第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスク、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。なお、新型コロナウイルスの感染拡大による事業への影響は、今後の経過により、事業及び業績にさらなる影響を及ぼす可能性があることから、引き続き注視してまいります。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米中の貿易摩擦や消費増税に伴う景気への影響が一部に出ており、さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響により急激に経済状況が悪化しました。

 一方、世界経済においても、第3四半期に入り新型コロナウイルス感染拡大の影響により急減速しました。米国では個人消費が失速し、2020年1月~3月がマイナス成長となり、欧州でも自動車産業を中心に深刻な景気の悪化に見舞われました。中国では、米中貿易摩擦による輸出減に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で景気が失速し、東南アジア/南アジアでも大幅な景気減速を余儀なくされました。

 こうした経済状況のもと、当第3四半期では当社グループの主要顧客である日系メーカーでは、世界的な景気減速により、一部の顧客において業績停滞や生産活動の減少などはあったものの、当社グループの取引は国内を中心に概ね堅調でした。国内では既存主要顧客や新規顧客の取引拡大、さらに東南アジアを中心に新事業分野である生活用品やヘルスケア用品など引き続き取引は堅調でした。中国では米中貿易摩擦の影響による日系メーカーの東南アジアへの生産移管の継続や新型コロナウイルス感染拡大による一部生産停止などありましたが、医薬品分野の継続的拡大により堅調に推移しました。しかしながら、第4四半期に当社グループの主要拠点でロックダウンが本格化し、特に、最大子会社であるフィリピンの稼働停止の影響が大きく出ることが想定され、ロックダウン解除後、速やかに稼働が再開できるよう準備しております。

 このような中、当社グループでは、34期からスタートしました中期経営計画「CR Vision 2020」の最終期となる当期において、経営重点戦略である“事業強化”と“体制強化”の二つの戦略のもとコンサルティングや販売支援サービスなどの「川上」業務からユーザーサポートのアフターサービスである「川下」業務まで、グローバル市場で一気通貫にてサービスできる“One Stop Global Solution”を展開し事業拡大を図ってまいりました。しかしながら、当第3四半期に発生した新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界経済の不透明感が増し今後の事業活動への影響が懸念されます。

 このような経済状況のもとで、当第3四半期連結累計期間の売上高は12,849,938千円(前年同期比3.8%減)、営業利益は822,918千円(前年同期比14.8%増)、経常利益は781,101千円(前年同期比20.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は508,024千円(前年同期比33.1%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。

① 日本

 米中貿易摩擦や新型コロナウイルス感染拡大の影響により、製造業全般に業績停滞傾向ではありましたが、電器や輸送機器関連の主要顧客の取引が堅調に推移しました。同時に主要顧客の取引拡大により利益の改善も進みました。

 このような状況のもとで、日本では、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は3,996,342千円(前年同期比2.0%減)、セグメント利益は310,861千円(前年同期比8.7%減)となりました。

 

② 中国地域

 新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンでの生産停止が一時的に大きく影響しましたが、ロックダウン解除後は華東地区では欧米メーカーも含めた医薬品関連が引き続き堅調に推移しました。日系メーカーは米中貿易摩擦の影響による東南アジアへの生産移管に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、取引は減少となりました。華南地区では東莞工場の継続的な改革により、取引は減少しつつも、収益は改善しております。

 このような状況のもとで、中国では、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は2,470,517千円(前年同期比14.9%減)、セグメント利益は92,362千円(前年同期比45.2%減)となりました。

 

 

③ 東南アジア/南アジア地域

 フィリピンでは、中国からの生産移管もあり情報機器メーカーを中心に全体的に安定した取引が継続しましたが、3月中旬からロックダウンが始まり稼働停止となりました。インドネシアでは、生活用品やヘルスケア用品などの新規顧客との取引が拡大し、一部には新型コロナウイルス感染拡大による影響はあるものの、収益の改善が進んでおります。一方、タイ、ベトナムでは、一部既存顧客において引き続き販売減による取引減少がありましたが、一部の顧客では中国からの生産移管もあり、回復基調の傾向が見られます。

 このような状況のもとで、東南アジア/南アジアでは、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は5,508,486千円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は373,544千円(前年同期比751.0%増)となりました。

 

④ 欧米地域

 米国ではメインである輸送機器メーカーとの取引は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もありましたが、概ね堅調ではありました。引き続き新規事業への投資が膨らみ費用が増加しました。また、欧州では新型コロナウイルス感染拡大の影響により輸送機器メーカーとの取引が大きく減少しました。

 このような状況のもとで、欧米では、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は874,592千円(前年同期比15.0%減)、セグメント利益は49,539千円(前年同期比70.0%減)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産合計)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は8,378,071千円となり、前連結会計年度末に比べ337,974千円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が240,109千円減少しましたが、現金及び預金が490,659千円、商品及び製品が64,183千円増加したことによるものであります。

 固定資産は5,043,796千円となり、前連結会計年度末に比べ680,169千円増加いたしました。これは主に退職給付に係る資産が52,506千円、無形固定資産が38,784千円減少しましたが、有形固定資産が771,949千円増加したことによるものであります。

 この結果、総資産は13,421,868千円となり、前連結会計年度末に比べ1,018,144千円増加いたしました。

(負債合計)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は6,189,755千円となり、前連結会計年度末に比べ460,711千円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が168,472千円、1年内返済予定の長期借入金が132,947千円減少しましたが、短期借入金が558,855千円、リース債務が255,515千円増加したことによるものであります。

 固定負債は2,564,402千円となり、前連結会計年度末に比べ305,244千円増加いたしました。これは主に長期借入金が283,335千円減少しましたが、リース債務が578,564千円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は8,754,158千円となり、前連結会計年度末に比べ765,955千円増加いたしました。

(純資産合計)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は4,667,710千円となり、前連結会計年度末に比べ252,188千円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が131,929千円減少しましたが、利益剰余金が363,810千円増加したことによるものであります。

 

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、38,905千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。