第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 企業理念・経営方針

(企業理念)

よりよい人生をつくる。

(経営方針)

 当社グループは、「よりよい人生をつくる。」という企業理念のもと、婚活及びカジュアルウエディング領域を基軸に、幅広い領域において人々に必要とされるサービスや商品を創造し提供してまいります。そして、その全てで顧客利益の最大化に努めることで、豊かで持続可能な社会の実現を目指してまいります。

 

(2) 経営環境及び経営戦略

 婚活及びウエディング業界は、人々の価値観の多様化等を背景にその構造が大きく変わりつつあります。とくに、成婚に至る過程では、成婚者の約10%が婚活支援サービスを利用し成婚を実現する時代となりました。また、成婚後は従来の挙式披露宴を実施しない割合が増加し、その受け皿としてカジュアルウエディング(カジュアルな挙式披露宴、少人数挙式、会費制パーティー、フォトウエディング)が広がりを見せております。他方、婚活業界団体である「日本結婚相手紹介サービス協議会(略称:JMIC)」は業界における信頼性の向上及び健全化に取り組み、業界に対する安全・安心感も向上いたしました。また、一般社団法人結婚・婚活応援プロジェクトや婚活・ブライダル議員連盟による活動も活発に行われ、これに関わる行政・自治体・民間企業の関係も活発化するなど、当業界を取り巻く環境は好意的に変化いたしました。

 こうした中、当社婚活事業では、より多くの成婚機会を創出するため、高付加価値な結婚相談所を起点に、婚活パーティーやマッチングアプリなど幅広い婚活サービスを網羅的に展開しております。また、カジュアルウエディング事業では、多様化するニーズに応えるため、カジュアルウエディングや結婚式二次会の全顧客ニーズに応える体制を確立し、各サービスの品質向上もあわせて進めております。なお、婚活及びカジュアルウエディング事業の知見やノウハウ、また経営資源等を有効活用して、相乗効果が見込める領域(テック領域、ライフスタイル領域、法人領域等)への事業展開も進めてまいります。

 なお、新型コロナウイルスの影響により、2021年3月期には婚活事業において結婚相談所の新規入会者数が一時的に減少し、婚活パーティーの開催数及び参加者数が大幅に減少いたしました。また、カジュアルウエディング事業においては挙式披露宴や結婚式二次会の施行延期・キャンセルが発生いたしました。こうした状況を踏まえ、当社においては全事業の収益性向上及び財務基盤の強化並びにグループCRM(顧客関係管理)の基盤構築に向けた各種施策を進め、新型コロナウイルスの拡大や収束に関わらず一定の収益を獲得できる事業構造を実現してまいります。

 

 主な事業に関する経営戦略の概要は以下のとおりであります。

(婚活事業)

 婚活事業の主力である結婚相談所は、既存サービスである「パートナーエージェント」の品質強化と徹底した効率化を推進するとともに、新規サービスとして従来サービスの品質を担保したオンライン結婚相談所(パートナーエージェントONLINE)の展開拡大を図ってまいります。また、エントリー型結婚相談所、婚活パーティー、マッチングアプリといったエントリー型婚活サービスの一気通貫した展開拡大に向けた諸施策を進めてまいります。

(カジュアルウエディング事業)

 カジュアルウエディング事業は、カジュアルウエディング(カジュアルな挙式披露宴、少人数挙式、会費制パーティー、フォトウエディング)の全顧客ニーズに対応できる体制を構築しておりますが、足元の環境変化に対応すべく事業構造改革を加速させてまいります。とくに、コロナ禍においても安定的に結婚式の機会を提供するため、FB(Food & Beverage:料理及び飲料)を主体としないプロダクトポートフォリオの構築を進めてまいります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

①企業体質の強化について

 当社グループは、企業規模の拡大により、意思決定の迅速化・効率化、人材育成を視野に入れた権限委譲と、その適切な権限行使を支えるガバナンスの重要度が増していると認識しております。

 このため、当社グループにおいては、事業展開や企業規模の拡大に伴い、継続的に組織体制の見直しを行い、適切な内部管理体制及び業務執行体制整備及び体制強化に努めるとともに、役員や従業員への教育を行い、組織体制が実効性を保つよう取り組んでおります。

 

②人材の確保及び育成について

 当社グループは、事業展開や企業規模の拡大に伴い、適切な時期に優秀な人材を採用・教育し、配置することが必要であると認識しております。とくに、当社グループが提供する結婚相手紹介サービスにおける入会勧奨や活動支援、カジュアルウエディング関連サービスにおけるカウンセリングやプロデュースといったサービス提供を担当する社員の採用・教育は、高品質なサービスを提供するために重要であると考えております。

 このため、当社グループでは、優秀な人材の計画的な採用に努めるとともに、教育研修制度や人事評価制度、労働環境を整備し、優秀な人材の育成及び確保のための体制づくりを進めております。

 

③システムの管理体制について

 当社グループが運営する事業のうち婚活事業では、お客様の個人情報をお預かりすることから、当社ウェブサイト、会員情報及び課金情報を主に扱う基幹システムのセキュリティ管理体制の構築・維持が重要となります。

 お客様に安心してサービスを利用していただくため、現在当社では、プライバシーマーク、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム/ISO27001)の認証を受けておりますが、今後も引き続き、個人情報の保護も含め市場が求めるセキュリティレベルを充足しつつ、顧客視点に立ったシステム整備を進められるように継続的に取り組んでまいります。

 

④ESGの取り組みについて

 持続可能な社会の実現に向けて、企業における環境、社会、ガバナンスの課題への対応の重要性が高まっている中、当社グループは、企業は公器であるということを強く自覚し、利益を追求するだけでなく、あらゆるステークホルダーからの要請に応えられるよう努めるとともに、事業活動を通じた社会課題の解決を図ってまいります。

 

⑤新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、日本政府から発出された緊急事態宣言及び各自治体からの外出自粛要請の影響を受け、当社では婚活事業においては新規入会者数が一時的に減少し、カジュアルウエディング領域においては挙式披露宴や結婚式二次会の施行延期・キャンセルが発生し、2021年3月期第1四半期から第2四半期にかけて売上高が著しく減少しました。この結果、2021年3月期の売上高は4,429百万円(前期比 45.9%減)、営業損失は2,176百万円(前期は営業利益78百万円)、経常損失は2,089百万円(同 経常利益41百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は2,316百万円(同 親会社株主に帰属する当期純利益2百万円)となり、2021年3月31日時点における連結純資産が△399百万円と債務超過となっており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が生じております。

 この事象を解消又は改善するため、当社においては全事業の収益性の向上及び財務基盤の強化並びにグループCRM(顧客関係管理)の基盤構築に向けた各種施策を進めていきます。とくに、収益性の向上においては、主力事業である婚活事業で既存サービスの品質強化と徹底した効率化を推進するとともに、新規サービスとして従来サービスの品質を担保したオンライン結婚相談所(パートナーエージェントONLINE)の展開拡大を図っていきます。また、カジュアルウエディング事業では、事業構造改革を加速し、FB(Food & Beverage:料理及び飲料)を主体としないプロダクトポートフォリオの構築を進めていきます。これらにより、収益性の向上はもとより、新型コロナウイルス感染症の拡大や収束に関わらず一定の収益を獲得できる事業構造を実現していきます。財務基盤の強化においては、将来にわたり安定的に事業活動を継続させるため、2021年5月14日付「第三者割当による第10回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行及び新株予約権の買取契約(コミット・イシュー)の締結に関するお知らせ」で公表しているとおり、第三者割当による新株予約権の発行等による資金調達を実施することに加え、金融機関からの各種借入を通じた資金調達の検討、更なるコスト削減による支出の節減などの対策を講じていきます。なお、前述の収益性向上及び財務基盤の強化の各種施策により、1年以内に債務超過状態の解消を目指していきます。

 これらを総合的に勘案し、当面の運転資金も十分に確保できる状況であることから、当社では継続企業の前提に関する不確実性は認められないと判断しております。

 

(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは、売上高、営業利益、営業利益率及びEBITDA(営業利益に償却費を加えて算出)を重要な経営指標としており、これらの経営指標を持続的に向上させることにより、継続的成長を実現してまいります。

 

 

2【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項については、以下のようなものがあります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

1.事業環境に関するリスク

(1)市場動向について

 当社グループは、婚活・カジュアルウエディングを主な事業領域としておりますが、我が国においては、少子高齢化の進行により結婚適齢期にあたる人口が減少傾向にあり、また、結婚そのものや結婚式に関する考え方が多様化する傾向にあります。よって今後、非婚化傾向の増大、挙式披露宴非実施傾向の増大、経済情勢の悪化等により、結婚を希望する方、婚姻組数、挙式披露宴を実施する方が著しく減少した場合、婚活・カジュアルウエディングの既存市場が縮小し、当社グループの既存事業及び業績に大きな影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、社会情勢、生活様式、世代別のニーズや各種トレンドの変化に対してマーケット情報の収集分析を行い、婚活やウエディングのトレンドの変化を見据えた継続的な既存サービスの見直しと新規市場の開拓に向けた新サービスの企画開発を行っております。

 

(2)競合について

 当社グループが行う婚活関連事業及びカジュアルウエディング関連事業については、その開始に際して許認可を要しないため、参入障壁が比較的低く、一定の資本とノウハウさえあれば、同種の事業を開始することは多くの事業者にとって比較的容易であります。よって、大規模な資本や強力なマーケティング力、高い知名度・ブランド力を有する企業等の当社グループ事業領域への新規参入や事業規模拡大等によって競争が激化した場合、顧客流出やそれに対処するための様々なコストの増加等が、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループの婚活事業においては、成婚に向け活動を支援するコンシェルジュのノウハウ、またそれを実現するための社員研修や教育ノウハウ、サービス提供及び個人情報保護のための独自システム、マッチングを確保するための顧客基盤、成婚という顧客成果にフォーカスしたサービス提供により、他社との差別化を図り、顧客支持の獲得に努めてまいります。

 また、当社グループのカジュアルウエディング関連事業においては、ニーズに合った会場紹介を可能にする多種多様な提携会場、またその多種多様な提携会場のプランニングによって培ったプロデュースノウハウ、サービスの高い知名度・ブランド力、婚活関連事業との顧客連携により、他社との差別化を図り、顧客支持の獲得に努めてまいります。

 

2.事業運営に関するリスク

(1)事業に係る法的規制について

 当社グループの事業活動は、様々な法令の規制を受けております。よって、何らかの理由により、当社グループが法的責任を問われた場合、また、法改正、法の解釈変更、新たな規制法令の制定等の変化に迅速に対応できない場合、当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じることで、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、法令遵守を企業の重要な責任と認識し、役員及び従業員に対する教育、コンプライアンス体制の継続的な維持・強化を実施し、各種法令の遵守に努めております。

 当社グループの事業活動において特筆すべき法令に関し、以下に記載いたします。

 

①特定商取引に関する法律について

 当社グループが提供する結婚相手紹介サービスは、「特定商取引に関する法律(以下「特定商取引法」という。)」が規定する「特定継続的役務提供」に該当します。また、婚活パーティーの参加申込は特定商取引法が規定する「通信販売」に該当します。特定商取引法に違反した場合、業務改善指示や業務停止命令を受ける可能性があります。

 このため、当社グループが提供する結婚相手紹介サービスにおいては、契約の相手方に事前に契約の概要について記載した書面を交付し、契約後遅滞なく契約の内容を明らかにする書面を交付する他、クーリング・オフへの対応や広告等における法定事項の表示等を実施し、特定商取引法の遵守に努めております。

 

②不当景品類及び不当表示防止法について

 当社グループは、提供するサービスの広告宣伝及び販売促進活動における広告等の取り扱いについて、「不当景品類及び不当表示防止法(以下、「景表法」という。)」に基づく規制を受けております。景表法に違反した場合、不当表示により与えた誤認の排除や再発防止策の実施等の措置命令及び課徴金の納付指示を受ける可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、広告掲載に関するガイドラインを制定し、そのガイドラインに沿って広告等の制作及び校閲、校正を実施し、景表法の遵守に努めております。

 

③保険業法について

 当社は、保険の紹介・販売サービスにおいて、保険業法に定める代理店登録を受けた保険代理店としての規制を受けており、保険業法に違反した場合、代理店登録の取り消しや業務停止等の行政処分が行われる可能性があります。

 このため、当社では、関係法令が求める管理体制を整備し、保険業法の遵守に努めております。

 

(2)個人情報を含む情報資産の管理について

 当社グループは、事業上の重要情報、顧客・取引先の機密情報や個人情報等を保有しております。とくに個人情報に関しては、「個人情報の保護に関する法律」に定められる個人情報取扱事業者として、同法及び関連諸法令ならびに経済産業省が定める「個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」の適用を受けております。よって、不測の事態により当社グループが保有・管理する情報資産について、不正アクセス、改ざん、漏えい等が発生した場合、当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じる他、当該情報漏えいによって第三者に損害が生じた場合、当社グループに対する損害賠償請求等による負担が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、情報資産の外部漏えいや不正アクセス、改ざん等を防止するための社内規程を定めて運用するとともに、ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)やプライバシーマークの認証を取得・維持し、その過程において定期的な内部監査や認証機関による監査を受け、定期的に役員及び従業員に対する教育を行うなどの体制を整えております。また、取引先等の社外の関係先においても、扱う情報に応じて機密保持に係る誓約書等を個別に締結し、情報資産の保護及び漏えいの未然防止に努めるとともに、当社グループが管理・運営するウェブサイト上にプライバシーポリシーを掲出し、各サービス利用者に対しても個人情報保護にかかる取り組みを明示しております。

 

(3)苦情対応について

 当社グループの事業遂行の過程において、顧客や取引先、その他の関係者からの苦情が発生する可能性があります。苦情に迅速かつ適切に対応できなかった場合、また、不適切な対応により訴訟提起や誹謗・中傷に発展した場合、当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じることで、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、継続的なサービス品質向上により苦情の発生を未然に防止するとともに、定期的に役員及び従業員に対し苦情対応に関する教育を行うなどの体制を整えております。

 

(4)システム障害について

 当社グループは、事業活動においてシステム及びインターネット接続環境の安定的稼働が重要な要素となります。よって、自然災害等の他、データセンター障害、使用機器の故障、不正アクセス、コンピューターウイルス感染等により、システム障害やネットワーク障害が発生した場合、復旧するまで事業活動が停止し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 また、発生したシステム障害やネットワーク障害に適切に対応できなかった場合や当該障害に伴って重要な情報資産の消失が発生した場合、当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、二重化による耐障害性向上や、交換用機器の準備、適切なセキュリティ対策等により障害発生を未然に防止し、発生時の悪影響を軽減する体制を整えております。

 

(5)婚活関連事業に係るリスク

①ノウハウ・技術情報流出について

 当社グループが提供する結婚相手紹介サービスにおいては、顧客を担当するコンシェルジュが、顧客の価値観や志向に基づいて、様々な経験やノウハウを用いながら顧客と共に成婚という成果を目指して活動を支援することに特色があり、成婚という顧客成果にフォーカスしたサービス提供により、他社との差別化を図っております。また、サービス提供及び個人情報保護のためのシステムを独自開発しております。よって、人材流出やその他不測の事態等により、成婚に向け活動を支援するコンシェルジュのノウハウ、またそれを実現するための社員研修や教育ノウハウ、独自システムの情報等が、競合他社等へ流出した場合、競合関係における優位性が低下し、顧客流出やそれに対処するための様々なコストの増加等が、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、前述の情報資産の外部漏えいを防止するための対策を行い、ノウハウ・技術情報の厳正な管理を行っております。

 

②安全性・健全性維持について

 当社グループが提供する結婚相手紹介サービスにおいては、利用者の情報詐称、わいせつ行為、誹謗中傷、商業利用、その他の犯罪行為や不適切行為等が発生した場合、当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じることで、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 このため、当社グループが提供する結婚相手紹介サービスにおいては、本人確認等の厳格な実施に加え、各サービスの利用規約等に利用可能年齢や利用可能資格を含む制限事項ならびに犯罪行為や不適切行為を未然に防ぐための各種禁止事項を明記し、安全なサービス運営に努めております。また、利用規約等に基づいたサービス利用が行われていることを確認するため、ユーザーサポートやモニタリングを徹底しております。

 

(6)カジュアルウエディング関連事業に係るリスク

①提携会場の状況

 当社グループが提供するカジュアルウエディング関連サービスにおいては、経済情勢の悪化、提携先の方針や事業戦略の変化、提携先と当社グループとの関係性の悪化、その他不測の事態により、提携解消等が生じた場合、また、提携会場における施行に支障が生じた場合、安定したサービス提供に支障が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、提携先との契約を遵守し、友好的な関係を維持するよう努めております。また、特定の提携先に過度に依存しないよう、バランスを考慮した提携戦略を策定するとともに、一部のウエディング関連アイテム等に関しては内製化を進め、安定したサービス提供に努めてまいります。

 

②季節変動

 一般的に、挙式披露宴は春(3~5月)、秋(9月~11月)に施行が集中する傾向があり、当社グループが提供するカジュアルウエディング関連サービスにおいても、同様の季節変動の影響を受けており、この季節変動を考慮した計画策定を行っております。よって、天候・自然災害・感染症等の外的要因により、受注数が減少し、繁忙期の施行件数が計画を下回った場合、売上高が減少し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、顧客動向を継続的に分析し、繁忙期の施行を受注する時期に合わせて広告宣伝及び販売促進活動を強化する一方、閑散期でも施行を受注するための施策を進めることで、計画通りの受注施行ができるよう努めております。

 

③海外情勢

 当社グループは、カジュアルウエディング関連サービスとして、主に国内の顧客を対象に、米国ハワイにおける挙式のプロデュースを行っております。よって、関連地域における政治情勢や経済情勢等の変化、戦争・テロ・大規模な自然災害・感染症等の事象が発生した場合、当該サービスの提供に支障が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、関連地域の政治・経済・社会的状況について継続的な情報収集を行い、状況に応じて必要な対応を行う体制を整備しております。

 

(7)広告宣伝活動について

 当社グループの事業では、広告宣伝活動を重要な販売促進活動と位置付けています。よって、広告宣伝活動の費用に対する十分な効果が得られない場合、今後の景気動向やその他の理由により各種媒体への出稿費用や広告関連費用の単価等が大幅に上昇した場合、新規顧客の減少やコストの増加が、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、蓄積した知見を基に広告宣伝効果を分析し、最適な費用対効果を得られるよう努めております。

 

(8)自然災害・有事・感染症等について

 地震、台風、津波等の自然災害、火災、停電、戦争、感染症の拡大、テロ攻撃及び国際紛争等により、人的・物的被害、インフラの休止、当社グループや取引先従業員の就業困難、取引先への被害、消費マインドの低下等が発生した場合、事業活動の停止、システム障害、復旧コストの発生や顧客減少等が当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、事業継続管理に関する社内規程に基づき、事業継続計画を作成し、安全対策や事業継続・早期復旧のための対策を進めております。

 

3.経営・組織運営体制に関するリスク

(1)組織体制について

 当社グループは、事業環境の変化に柔軟に対応し、継続的に企業価値の増大を図っていくために、内部管理体制や業務執行体制の整備・強化が重要であると認識しております。しかしながら、事業の拡大及び人員の増加に適時適切に組織的な対応ができなかった場合、事業推進に遅れが生じ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また組織体制の整備が不十分であることにより、各種法令違反や事務オペレーションミス等が発生した場合、当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じることで、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、事業展開や企業規模の拡大に伴い、継続的に組織体制の見直しを行い、適切な内部管理体制及び業務執行体制整備及び体制強化に努めるとともに、役員や従業員への教育を行い、組織体制が実効性を保つよう取り組んでおります。

 

(2)人材確保・育成

 当社グループは、事業展開や企業規模の拡大に伴い、適切な時期に優秀な人材を採用・教育し、配置することが必要であると認識しております。とくに、当社グループが提供する結婚相手紹介サービスにおける入会勧奨や活動支援、カジュアルウエディング関連サービスにおけるカウンセリングやプロデュースといったサービス提供を担当する社員の採用・教育は、高品質なサービスを提供するために重要であると考えております。よって、人材の確保が計画どおりに進まなかった場合や、想定外の人材の社外流出が発生した場合、採用コストの増加や人員不足によるサービス品質の低下が、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、優秀な人材の計画的な採用・育成に努めるとともに、教育研修制度や人事評価制度を整備し、優秀な人材確保と育成のための体制づくりを進めております。

 

(3)労働環境について

 当社グループにおいて、過重労働、不適切な労務管理、ハラスメント、労働災害等が発生した場合、当社グループに対する信用の低下を招き、必要な人材の確保に支障が生じることで、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、関係法令に基づく労働時間の適正化や適正な労務管理、ハラスメント予防に関する役員及び従業員に対する教育、内部通報制度の設置などにより、全ての従業員が安心して働くことができる環境の整備に努めております。

 

(4)投資活動・事業拡大について

 当社グループは、既存事業の強化及び事業領域の拡大が、将来における既存事業との相乗効果により業績に貢献するものと考えており、今後、事業の強化・拡大を目的とした他企業の株式取得、他企業への出資、他企業との提携等の投資活動を検討・実施する可能性があります。しかしながら、対象企業との組織体制統合ができない、対象企業のサービス需要や顧客を維持できない、対象企業の人材保持や従業員のモチベーション維持ができない等の事態が発生することにより、投資計画を変更する必要が生じた場合、また、サービス提供を継続できなくなった場合、投資から当初期待した効果を得られないことや、適切な対応を行うためのコスト負担が生じることで、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、投資による将来の事業発展を見据え、リスクの分析及び管理を行い、堅実な成長戦略が描けることを前提として投資判断を実施しております。

 

(5)特定人物への依存

 代表取締役である佐藤茂は、当社グループの事業に関する豊富な経験と知識を有しており、当社グループの経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において、極めて重要な役割を果たしております。よって、同氏が何らかの理由により当社の業務を継続することが困難になった場合、経営判断や事業推進に遅れが生じ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、取締役会や経営会議等の機能強化を進めるとともに、同氏の有する豊富な経験や知識の共有化を図ることで、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。

4.財務に関するリスク

(1)財務報告に係る内部統制について

 当社グループは、東京証券取引所市場マザーズ上場企業であり、「金融商品取引法」において、当社グループ経営者による財務報告に係る内部統制の有効性の評価及び経営者評価に対する監査法人の意見を内部統制報告書及び内部統制監査報告書により報告することが求められております。よって、当社グループの内部統制が適切に機能しない、内部不正を阻止できない等、重要な不備が発見された場合、当社グループの財務報告の信頼性の低下、ひいては当社グループに対する信用の低下を招き、適切な対応を行うためのコストの負担が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、金融商品取引法に従い、財務報告に係る内部統制の構築、評価、報告を行っており、評価の過程で問題点が発見された場合は速やかに改善するべく努めております。

 

(2)減損会計について

 当社グループは、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。よって、今後保有資産から得られるキャッシュ・フローが悪化し、将来キャッシュ・フローが見込めない等の事象が生じた場合、減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、当社グループは、株式取得に伴いのれんを連結貸借対照表に計上しており、当連結会計年度末現在、のれんの金額は連結総資産の30.2%を占めております。よって、事業環境や競合状況の変化等により、株式取得した会社の収益性が著しく低下した場合、当該のれんに対する減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、経営会議等にて投資計画(将来キャッシュ・フローや将来のシナジー効果)の妥当性の検証等を慎重に行い、投資後については事業環境の変化等も含めて経営企画部を中心に定期的にモニタリングを実施しております。

 

(3)有利子負債比率

 当社グループは、新規出店の敷金・保証金や事業拡大のための株式取得費用等の投資資金を主として金融機関からの借入等により調達しているため、総資産に占める有利子負債の比率が高い水準にあります。よって、金融情勢の大きな変動により、金利水準が上昇に転じた場合、金利負担が増加し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 また、当社の借入の一部には、財務制限条項が付されているものがあり、これに抵触し、かつ借入先から請求があった場合には、期限の利益を喪失し、当該借入を一括返済することとなる可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、有利子負債残高を適切に管理するとともに、資金調達手段の多様化に取り組んでおります。

 

(4)差入保証金について

 当社グループは、出店にあたり、賃貸借契約の締結に際して家主に保証金を差入れております。よって、今後の賃貸人の経営状況等により退店時に差入保証金の全部又は一部が返還されない場合、また、当社グループ側の都合による賃貸借契約の中途解約等において、契約の内容により差入保証金の全部又は一部が返還されない場合、財務計画を変更する必要が生じ、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 このため、当社グループにおいては、新規出店の際の与信管理を徹底するとともに、特定の賃貸人に貸借が集中しないよう努めております。

 

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概況

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

a.財政状態

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ410百万円減少し、5,067百万円となりました。

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,014百万円増加し、5,467百万円となりました。

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,425百万円減少し、△399百万円となりました。

 

b.経営成績

(売上高)

 当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べ3,758百万円45.9%)減少し、4,429百万円となりました。主な要因は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるものであります。

 

(売上原価)

 当連結会計年度の売上原価は前連結会計年度に比べ1,815百万円(67.5%)減少し、875百万円となりました。主な要因は、売上高の減少に伴うものであります。

 

(販売費及び一般管理費)

 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ311百万円(5.8%)増加し、5,729百万円となりました。主な要因は、タメニーアートワークス株式会社及びタメニーパーティーエージェント株式会社のグループ化に伴う人件費やのれん償却費などの増加によるものであります。

 

(営業外収益)

 当連結会計年度の営業外収益は前連結会計年度に比べ114百万円243.8%)増加し、161百万円となりました。主な要因は、助成金収入及び受取手数料の増加によるものであります。

 

(営業外費用)

 当連結会計年度の営業外費用は前連結会計年度に比べ8百万円10.7%)減少し、74百万円となりました。主な要因は、支払手数料17百万円の減少及び支払利息10百万円の増加によるものであります。

 

(特別利益)

 当連結会計年度の特別利益は、66百万円となりました。主な要因は事業譲渡益66百万円によるものであります。

 

(特別損失)

 当連結会計年度の特別損失は、債務保証損失引当金繰入額138百万円、減損損失116百万円によるものであります。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の残高は562百万円(前年同期比46.0%減)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果支出した資金は、1,514百万円(前年同期比751.9%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失2,278百万円、減価償却費297百万円、のれん償却額152百万円及び減損損失116百万円によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果支出した資金は、447百万円(前年同期比76.0%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出330百万円、無形固定資産取得による支出232百万円及び事業譲渡による収入110百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は、1,483百万円(前年同期比1.5%増)となりました。これは主に、長期借入金の借入による収入1,380百万円、長期借入金返済による支出688百万円、新株予約権の行使による収入673百万円及び株式の発行による収入166百万円によるものです。

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

b.受注実績

 当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注状況の記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2020年4月1日

至 2021年3月31日)

前年同期比(%)

婚活事業(千円)

2,809,543

△21.2

カジュアルウエディング事業(千円)

1,357,884

△68.7

その他事業(千円)

277,005

△11.2

(千円)

4,444,433

△45.8

調整額(千円)

△15,234

△24.8

連結損益計算書計上額(千円)

4,429,199

△45.9

(注)1.調整額は、各セグメント間の内部売上高又は振替高であります。

2.セグメント間の取引については、相殺消去前の数値によっております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

 

① 重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、資産・負債及び収益・費用に影響を与える見積りを必要とする箇所があります。これらの見積りにつきましては、経営者が過去の実績や取引状況を勘案し、会計基準の範囲内でかつ合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる可能性があることにご留意ください。

 当社グループの連結財務諸表を作成するに当たり採用した重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。

 なお、カジュアルウエディング事業ののれん及び固定資産の減損に関する詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであります。

 

 (繰延税金資産)

当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

 

 (関係会社への投資の評価)

当社グループは、関係会社に対する投資の評価について、毎年各関係会社の財政状態や経営成績等を把握の上、実質価額が著しく下落した場合には、回復可能性を検討の上、相当の減額を行うこととしております。回復可能性の検討に当たっては、慎重に検討しておりますが、市場環境等の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合には、相当の減額が必要となる可能性があります。

 (のれんの評価)

当社グループは、のれんに関して効果の発現する期間を見積り、その期間で定額法により償却しておりますが、その資産性の評価について検討した結果、当初想定したキャッシュ・フローが見込めなくなった場合に、評価の切り下げを行う可能性があります。

 (固定資産の減損処理)

当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。

新型コロナウイルス感染症の影響については、現時点で当社グループに及ぼす影響及び当感染症の収束時期を予測することは困難ですが、2022年3月期上半期は新型コロナウイルス感染症拡大の影響が継続する環境で、2022年3月期下半期は新型コロナウイルスワクチン接種が進捗することも相まって、新型コロナウイルス感染症が一定程度収束し、経済が緩やかに回復している環境を前提に会計上の見積りを行っております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

1)財政状態

(資産合計)

 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ410百万円減少し、5,067百万円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ520百万円減少し、1,479百万円となりました。主な要因は、現金及び預金478百万円の減少によるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ110百万円増加し、3,587百万円となりました。主な要因は、のれん522百万円の増加、長期貸付金450百万円の減少及び貸倒引当金105百万円の増加によるものです。

 

(負債合計)

 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,014百万円増加し、5,467百万円となりました。

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ591百万円増加し、2,464百万円となりました。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金219百万円の増加、未払金47百万円の増加及び債務保証損失引当金138百万円の増加によるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べ423百万円増加し、3,002百万円となりました。主な要因は、長期借入金472百万円の増加によるものです。

 

(純資産合計)

 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,425百万円減少し、△399百万円となりました。主な要因は、資本金421百万円の増加、資本剰余金421百万円の増加及び利益剰余金2,316百万円の減少によるものです。

 

2)経営成績

 当社グループは、「よりよい人生をつくる。」という企業理念のもと、婚活、カジュアルウエディング、テック、ライフスタイル、法人領域においてお客様が求める独自サービスを創出し、提供しています。

 当期においては、新型コロナウイルスの感染拡大、及び累計約5カ月間の緊急事態宣言の影響により、減収減益となりました。一方、利益率改善や事業ポートフォリオ再構築の推進により、主力事業である婚活事業は第2四半期より黒字を堅持し、カジュアルウエディング事業及びその他事業は四半期毎に収益が改善傾向となりました。

 販売費及び一般管理費については、前期末及び当期期初に2社を新規グループ化したことで増加したものの、単体(※)では広告費や販促費の効率化等で544百万円の減少となりました。特別損益については、特別利益として婚活サービスの運営受託事業の一部譲渡に伴う事業譲渡益66百万円を計上しました。また、特別損失として2021年6月10日に契約満了を迎える株式給付信託(従業員持株会処分型)に係る債務保証損失引当金繰入額138百万円、婚活事業の事業効率化の一環として今後統廃合及び小規模化する13拠点に係る減損損失68百万円、社内基幹業務システムの開発中止に係る減損損失48百万円を計上しました。

 この結果、当期の売上高は4,429百万円(前期比 45.9%減)、営業損失は2,176百万円(前期は営業利益78百万円)、経常損失は2,089百万円(同 経常利益41百万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は2,316百万円(同 親会社株主に帰属する当期純利益2百万円)となりました。また、当社の重要な経営指標と位置付けるEBITDA(営業損益に償却費を加えて算出)は△1,726百万円(前期は509百万円)となりました。

※ 単体:タメニー株式会社(旧・株式会社パートナーエージェントと旧・株式会社メイションの単純合算)

 

 報告セグメントごとの四半期別の売上高及び損益は下表のとおりです。

 

 

2020年

3月期

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

通期

婚活事業

 

 

 

 

 

 

売上高

3,563百万円

614百万円

759百万円

748百万円

687百万円

2,809百万円

セグメント損益

817百万円

△26百万円

71百万円

106百万円

105百万円

257百万円

カジュアル

ウエディング事業

 

 

 

 

 

 

売上高

4,332百万円

62百万円

221百万円

576百万円

497百万円

1,357百万円

セグメント損益

338百万円

△541百万円

△225百万円

△164百万円

△148百万円

△1,080百万円

その他事業

 

 

 

 

 

 

売上高

312百万円

19百万円

28百万円

79百万円

150百万円

277百万円

セグメント損益

64百万円

△29百万円

△28百万円

0百万円

37百万円

△20百万円

(注)1.2021年3月期第3四半期より、当社グループが行う事業をより適切に表現するため、販売費及び一般管理費のセグメントごとの配分方法を変更しております。これによりカジュアルウエディング事業セグメントに計上されておりました販売費及び一般管理費の一部がその他事業セグメント及び調整額へ配分されております。なお、2021年3月期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の配分方法により作成したものを記載しております。詳細については、P.97「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 セグメント情報等」をご参照ください。

 

 当社グループは、2021年3月期第1四半期より今後の戦略領域を新たに区分するため、報告セグメントと併せて、「婚活領域」「カジュアルウエディング領域」「テック領域」「ライフスタイル領域」「法人領域」の5つの領域別セグメントを開示しています。当期の領域別の取り組みは以下のとおりです。

 

(婚活領域)

 主に付加価値の高い結婚相談所の運営と婚活パーティーの企画開発及び運営等を行っています。

 当期の結婚相談所については、5月後半から回復基調となり、サービス品質強化や新規サービスの企画開発・販売も収益貢献しました。一方、緊急事態宣言に伴い新規入会者数が伸び悩み、在籍会員数(期末)は前期比3.1%減となりました。従来型の婚活パーティーについては、開催自粛等により参加者数が前期比75.0%減となる等、低調な推移となりました。なお、事業効率化の一環として、結婚相談所9拠点、婚活パーティー8拠点の統廃合及び小規模化を決定し、当期中に4拠点の統廃合を実施しました。

 これらにより、同領域の売上高は前期比21.2%減の2,665百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①高付加価値型の結婚相談所(パートナーエージェント)

・成婚率No.1(※)を強みとした施策を推進

・マーケティング機能改善や女性アイドルグループの広告起用等で問い合わせ件数増加

・会員様向けコーディネートサービス全国主要都市で拡販、6月~翌3月の販売件数900件

・パートナーエージェント仙台店オープン、7月~翌3月の同店新規入会者数222名

・サービス品質強化で中途退会者数が大幅改善、前期比1,045名減の4,199名

・9拠点の統廃合及び小規模化決定、うち2拠点の統廃合実施済み

・会員様向けビデオプロフィール、3月より販売開始

・DX婚活サービスとなるパートナーエージェントONLINE、3月よりサービス開始

※ 株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング調べ

②婚活パーティー(OTOCON、PAP(パートナーエージェントパーティー))

・従来型の婚活パーティー・OTOCON8拠点の統廃合決定、うち2拠点の統廃合実施済み

・ワンランク上の新たな婚活パーティー・PAP始動、11月~翌3月の登録会員数2,300名突破

・結婚相談所への紹介は開催数及び参加者数減少で前期比21.1%減の442名

 

<同事業の主要指標>

 

2020年

3月期

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

通期

新規入会者数

7,968名

927名

1,978名

1,825名

1,542名

6,272名

成婚退会者数

3,136名

435名

630名

741名

614名

2,420名

成婚率

27.0%

16.2%

23.5%

27.1%

22.6%

22.4%

在籍会員数(期末)

11,073名

10,606名

10,949名

10,890名

10,726名

10,726名

パーティー開催数

19,990回

442回

1,601回

1,568回

901回

4,512回

パーティー参加者数

219,396名

5,506名

19,779名

18,853名

10,649名

54,787名

(注)1.成婚とは、当社のサービスを利用して知り合った会員同士が、結婚を視野に入れ交際を継続していくことをいい、当社が成婚の意向を双方の会員から確認した場合に、当該会員は成婚退会をすることになります。

2.成婚率とは、在籍会員中何名の会員が成婚退会しているか、その割合を示すものです。具体的には、成婚率は、毎年4月1日から翌年3月末までを計算期間とし、以下の計算式にて算出しています。

(計算式)年間成婚退会者数÷年間平均在籍会員数

3.成婚率は、小数点第二位を四捨五入しております。

 

(カジュアルウエディング領域)

 近年広がりを見せるカジュアルウエディング(カジュアルな挙式披露宴、少人数挙式、会費制パーティー、フォトウエディング、結婚式二次会)のプロデュース等を行っています。

 当期のスマ婚シリーズ及び2次会くんについては、第3四半期に回復基調を見せたものの、度重なる緊急事態宣言により低調な推移となりました。フォトウエディング(LUMINOUS)については、新たな結婚式スタイルとして広く普及し、成約施行が前期を大幅に上回りました。なお、事業効率化の一環として、スマ婚シリーズ及び2次会くん7拠点の統廃合を実施しました。

 これらにより、同領域の売上高は前期比68.4%減の1,394百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①カジュアルな挙式披露宴、結婚式二次会等(スマ婚シリーズ、2次会くん等)

・新たな結婚式スタイル創出と収益構造改革を推進

・上質な会場を安定的に確保できる体制構築

・マイクロウエディング(小規模・高品質ウエディング)提供開始

・7拠点の統廃合決定(3拠点を婚活拠点と統合、2拠点を1拠点に統合、2拠点を閉鎖)

・人員最適配分実施(婚活領域及びフォトウエディング分野へ人員を再配置)

・エモパ!少人数・低価格結婚式サービス提供開始

②フォトウエディング(LUMINOUS)

・提供エリア拡大及びラインアップ拡充を推進

・全国4カ所(東銀座、名古屋、天神、渋谷)に新たにフォトウエディングスタジオをオープン

・株式会社エスクリをはじめ全国の有力な式場やゲストハウスと提携したロケーションフォト「LUMINOUS La Maison」提供開始

・成約施行件数とも拡大、成約件数は前期比326.4%増、施行件数は同223.1%増

 

<同事業の主要指標>

 

2020年

3月期

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

通期

(成約件数)

 

 

 

 

 

 

スマ婚シリーズ

1,562件

138件

163件

301件

151件

753件

2次会くん

3,786件

198件

216件

223件

100件

737件

LUMINOUS

493件

100件

447件

629件

926件

2,102件

(施行件数)

 

 

 

 

 

 

スマ婚シリーズ

1,454件

21件

91件

260件

168件

540件

2次会くん

3,604件

1件

65件

207件

44件

317件

LUMINOUS

511件

64件

334件

526件

727件

1,651件

(注)1.2020年3月31日に株式会社Mクリエイティブワークス(現・タメニーアートワークス株式会社)をグループ化しており、2020年3月期のLUMINOUSの施行件数については、2020年3月期連結業績に含まれておりません。

 

(テック領域)

 ITやテクノロジーを活用した婚活テックやウエディングテックサービスの企画開発及び提供等を行っています。

 当期の婚活テックについて、婚活事業者間の相互会員紹介プラットフォームは第3四半期よりお見合い成立件数が前年同期を上回る推移となりました。なお、収益ポイントの見直しに伴い利用会員数が期末にかけて減少したものの、収益自体は今後拡大する見込みとなっています。また、オンライン婚活は市場拡大を見据えた基盤整備を推進し、アプリをはじめとする複数サービスの提供を開始しました。一方、第3四半期にエン婚活エージェント株式会社に対し同社婚活サービスの運営受託事業を譲渡しました。

 これらにより、同領域の売上高は前期比37.6%減の145百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①婚活支援事業者間の相互会員紹介プラットフォーム(コネクトシップ)

・利用事業者及び利用会員数の拡大施策、並びにお見合い成立を促進

・「スマリッジ」(SE モバイル・アンド・オンライン株式会社運営)及び「結婚成立所デジツウ」(DG2株式会社運営)が利用事業者に加入、利用事業者数は12社へ拡大

・場所に囚われない自動オンラインお見合いシステムを独自開発し、提供開始

・お見合い成立件数は第3四半期が前年同期比4.5%増、第4四半期 同3.3%増

・収益ポイント見直し、次期より新たに月額利用料を課金し、従来のお見合い成立料を引き下げ

②オンライン婚活(スマ婚デート、スマ婚縁結びメンバーズ、スマ婚縁結び)

・ITやテクノロジーを活用した新たな出会いの場の創出に注力

・完全無料の恋活アプリ「スマ婚デート」提供開始

・コミュニティ活動とオンライン婚活支援を合わせた結婚相談所「スマ婚縁結びメンバーズ」始動

・結婚相談所の充実したサービスとコネクトシップを活用したアプリ完結型の結婚相談所「スマ婚縁結び」提供開始、1月~3月は4,990ダウンロード

 

<同事業の主要指標>

 

2020年

3月期

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

通期

コネクトシップ

利用会員数(期末)

29,353名

28,146名

30,093名

30,303名

28,954名

28,954名

コネクトシップ

お見合い成立件数

309,428件

54,928件

77,582件

79,780件

77,134件

289,424件

コネクトシップ

利用事業者数

10社

10社

11社

12社

12社

12社

 

(ライフスタイル領域)

 生活品質向上に資するサービス(保険・金融・不動産等)の提供等を推進しています。

 当期の保険販売については、オンラインを活用した提供エリア拡大や取扱いサービス拡充、婚活中のお客様へのサービス提供開始、グループCRM(顧客関係管理)の基盤整備等により好調な推移となりました。また、金融・不動産等の販売については、多様な金融商品を取り扱う有力企業や不動産大手企業との新たな送客体制の構築に努めました。

 これらにより、同領域の売上高は前期比84.3%増の53百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①保険・金融・不動産等の販売

・当該領域に深い知見を有する人材を招聘し、新たな事業本部を設置

・オンラインを活用した保険販売を開始

・グループCRM(顧客関係管理)の基盤整備を推進、グループ全領域からの送客体制整備

・有料資産形成セミナーの定期開催を実施

・婚活中のお客様へのサービス提供開始

・ブロードマインド株式会社と提携、フィナンシャルプランニングサービスを提供開始

・複数の不動産流通企業と提携、一部企業とは相互送客体制を構築

 

(法人領域)

 社員総会等の企業イベントのプロデュースや地方自治体向け婚活支援等を行っています。

 当期の企業イベントのプロデュースについては、オンラインを活用したイベント展開を本格化させ、成約施行とも前期を上回る推移となりました。なお、第4四半期の施行件数は過去最大となり、リピート顧客の割合も増加しています。

 地方自治体向け婚活支援については、福井県及び茨城県へAIを搭載した婚活支援システム「parms」を提供するとともに、複数自治体等で婚活イベント・セミナーを実施(運営受託)しました。

 これらにより、同領域の売上高は前期比63.8%増の189百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①企業イベントのプロデュース(イベモン)

・新たな生活様式下での企業イベント需要への対応促進

・オンライン企業イベントサービスを提供開始

・大手企業や官公庁から複数案件を受注

・成約件数は前期比26.4%増、施行件数は同10.3%増

・高品質な映像を用いたオンラインイベントソリューション提供開始準備(2021年4月より)

②地方自治体への婚活支援

・地方自治体への婚活支援の提案強化

・AIを搭載した婚活支援システム「parms」、2020年11月に福井県、2021年3月に茨城県へ提供

・兵庫県、宮崎県延岡市をはじめ複数自治体等で婚活イベント・セミナーを実施(運営受託)、年間開催数42回

・自治体の婚活支援センターの運営受託に向けた諸施策推進

 

<同事業の主要指標>

 

2020年

3月期

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

通期

イベモン

成約件数

110件

5件

67件

50件

17件

139件

イベモン

施行件数

116件

2件

4件

35件

87件

128件

 

 

3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概況 ② キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照下さい。

 

b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

1)経営成績に重要な影響を与える要因について

 当社グループは、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容、組織体制、法令遵守等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開することにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応してまいります。

 

2)経営戦略の現状と見通し

 経営戦略の現状と見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

 

3)経営者の問題意識と今後の方針について

 当社グループが今後の業容を拡大し、より良いサービスを継続的に展開していくためには、経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は、常に外部環境の構造や変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。

 

c.資本の財源及び資金の流動性

1)資金需要

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、認知度の向上を目的とした、より効果的な広告宣伝効果を期すための広告宣伝費の支払等、新たな顧客獲得のための新規出店費用ならびに人件費であります。また、提供するサービスの向上を目的とした基幹システムへの投資に係る資金需要も生じております。

 

2)財務政策

 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用及び金融機関からの借入と社債の発行、新株の発行等により資金調達を行っており、運転資金及び設備資金につきましては、子会社のものを含め当社において一元管理しております。

 

d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況について

 「a.経営成績等 2)経営成績」に記載しております。

 

4【経営上の重要な契約等】

I当社は、2020年3月17日開催の取締役会において、2020年4月1日付で株式会社pmaの全株式を譲り受けることを決議し、同日付にて株式譲渡契約を締結しております。

株式譲渡契約の内容は次のとおりです。

(1)契約締結日

2020年3月17日

(2)譲受の目的

年間約12万組実施されている挙式披露宴後の二次会の開催をフォローする同社を取り込み、カジュアルウエディングのリーディングカンパニーを目指すことを勘案し、同社株式を取得することといたしました。

(3)株式取得相手先の概要

穴水 正博(埼玉県蓮田市)

(4)取得株式数

1,000株(議決権の数(1,000個)

(5)取得株式価額

1,000円

(6)株式価額算定の根拠

純資産状況等を勘案し算出した金額

(7)株式取得実行日

2020年4月1日

 

Ⅱ第三者割当による第10回新株予約権の発行

当社は、2021年5月14日付臨時取締役会の決議に基づき、第三者割当の方法による第10回新株予約権(行使価額修正条件付)を発行することを決議し、割当先との間で2021年5月14日付で新株予約権に係る引受契約を締結しております。なお、2020年11月13日付臨時取締役会決議に基づく、第8回及び第9回新株予約権に関しては、(2)新株予約権等の状況③その他新株予約権等の状況に記載しております。

 

Ⅲ第三者割当増資に伴う株式引受契約の締結

当社は、2021年3月5日付臨時取締役会の決議に基づき、第三者割当の方法による新株式を発行し、当社役職員13名を割当先とした株式引受契約を締結しております。

 

 

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。