となりました。

 

(鹿児島銀行)

業務粗利益は、国債等債券損益の減少を主因とするその他業務利益の減少等により、前年度比54億3百万円減少417億96百万円となりました。

業務純益は、業務粗利益の減少に加え一般貸倒引当金繰入額の増加等により、前年度比61億30百万円減少99億19百万円となりました。

経常利益は、業務純益が減少したものの不良債権処理額の減少等により、前年度比40億81百万円増加150億51百万円となりました。

また、当期純利益は、前年度比25億29百万円増加105億11百万円となりました。

 

〔資本の財源及び資金の流動性〕

  ①資本の財源

当社グループの資本の財源の主なものは総預金(預金及び譲渡性預金)であります。

総預金は個人預金の増加等により、前連結会計年度末比2,341億円増加10兆3,971億円となりました。

また、機動的な資金確保及び外貨資金調達のため、インターバンク市場等においてコールマネー、売現先及び債券レポ等を活用しております。

なお、2023年3月末の連結自己資本比率は、10.73%と国内基準の最低所要自己資本比率4%を大きく上回っております。

 

  ②資金の流動性

当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは△1兆6,325億40百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは+2,521億40百万円及び財務活動によるキャッシュ・フローは△52億3百万円となった結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前年度比1兆3,855億87百万円減少し、2兆2,243億98百万円となりました。資金の流動性につきましては、足元のキャッシュ・フローの状態は健全であり、潤沢な資金を確保しております。

 

連結キャッシュ・フローの状況                             (単位:百万円)

 

2022年3月

2023年3月

営業活動によるキャッシュ・フロー

1,834,219

△1,632,540

投資活動によるキャッシュ・フロー

△170,958

252,140

財務活動によるキャッシュ・フロー

△8,885

△5,203

現金及び現金同等物の増減額

1,654,396

△1,385,587

現金及び現金同等物の期末残高

3,609,985

2,224,398

 

 

  ③重要な資本的支出

該当事項はありません。

 

〔経営方針に照らした経営者による経営成績等の分析〕

当社は、第3次グループ中期経営計画(2021年4月~2024年3月)におきまして、指標目標として以下の項目を定め、計画最終年度である2024年3月期での達成を目指し、取り組んでおります。

 

 第3次グループ中期経営計画の指標目標及び2023年3月期実績

指標項目

2024年3月期

中期経営計画

(最終年度)

目標値

2023年3月期

実績

①当期純利益

260億円

246億円

②コア業務純益

380億円

470億円

③お客様向けサービス業務利益※1

170億円

233億円

④役務利益比率※2

14%以上

14.1%

⑤OHR

65%以下

70.3%

⑥株主資本ROE

4%以上

3.9%

⑦自己資本比率

10%以上

10.73%

 

  ※1お客様向けサービス業務利益:貸出金平残×預貸金利鞘+役務収益等利益-経費

  ※2役務利益比率:役務等利益÷コア業務粗利益(業務粗利益-国債等債券損益)

 

 各項目につきましては、以下のとおりです。

(成長性)

    A.貸出金平残

2023年3月期の2行合算での貸出金平残につきましては、全セクターで貸出金が増加し8兆3,040億円となりました。

貸出金平残                                        (単位:億円)

 

2行合算

肥後銀行

鹿児島銀行

 

前年度比

 

前年度比

 

前年度比

貸出金

83,040

5,496

42,880

3,870

40,160

1,626

 法人

37,265

1,332

20,150

965

17,115

367

 個人

28,166

1,171

13,112

664

15,053

506

  公共

17,608

2,992

9,617

2,240

7,991

752

 

 

  B.預金・NCD平残

2023年3月期の2行合算での預金・NCD平残につきましては、個人預金を中心に増加し10兆3,318億円となりました。

預金・NCD平残                                     (単位:億円)

 

2行合算

肥後銀行

鹿児島銀行

 

前年度比

 

前年度比

 

前年度比

総預金

103,318

3,960

54,204

2,037

49,114

1,923

 法人

25,994

335

13,141

△70

12,853

406

 個人

68,454

2,145

36,124

980

32,330

1,164

 公共他

8,869

1,479

4,938

1,127

3,930

352

 

 

 

(収益性)

  A.当期純利益

2023年3月期の連結当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)につきましては、資金利益の増加に加え、経費及び与信費用の減少等により、246億円となりました。

 

  B.お客様向けサービス業務利益

2023年3月期のお客様向けサービス業務利益につきましては、233億円となりました。

 

  C.株主資本ROE

株主資本ROEにつきましては、連結当期純利益が増加したことにより、3.9%となりました。

 

(効率性)

  A.OHR

2023年3月期のOHRにつきましては、業務粗利益は減少したものの、経費削減により、70.3%となりました。

 

(健全性)

  A.自己資本比率

2023年3月期の自己資本比率につきましては、貸出金増加を主因とするリスク・アセットが増加したことから、10.73%となりました。10%以上を維持しており健全性を確保しております。

 

〔重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定〕

 当社が連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「貸倒引当金の計上」であり、「第5 経理の状況」中、「1 連結財務諸表等」の「(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。