当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に
記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が
判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、景気回復に向けた足踏みが続く中、英国が欧州連合(EU)
離脱を決めたことにより世界経済に対する不安感が急速に高まるなど、外需要因による景気先行きへの不透明感が
強まり、日経平均株価は軟調に推移するなど景気回復への力強さは弱まりつつあります。こうした状況の中、
当社グループは、主力である乳原料・チーズ部門において既存取引の深掘りや新規開拓など営業活動が順調に
進み、販売数量も堅調に推移しました。しかしながら第2四半期に引き続き前年同期比で国際乳製品価格の低下や
円高傾向の定着により販売価格は低下することとなり、売上高は656億99百万円(前年同期比10.2%減)、
経常利益は7億78百万円(前年同期比26.9%減)となりました。
(売上高)
部門別状況につきましては以下のとおりです。
乳原料・チーズ部門
既存取引の深掘りや飼料用途の乳原料及び加工卵の販売などの新規取引などにより販売数量は107,544トン
(前年同期比2.1%増)となりました。しかしながらこれら販売数量の増加要因を上回る、国際乳原料価格の
低下や円高による販売単価の下落により、売上高は454億51百万円(前年同期比11.8%減)となりました。
食肉加工品部門
国産の豚肉相場が強含みで推移し輸入品への需要が高まったことや、従来より取組んでいる仕入・販売ルートの
多様化などにより、販売数量は20,006トン(前年同期比13.2%増)となり、売上高は116億96百万円(前年同期比
5.7%増)となりました。
アジア事業その他
乳原料販売部門においては、価格競争の厳しいアジア市場において多様な顧客ニーズに対応した地道な営業
活動の結果、販売数量は、27,015トン(前年同期比4.0%増)となりました。しかしながら円高傾向の定着に
より、円換算した売上高は67億45百万円(前年同期比23.0%減)となりました。
チーズ製造販売部門においては、シンガポール工場において新たに小売向け加工チーズの製造が始まり、
さらにタイ工場においてもベーカリー向けのシュレッドチーズの受注が定着するなど新規取引は順調に推移
しました。しかしながら、前年まで需要が旺盛であった中国向け販売が同国の景気低迷等の影響により販売数量が
減少し、同部門全体の販売数量は1,388トン(前年同期比4.0%減)となりました。また、円高傾向の定着により
円換算した売上高は11億92百万円(前年同期比11.5%減)となりました。
以上により、アジア事業その他の合計売上高は85億51百万円(前年同期比18.9%減)となりました。
(売上総利益)
円高傾向の定着により、前年同期比で売上総利益は大幅に改善しております。
当社では営業取引において為替リスクを回避するため、外貨仕入額に関し基本的に仕入契約締結時に為替予約を
行っております。一方、会計処理における仕入計上は、仕入契約を締結してから一定期間経過した後の船積時に
行われますので、円高が進行している場合には、仕入計上時に使用する為替レートが予約レートを下回る(円高)
ことになります(*)。
一方、売上時に認識される売上総利益は、仕入計上レートを使用した売上原価をもとに算出されますが、この
ときの売上原価は、円高の影響により仕入契約締結時に定めた原価よりも安くなっておりますので、結果として
売上総利益は契約時点で定めた利益額よりも大きくなります。以上により当第3四半期連結累計期間の
売上総利益は、45億76百万円(前期同期比94.0%増)となりました。なお、この営業取引における為替リスク
ヘッジの効果は、営業外費用の為替差損として計上されることで完了します。
*「外貨建取引等会計処理基準」において、外貨建て仕入は、当該取引発生時の為替レートにより計上されます。
また、当社は「金融商品に関する会計基準」における原則的なヘッジ会計を適用しており、特例としての振当
処理は行っておりません。
(販売費及び一般管理費)
販売数量の増加にともなう物流費の増加やチーズ工場の稼働に伴う減価償却費の増加により22億21百万円(前年
同期比3.5%増)となりました。
(営業利益)
上記の結果、営業利益は23億54百万円(前年同期は2億11百万円の営業利益)となりました。
(経常利益)
当第3四半期連結累計期間は第2四半期に引き続き円高が進行したことで、為替リスクヘッジのために外貨建て
仕入額に対して実施した為替予約レートが仕入計上レートよりも円安水準となっていたため、仕入代金の決済時に
その差額が一旦、為替差損として営業外費用に計上されました。当第3四半期連結累計期間では、この為替リスク
ヘッジ等に伴う為替差損が12億61百万円となりました。さらに、当第3四半期連結累計期間において仕入代金の
決済は終了しているものの、売上計上が翌四半期以降に行われる取引については、為替差損だけが営業外費用
として計上され、当該営業取引に係る売上総利益の計上は翌四半期以降となります。以上の要因等を反映した
結果、経常利益は7億78百万円(前年同期比26.9%減)となっております。
なお、前年同期は、今期とは異なり円安進行による為替リスクのヘッジ効果等として為替差益11億89百万円が計上
されておりました。
(親会社株主に帰属する四半期純利益)
法人税等2億82百万円を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億95百万円(前年同期比23.5%減)と
なりました。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの業績の記載は省略しております。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ23億6百万円減少し、370億15百万円と
なりました。
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末と比べ21億94百万円減少し、
345億69百万円となりました。主な要因は、商品相場の下落等に伴い、商品及び製品が減少したこと等によるもの
です。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末と比べ1億12百万円減少し、
24億46百万円となりました。主な要因は、有形固定資産の減価償却等によるものです。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末と比べ29億91百万円減少し、
121億7百万円となりました。主な要因は、買掛金および短期借入金の減少等によるものです。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末と比べ9億96百万円増加し、
148億28百万円となりました。主な要因は、社債の増加等によるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べ3億10百万円減少し、
100億80百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が3億49百万円増加した一方で、繰延ヘッジ損益が
2億23百万円、為替換算調整勘定が4億2百万円減少したこと等によるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当する事項はありません。