第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当行グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があると、当行グループが認識している重要な事項の発生及び前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」からの重要な変更は次のとおりであり、変更箇所等は下線で示しております。なお、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。

本項において、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当行グループが判断したものであります。

 

(7) サイバー攻撃等に関するリスク

当行が保有する銀行業に係るシステムのほか、業務の遂行にあたって利用する情報通信システムは、当行グループの事業にとって極めて重要な機能を担っております。特に、近年のデジタル技術の著しい発展により、インターネットやスマートフォンを利用した取引が増加している一方、サイバー攻撃手法の高度化・巧妙化も進んでおり、金融機関を取り巻くサイバーリスクは高まっております。当行ではこれらのサイバーリスクの低減を図るため、サイバーセキュリティに関する専門部署の設置やCISO(Chief Information Security Officer 最高情報セキュリティ責任者)を配置し、多層的な防御・検知対策の整備をしています。また、専門知識を有する人材を配置するとともに、外部専門機関との連携等を通じて新たな攻撃手口の分析や対策を行うなど、必要な対策を講じております。しかしながら、当行のサイバーセキュリティ態勢が十分に機能せず、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス、コンピュータウィルス感染等の要因により、機密事項・顧客情報の漏えい・紛失、各種サービスの不正利用・不正送金や情報通信システムの障害等が発生した場合には、お客さまへの経済的・精神的損害や業務の停止及びそれに伴う損失や損害賠償の発生、行政処分や罰則、お客さま及びマーケット等からの信頼失墜等により、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) 日本郵政株式会社との関係に係るリスク

① 日本郵政株式会社の当行の事業運営に対する影響

日本郵政株式会社は、以下の諸点を通じ、当行の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。

(b) 日本郵政グループとの人的関係を通じた影響

下表のとおり、日本郵政グループの役員等が当行の役員を兼任しています。

また、当行経営会議(「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由」をご参照ください。)には、原則、日本郵政株式会社の役員は出席しないものの、会議の議題に応じて、出席が必要と当行が考える日本郵政株式会社の代表執行役に限り出席を要請することとしています。

更に、従業員についても、2020年3月末日現在、当行に、日本郵政株式会社の子会社である日本郵便株式会社からの受入出向者が約250名、当行・日本郵便株式会社に、両社職務の兼務者が約660名(当行所属従業員約280名、日本郵便株式会社所属従業員約380名)おります。この他、日本郵政株式会社等からの受入出向者は5名であります。当行は日本郵便株式会社に銀行代理業務等を委託しており、代理店の現状に精通した人材を代理店の業務指導・支援に活用し、また、代理店の要員に当行直営店業務を経験させることは、代理店の事務品質・業務知識の向上を狙いとしています。更に、当行エリア本部、日本郵便株式会社の支社の所属者を相互に兼務させ、営業施策の立案・推進管理、営業人材の育成を協働推進させることは、直営店・郵便局一体の営業力強化を企図しております。なお、これらの受入出向者・兼務者はいずれも、当行の重要な意思決定に影響を与える職位・職務には就いておりません。

日本郵政株式会社は、上記の役員兼任等を通じ、当行の事業運営に影響を及ぼす可能性があります。

 

(日本郵政グループの役員等と当行役員を兼任している者)

2020年12月31日現在

 

役職・氏名

兼任している会社・役職

兼任の理由

会社

役職

取締役兼代表
執行役社長

池田 憲人

日本郵政
株式会社

取締役
(非常勤)

当行代表として、親会社である日本郵政株式会社の意思決定過程に参画するため

取締役兼代表
執行役副社長

田中  進

日本郵政
株式会社

常務執行役

国が資本金の2分の1以上を出資している法人である日本郵政株式会社として国会で当行に関する専門的な質問への答弁対応の必要があると考えているため

取締役

(非常勤)

増田 

日本郵政

株式会社

 

日本郵便

株式会社

 

株式会社

かんぽ生命

保険

取締役兼

代表執行役社長

 

取締役

(非常勤)

 

取締役

(非常勤)

 

グループ経営の観点からの総合的な助言を得るため

執行役副社長

萩野 善教

日本郵政
インフォメ
ーションテ
クノロジー
株式会社

取締役
(非常勤)

当行が日本郵政インフォメーションテクノロジー株式会社に委託している業務について、当行の意向をより適切に反映させるため

常務執行役

櫻井 重行

日本郵政
スタッフ
株式会社

取締役
(非常勤)

当行が日本郵政スタッフ株式会社に委託している業務について、当行の意向をより適切に反映させるため

 

 

(12) 日本郵便株式会社との関係に係るリスク

① 郵便局ネットワークをメインチャネルとする営業に係るリスク

当行は、後記「4 経営上の重要な契約等」に記載のとおり、銀行代理業務の委託契約等に基づき日本郵便株式会社に銀行代理業務等を委託しております。2020年3月末日現在、当行の店舗23,881のうち23,647が代理店(郵便局)となっており、貯金残高の約9割が代理店で開設された口座への預入による等、当行の事業は、代理店である日本郵便株式会社の郵便局ネットワークによる営業に大きく依拠しております。

従って、コミュニケーション手段の多様化、競合するネットワークやサービスの利便性向上等により、当行の代理店である郵便局の利用者数や利用頻度が減少したり、代理店で取り扱う当行の商品・サービスの種類や代理店数が減少した場合、また新型コロナウイルスの感染拡大により、利用者数が減少等した場合、当行代理店業務に従事する従業員の確保やその教育が十分でない場合、郵便局で取り扱う競合商品との競争が激化する場合、日本郵便株式会社が人材等のリソースを当行の商品・サービス以外に優先的に配分する場合等においては、当行の貯金等や新商品等の販売が伸びず、その結果、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

2019年7月に、日本郵政グループは、株式会社かんぽ生命保険及び日本郵便株式会社におけるお客さまのご意向に沿わずに不利益が生じた可能性がある契約乗換等に係る事案の判明を受けて、2019年7月以降、郵便局の取り扱う金融商品全般(一部商品を除く。)についての積極的な営業を控えております。また、当該事案を受け、2019年12月27日に、日本郵政株式会社、日本郵便株式会社及び株式会社かんぽ生命保険は、保険業法等に基づく行政処分を受けております。今後、日本郵便株式会社からお客さまに対する通常の提案が可能となったとしても、日本郵政グループへの信頼の喪失等により、日本郵便株式会社が取り扱う当行の金融商品の販売が回復しない可能性があります。その結果、当行が委託している投資信託の販売等に影響し、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

契約乗換等に係る事案の発生を契機に、お客さま本位の業務運営の状況についてリスク感度を上げて確認するため、2020年4月から日本郵政グループ各社が連携して複数の商品にまたがるお客さまの苦情を分析いたしました。その結果、日本郵便株式会社において、2019年4月以降にお客さまよりいただいた苦情から、かんぽ生命保険商品と投資信託を同一のお客さまに販売した際に、お客さま本位でない営業が行われた可能性がある事案を把握し、一部取引については、法令違反に該当すると判断しております。こうした事案に関しては、速やかにお客さまのご意向確認等を進め、契約無効等必要な対応を実施していくとともに、引き続きお客さま本位の営業に向けた取組みを進めてまいりますが、今後も法令違反等の不適正な事案が発覚する等の場合には、当行グループを含む日本郵政グループの社会的信用に影響を与える可能性があります。

また、当行は、上記の銀行代理業務の委託契約等に基づき、日本郵便株式会社の郵便局を商品・サービスの販売・提供のメインチャネルとし、相当額の委託手数料を日本郵便株式会社に対して支払っております(「4 経営上の重要な契約等」をご参照ください。)が、当該委託手数料の算定方法その他の条件が当行と日本郵便株式会社との間の合意により見直されたり、当該契約等が解除され代替委託先等を適時に確保できない場合、当行グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、上記(10)①のとおり、日本郵便株式会社が当行との間で締結している銀行代理業務の委託契約等は、当行の主要な事業活動の前提となっております。当該契約は期限の定めのない契約ですが、解除に係る協議の申入れより6か月経過後の通知により解除できるものと定めております。2020年3月末日現在において、日本郵便株式会社から当該契約等の見直しや解除の申入れ等、契約の存続に支障を来す要因は発生しておりませんが、当該要因が発生した場合には、当行の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) その他のリスク

LIBOR等の指標金利に関するリスク

当行は、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)等の指標金利を参照する金融商品を保有しており、更に当該指標金利は、当行内における金融商品の評価等においても利用されております。

2014年7月に、金融安定理事会が、金利指標の改革及び代替金利指標としてリスク・フリー・レートの構築を提言し、また、2017年7月には、LIBORを規制する英国の金融行動監視機構(FCA)長官が、2021年末以降はLIBOR公表継続のためにパネル銀行にレート呈示を強制する権限を行使しない旨表明しており、2021年末以降のLIBORの公表には不確実性があります。

当行では、2021年末以降のLIBOR公表停止の可能性が高まっているとの認識の下、代替金利指標への移行に対する対応を進めておりますが、後継指標に関する市場慣行、導入時期等、未だ決定されていない事項が多く、参照金利や評価方法の変更等により、指標金利を参照する当行の金融資産につき損失が発生し、また、システム開発が必要になること等に伴う費用の増加等の要因により、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当行の四半期連結財務諸表と四半期財務諸表の差は僅少であるため、経営成績及び財政状態の状況に関する分析・検討内容の一部については、当行単体のものを記載しております。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、明示がある場合又は文脈上明らかな場合を除き、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

また、当行グループは、銀行業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(1) 当行グループの財政状態及び経営成績の状況

① 経営環境

当第3四半期連結累計期間の経済情勢を顧みますと、世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大による未曽有の悪化後、政府・中央銀行による大規模な景気支援策の下、経済活動の段階的再開により、持ち直しに転じました。しかし、秋以降感染再拡大もあり、日本、米国、欧州(ユーロ圏)では、年末にかけて持ち直しのペースが鈍化し、欧州は10-12月期に再びマイナス成長に転じました。一方、中国経済は、日米欧に先がけ4-6月期に大きく持ち直した後、順調な回復が続きました。

金融資本市場では、日米とも中央銀行が大規模かつ矢継ぎ早に流動性供給と信用支援を進めた結果、我が国の10年国債利回りは概ね0%台で推移、米国は概ね0.7%程度で推移した後、11月の米大統領選を経て追加経済対策期待もあり、年末には0.9%台まで上昇しました。また、3月に急拡大した海外のクレジットスプレッドも急速に縮小した後は、概ね横ばい圏で安定推移しました。

外国為替市場では、米実質金利の低下と欧州復興基金合意を契機としたドル売り・ユーロ買いに、年末のワクチン開発進展や米大統領選消化によるリスクオンムードも加わり、対ドルでは103円程度まで円高が進行、対ユーロでは円安基調で推移しました。

日経平均株価は、景気の急激な悪化を織り込み、4月初め時点では19,000円を下回っていましたが、政府・日本銀行による大規模な景気支援策や、主要各国の経済活動再開に伴う景気回復期待、高値更新を演じた米国株高も映し上昇、6月に一時23,000円台を回復しました。その後横ばい圏で推移した後、年末にかけてワクチン開発進展や米追加経済対策期待から一段と上昇し、12月には約30年ぶりに27,000円台を回復しました。

このように、国内外の低金利環境が継続するとともに、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う市場混乱は落ち着きを取り戻しつつあるものの、先行き不透明な状況は継続しており、国内外の有価証券による運用を主たる収益源とする当行にとって、厳しい経営環境が継続しております。

 

② 経営成績

当第3四半期連結累計期間の連結粗利益は、前年同期比255億円増加1兆416億円となりました。このうち、資金利益は、低金利環境の継続など厳しい経営環境下、有価証券利息が減少し、前年同期比491億円の減少となりました。役務取引等利益は、前年同期比5億円の減少となりました。その他業務利益は、外貨調達コストの低下もあり、前年同期比752億円の増加となりました。

経費は、前年同期比108億円減少7,591億円となりました。

連結業務純益は、前年同期比363億円増加2,824億円となりました。

経常利益は、前年同期比246億円増加3,139億円となりました。通期業績予想の経常利益3,750億円に対し、進捗率は83.7%となりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益は、2,263億円と前年同期比162億円の増益となりました。通期業績予想の親会社株主に帰属する当期純利益2,700億円に対する進捗率は83.8%となりました。

 

 

前第3四半期

連結累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期

連結累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結粗利益

1,016,133

1,041,657

25,524

 資金利益

752,685

703,493

△49,192

 役務取引等利益

98,315

97,758

△556

 その他業務利益

165,132

240,406

75,273

  うち外国為替売買損益

158,930

226,198

67,267

  うち国債等債券損益

7,025

14,386

7,360

経費(除く臨時処理分)

△770,043

△759,178

10,865

人件費

△92,154

△89,656

2,498

物件費

△637,776

△627,807

9,969

税金

△40,112

△41,714

△1,601

連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前)

246,089

282,479

36,390

一般貸倒引当金繰入額

連結業務純益

246,089

282,479

36,390

臨時損益

43,185

31,429

△11,755

うち株式等関係損益

11,114

△13,229

△24,343

うち金銭の信託運用損益

32,300

43,179

10,878

経常利益

289,274

313,909

24,635

特別損益

△157

△393

△235

うち固定資産処分損益

△184

△393

△209

うち減損損失

△0

0

税金等調整前四半期純利益

289,116

313,516

24,399

法人税、住民税及び事業税

△79,805

△98,099

△18,293

法人税等調整額

428

10,538

10,109

法人税等合計

△79,376

△87,560

△8,183

四半期純利益

209,740

225,955

16,215

非支配株主に帰属する四半期純損失

321

389

67

親会社株主に帰属する四半期純利益

210,061

226,344

16,283

 

(注) 1.連結業務純益=連結粗利益-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額

2.臨時損益とは、連結損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、金銭の信託運用見合費用及び退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。

3.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除しているものであります。

4.国債等債券損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却

5.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

6.金額が損失又は費用には△を付しております(非支配株主に帰属する四半期純損失を除く。)。

 

(a) 損益の概要(単体)

当第3四半期累計期間の業務粗利益は、前年同期比253億円増加1兆414億円となりました。このうち、資金利益は、低金利環境の継続など厳しい経営環境下、有価証券利息が減少し、前年同期比493億円の減少となりました。役務取引等利益は、前年同期比5億円の減少となりました。その他業務利益は、外貨調達コストの低下もあり、前年同期比752億円の増加となりました。

経費は、前年同期比107億円減少7,584億円となりました。

業務純益は、前年同期比360億円増加2,829億円となりました。

経常利益は、前年同期比243億円増加3,135億円となりました。

この結果、四半期純利益は、2,257億円、前年同期比160億円の増益となりました。

 

前第3四半期累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

業務粗利益

1,016,133

1,041,456

25,323

 資金利益

752,685

703,291

△49,393

 役務取引等利益

98,315

97,758

△556

 その他業務利益

165,132

240,406

75,273

  うち外国為替売買損益

158,930

226,198

67,267

  うち国債等債券損益

7,025

14,386

7,360

経費(除く臨時処理分)

△769,212

△758,476

10,736

人件費

△91,688

△89,051

2,637

物件費

△637,479

△627,766

9,713

税金

△40,044

△41,658

△1,614

業務純益(一般貸倒引当金繰入前)

246,920

282,980

36,060

一般貸倒引当金繰入額

業務純益

246,920

282,980

36,060

臨時損益

42,298

30,540

△11,758

うち株式等関係損益

11,114

△13,229

△24,343

うち金銭の信託運用損益

32,300

43,179

10,878

経常利益

289,218

313,520

24,301

特別損益

△184

△390

△206

固定資産処分損益

△184

△390

△206

減損損失

△0

0

税引前四半期純利益

289,034

313,130

24,095

法人税、住民税及び事業税

△79,743

△97,923

△18,179

法人税等調整額

486

10,590

10,103

法人税等合計

△79,256

△87,333

△8,076

四半期純利益

209,777

225,797

16,019

 

(注) 1.業務純益=業務粗利益-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額

2.臨時損益とは、損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、金銭の信託運用見合費用及び退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。

3.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除しているものであります。

4.国債等債券損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却

5.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

6.金額が損失又は費用には△を付しております。

 

(b) 国内・国際別の資金利益等(単体)

当行は、銀行業の単一セグメントであり、海外店や海外に本店を有する子会社(以下「海外子会社」)を有しておりませんが、円建の取引を「国内業務部門」、外貨建取引を「国際業務部門」に帰属させ(ただし、円建の対非居住者取引は「国際業務部門」に含む。)、各々の収益・費用を計上した結果、国内業務部門・国際業務部門別の資金利益等は次のとおりとなりました。

当第3四半期累計期間は、国内業務部門においては、資金利益は3,685億円、役務取引等利益は976億円、その他業務利益は△56億円となりました。

国際業務部門においては、資金利益は3,347億円、役務取引等利益は0億円、その他業務利益は2,460億円となりました。

この結果、国内業務部門、国際業務部門の相殺消去後の合計は、資金利益は7,032億円、役務取引等利益は977億円、その他業務利益は2,404億円となりました。

 

イ.国内業務部門

 

前第3四半期累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

449,688

368,521

△81,166

資金運用収益

509,751

417,713

△92,037

うち国債利息

331,985

282,653

△49,331

資金調達費用

60,062

49,191

△10,870

役務取引等利益

98,023

97,671

△351

役務取引等収益

122,046

119,588

△2,458

役務取引等費用

24,023

21,917

△2,106

その他業務利益

3,205

△5,634

△8,839

その他業務収益

3,843

2,073

△1,769

その他業務費用

638

7,708

7,069

 

 

ロ.国際業務部門

 

前第3四半期累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

302,996

334,769

31,773

資金運用収益

600,283

534,116

△66,167

うち外国証券利息

598,804

533,715

△65,089

資金調達費用

297,287

199,347

△97,940

役務取引等利益

291

87

△204

役務取引等収益

466

347

△118

役務取引等費用

174

260

85

その他業務利益

161,927

246,040

84,113

その他業務収益

162,185

248,569

86,383

その他業務費用

258

2,529

2,270

 

 

 

ハ.合計

 

前第3四半期累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

752,685

703,291

△49,393

資金運用収益

1,009,790

880,665

△129,125

資金調達費用

257,105

177,373

△79,731

役務取引等利益

98,315

97,758

△556

役務取引等収益

122,513

119,936

△2,576

役務取引等費用

24,197

22,177

△2,020

その他業務利益

165,132

240,406

75,273

その他業務収益

166,029

250,317

84,288

その他業務費用

896

9,911

9,014

 

(注) 1.資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用(前第3四半期累計期間5,316百万円、当第3四半期累計期間4,635百万円)を控除しております。

2.「国内業務部門」「国際業務部門」間の内部取引による相殺消去額等は下表のとおりであります。

 

前第3四半期累計期間
(百万円)

当第3四半期累計期間
(百万円)

国内業務部門・資金運用収益

100,244

71,165

国際業務部門・資金調達費用

100,244

71,165

国内業務部門・その他業務収益

325

国際業務部門・その他業務費用

325

 

 

(c) 役務取引等利益の状況(単体)

当第3四半期累計期間の役務取引等利益は、投資信託関連手数料の減少を主因に、前年同期比5億円減少の977億円となりました。

 

前第3四半期累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

役務取引等利益

98,315

97,758

△556

為替・決済関連手数料

60,956

63,589

2,633

ATM関連手数料

13,818

15,298

1,480

投資信託関連手数料

16,938

11,194

△5,744

その他

6,602

7,676

1,074

 

 

(参考) 投資信託の取扱状況(約定ベース)

 

前第3四半期累計期間
(百万円)(A)

当第3四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

販売金額

562,632

212,042

△350,589

純資産残高

2,592,550

2,501,088

△91,461

 

 

 

③ 財政状態

当第3四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末比13兆1,964億円増加224兆1,072億円となりました。主要勘定については、有価証券は前連結会計年度末比1兆4,930億円増加136兆6,976億円、貸出金は前連結会計年度末比2,890億円減少4兆6,727億円となりました。貯金残高は前連結会計年度末比6兆7,462億円増加189兆7,482億円となりました。

株主資本が前連結会計年度末比1,328億円増加、その他の包括利益累計額が前連結会計年度末比2兆3,834億円増加し、純資産は11兆5,306億円となりました。株主資本のうち、利益剰余金は2兆6,964億円となりました。

 

(a) 預金残高の状況(単体)

当第3四半期会計期間末の貯金残高は前事業年度末比6兆7,482億円増加189兆7,530億円となりました。

○ 預金の種類別残高(末残・構成比)

種類

前事業年度

当第3四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

預金合計

183,004,733

100.00

189,753,018

100.00

6,748,285

流動性預金

87,567,568

47.84

99,543,855

52.45

11,976,286

振替貯金

7,712,325

4.21

8,822,479

4.64

1,110,153

通常貯金等

79,346,271

43.35

90,131,448

47.49

10,785,177

貯蓄貯金

508,971

0.27

589,927

0.31

80,955

定期性預金

95,298,907

52.07

90,025,916

47.44

△5,272,991

定期貯金

5,225,651

2.85

4,805,349

2.53

△420,301

定額貯金

90,073,256

49.21

85,220,566

44.91

△4,852,689

その他の預金

138,256

0.07

183,246

0.09

44,989

譲渡性預金

総合計

183,004,733

100.00

189,753,018

100.00

6,748,285

 

(注) 1.「通常貯金等」=通常貯金+特別貯金(通常郵便貯金相当)

2.貯金は銀行法施行規則の負債科目「預金」に相当するものであります。「振替貯金」は「当座預金」、「通常貯金」は「普通預金」、「貯蓄貯金」は「貯蓄預金」、「定期貯金」は「定期預金」に相当するものであります。「定額貯金」は「その他の預金」に相当するものでありますが、「定期性預金」に含めております。

3.特別貯金(通常郵便貯金相当)は独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構(以下「郵政管理・支援機構」)からの預り金のうち、同機構が日本郵政公社から承継した定期郵便貯金、定額郵便貯金、積立郵便貯金、住宅積立郵便貯金、教育積立郵便貯金に相当する郵便貯金で満期となったものなどであります。

 

 

 

(b) 資産運用の状況(末残・構成比) (単体)

当第3四半期会計期間末の運用資産のうち、国債は50.2兆円、その他の証券は70.0兆円となりました。

種類

前事業年度

当第3四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

預け金等

51,485,414

24.80

61,923,101

28.04

10,437,687

コールローン

1,040,000

0.50

930,000

0.42

△110,000

買現先勘定

9,731,897

4.68

9,672,153

4.38

△59,744

債券貸借取引支払保証金

112,491

0.05

810,220

0.36

697,728

金銭の信託

4,549,736

2.19

5,874,558

2.66

1,324,822

うち国内株式

1,859,682

0.89

2,351,890

1.06

492,207

うち国内債券

1,419,008

0.68

2,061,508

0.93

642,499

有価証券

135,198,460

65.14

136,688,900

61.91

1,490,440

国債

53,636,113

25.84

50,285,685

22.77

△3,350,427

地方債

5,986,349

2.88

5,479,191

2.48

△507,158

短期社債

806,975

0.38

1,734,005

0.78

927,030

社債

9,108,252

4.38

9,097,719

4.12

△10,532

株式

3,255

0.00

3,255

0.00

その他の証券

65,657,514

31.63

70,089,042

31.74

4,431,528

うち外国債券

23,706,870

11.42

22,410,472

10.15

△1,296,397

うち投資信託

41,901,017

20.19

47,611,279

21.56

5,710,262

貸出金

4,961,733

2.39

4,672,711

2.11

△289,022

その他

439,879

0.21

203,089

0.09

△236,789

合計

207,519,613

100.00

220,774,735

100.00

13,255,122

 

(注) 「預け金等」は譲渡性預け金、日銀預け金、買入金銭債権であります。

 

 

(c) 業種別貸出金残高の状況(末残・構成比)(単体)

業種別

前事業年度

当第3四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

4,942,412

100.00

4,647,139

100.00

△295,272

農業、林業、漁業、鉱業

製造業

43,524

0.88

73,370

1.57

29,846

電気・ガス等、情報通信業、運輸業

108,064

2.18

133,967

2.88

25,903

卸売業、小売業

31,155

0.63

34,318

0.73

3,163

金融・保険業

773,676

15.65

752,112

16.18

△21,564

建設業、不動産業

12,983

0.26

31,733

0.68

18,749

各種サービス業、物品賃貸業

48,437

0.98

82,110

1.76

33,672

国、地方公共団体

3,782,410

76.52

3,449,276

74.22

△333,133

その他

142,159

2.87

90,250

1.94

△51,909

国際及び特別国際金融取引勘定分

19,321

100.00

25,571

100.00

6,250

政府等

その他

19,321

100.00

25,571

100.00

6,250

合計

4,961,733

4,672,711

△289,022

 

(注) 1.「国内」とは本邦居住者に対する貸出、「国際」とは非居住者に対する貸出であります。

2.当行は、海外店及び海外子会社を有しておりません。

3.「金融・保険業」のうち郵政管理・支援機構向け貸出金は、前事業年度末439,734百万円、当第3四半期会計期間末390,032百万円であります。

 

(d) 金融再生法開示債権(末残)(単体)

 

(単位:億円、%)

 

前事業年度

当第3四半期会計期間

 

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

危険債権

0

要管理債権

 合計(A)

0

 正常債権

51,116

47,971

 総計(B)

51,116

47,971

 不良債権比率(A)/(B)

0.00

 

 

 

(2) 対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間開始日以降、当四半期報告書提出日までの間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「対処すべき課題」につきまして、以下の追加すべき事項が生じております。

 

① 日本郵政グループの「お客さまの信頼回復に向けた約束」について

昨年度発覚したかんぽ生命保険商品の募集品質に係る問題など金融商品販売に係る不祥事等により、日本郵政グループはお客さまからの信頼を大きく失うこととなりました。日本郵政グループとしてはお客さまから失った信頼を取り戻し、再びお客さまに安心して日本郵政グループの商品・サービスをご利用いただけるようになるためには、同様の事案を発生させないための再発防止策を徹底することはもとより、日本郵政グループが真にお客さま本位の企業グループに生まれ変わることが必要と考えております。

その決意を幅広く公表するために、日本郵政グループとして、外部専門家で構成されるJP改革実行委員会の助言も受けながら、「お客さまの信頼回復に向けた約束」を策定いたしました。

今後、当行は日本郵政グループの一員として、一人ひとりの社員がこの約束を実践していくことで、お客さまからの信頼を回復できるよう、一丸となって取り組んでまいります。

 

お客さまの信頼回復に向けた約束

「目指す姿の約束」

一人ひとりのお客さまに寄り添い、お客さまの満足と安心に最優先で取り組み、信頼していただける会社になることを約束します。

 

「活動の約束」

 お客さま本位の事業運営を徹底し、お客さまにご満足いただける丁寧な対応を行います。

〇 お客さまの声をサービス向上に反映するため、お客さまの声に誠実に耳を傾けます。

〇 社員の専門性を高め、お客さまにご納得いただけるよう正確にわかりやすく説明します。

〇 法令・ルールを遵守し、お客さまが安心してご利用いただける高品質のサービスを提供します。

〇 お客さまのニーズを踏まえ、お客さまに喜んでいただける商品・サービスを提供します。

 

 かんぽ生命保険商品と投資信託の横断的な販売への対応について

かんぽ生命保険商品の募集品質に係る問題を契機に、お客さま本位の業務運営の状況についてリスク感度を上げて確認するため、2020年4月から日本郵政グループ各社が連携して複数の商品にまたがるお客さまの苦情を分析いたしました。その結果、日本郵便株式会社において、2019年4月以降にお客さまよりいただいた苦情から、かんぽ生命保険商品と投資信託を同一のお客さまに販売した際に、お客さま本位でない営業が行われた可能性がある事案を把握し、一部取引については、法令違反に該当すると判断しております。こうした事案に関しては、速やかにお客さまのご意向確認等を進め、契約無効等必要な対応を実施していくとともに、引き続きお客さま本位の営業に向けた取組みを進めてまいります。

 

 当行のキャッシュレス決済サービスの不正利用等に関する各種対応について

2020年9月に公表した、当行の即時振替サービスにおける不正利用、mijica(Visaデビット・プリペイドカード)を使用した不正送金等に係る対応として、即時振替サービスについては、2020年9月初旬から中旬にかけて、一部の決済事業者について、即時振替サービスの提供を停止しました。また、不正利用等による被害のお申し出に対しては、決済事業者と連携して調査を実施の上、補償対象となったお客さまについては速やかに補償手続きを行っております。

mijicaについては、2020年9月中旬に送金機能の取扱いを、同年10月初旬にはmijicaの専用Webサイト及び新規申し込みを停止しました。また、mijica会員間の不正送金の被害に遭われたお客さまへの補償手続きは完了しております。

更に、当行代表執行役社長が直接指揮するセキュリティ総点検タスクフォースを設置し、当行が提供する即時振替サービス、ゆうちょPay、mijica等のキャッシュレス決済サービスに関してセキュリティの堅牢性やお客さまのご利用状況のモニタリング等態勢の総点検を行い、その結果を踏まえたセキュリティ強化策等を着実に実行しました。

また、今回の事案を受けて行われた、監査委員会による「即時振替サービス等の不正利用事案に係るガバナンス検証」の結果等を踏まえ、総合的な苦情・相談態勢の強化及びセキュリティ検証態勢の強化に向けた態勢整備を行いました。

即時振替サービスについては、決済事業者における態勢整備(全国銀行協会ガイドライン及び日本資金決済業協会ガイドラインに基づいた顧客保護態勢等)が確認できた事業者から、順次サービスを再開しております。

mijicaについては、新たなブランドデビットカードへ移行し、新ブランドデビットカード発行後は、mijicaのサービスは終了する方針等を2021年1月に公表いたしました。

なお、日本郵政株式会社から、当行のセキュリティ総点検結果、セキュリティ強化策を踏まえつつ、日本郵政グループのガバナンスの更なる強化に向け、今回の事案及びこれに関連する当行のガバナンスの現状と課題等について、JP改革実行委員会に検証を依頼し、2021年1月に改善に向けた提言をいただきました。

当行は、キャッシュレス決済サービスを経営戦略上の重要施策と考えており、今般の経験と反省、及びJP改革実行委員会からの提言を踏まえ、お客さまにより安全・安心にサービスをご利用いただけるよう、一層のセキュリティ強化に取り組むとともに、リスク感度の向上とお客さま本位の業務運営に更に努めてまいります。

 

(3) 主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。

2020年12月31日現在

会社名

店舗名

その他

所在地

区分

設備の内容

投資予定金額(注)

(百万円)

資金調達

方法

着手

年月

完了予定

年月

総額

既支払額

当行

更改

ゆうちょ総合情報システム

(2023年度)

68,967

371

自己資金

2020年

3月

2024年

9月

 

   (注) 上記設備計画の記載金額には、消費税及び地方消費税を含んでおりません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。