第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」からの重要な変更は次のとおりであり、変更箇所は下線で示しております。なお、以下の見出し及び本文中に付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。

本項において、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、明示がある場合又は文脈上明らかな場合を除き、当四半期連結会計期間の末日現在において当行グループが判断したものであります。

 

(2) 市場リスク

当行グループが保有する金融資産・負債の多くは、市場の変動による価値変化等を伴うものであります。当行では、中長期的に収益の確保を図ることを目的に、資産・負債を総合管理するALM(Asset Liability Management)の枠組みの下、市場環境の変化、リスク・リターン等を踏まえた機動的なポートフォリオ運営を行っているほか、ストレス・テストや損益シミュレーション等を実施することにより、市場リスク等を適切に管理するよう努めておりますが、かかる管理にかかわらず、大幅な市場変動等により、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、中長期的な収益の確保を目的とした外国証券やオルタナティブ資産への投資等、運用の高度化・多様化が目的に即した結果を生まない可能性もあります。

特に、足許では、世界的な高インフレを背景とした米欧中央銀行の金融引き締め、及びそれを受けた景気減速懸念も重なり、金利上昇、クレジットスプレッド拡大、外貨調達コストの上昇等の影響が顕在化しておりますが、これに加えて、今後の各国中央銀行の金融政策の動向、ウクライナ及び中東情勢の悪化、米欧の金融システム不安の高まり等に伴い、市場の大幅な変動や金融市場の混乱等が生じた場合には、当行グループの業績及び財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。

① 金利リスク

当行が保有する日本国債(2023年3月末日現在、38.1兆円・総資産額の16%)や外国証券(2023年3月末日現在、その他の証券(外国債券や主な投資対象が外国債券である投資信託等で構成)は78.3兆円・総資産額の34%)などの金融資産と、定額貯金を始めとする貯金や外貨を含む市場性調達の負債の期間や金利更改サイクル等には、差異が存在します。このため、金利(長期や短期の金利)の変動は、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、今後の金融政策の動向により、低金利環境が長期に亘り継続し又は低下する場合、運用収益の減少に比して、相対的に貯金の調達コストが減少しないことにより、資金粗利鞘が減少し、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

特に、足許では、世界的な高インフレを背景とした米欧中央銀行の金融引き締めにより、海外短期金利が上昇し、国内外の金利差が拡大していることから、外貨調達コストの増加が顕在化しておりますが、今後も更に国内外の金利差が拡大した場合、当行グループの業績及び財政状態に大きく影響を及ぼす可能性があります。

また、市場金利及びクレジットスプレッドの変動は、当行の債券ポートフォリオ等の価値に影響を及ぼします。足許においては、米欧中央銀行の金融引き締め政策や、日本銀行によるイールドカーブ・コントロールの運用の見直しに伴う国内外の金利上昇により、当行グループの保有する債券等の価値が下落しております。加えて、今後の各国中央銀行の金融政策動向、国内外の景気変動、日本国政府の財政運営やその信認の変化等、様々な要因により市場金利が上昇(クレジットスプレッドが拡大)した場合、保有する債券等の価値下落によって評価損・減損損失、売却損や当行が保有する有価証券中の投資信託において収益認識できない特別分配金の発生等が生じる可能性があります。その結果、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

この他、貯金について、急激な市場金利上昇等により、定額貯金(預入から6か月経過後は払戻し自由、3年までは6か月ごとの段階金利、それ以降は固定金利の10年満期・複利貯金)への預け替え等が発生した場合にも、調達コスト等の上昇等を通じて、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 為替リスク

当行は、収益源泉・リスクの分散を目的に、運用の高度化・多様化の一環として国際分散投資を進め、外国債券や主な投資対象が外国債券である投資信託等の外国証券の保有が増加しております。これらのうち、外貨建て資産については、為替リスクを軽減する目的から通貨スワップや為替予約等によりヘッジ取引を行っておりますが、その一部については為替リスクを軽減するヘッジを行わない、又は短期のヘッジを行うことがあります。その結果、大幅な為替相場の変動が発生した場合、非ヘッジ部分に係る差損が発生し、又は通貨ベーシスの拡大が発生した場合、外貨調達コストが増加すること等により、当行グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) その他のリスク

② LIBOR等の指標金利に関するリスク

当行グループは、2023年8月に、インハウス運用で保有するすべてのLIBOR参照商品のフォールバック対応が完了しており、当行グループの業績及び財政状態に重要な影響を及ぼす事態が起こる可能性は小さくなっていることから、重要性の観点から記載不要と考え、前事業年度の有価証券報告書及び当事業年度の第1四半期報告書に記載した本リスクは記載しておりません。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当行の中間連結財務諸表と中間財務諸表の差は僅少であるため、経営成績及び財政状態の状況に関する分析・検討内容の一部については、当行単体のものを記載しております。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、明示がある場合又は文脈上明らかな場合を除き、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

また、当行グループは、銀行業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(1) 当行グループの財政状態及び経営成績の状況

① 経営環境 

当第2四半期連結累計期間の経済情勢を顧みますと、世界経済は、米欧中央銀行による金融引き締めの下でも、米国を中心に底堅く推移しました。米国経済は、FRB(連邦準備制度理事会)による利上げが続いたものの、堅調な雇用を背景に個人消費が底堅く、プラス成長を維持しました。ユーロ圏経済は、インフレ鈍化ペースが緩慢な中、製造業の低調に加えてサービス業が減速し、低調に推移しました。日本経済は、内需が減速しましたが、外需の持ち直しもあり回復基調で推移しました。中国経済は、不動産市況や雇用情勢等の懸念が続く中、回復ペースは緩慢でした。

金融資本市場では、米国10年債利回りは、米国経済の底堅さが継続する中、FRBによる金融引き締め長期化観測が強まり、9月末には一時4.6%台まで上昇しました。日本の10年債利回りは、日本銀行が7月末にイールドカーブ・コントロールの運用を柔軟化(以下「YCCの運用柔軟化」)したことにより、0.5%を超える水準に急上昇しました。その後も日本銀行の政策修正観測が続く中、海外利回り上昇にも追随し、緩やかな上昇傾向が続き、9月に0.7台となりました。

また、海外クレジットスプレッドは概ね縮小傾向で推移しましたが、9月下旬には高利回り債でやや拡大しました。

外国為替市場では、日本と米欧の金利差拡大や金融政策の方向性の違いを背景に、対ドルでは9月下旬に149円台後半まで円安が進行しました。対ユーロでも円安基調が続き、6月半ば以降は概ね150円台後半で推移しました。

S&P500種指数は、米国景気が底堅く推移する中、物価指標鈍化等を好感して7月末には4,500台後半まで上昇しましたが、その後は金利上昇等を背景に下落傾向に転じました。日経平均株価は、6月に33,000円台まで上昇し、その後は振れを伴いつつも底堅く推移しました。

当行グループを取り巻く経営環境のうち、海外の金融経済環境については、インフレ高進を受けた米欧中央銀行による大幅な金融引き締めの継続により、外貨調達コストの高止まりが想定されるほか、企業業績の悪化や景気減速懸念等を背景に、海外クレジットスプレッドが拡大する可能性があり、厳しい経営環境が継続しております。

一方、国内の金融経済環境については、短期金利は引き続き低位で推移しているものの、日本銀行によるYCCの運用柔軟化後、長期金利は上昇傾向に転じており、今後も上昇基調が継続した場合には、新規投資利回りの向上等による収益改善が見込まれます。

いずれにしましても、現下の金融経済環境は不透明な状況にあることから、ダウンサイドリスクには注意が必要であると認識しており、当行グループとしては引き続き、適切なリスク管理の下、安定的な収益の確保に努めてまいります。

 

② 経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間の連結粗利益は、前年同期比1,985億円減少3,777億円となりました。このうち、資金利益は、外貨調達コストの増加を主因に、前年同期比919億円の減少となりました。外貨調達コストの増加は、世界的な高インフレを背景とした米欧中央銀行の金融引き締めにより、海外短期金利が上昇し、国内外の金利差が拡大していることによるものです。役務取引等利益は、前年同期比24億円の増加となりました。その他業務利益は、外貨調達コストの増加や、国債等債券損益の減少等により、前年同期比1,090億円の減少となりました。

経費は、前年同期比15億円増加4,676億円となりました。

連結業務純益は、前年同期比2,001億円減少△898億円となりました。

臨時損益は、株式のリスク調整オペレーションに伴う売却益の増加等により、前年同期比2,337億円増加3,436億円となりました。

経常利益は、前年同期比336億円増加2,538億円となりました。通期業績予想の経常利益4,700億円に対し、進捗率は54.0%となりました。

親会社株主に帰属する中間純利益は、1,821億円と前年同期比235億円の増益となりました。通期業績予想の親会社株主に帰属する当期純利益3,350億円に対する進捗率は54.3%となりました。

 

前第2四半期

連結累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期

連結累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結粗利益

576,345

377,776

△198,569

 資金利益

429,919

337,967

△91,951

 役務取引等利益

75,030

77,511

2,480

 その他業務利益

71,395

△37,703

△109,098

  うち外国為替売買損益

51,856

△23,893

△75,750

  うち国債等債券損益

19,377

△13,925

△33,303

経費(除く臨時処理分)

△466,078

△467,607

△1,529

人件費

△57,612

△56,698

914

物件費

△390,268

△393,308

△3,039

税金

△18,197

△17,600

596

連結業務純益(一般貸倒引当金繰入前)

110,267

△89,831

△200,099

一般貸倒引当金繰入額

3

△3

連結業務純益

110,270

△89,831

△200,102

臨時損益

109,869

343,648

233,778

うち株式等関係損益

50,058

△136,254

△186,313

うち金銭の信託運用損益

53,170

488,932

435,761

経常利益

220,140

253,816

33,676

特別損益

△185

△603

△417

固定資産処分損益

△185

△599

△414

減損損失

△0

△3

△2

税金等調整前中間純利益

219,954

253,213

33,258

法人税、住民税及び事業税

△79,165

△75,583

3,582

法人税等調整額

20,242

3,344

△16,898

法人税等合計

△58,923

△72,239

△13,315

中間純利益

161,030

180,973

19,942

非支配株主に帰属する中間純利益又は

非支配株主に帰属する中間純損失

△2,385

1,214

3,599

親会社株主に帰属する中間純利益

158,645

182,187

23,542

 

 

(注) 1.連結業務純益=連結粗利益-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額

2.臨時損益とは、連結損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、金銭の信託運用見合費用及び退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。

3.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除しているものであります。

4.国債等債券損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却

5.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

6.金額が損失又は費用には△を付しております(非支配株主に帰属する中間純損失を除く。)。

 

 

(a) 損益の概要(単体)

当第2四半期累計期間の業務粗利益は、前年同期比1,986億円減少3,761億円となりました。このうち、資金利益は、外貨調達コストの増加を主因に、前年同期比921億円の減少となりました。外貨調達コストの増加は、世界的な高インフレを背景とした米欧中央銀行の金融引き締めにより、海外短期金利が上昇し、国内外の金利差が拡大していることによるものです。役務取引等利益は、前年同期比25億円の増加となりました。その他業務利益は、外貨調達コストの増加や、国債等債券損益の減少等により、前年同期比1,090億円の減少となりました。

経費は、前年同期比12億円増加4,663億円となりました。

業務純益は、前年同期比1,999億円減少△901億円となりました。

臨時損益は、株式のリスク調整オペレーションに伴う売却益の増加等により、前年同期比2,401億円増加3,447億円となりました。

経常利益は、前年同期比401億円増加2,545億円となりました。

この結果、中間純利益は、1,819億円、前年同期比264億円の増益となりました。

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

業務粗利益

574,789

376,107

△198,682

 資金利益

429,777

337,580

△92,197

 役務取引等利益

74,286

76,882

2,595

 その他業務利益

70,725

△38,354

△109,080

  うち外国為替売買損益

51,186

△24,545

△75,731

  うち国債等債券損益

19,377

△13,925

△33,303

経費(除く臨時処理分)

△465,015

△466,305

△1,289

人件費

△57,089

△56,074

1,014

物件費

△389,811

△392,731

△2,919

税金

△18,114

△17,499

614

業務純益(一般貸倒引当金繰入前)

109,774

△90,198

△199,972

一般貸倒引当金繰入額

4

△4

業務純益

109,778

△90,198

△199,976

臨時損益

104,598

344,717

240,119

うち株式等関係損益

51,629

△133,848

△185,478

うち金銭の信託運用損益

53,170

488,932

435,761

経常利益

214,376

254,519

40,142

特別損益

△185

△508

△322

固定資産処分損益

△185

△504

△319

 減損損失

△0

△3

△2

税引前中間純利益

214,190

254,010

39,820

法人税、住民税及び事業税

△79,025

△75,522

3,502

法人税等調整額

20,300

3,422

△16,878

法人税等合計

△58,724

△72,100

△13,376

中間純利益

155,466

181,910

26,444

 

(注) 1.業務純益=業務粗利益-経費(除く臨時処理分)-一般貸倒引当金繰入額

2.臨時損益とは、損益計算書中「その他経常収益・費用」から一般貸倒引当金繰入額を除き、金銭の信託運用見合費用及び退職給付費用のうち臨時費用処理分等を加えたものであります。

3.「金銭の信託運用見合費用」とは、金銭の信託取得に係る資金調達費用であり、金銭の信託運用損益が臨時損益に計上されているため、業務費用から控除しているものであります。

4.国債等債券損益=国債等債券売却益+国債等債券償還益-国債等債券売却損-国債等債券償還損-国債等債券償却

5.株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

6.金額が損失又は費用には△を付しております。

 

(b) 国内・国際別の資金利益等(単体)

当行は、銀行業の単一セグメントであり、海外店や海外に本店を有する子会社(以下「海外子会社」)を有しておりませんが、円建の取引を「国内業務部門」、外貨建取引を「国際業務部門」に帰属させ(ただし、円建の対非居住者取引は「国際業務部門」に含む。)、各々の収益・費用を計上した結果、国内業務部門・国際業務部門別の資金利益等は次のとおりとなりました。

当第2四半期累計期間は、国内業務部門においては、資金利益は1,175億円、役務取引等利益は772億円、その他業務利益は31億円となりました。

国際業務部門においては、資金利益は2,200億円、役務取引等利益は△3億円、その他業務利益は△415億円となりました。

この結果、国内業務部門、国際業務部門の相殺消去後の合計は、資金利益は3,375億円、役務取引等利益は768億円、その他業務利益は△383億円となりました。

 

イ.国内業務部門

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

257,191

117,562

△139,628

資金運用収益

280,498

132,719

△147,778

うち国債利息

130,509

92,990

△37,518

資金調達費用

23,306

15,157

△8,149

役務取引等利益

74,539

77,235

2,695

役務取引等収益

88,315

91,303

2,988

役務取引等費用

13,775

14,068

293

その他業務利益

△9,407

3,185

12,593

その他業務収益

13,288

4,226

△9,061

その他業務費用

22,696

1,040

△21,655

 

 

ロ.国際業務部門

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

172,586

220,017

47,431

資金運用収益

445,151

544,939

99,788

うち外国証券利息

442,801

539,519

96,717

資金調達費用

272,564

324,922

52,357

役務取引等利益

△253

△353

△100

役務取引等収益

156

152

△4

役務取引等費用

410

505

95

その他業務利益

80,133

△41,540

△121,673

その他業務収益

86,885

0

△86,885

その他業務費用

6,752

41,541

34,788

 

 

 

ハ.合計

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

資金利益

429,777

337,580

△92,197

資金運用収益

611,050

677,644

66,594

資金調達費用

181,272

340,064

158,792

役務取引等利益

74,286

76,882

2,595

役務取引等収益

88,472

91,456

2,984

役務取引等費用

14,185

14,574

388

その他業務利益

70,725

△38,354

△109,080

その他業務収益

100,174

4,227

△95,947

その他業務費用

29,448

42,582

13,133

 

(注) 1.資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用(前第2四半期累計期間8,574百万円、当第2四半期累計期間8,409百万円)を控除しております。

2.「国内業務部門」「国際業務部門」間の内部取引による相殺消去額(資金貸借に係る利息)は下表のとおりであります。なお、前事業年度末より、当該資金貸借に係る利息の算出方法を見直しております。

 

前第2四半期累計期間
(百万円)

当第2四半期累計期間
(百万円)

国内業務部門・資金運用収益

114,599

14

国際業務部門・資金調達費用

114,599

14

 

 

(c) 役務取引等利益の状況(単体)

当第2四半期累計期間の役務取引等利益は、前年同期比25億円増加の768億円となりました。

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

役務取引等利益

74,286

76,882

2,595

為替・決済関連手数料

46,408

45,592

△815

ATM関連手数料

16,611

18,693

2,081

投資信託関連手数料

6,147

5,980

△167

その他

5,118

6,616

1,497

 

 

(参考) 投資信託の取扱状況(約定ベース)

 

前第2四半期累計期間
(百万円)(A)

当第2四半期累計期間
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

販売金額

120,444

137,341

16,897

純資産残高

2,420,798

2,454,506

33,708

 

 

 

③ 財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末比8,141億円増加230兆3,963億円となりました。主要勘定については、有価証券は前連結会計年度末比4兆9,668億円増加137兆7,682億円、貸出金は前連結会計年度末比1,465億円増加5兆7,509億円となりました。貯金残高は、定額貯金等の残高減少を主因に、前連結会計年度末比8,075億円減少194兆1,410億円となりました。

株主資本は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上の一方、配当金の支払い及び自己株式の取得により、前連結会計年度末比583億円減少しました。その他の包括利益累計額は、内外金利の上昇等に伴い、前連結会計年度末比5,322億円減少し、純資産は9兆657億円となりました。株主資本のうち、利益剰余金は2兆4,006億円となりました。

 

(a) 預金残高の状況(単体)

当第2四半期会計期間末の貯金残高は前事業年度末比8,076億円減少194兆1,438億円となりました。

○ 預金の種類別残高(末残・構成比)

種類

前事業年度

当第2四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

預金合計

194,951,503

100.00

194,143,823

100.00

△807,679

流動性預金

119,611,343

61.35

122,162,370

62.92

2,551,027

振替貯金

12,710,600

6.51

12,726,846

6.55

16,246

通常貯金等

106,132,120

54.44

108,639,901

55.95

2,507,780

貯蓄貯金

768,622

0.39

795,622

0.40

26,999

定期性預金

75,217,326

38.58

71,875,474

37.02

△3,341,852

定期貯金

3,307,143

1.69

3,129,547

1.61

△177,596

定額貯金

71,910,183

36.88

68,745,927

35.40

△3,164,256

その他の預金

122,833

0.06

105,978

0.05

△16,854

譲渡性預金

総合計

194,951,503

100.00

194,143,823

100.00

△807,679

 

(注) 1.通常貯金等=通常貯金+特別貯金(通常郵便貯金相当)

2.貯金は銀行法施行規則の負債科目「預金」に相当するものであります。「振替貯金」は「当座預金」、「通常貯金」は「普通預金」、「貯蓄貯金」は「貯蓄預金」、「定期貯金」は「定期預金」に相当するものであります。「定額貯金」は「その他の預金」に相当するものでありますが、「定期性預金」に含めております。

3.特別貯金(通常郵便貯金相当)は独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構(以下「郵政管理・支援機構」)からの預り金のうち、郵政管理・支援機構が日本郵政公社から承継した定期郵便貯金、定額郵便貯金、積立郵便貯金、住宅積立郵便貯金、教育積立郵便貯金に相当する郵便貯金で満期となったものなどであります。

 

 

 

 

(b) 資産運用の状況(末残・構成比)(単体)

当第2四半期会計期間末の運用資産のうち、国債は38.9兆円、その他の証券は81.8兆円となりました。

種類

前事業年度

当第2四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

預け金等

68,283,567

30.16

63,381,640

27.94

△4,901,926

コールローン

2,460,000

1.08

2,340,000

1.03

△120,000

買現先勘定

9,788,452

4.32

9,547,389

4.20

△241,062

債券貸借取引支払保証金

250,241

0.11

△250,241

金銭の信託

6,564,738

2.89

6,314,922

2.78

△249,815

うち国内株式

1,857,660

0.82

1,471,483

0.64

△386,177

うち国内債券

1,270,609

0.56

1,202,971

0.53

△67,637

有価証券

132,769,420

58.64

137,740,687

60.73

4,971,267

国債

38,114,711

16.83

38,904,570

17.15

789,859

地方債

5,640,868

2.49

5,742,217

2.53

101,349

短期社債

1,400,895

0.61

1,917,433

0.84

516,537

社債

9,233,579

4.07

9,319,281

4.10

85,702

株式

22,078

0.00

22,078

0.00

その他の証券

78,357,286

34.61

81,835,104

36.08

3,477,818

うち外国債券

26,139,010

11.54

27,973,287

12.33

1,834,277

うち投資信託

52,110,200

23.01

53,740,238

23.69

1,630,037

貸出金

5,604,366

2.47

5,750,933

2.53

146,566

その他

659,674

0.29

1,731,415

0.76

1,071,741

合計

226,380,460

100.00

226,806,989

100.00

426,529

 

(注) 「預け金等」は譲渡性預け金、日銀預け金、買入金銭債権であります。

 

 

(c) 業種別貸出金残高の状況(末残・構成比)(単体)

業種別

前事業年度

当第2四半期会計期間

増減

金額(百万円)

(A)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)

構成比(%)

金額(百万円)

(B)-(A)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

5,571,866

100.00

5,723,433

100.00

151,566

農業、林業、漁業、鉱業

製造業

114,676

2.05

124,091

2.16

9,414

電気・ガス等、情報通信業、運輸業

98,563

1.76

88,915

1.55

△9,647

卸売業、小売業

38,585

0.69

40,382

0.70

1,796

金融・保険業

477,763

8.57

454,987

7.94

△22,776

建設業、不動産業

113,654

2.03

109,877

1.91

△3,776

各種サービス業、物品賃貸業

74,825

1.34

70,013

1.22

△4,811

国、地方公共団体

4,573,378

82.07

4,757,841

83.12

184,462

その他

80,419

1.44

77,324

1.35

△3,094

国際及び特別国際金融取引勘定分

32,500

100.00

27,500

100.00

△5,000

政府等

その他

32,500

100.00

27,500

100.00

△5,000

合計

5,604,366

5,750,933

146,566

 

(注) 1.「国内」とは本邦居住者に対する貸出、「国際」とは非居住者に対する貸出であります。

2.当行は、海外店及び海外子会社を有しておりません。

3.「金融・保険業」のうち郵政管理・支援機構向け貸出金は、前事業年度末157,418百万円、当第2四半期会計期間末157,418百万円であります。

 

④ キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比8兆1,023億円増加△1兆4,777億円、投資活動によるキャッシュ・フローは前年同期比6兆5,224億円減少△3兆2,137億円、財務活動によるキャッシュ・フローは前年同期比474億円減少△2,376億円となりました。その結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は、前連結会計年度末比4兆9,292億円減少63兆2,290億円となりました。

 

(2) 主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の計画は次のとおりであります。

2023年9月30日現在

会社名

店舗名

その他

所在地

区分

設備の内容

投資予定金額

(百万円)

資金調達

方法

着手

年月

完了予定

年月

総額

既支払額

当行

営業店

改修

ATM及び紙幣硬貨入出金機(新紙幣対応)

13,528

385

自己資金

2023年

5月

2025年

3月

 

 

 (参考) ポートフォリオの状況

 

1.ポートフォリオの概要

 


 

当行は、ALM(資産・負債の総合管理)の枠組みとして7つのポートフォリオを設け、当行の内部規程に基づく管理会計により管理しております。上図は、その概要をイメージ図として重要性の観点から簡略化して記載しております。(なお、ALMとは、有価証券等の資産や貯金等の負債の金利・期間を把握し、将来の金利変動等を予測した上で、市場・信用・流動性等のリスクを管理しつつ、収益の確保を図る管理手法です。)

 

① 円金利ポートフォリオ(日本国債ポートフォリオを含む。)

主に円金利リスクを取得・管理するポートフォリオです。日本国債、政府保証債、短期運用資産等の運用サイドに加え、調達サイド(貯金等)も含めて、円金利リスクを管理します。

② 日本国債ポートフォリオ

円金利ポートフォリオの内、運用サイド(短期運用資産等を除く。)を特に日本国債ポートフォリオと呼びます。

③ クレジット・ポートフォリオ

主に信用リスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産には国内外の地方債、社債等が含まれます。

④ 外国国債ポートフォリオ

主に外貨金利リスク、為替変動リスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産には外国国債等が含まれます。

⑤ 株式ポートフォリオ

主に株価変動リスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産には株式及び株式関連デリバティブ等が含まれます。

⑥ オルタナティブ・ポートフォリオ

主にオルタナティブ資産に係るリスクを取得・管理するポートフォリオで、対象資産にはプライベートエクイティファンド、不動産ファンド等が含まれます。

⑦ ファイナンス・ポートフォリオ

主に貸付に係る信用リスクを取得・管理するポートフォリオで、地方公共団体向け貸付(郵政管理・支援機構向け貸出金を含む。)、法人向け貸付、地域活性化ファンド等への投資を実施します。

 

ポートフォリオ間の内部資金取引には、市場金利等をベースにした仕切りレートを、トランスファー・プライス(以下「TP」)として設定しております。

  

 

≪ポートフォリオ別資産の概要、期末残高≫                          (単位:億円)

 

2023年3月31日

2023年9月30日

円金利リスク資産(注1)

1,177,005

1,138,817

 

短期資産

759,474

713,679

国債・政府保証債

417,531

425,137

リスク性資産(注2)

994,542

1,030,844

 

地方債

56,408

57,422

社債等

73,234

73,404

外国証券等

713,073

740,876

貸出金

26,788

26,598

株式(金銭の信託)等

23,775

20,487

戦略投資領域(注3)

101,262

112,055

 

(注) 1.円金利ポートフォリオから調達サイド(貯金等)を除いたものとなります。

2.クレジット・ポートフォリオ、外国国債ポートフォリオ、株式ポートフォリオ、オルタナティブ・ポートフォリオ、ファイナンス・ポートフォリオの合計となります。

3.戦略投資領域は、オルタナティブ資産(プライベートエクイティファンド、不動産ファンド(エクイティ)等)、不動産ファンド(デット)、ダイレクトレンディングファンド、インフラデットファンド等であります。

 

2.ポートフォリオ別平残・損益の概要 

                                    (単位:平残/兆円、損益/億円)

 

2022年度

中間会計期間

2023年度

中間会計期間

平残

損益

平残

損益

全体

215.8

2,130

215.9

2,528

 

円金利ポートフォリオ

118.4

△2,624

114.6

△2,787

 

 

顧客性調達・営業

△4,177

△4,188

 

 

運用等

1,553

1,401

 

リスク性資産

97.4

4,755

101.2

5,315

 

(注) ポートフォリオ別平残は、期首残高と期末残高の平均であります。

 

 

ポートフォリオ別損益は、以下により算出しており、各ポートフォリオの損益の合計は当行の経常利益に概ね一致します。

損益=資金収支等(資金運用に係る収益から資金調達に係る費用を除いたもの(売却損益等を含む))+役務取引等収支(役務取引等収益-役務取引等費用)-経費(損益計算書上の営業経費に相当)

 

資金収支等は、社外との実際の取引、社内の内部取引(TPを設定)を、各ポートフォリオに帰属させ、その収益・費用を計上しております。例えば、円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)には、貯金で調達した資金を同期間の国債で運用した利鞘等を、リスク性資産には、国債レート(TP)の社内取引で調達した資金を同期間の社債等で運用した利鞘(信用スプレッド)等を、計上しております。

 

役務取引等に係る収益・費用は、大部分が為替・決済業務や投資信託販売手数料などサービス・商品販売に係る手数料とその費用であり、主に円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)に計上しております。

 

経費は、以下により各ポートフォリオに帰属させていますが、そのほとんどは円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)に計上しております。

① 各ポートフォリオに直接帰属させることが可能な経費

ア 特定のポートフォリオと関係の深い部署の経費は、当該ポートフォリオに賦課

イ 複数のポートフォリオと関係の深い部署の経費は、業務に従事する社員数等に応じて各ポートフォリオに配賦

② 各ポートフォリオに直接帰属させることができない経費

各ポートフォリオの業務に従事する社員数に応じて配賦

 

以上により算出したポートフォリオ別損益を概観しますと、これまでの国債等の低金利の継続を反映して、円金利ポートフォリオ(顧客性調達・営業)がALM部署から受け取るTP収益が低下する一方、貯金調達レートの低下余地は限定的で、当行全体の経費のほとんどが賦課されることから、円金利ポートフォリオの損益は赤字となっております。しかし、今後、国内金利が平常化していく局面では、基本的には収益の回復が期待されます(詳細は、前記「1 事業等のリスク (2) 市場リスク ① 金利リスク」をご参照ください。)。一方、リスク性資産の収益は増加し、ポートフォリオ全体の収益確保に貢献しております。

 

 

(自己資本比率の状況)

 

(参考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

 

 連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

2023年9月30日

1.連結自己資本比率(2/3)

15.30

2.連結における自己資本の額

93,456

3.リスク・アセット等の額

610,511

4.連結総所要自己資本額

24,420

 

(注) 連結総所要自己資本額は、上記3.に記載しているリスク・アセット等の額に4%を乗じた額であります。

 

 単体自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

2023年9月30日

1.単体自己資本比率(2/3)

15.29

2.単体における自己資本の額

93,379

3.リスク・アセット等の額

610,334

4.単体総所要自己資本額

24,413

 

(注) 単体総所要自己資本額は、上記3.に記載しているリスク・アセット等の額に4%を乗じた額であります。

 

(資産の査定)

 

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の中間貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに中間貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

(1) 破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

(2) 危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

(3) 要管理債権

要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

(4) 正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記(1)から(3)までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

 資産の査定の額

債権の区分

2022年9月30日

2023年9月30日

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

危険債権

0

要管理債権

正常債権

55,860

59,481

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。