第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」からの重要な変更があった事項は次のとおりであり、変更箇所は下線で示しております。なお、以下の見出し及び本文中に付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。

本項において、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当行グループが判断したものであります。

 

(6) オペレーショナル・リスク等

⑧ マネー・ローンダリング等に係るリスク

当行は、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止を経営上の重要課題として位置づけ、管理態勢の整備・強化に取り組んでおります。また、昨今、我が国において、マネー・ローンダリングと関連し得る、振り込め詐欺、口座の不正利用・売買、インターネットバンキングを標的とした預金等の不正な払戻し等金融機関のサービスを悪用した金融犯罪は減少の兆しを見せず、手口も高度化しており、当行ではこれらの防止のため必要な対策を講じております。しかしながら、これらが十分な効果を発揮せず、マネー・ローンダリング等の不正な取引が発生した場合等には、これに対応する費用の発生、追加的な再発防止策の実行、当行グループへの行政処分、社会的信用の毀損等により、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12) 日本郵便株式会社との関係に係るリスク

① 郵便局ネットワークをメインチャネルとする営業に係るリスク

当行は、後記「4 経営上の重要な契約等」に記載のとおり、銀行代理業務の委託契約等に基づき日本郵便株式会社に銀行代理業務等を委託しております。2019年3月末日現在、当行の店舗23,944のうち23,710が代理店(郵便局)となっており、貯金残高の約9割が代理店で開設された口座への預入による等、当行の事業は、代理店である日本郵便株式会社の郵便局ネットワークによる営業に大きく依拠しております。

従って、コミュニケーション手段の多様化、競合するネットワークやサービスの利便性向上等により、当行の代理店である郵便局の利用者数や利用頻度が減少したり、代理店で取り扱う当行の商品・サービスの種類や代理店数が減少した場合、また当行代理店業務に従事する従業員の確保やその教育が十分でない場合、郵便局で取り扱う競合商品との競争が激化する場合、日本郵便株式会社が人材等のリソースを当行の商品・サービス以外に優先的に配分する場合等においては、当行の貯金等や新商品等の販売が伸びず、その結果、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

2019年7月に、日本郵政グループは、株式会社かんぽ生命保険及び日本郵便株式会社におけるお客さまのご意向に沿わずに不利益が生じた可能性がある契約乗換等に係る事案の判明を受けて、当面の間、郵便局の取り扱う金融商品全般(一部商品を除く。)についての積極的な営業は行わないことを決定しております。また、日本郵便株式会社からお客さまに対する通常の提案が可能となったとしても、日本郵政グループへの信頼の喪失等により、日本郵便株式会社が取り扱う当行の金融商品の販売が回復しない可能性があります。その結果、当行が委託している投資信託の販売等に影響し、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、当行は、上記の銀行代理業務の委託契約等に基づき、日本郵便株式会社の郵便局を商品・サービスの販売・提供のメインチャネルとし、相当額の委託手数料を日本郵便株式会社に対して支払っております(「4 経営上の重要な契約等」をご参照ください。)が、当該委託手数料の算定方法その他の条件が当行と日本郵便株式会社との間の合意により見直されたり、当該契約等が解除され代替委託先等を適時に確保できない場合、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、上記(10)①のとおり、日本郵便株式会社が当行との間で締結している銀行代理業務の委託契約等は、当行の主要な事業活動の前提となっております。当該契約は期限の定めのない契約ですが、解除に係る協議の申入れより6か月経過後の通知により解除できるものと定めております。2019年3月末日現在において、日本郵便株式会社から当該契約等の見直しや解除の申入れ等、契約の存続に支障を来す要因は発生しておりませんが、当該要因が発生した場合には、当行の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) その他のリスク

① 自己資本比率等に係るリスク

当行は、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第19号)に基づき、自己資本比率の規制比率(4%以上)を維持する必要があります。2019年3月末日現在、当行の連結自己資本比率は15.80%となっており、規制比率に比べ高い水準を確保しておりますが、運用の高度化・多様化により、自己資本比率が低下傾向にあることに加え、業績・財政状態や運用ポートフォリオの変動、比率の算出方法、バーゼル銀行監督委員会の議論(信用リスクの標準的手法の見直し等)の結果を受けた規制の新設・変更等により、当行の自己資本比率が低下したり、新たな規制等への対応が必要となる可能性があります。当行の自己資本比率等が規制比率を満たさない場合には、当局から業務の縮小・停止等の行政上の措置が課されること等により、当行グループの事業、社会的信用、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、当行は、金利リスク状況のモニタリングの一環として、当局による「主要行等向けの総合的な監督指針(以下「監督指針」)」において定められた重要性テストの過程で用いられる手法に基づき、金利変動による資産・負債の経済価値の減少額(以下「ΔEVE」)を計測しております。2019年3月末日現在、当行のΔEVEの最大値は重要性テストにおける評価基準である自己資本の額の20%を超えております。ΔEVEで計測した金利リスクに対し、自己資本の余裕を十分に確保しているものと認識しておりますが、金融庁から深度ある対話を行う必要が認められる銀行と判断される場合には、対話を通じて共有された課題認識に基づき、原因への対応も含めて必要な改善対応を求められる可能性があります。

重要性テストの適用については、監督指針において、「ゆうちょ銀行は、法令上、一部の資産について国債等の安全資産の保有が義務付けられているため、(重要性テストに該当する場合の)監督上の対応をするにあたっては、当該特殊事情を適切に勘案することとする。」とされております。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当行の中間連結財務諸表と中間財務諸表の差は僅少であるため、経営成績及び財政状態の状況に関する分析・検討内容の一部については、当行単体のものを記載しております。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

また、当行グループは、銀行業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(1) 当行グループの財政状態及び経営成績の状況

① 金融経済環境 

当第2四半期連結累計期間の経済情勢を顧みますと、世界経済は、米中貿易摩擦の激化や英国のEU離脱等を巡る不確実性が高まる中、減速しています。海外では、米国経済が個人消費を中心に堅調に推移する一方、欧州、中国経済は製造業を中心に減速傾向が鮮明になっています。我が国経済は、輸出に弱さが見られるものの、堅調な内需に支えられて底堅く推移しています。

金融資本市場では、我が国の10年国債利回りは、長短金利操作付き量的・質的金融緩和政策の下、概ね△0.1~0%で推移した後、米欧の金融緩和路線への転換や日本銀行の追加緩和観測の高まり等を受け、8月以降は概ね△0.2%前後で推移しました。米国の10年国債利回りは、堅調な経済指標等を受け、4月に2.6%台まで上昇しましたが、その後は米中貿易摩擦の激化等による景気の先行き懸念や米国の利下げ観測を受け低下基調に転じ、その後の連続利下げを受け9月末には1.6%台まで低下しました。

外国為替市場では、対ドルでは、日米金利差の縮小から円高基調で推移し、米中貿易摩擦が激化した8月には一時105円を割り込む場面もありましたが、その後は概ね106~108円台で推移しました。対ユーロでは、英国のEU離脱の先行き不透明感や米中貿易摩擦の激化等から円高基調で推移しました。

日経平均株価は、4月に22,000円台に上昇しましたが、5月以降、米中貿易摩擦の激化、米国株安、円高等を受け、一時20,000円付近まで下落しました。その後、9月には、米中貿易協議の進展期待や過度な円高懸念の後退等から上昇し、一時22,000円台を回復しました。

 

② 経営成績

当第2四半期連結累計期間の連結粗利益は、前年同期比419億円減少の6,782億円となりました。このうち、資金利益は、国債利息の減少を主因に、前年同期比472億円の減少となりました。役務取引等利益は、前年同期比124億円の増加となりました。その他業務利益は、外国為替売買損益の減少等により、前年同期比71億円の減少となりました。

経費は、前年同期比72億円減少の5,151億円となりました。

金利が低位で推移するなど厳しい経営環境下、連結業務純益は前年同期比347億円減少の1,631億円となりました。

経常利益は、前年同期比222億円減少の2,011億円となりました。通期業績予想の経常利益3,750億円に対し、進捗率は53.6%となりました。

親会社株主に帰属する中間純利益は1,448億円と前年同期比144億円の減益となりましたが、通期業績予想の親会社株主に帰属する当期純利益2,700億円に対する進捗率は53.6%となりました。

 

 

前第2四半期

連結累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期

連結累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結粗利益

720,278

678,294

△41,984

 資金利益

549,135

501,840

△47,295

 役務取引等利益

52,994

65,490

12,495

 その他業務利益

118,148

110,963

△7,184

  うち外国為替売買損益

132,846

107,860

△24,985

  うち国債等債券損益

△17,568

5,370

22,938

経費(除く臨時処理分)

△522,351

△515,108

7,243

人件費

△63,379

△61,624

1,754

物件費

△422,322

△427,748

△5,426

税金

△36,650

△25,735

10,914

連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前)

197,926

163,185

△34,740

一般貸倒引当金繰入額

連結業務純益

197,926

163,185

△34,740

臨時損益

25,429

37,963

12,533

うち株式等関係損益

193

10,705

10,512

うち金銭の信託運用損益

26,698

27,777

1,079

経常利益

223,356

201,149

△22,207

特別損益

△370

△109

260

固定資産処分損益

△347

△109

238

減損損失

△22

△0

22

税金等調整前中間純利益

222,986

201,039

△21,946

法人税、住民税及び事業税

△60,842

△55,444

5,397

法人税等調整額

△3,052

△914

2,137

法人税等合計

△63,894

△56,359

7,535

中間純利益

159,091

144,680

△14,411

非支配株主に帰属する中間純損失

199

199

△0

親会社株主に帰属する中間純利益

159,291

144,879

△14,411

 

(注) 1.連結業務純益=連結粗利益-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額

2.臨時損益とは、連結損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、金銭の信託運用見合費用及び退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。

3.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除しているものであります。

4.国債等債券損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却

5.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

6.金額が損失又は費用には△を付しております(非支配株主に帰属する中間純損失を除く。)。

 

 

(a) 損益の概要(単体)

当第2四半期累計期間の業務粗利益は、前年同期比419億円減少6,782億円となりました。このうち、資金利益は、国債利息の減少を主因に、前年同期比472億円の減少となりました。役務取引等利益は、前年同期比124億円の増加となりました。その他業務利益は、外国為替売買損益の減少等により、前年同期比71億円の減少となりました。

経費は、前年同期比73億円減少5,146億円となりました。

金利が低位で推移するなど厳しい経営環境下、業務純益は前年同期比346億円減少1,636億円となりました。

経常利益は前年同期比223億円減少2,010億円となりました。

中間純利益は1,447億円、前年同期比145億円の減益となりました。

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

業務粗利益

720,278

678,294

△41,984

 資金利益

549,135

501,840

△47,295

 役務取引等利益

52,994

65,490

12,495

 その他業務利益

118,148

110,963

△7,184

  うち外国為替売買損益

132,846

107,860

△24,985

  うち国債等債券損益

△17,568

5,370

22,938

経費(除く臨時処理分)

△521,976

△514,652

7,324

人件費

△63,158

△61,339

1,819

物件費

△422,213

△427,615

△5,402

税金

△36,604

△25,697

10,907

業務純益(一般貸倒引当金繰入前)

198,301

163,641

△34,660

一般貸倒引当金繰入額

業務純益

198,301

163,641

△34,660

臨時損益

25,176

37,453

12,276

うち株式等関係損益

193

10,705

10,512

うち金銭の信託運用損益

26,698

27,777

1,079

経常利益

223,478

201,095

△22,383

特別損益

△370

△109

260

固定資産処分損益

△347

△109

238

 減損損失

△22

△0

22

税引前中間純利益

223,107

200,985

△22,122

法人税、住民税及び事業税

△60,763

△55,417

5,345

法人税等調整額

△3,052

△862

2,190

法人税等合計

△63,815

△56,279

7,536

中間純利益

159,291

144,705

△14,586

 

(注) 1.業務純益=業務粗利益-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額

2.臨時損益とは、損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、金銭の信託運用見合費用及び退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。

3.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除しているものであります。

4.国債等債券損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却

5.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

6.金額が損失又は費用には△を付しております。

  

 

(b) 国内・国際別の資金利益等(単体)

当行は、銀行業の単一セグメントであり、海外店や海外に本店を有する子会社(以下「海外子会社」)を有しておりませんが、円建の取引を「国内業務部門」、外貨建取引を「国際業務部門」に帰属させ(ただし、円建の対非居住者取引は「国際業務部門」に含む。)、各々の収益・費用を計上した結果、国内業務部門・国際業務部門別の資金利益等は次のとおりとなりました。

当第2四半期累計期間は、国内業務部門においては、資金利益は3,377億円、役務取引等利益は652億円、その他業務利益は25億円となりました。

国際業務部門においては、資金利益は1,640億円、役務取引等利益は2億円、その他業務利益は1,084億円となりました。

この結果、国内業務部門、国際業務部門の相殺消去後の合計は、資金利益は5,018億円、役務取引等利益は654億円、その他業務利益は1,109億円となりました。

 

イ.国内業務部門

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

370,540

337,762

△32,777

資金運用収益

434,376

378,281

△56,095

うち国債利息

271,725

227,776

△43,949

資金調達費用

63,836

40,518

△23,318

役務取引等利益

52,610

65,287

12,676

役務取引等収益

68,912

80,871

11,959

役務取引等費用

16,302

15,584

△717

その他業務利益

3,521

2,547

△974

その他業務収益

3,528

3,543

14

その他業務費用

7

996

989

 

 

ロ.国際業務部門

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

178,595

164,077

△14,517

資金運用収益

372,777

386,547

13,770

うち外国証券利息

372,096

385,566

13,470

資金調達費用

194,182

222,470

28,288

役務取引等利益

384

203

△181

役務取引等収益

426

307

△118

役務取引等費用

41

104

62

その他業務利益

114,626

108,415

△6,210

その他業務収益

136,324

109,698

△26,625

その他業務費用

21,697

1,282

△20,414

 

 

 

ハ.合計

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

549,135

501,840

△47,295

資金運用収益

716,116

667,413

△48,702

資金調達費用

166,981

165,573

△1,407

役務取引等利益

52,994

65,490

12,495

役務取引等収益

69,338

81,179

11,840

役務取引等費用

16,343

15,688

△655

その他業務利益

118,148

110,963

△7,184

その他業務収益

139,852

113,242

△26,610

その他業務費用

21,704

2,278

△19,425

 

(注) 1.資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用(前第2四半期累計期間5,307百万円、当第2四半期累計期間5,120百万円)を控除しております。

2.「国内業務部門」「国際業務部門」間の内部取引による相殺消去額は下表のとおりであります。

 

前第2四半期累計期間
(百万円)

当第2四半期累計期間
(百万円)

国内業務部門・資金運用収益

91,037

97,415

国際業務部門・資金調達費用

91,037

97,415

 

 

(c) 役務取引等利益の状況(単体)

当第2四半期累計期間の役務取引等利益は、為替・決済関連手数料の増加を主因に、前年同期比124億円増加の654億円となりました。

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

役務取引等利益

52,994

65,490

12,495

為替・決済関連手数料

30,254

39,927

9,672

ATM関連手数料

6,970

9,251

2,281

投資信託関連手数料

11,157

11,854

696

その他

4,612

4,457

△155

 

 

(参考) 投資信託の取扱状況(約定ベース)

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

販売金額

465,694

422,753

△42,941

純資産残高

2,019,297

2,553,431

534,134

 

 

 

③ 財政状態

当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末比4兆1,549億円増加213兆1,291億円となりました。主要勘定につきましては、有価証券は前連結会計年度末比1兆7,091億円減少135兆4,294億円、貸出金は前連結会計年度末比3,611億円減少4兆9,362億円となりました。貯金残高は安定的に推移し、前連結会計年度末比9,031億円増加181兆9,002億円となりました。

株主資本が前連結会計年度末比511億円増加、その他の包括利益累計額が前連結会計年度末比2,434億円増加し、純資産は11兆6,601億円となりました。株主資本のうち、利益剰余金は2兆5,290億円となりました。

 

(a) 預金残高の状況(単体)

当第2四半期会計期間末の貯金残高は、安定的に推移し、前事業年度末比9,035億円増加181兆9,026億円となりました。

○ 預金の種類別残高(末残・構成比)

種類

前事業年度

当第2四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

預金合計

180,999,134

100.00

181,902,696

100.00

903,561

流動性預金

79,959,377

44.17

83,706,653

46.01

3,747,276

振替貯金

16,143,580

8.91

7,524,089

4.13

△8,619,491

通常貯金等

63,410,139

35.03

75,714,793

41.62

12,304,653

貯蓄貯金

405,656

0.22

467,771

0.25

62,114

定期性預金

100,927,190

55.76

98,052,225

53.90

△2,874,965

定期貯金

7,096,334

3.92

6,276,442

3.45

△819,892

定額貯金

93,830,855

51.84

91,775,782

50.45

△2,055,072

その他の預金

112,566

0.06

143,816

0.07

31,250

譲渡性預金

総合計

180,999,134

100.00

181,902,696

100.00

903,561

 

(注) 1.「通常貯金等」=通常貯金+特別貯金(通常郵便貯金相当)

2.貯金は銀行法施行規則の負債科目「預金」に相当するものであります。「振替貯金」は「当座預金」、「通常貯金」は「普通預金」、「貯蓄貯金」は「貯蓄預金」、「定期貯金」は「定期預金」に相当するものであります。「定額貯金」は「その他の預金」に相当するものでありますが、「定期性預金」に含めております。

3.特別貯金(通常郵便貯金相当)は独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構(以下「郵政管理・支援機構」)からの預り金のうち、同機構が日本郵政公社から承継した定期郵便貯金、定額郵便貯金、積立郵便貯金、住宅積立郵便貯金、教育積立郵便貯金に相当する郵便貯金で満期となったものなどであります。

 

 

 

 

(b) 資産運用の状況(末残・構成比)(単体)

当第2四半期会計期間末の運用資産のうち、国債は54.6兆円、その他の証券は64.8兆円となりました。

種類

前事業年度

当第2四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

預け金等

50,674,248

24.60

55,060,988

26.23

4,386,739

コールローン

400,000

0.19

160,000

0.07

△240,000

買現先勘定

8,368,139

4.06

9,969,560

4.74

1,601,420

金銭の信託

3,990,780

1.93

4,197,774

1.99

206,994

うち国内株式

2,141,784

1.03

2,119,470

1.00

△22,314

うち国内債券

1,195,685

0.58

1,145,987

0.54

△49,697

有価証券

137,135,264

66.57

135,423,494

64.52

△1,711,770

国債

58,356,567

28.33

54,639,262

26.03

△3,717,305

地方債

6,383,964

3.09

6,185,942

2.94

△198,022

短期社債

220,998

0.10

368,993

0.17

147,995

社債

9,574,857

4.64

9,358,800

4.45

△216,056

株式

99,286

0.04

22,159

0.01

△77,126

その他の証券

62,499,590

30.34

64,848,335

30.89

2,348,745

うち外国債券

22,035,528

10.69

22,668,431

10.80

632,902

うち投資信託

40,433,941

19.63

42,140,714

20.07

1,706,772

貸出金

5,297,424

2.57

4,936,238

2.35

△361,186

その他

109,366

0.05

141,081

0.06

31,714

合計

205,975,224

100.00

209,889,136

100.00

3,913,911

 

(注) 「預け金等」は譲渡性預け金、日銀預け金、買入金銭債権であります。

 

 

(c) 業種別貸出金残高の状況(末残・構成比)(単体)

業種別

前事業年度

当第2四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

5,292,424

100.00

4,925,916

100.00

△366,507

農業、林業、漁業、鉱業

製造業

15,519

0.29

22,427

0.45

6,907

電気・ガス等、情報通信業、運輸業

115,517

2.18

108,591

2.20

△6,926

卸売業、小売業

37,289

0.70

37,142

0.75

△146

金融・保険業

930,873

17.58

841,195

17.07

△89,678

建設業、不動産業

2,000

0.03

10,500

0.21

8,500

各種サービス業、物品賃貸業

37,695

0.71

37,304

0.75

△390

国、地方公共団体

3,997,677

75.53

3,716,101

75.43

△281,576

その他

155,851

2.94

152,654

3.09

△3,197

国際及び特別国際金融取引勘定分

5,000

100.00

10,321

100.00

5,321

政府等

金融機関

その他

5,000

100.00

10,321

100.00

5,321

合計

5,297,424

4,936,238

△361,186

 

(注) 1.「国内」とは本邦居住者に対する貸出、「国際」とは非居住者に対する貸出であります。

2.当行は、海外店及び海外子会社を有しておりません。

3.「金融・保険業」のうち郵政管理・支援機構向け貸出金は、前事業年度末640,676百万円、当第2四半期会計期間末499,757百万円であります。

 

④ キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比5兆1,655億円増加2兆8,716億円、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期比1,697億円増加1兆7,296億円、財務活動によるキャッシュ・フローは前年同期比8億円減少△905億円となりました。その結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末比4兆5,108億円増加し、55兆1,445億円となりました。

 

 (参考) ポートフォリオの状況

 

1.ポートフォリオの概要

 


 

当行は、ALM(資産・負債の総合管理)の枠組みとして7つのポートフォリオを設け、当行の内部規程に基づく管理会計により管理しております。上図は、その概要をイメージ図として重要性の観点から簡略化して記載しております。(なお、ALMとは、有価証券等の資産や貯金等の負債の金利・期間を把握し、将来の金利変動等を予測した上で、市場・信用・流動性等のリスクを管理しつつ、収益の確保を図る管理手法です。)

 

① 円金利ポートフォリオ(日本国債ポートフォリオを含む。)

主に円金利リスクを取得・管理するポートフォリオです。日本国債、政府保証債、短期運用資産等の運用サイドに加え、調達サイド(貯金等)も含めて、円金利リスクを管理します。

② 日本国債ポートフォリオ

円金利ポートフォリオの内、運用サイド(短期運用資産等を除く。)を特に日本国債ポートフォリオと呼びます。

③ クレジット・ポートフォリオ

主に信用リスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産には国内外の地方債、社債等が含まれます。

④ 外国国債ポートフォリオ

主に外貨金利リスク、為替変動リスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産には、外国国債等が含まれます。

⑤ 株式ポートフォリオ

主に株価変動リスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産には株式及び株式関連デリバティブ等が含まれます。

⑥ オルタナティブ・ポートフォリオ

主にオルタナティブ資産に係るリスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産にはプライベートエクイティファンド、不動産ファンド等が含まれます。

⑦ ファイナンス・ポートフォリオ

主に貸付に係る信用リスクを取得・管理するポートフォリオで、地方公共団体向け貸付(郵政管理・支援機構向け貸出金を含む。)、法人向け貸付、地域活性化ファンド等への投資を実施します。

 

ポートフォリオ間の内部資金取引には、市場金利等をベースにした仕切りレートを、トランスファー・プライス(以下「TP」)として設定しております。

  

 

≪ポートフォリオ別資産の概要、期末残高≫                          (単位:億円)

 

2019年

3月末

2019年

9月末

円金利リスク資産(注1)

1,168,232

1,167,102

 

短期資産

553,631

592,703

国債・政府保証債

614,600

574,399

リスク性資産(注2)

819,314

842,896

 

地方債

63,839

61,859

社債等

78,654

77,907

外国証券等

601,210

625,785

貸出金

22,168

22,645

金銭の信託(株式)等

24,155

24,991

戦略投資領域(注3)

29,285

29,706

 

(注) 1.円金利ポートフォリオから調達サイド(貯金等)を除いたものとなります。

2.クレジット・ポートフォリオ、外国国債ポートフォリオ、株式ポートフォリオ、オルタナティブ・ポートフォリオ、ファイナンス・ポートフォリオの合計となります。

3.戦略投資領域は、オルタナティブ資産(プライベートエクイティファンド、不動産ファンド(エクイティ)等)、不動産ファンド(デット)、ダイレクトレンディングファンドであります。

 

2.ポートフォリオ別平残・損益の概要 

                                    (単位:平残/兆円、損益/億円)

 

2018年度

中間会計期間

2019年度

中間会計期間

平残

損益

平残

損益

全体

198.3

2,180

198.5

1,999

 

円金利ポートフォリオ

118.8

△2,061

115.4

△2,275

 

 

顧客性調達・営業

△3,472

△3,849

 

 

運用等

1,410

1,573

 

リスク性資産

79.5

4,242

83.1

4,275

 

(注) ポートフォリオ別平残は、期首残高と期末残高の平均であります。

 

 

ポートフォリオ別損益は、以下により算出しており、各ポートフォリオの損益の合計は当行の経常利益に概ね一致します。

損益=資金収支等(資金運用に係る収益から資金調達に係る費用を除いたもの(売却損益等を含む))+役務取引等収支(役務取引等収益-役務取引等費用)-経費(損益計算書上の営業経費に相当)

 

資金収支等は、社外との実際の取引、社内の内部取引(トランスファー・プライス(TP)を設定)を、各ポートフォリオに帰属させ、その収益・費用を計上しております。例えば、円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)には、貯金で調達した資金を同期間の国債で運用した利鞘等を、リスク性資産には、国債レート(TP)の社内取引で調達した資金を同期間の社債等で運用した利鞘(信用スプレッド)等を、計上しております。

 

役務取引等に係る収益・費用は、大部分が為替・決済業務や投資信託販売手数料などサービス・商品販売に係る手数料とその費用であり、主に円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)に計上しております。

 

経費は、以下により各ポートフォリオに帰属させていますが、そのほとんどは円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)に計上しております。

① 各ポートフォリオに直接帰属させることが可能な経費

ア 特定のポートフォリオと関係の深い部署の経費は、当該ポートフォリオに賦課

イ 複数のポートフォリオと関係の深い部署の経費は、業務に従事する社員数等に応じて各ポートフォリオに配賦

② 各ポートフォリオに直接帰属させることができない経費

各ポートフォリオの業務に従事する社員数に応じて配賦

 

以上により算出したポートフォリオ別損益を概観しますと、国債等の歴史的な低金利の継続を反映して、円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)がALM部署から受取るTP収益が低下する一方、貯金調達レートの低下余地は限定的で、当行全体の経費のほとんどが賦課されることから、円金利ポートフォリオの損益は赤字となっております。しかし、国内金利が平常化していく局面では、基本的には収益の回復が期待されます。一方、外国証券等に運用を拡大・多様化してきたリスク性資産の収益は増加してきており、歴史的低金利の下で、ポートフォリオ全体の収益確保に貢献しております。

 

 

(自己資本比率の状況)

 

(参考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

 

 連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

2019年9月30日

1.連結自己資本比率(2/3)

15.74

2.連結における自己資本の額

89,079

3.リスク・アセット等の額

565,824

4.連結総所要自己資本額

22,632

 

(注) 連結総所要自己資本額は、上記3.に記載しているリスク・アセット等の額に4%を乗じた額であります。

 

 単体自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

2019年9月30日

1.自己資本比率(2/3)

15.71

2.単体における自己資本の額

88,977

3.リスク・アセット等の額

566,043

4.単体総所要自己資本額

22,641

 

(注) 単体総所要自己資本額は、上記3.に記載しているリスク・アセット等の額に4%を乗じた額であります。

 

(資産の査定)

 

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の中間貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに中間貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

(1) 破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

(2) 危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

(3) 要管理債権

要管理債権とは、3カ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

(4) 正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記(1)から(3)までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

 資産の査定の額

債権の区分

2018年9月30日

2019年9月30日

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

危険債権

0

0

要管理債権

正常債権

64,872

50,269

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。