第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスク、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。なお、新型コロナウイルスの感染拡大による事業への影響は、今後の経過により、事業及び業績にさらなる影響を及ぼす可能性があることから、引き続き注視してまいります。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により制限されていた経済活動の再開と外出自粛の緩和などにともない景気持ち直しの動きが見えていた中、感染の再拡大による2回目の緊急事態宣言が発令されましたが、その解除後も感染拡大が継続しており、先行きが見通せない状況となりました。

 一方、世界経済においても、新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復傾向にはあるものの、いまだ完全回復には時間を要する状況でした。米国では、新型コロナウイルス感染拡大は落ち着きはじめ、経済活動への規制が緩和され経済は回復しつつあります。欧州では、感染再拡大を受け経済活動への制限が再強化されたことにより、感染拡大も徐々に落ち着き、経済活動が回復しつつある状況にあります。中国では、世界に先駆けて経済活動を再開した結果、内需や輸出を中心に景気の回復が堅調に進んでおります。東南アジア/南アジアでも感染が継続している中、生産活動は徐々に回復傾向にありましたが、変異株による感染再拡大にともない今後の生産活動への影響が懸念されます。

 こうした経済状況のもと、当第3四半期では当社グループの主要顧客である日系メーカーでは、各国の新型コロナウイルス感染症に対する経済活動への規制緩和により景気の回復が進み、多くの顧客において引き続き生産活動は回復傾向となりました。当社グループの取引においても多くの国や地域で徐々に回復しております。国内では、新型コロナ感染症第3波の影響はあるものの多くの顧客との取引が回復傾向にあります。東南アジアでは、新事業分野である生活用品やヘルスケア用品などの取引は引き続き堅調であり、ロックダウンの影響があったフィリピンでも市場の需要拡大にともない生産活動は回復しましたが、顧客の材料不足による生産調整や材料価格の高騰などが起きております。中国では、感染への抑制により全般的に生産活動は活発であり、医薬品分野を中心に引き続き順調に推移しました。

 このような中、当社グループでは、引き続き新型コロナウイルス感染症による従業員への感染リスクや社内感染による生産停止などの企業活動への影響を最小限に抑えるよう、国内及び海外子会社において感染防止対策を徹底しております。同時に“ウィズコロナ”の環境下においても効率的な生産性向上の実現を目指し、在宅勤務やオンライン会議の拡充など“働き方”の改善を引き続き推進しております。

 このような経済状況のもとで、当第3四半期連結累計期間の売上高は12,954,652千円(前年同期比0.8%増)、営業利益は933,307千円(前年同期比13.4%増)、経常利益は896,292千円(前年同期比14.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は461,846千円(前年同期比9.1%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。

① 日本

 新型コロナウイルス感染症に対する経済活動への規制が緩和されたことにより、前期に大きく減少した電器や輸送機器関連の主要顧客をはじめ、全般的に取引が第3四半期も引き続き復調となりました。コロナ禍による影響で一部の製品分野において取引減少はあるものの、収益は堅調に回復しております。

 このような状況のもとで、日本では、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は3,834,620千円(前年同期比4.0%減)、セグメント利益は317,416千円(前年同期比2.1%増)となりました。

 

② 中国地域

 新型コロナウイルス感染症がほぼ収束している中、華東地区では輸送機器関連に加え、欧米メーカーを含めた医薬品関連が引き続き順調に推移しました。華南地区では旧正月による取引の減少はあったものの、東莞工場の継続的な改革により、収益は第2四半期に続き堅調に推移しました。

 このような状況のもとで、中国では、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は2,814,575千円(前年同期比13.9%増)、セグメント利益は311,452千円(前年同期比237.2%増)となりました。

 

 

③ 東南アジア/南アジア地域

 フィリピンでは、ロックダウンで制限されていた生産活動が緩和され、各国市場の需要拡大にともない取引は大きく回復した反面、顧客の材料不足による生産減少や材料価格の高騰などにより、収益は悪化しました。インドネシアでは、一部新型コロナウイルス感染拡大による影響は継続しているものの、生活用品やヘルスケア用品などの新事業分野の顧客との取引が継続的に拡大しており、収益は改善しています。タイ、ベトナムでも、顧客の生産活動が回復してきており、収益が改善傾向となりました。

 このような状況のもとで、東南アジア/南アジアでは、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は5,143,563千円(前年同期比6.6%減)、セグメント利益は150,453千円(前年同期比59.7%減)となりました。

 

④ 欧米地域

 新型コロナウイルス感染拡大の影響はかなり回復しており、米国では主要顧客である輸送機器メーカーとの取引は、概ね堅調に推移しました。継続的に取り組んでいる新規翻訳事業では、新型コロナウイルス感染拡大により販売活動は滞っておりますが、取引は徐々に拡大傾向でした。欧州でも新型コロナウイルス感染拡大の影響はあるものの、感染症に対する経済活動への一時的な規制緩和もあり顧客の生産活動は順調に回復しており、取引も堅調でした。

 このような状況のもとで、欧米では、当第3四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は1,161,893千円(前年同期比32.8%増)、セグメント利益は160,759千円(前年同期比224.5%増)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産合計)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は9,601,406千円となり、前連結会計年度末に比べ1,686,311千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1,141,038千円、受取手形及び売掛金が606,449千円増加したことによるものであります。

 固定資産は4,791,979千円となり、前連結会計年度末に比べ211,260千円減少いたしました。これは主に有形固定資産が201,962千円減少したことによるものであります。

 この結果、総資産は14,393,385千円となり、前連結会計年度末に比べ1,475,051千円増加いたしました。

(負債合計)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は6,729,566千円となり、前連結会計年度末に比べ784,730千円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が321,289千円、短期借入金が325,896千円、賞与引当金が73,051千円増加したことによるものであります。

 固定負債は2,623,785千円となり、前連結会計年度末に比べ117,204千円減少いたしました。これは主に繰延税金負債が44,641千円、退職給付に係る負債が40,788千円増加しましたが、リース債務が138,906千円、長期借入金が67,324千円減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計は9,353,351千円となり、前連結会計年度末に比べ667,525千円増加いたしました。

(純資産合計)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は5,040,033千円となり、前連結会計年度末に比べ807,525千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が385,128千円、為替換算調整勘定が281,113千円増加したことによるものであります。

 

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、21,904千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。