当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、東京オリンピックが開催されるなど、景気持ち直しの動きが期待されたものの、7月後半から再拡大した新型コロナウイルス感染症により緊急事態宣言が出されるなど、厳しい状況が続きました。
一方、世界経済においても、新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復傾向にはあるものの、原材料の高騰や半導体不足などの影響で、いまだ完全回復には時間を要する状況でした。米国では、ワクチン接種が進み新型コロナウイルス感染拡大は落ち着きはじめ、経済活動への規制が緩和されたことで、急速に経済は回復しつつあります。欧州でも、ワクチン接種が進み感染拡大が徐々に落ち着き、経済活動は回復しつつあります。中国では、世界に先駆けて経済活動を再開し、内需や輸出を中心に景気の回復が堅調に進んでおります。東南アジア/南アジアでも、感染拡大は継続しているものの、生産活動は徐々に回復傾向にありましたが、ベトナムなど一部の国では感染拡大によるロックダウンの影響で経済活動は非常に厳しい状況でした。
こうした経済状況のもと、当社グループの主要顧客である日系メーカーでは、各国の経済活動への規制緩和により景気の回復が進み、多くの顧客において引き続き生産活動は回復傾向となりましたが、一部の顧客では半導体不足などの影響で、いまだ先行きの見えない状況が続いております。当社グループの取引においても多くの国や地域では徐々に回復しておりますが、いまだ一部の国では厳しい状況が続いています。国内では、新型コロナウイルス感染再拡大の影響はあるものの、多くの顧客との取引が回復傾向にあります。東南アジアでは、新事業分野である生活用品やヘルスケア用品などの取引は引き続き堅調であり、ロックダウンの影響があったフィリピンでも市場の需要拡大にともない生産活動は回復しましたが、継続的な顧客の材料不足による生産調整や原材料価格の高騰などが起きております。また、ベトナムでは感染拡大によるロックダウンの影響で大きく生産活動は低下しました。中国では、一部顧客の材料不足による生産調整はあるものの、感染抑制への取り組みにより全般的に生産活動は活発で、医薬品分野を中心に引き続き順調に推移しました。
このような中、当社グループでは、引き続き新型コロナウイルス感染症による従業員への感染や企業活動への影響を最小限に抑えるよう、国内及び海外子会社において感染防止対策を徹底してまいりました。同時に次なる10年に向けた当社グループの長期戦略方針“NEXT10”を掲げ、新領域への挑戦として更なる事業の拡大を長期的に図っていくため、新中期経営計画「CR Vision 20+(Plus)」を策定いたしました。前中期経営計画「CR Vision 2020」にて一部成し遂げられなかった”事業強化“と”体制強化“の経営重点戦略を継続的に取り組むとともに“NEXT10”に向けた企業基盤の安定化をこの新中期経営計画にて推進してまいります。
このような経済状況のもとで、当第1四半期連結累計期間の売上高は4,461,287千円(前年同期比12.5%増)、営業利益は352,094千円(前年同期比114.7%増)、経常利益は371,998千円(前年同期比209.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は213,553千円(前年同期比202.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
① 日本
新型コロナウイルス感染症の再拡大により緊急事態宣言は出されたものの、電器や輸送機器関連の主要顧客をはじめ、全般的に取引が第1四半期も引き続き復調となり、収益も堅調でした。
このような状況のもとで、日本では、当第1四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は1,327,407千円(前年同期比21.1%増)、セグメント利益は135,149千円(前年同期比691.1%増)となりました。
② 中国地域
新型コロナウイルス感染症がほぼ収束している中、華東地区では輸送機器関連の堅調な取引に加え、欧米メーカーを含めた医薬品関連も引き続き拡大傾向に推移しました。華南地区では、顧客の生産調整の回復や東莞工場の継続的な改革により、収益は改善傾向に推移しました。
このような状況のもとで、中国では、当第1四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は1,131,143千円(前年同期比25.0%増)、セグメント利益は133,339千円(前年同期比36.8%増)となりました。
③ 東南アジア/南アジア地域
フィリピンでは、収益はやや改善したものの、顧客の材料不足による生産調整や原材料価格の高騰などの影響で、いまだ先行きの見えない状況が続いています。インドネシアでは、新型コロナウイルス感染拡大による顧客の生産活動への影響は継続しているものの、生活用品やヘルスケア用品などの新事業分野の顧客との取引が順調に継続しており、収益も安定しています。タイでは、一部顧客の材料不足による生産調整はあるものの、全体的に顧客の生産活動は回復してきており、収益は改善しました。ベトナムでは、新型コロナウイルス感染拡大にともなうロックダウンの影響で非常に厳しい状況でした。
このような状況のもとで、東南アジア/南アジアでは、当第1四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は1,712,275千円(前年同期比5.4%増)、セグメント利益は75,876千円(前年同期比86.7%増)となりました。
④ 欧米地域
新型コロナウイルス感染拡大の影響から全体的に回復している中、米国では主要顧客である輸送機器メーカーとの取引は、半導体不足による生産調整はあるものの、概ね堅調に推移しました。新規翻訳事業においても、限定的な販売活動ではあるものの、引き続き取引は拡大傾向でした。欧州でもワクチン接種は進み、経済活動への規制緩和により顧客の生産活動は順調に回復しているものの、主要顧客の半導体不足による生産調整の影響で収益は悪化しています。
このような状況のもとで、欧米では、当第1四半期連結累計期間の外部顧客への売上高は290,460千円(前年同期比15.1%減)、セグメント利益は5,198千円(前年同期比70.3%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産合計)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は9,684,553千円となり、前連結会計年度末に比べ506,190千円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が92,627千円減少しましたが、現金及び預金が539,455千円、商品及び製品が59,013千円増加したことによるものであります。
固定資産は5,186,333千円となり、前連結会計年度末に比べ220,226千円増加いたしました。これは主にのれんが204,393千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は14,870,887千円となり、前連結会計年度末に比べ726,417千円増加いたしました。
(負債合計)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は7,033,535千円となり、前連結会計年度末に比べ449,664千円増加いたしました。これは主に未払金が77,655千円減少しましたが、短期借入金が546,364千円増加したことによるものであります。
固定負債は2,545,602千円となり、前連結会計年度末に比べ59,170千円増加いたしました。これは主にリース債務が72,442千円減少しましたが、長期借入金が68,607千円、役員退職慰労引当金が34,592千円、退職給付に係る負債が26,908千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は9,579,137千円となり、前連結会計年度末に比べ508,835千円増加いたしました。
(純資産合計)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は5,291,749千円となり、前連結会計年度末に比べ217,581千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が115,565千円、為替換算調整勘定が38,218千円、非支配株主持分が37,495千円増加したことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、8,796千円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は次のとおりであります。
(工事請負契約)
当社の連結子会社SUZHOU CRESTEC PRINTING CO.,LTD.(以下、「蘇州クレステック社」)は、移転用地として取得した工場用地に新工場を建設することとし、2021年9月14日付で工事請負契約を締結いたしました。
(1) 新工場建設理由
当社の連結子会社である蘇州クレステック社は、中国市場を中心に、電器全般および輸送機器メーカーのマニュアル印刷を手掛けており、近年では、欧米を含めた製薬メーカーからの医薬品分野に関するマニュアル(添付文書)印刷の取引が増加しております。この医薬品分野の取引増加に伴う生産能力の更なる拡充を図るため、蘇州市当局から移転用地として取得した工場用地に新工場を建設することとし、2021年9月14日付で工事請負契約を締結いたしました。
(2) 新工場の概要
① 所在地 18 Tai Shan Road, Suzhou, Jiangsu, P.R.CHINA
② 敷地面積 15,190.40㎡
③ 延床面積 24,347.93㎡
④ 建築構造 鉄骨造地上3階建て
⑤ 着工 2021年11月(予定)
⑥ 竣工 2022年10月(予定)
⑦ 建設予定額 約82百万人民元(約13億円)
⑧ 資金計画 自己資金及び金融機関からの借入