当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に
記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(以下、「当第3四半期」)におけるわが国経済は、アジア向けを中心に輸出の低迷が続き、これまで景気を支えてきた個人消費や設備投資、公共投資などの内需にも陰りが見えており、10月の消費税引き上げ以降の動向に注意が必要です。一方、海外では長引く米中貿易問題や英国のEU離脱をめぐる混乱、中東情勢の不安定化など世界経済に悪影響を及ぼしかねない問題が複数顕在化しており、世界経済は予測困難な状況が続いています。
こうした状況のもと、当社グループでは成長エンジンと位置づけているアジア事業において、チーズ製造販売部門が第3四半期においても過去最高となる売上高、販売数量を計上するなど引き続き好調に推移しています。加えて国内市場では、主力である乳原料・チーズ部門において、ここ数年注力している既存取引の深掘りや販売先の拡充が功を奏し、安定した販売推移となっています。利益につきましては、乳原料・チーズ部門で利益率の高い商品の販売が進んだことや付加価値の高いアジア・チーズ製造販売部門の販売が好調であったことなどから前年同四半期連結累計期間(以下、「前年同四半期」)比で増加しています。
以上の結果、当第3四半期の業績は、売上高は875億36百万円(前年同四半期比0.5%減)、営業利益は24億89百万円(前年同四半期比4.9%増)、経常利益は20億86百万円(前年同四半期比8.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億90百万円(前年同四半期比15.4%増)となりました。
部門別状況につきましては以下のとおりです。
乳原料・チーズ部門
乳原料事業においては、夏季初頭の長雨や冷夏の影響から乳飲料や冷菓などの最終製品の販売が伸び悩んだ影響があったものの、バターの販売が好調であったことや、国内在庫の高止まりの影響で販売が伸び悩んでいた脱脂粉乳や乳調製品の一部に回復の動きがみられるなど、販売数量は堅調に推移しました。一方、チーズ事業においては、外食向けを中心に一時的にチーズ需要が落ち込む局面もあり、販売数量はやや伸び悩むこととなりました。また、TPP11や日欧EPAなどの自由貿易協定における関税引き下げにより仕入単価が低下し、販売単価も低下していますが、利益率の高い商品の販売が進捗したことから利益は前年同四半期比で増加しました。
この結果、当第3四半期の乳原料・チーズ部門の販売数量は、152,953トン(前年同四半期比0.9%減)売上高は647億95百万円(前年同四半期比1.3%減)となりました。
食肉加工品部門
国内の豚肉市場は引き続き市況が低迷しているものの、主力商品であるチルドおよびフローズンポークは、サプライソースの開拓や販売ルートの拡充など営業努力の成果もあり、前年同期間(6~8月)比では販売数量が増加に転じ、回復傾向を示しています。また、同部門において取り組んでいる商品多様化の戦略も着実に実を結んでおり、加工食肉関連商品の販売も進捗しています。
この結果、当第3四半期の食肉加工品部門の販売数量は、16,317トン(前年同四半期比1.1%減)、売上高は92億91百万円(前年同四半期比3.3%減)となりました。
アジア事業その他
アジア各国では、所得水準の向上や食の欧米化の進展により乳製品市場が確実に成長しており、それに伴い当社グループの乳原料販売も堅調に推移しています。なかでも現地企業向け取引については、日本市場で培った「顧客目線の細やかなサービス」を展開してきたことで取引先からの信頼度も着実に高まっています。当社グループは、こうした良好な取引関係を背景に競争力のある商品の提案を行い、取扱商品のアイテム数と販売数量を順調に拡大しています。その結果、同部門の販売数量は41,746トン(前年同四半期比8.7%増)、売上高は110億13百万円(前年同四半期比5.6%増)となりました。
チーズ製造販売部門においては、アジア市場でニーズの高い価格訴求品のラインナップを充実させるなど多様な商品群を武器に販売は堅調に推移しています。なかでもタイでは、営業力を強化している自社営業によるフードサービス向け販売が伸長し、代理店経由となる加工食品向けの販売と共に順調に売上を拡大しています。その結果、販売数量は2,732トン(前年同四半期比40.1%増)、売上高は19億63百万円(前年同四半期比26.5%増)となり、当第3四半期において、販売数量、売上高ともに過去最高となりました。
以上により、当第3四半期のアジア事業その他の合計売上高は134億49百万円(前年同四半期比6.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ33億34百万円増加し、523億2百万円となり
ました。
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末と比べ36億50百万円増加し、
499億87百万円となりました。主な要因は,受取手形及び売掛金が増加したこと等によるものとなります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末と比べ3億15百万円減少し、
23億14百万円となりました。主な要因は、投資有価証券が時価下落に伴い減少したこと等によるものとなります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末と比べ63億64百万円増加し、
303億43百万円となりました。主な要因は、運転資金の増加により、短期借入金が増加したこと等によるものとなります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末と比べ36億15百万円減少し、
69億41百万円となりました。主な要因は、社債、長期借入金がそれぞれ減少したこと等によるものとなります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べ5億85百万円増加し、
150億16百万円となりました。主な要因は、その他の包括利益累計額が減少したものの、利益剰余金が増加したこと等によるものとなります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当する事項はありません。