(1)業績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、円高などにより投資に対する姿勢が慎重化し踊り場局面から脱せない状況にあり、また、4月中旬に発生した熊本地震による深刻な被害が足許の景気を下押しするなど、その先行きは不透明な状況にあります。このような経済情勢の中、当社サービスの基盤となる、インターネット及びブロードバンド関連の環境につきましては、着実に増加しており、平成28年3月末時点で固定系ブロードバンド契約数が約3,781万(前年同期比2.8%増)とインターネットを利用する機会が広く普及しております。また、スマートフォンやタブレット端末の利用者の増加により移動系超高速ブロードバンド契約数は約8,739万(前年同期比28.9%増)となるなど、インターネットを利用する環境は引き続き継続的な拡大基調にあります(出所:総務省電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表資料)。一方、平成28年上半期の雑誌の販売状況は前年同期比で約7.1%減少となりました。書店からの返品率は42.0%となり(前年同期比0.5ポイント減)、返品率も改善の兆しがみえない状況となっております(出所:出版月報平成28年7月号)。
このような環境のなか、当社は、当第2四半期累計期間においても、前事業年度に引き続き、各マーケティングチャネルの充実、SEO対策やリテンション対策による雑誌購読者の定期購読者化、新規受注高の増加及び継続率の上昇による継続受注高増加のための各種施策を実施して参りました。さらに、WEB経由以外で新規の雑誌定期購読者数を増やすために、出版社が管理する既存の定期購読顧客の管理を当社に移管し、当社が購読顧客の獲得、管理、配送までを一括で受ける「Fujisan VCS(Fujisan Value Chain Support)」の展開及び法人顧客開拓についても、引き続き注力して参りました。また、当社の経営戦略として提示している出版社への雑誌販売以外の収益機会を提供する「第三の矢」については、雑誌記事連動型のECサイトの運営についてノウハウを獲得すべく、雑誌「OCEANS」公式オンラインストアの運営を受託し、試験運用を開始しております。この結果、当第2四半期累計期間において総登録ユーザー数(一般購読者及び法人購読者の合計数)は2,320,118名、そのうち課金期間が継続している継続課金ユーザー(「Fujisan.co.jp」に登録しているユーザーのうち、月末時点で年間定期購読及び月額払い定期購読の申込みを継続しているユーザー並びに当月内に雑誌を購読したユーザーの合計数)は503,495名となりました。
雑誌においては未だ黎明期にありますが、スマートフォン、タブレット端末の普及に合わせ、今後、紙媒体に並ぶ媒体となることが期待されるデジタル雑誌の取次サービスの拡大についても、引き続き注力して参りました。
この結果、当社が取り扱うデジタル雑誌数は平成28年6月末時点で3,138誌となっております。
上記の施策の結果、当第2四半期累計期間における取扱高(当社から出版社への定期購読の通門取次高、当社の仕入販売高、当社が出版社から配送業務及び広告PR業務等を受けた請負業務の取扱高の合計)は3,993,656千円(前年同期比8.9%増)、売上高は1,274,061千円(前年同期比6.8%増)となりました。利益面につきましては、営業利益232,744千円(前年同期比13.6%増)、経常利益234,399千円(前年同期比14.2%増)、四半期純利益153,889千円(前年同期比17.9%増)となりました。
注.当社は単一セグメントであるため、セグメント別の業績の状況については記載しておりません。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第2四半期会計期間末の総資産は3,237,478千円(前事業年度末比276,387千円増)となりました。総資産の内訳は、流動資産が2,908,401千円(同275,879千円増)、固定資産が329,076千円(同507千円増)であり、主な増加要因は、前事業年度末に比べ現金及び預金が283,257千円増加したこと等によるものであります。
(負債の部)
当第2四半期会計期間末における負債合計は2,354,893千円(前事業年度末比119,932千円増)となりました。主な増加要因は前事業年度末に比べ預り金が112,344千円増加したこと、未払金が11,632千円増加したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は882,584千円(前事業年度末比156,454千円増)となりました。主な増加要因は、四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が153,889千円増加したこと、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ1,282千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末より283,257千円増加し、1,849,822千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得た資金は、366,473千円(前年同期は400,503千円の収入)となりました。
これは主に、税引前四半期純利益234,399千円を計上したことや、預り金が112,344千円増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は、85,781千円(前年同期は86,116千円の支出)となりました。
これは主に、無形固定資産の取得による支出81,533千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果得た資金は、2,565千円(前年同期はなし)となりました。
これは、新株予約権の行使に伴う株式の発行によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。