第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計機関において、新たに発生した事業等のリスクは下記の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(重要事象等のリスク)

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、日本政府から発出された緊急事態宣言及び各自治体からの外出自粛要請の影響を受け、当社では婚活事業においては新規入会者数が一時的に減少し、カジュアルウエディング領域においては挙式披露宴や結婚式二次会の施行延期・キャンセルが発生し、2021年3月期第1四半期から第2四半期にかけて売上高が著しく減少しました。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高が3,100百万円(前年同期比50.7%減)、営業損失が1,821百万円(前年同期は営業利益146百万円)、経常損失が1,743百万円(同 経常利益130百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1,653百万円(同 親会社株主に帰属する四半期純利益88百万円)となり、2020年12月31日時点における連結純資産が△376百万円と債務超過となっており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が生じております。

 この事象を解消又は改善するため、当社においては経営全般で事業ポートフォリオの再構築を行い、今後需要拡大が見込める領域へ経営リソースを集中させ、当該領域以外の固定費削減に努めております。具体的には、拠点統廃合及び人員最適配分並びにシステム化による業務効率向上を進めております。また、運転資金及びシステム・成長投資並びに財務体質改善に向け、2020年11月13日付「第三者割当による第8回及び第9回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行及び新株予約権の買取契約(コミット・イシュー)の締結に関するお知らせ」で公表しているとおり、第三者割当による新株予約権の発行等による資金調達を実施しております。

 一方、事業全般では2021年3月期第3四半期には婚活領域の結婚相談所が回復基調となり、カジュアルウエディング領域の挙式披露宴や結婚式二次会で施行再開の動きが広がり、フォトウエディングで受注が増加している状況となりました。なお、2021年1月7日の緊急事態宣言の発令に伴い、婚活事業では結婚相談所において一部入会見込みのお客様より入会時期の再検討の申し出をいただいております。また、カジュアルウエディング事業では挙式披露宴や結婚式二次会を中心に施行の一部延期が発生しております。これにより、第4四半期の業績については社内計画を一定程度下回る見込みでありますが、2020年11月13日付「2021年3月期第2四半期決算短信」で公表した業績予想からの乖離額は売上高で10%未満にとどまる見込みであります。

 これらを総合的に勘案し、当面の運転資金も十分に確保できる状況であることから、当社では継続企業の前提に関する不確実性は認められないと判断しております。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績等の概況

 当社グループは、「よりよい人生をつくる。」という企業理念のもと、婚活、カジュアルウエディング、テック、ライフスタイル、法人領域においてお客様が求める独自サービスを創出し、提供しています。

 当第3四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け減収減益となりました。一方、主力事業である婚活事業は第2四半期に黒字転換し、第3四半期には効率的な広告展開等により利益率が大幅に改善しました。

 販売費及び一般管理費については、前第4四半期以降に2社を新規グループ化したことで連結では増加したものの、個別では330百万円の減少となりました。また、持分法適用関連会社であるエン婚活エージェント株式会社に対し同社婚活サービスの運営受託事業を譲渡し、個別では事業譲渡益100百万円、連結では連結調整により事業譲渡益66百万円を特別利益に計上しました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,100百万円(前年同期比 50.7%減)、営業損失は1,821百万円(前年同期は営業利益146百万円)、経常損失は1,743百万円(同 経常利益130百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,653百万円(同 親会社株主に帰属する四半期純利益88百万円)となりました。また、当社の重要な経営指標と位置付けるEBITDA(営業損益に償却費を加えて算出)は△1,504百万円(前年同期は486百万円)となりました。

 なお、当第3四半期連結累計期間については、社内計画比で売上高が1.4%増と、概ね計画通りの着地となりました。

 

 報告セグメントごとの四半期別の売上高及び損益は下表のとおりです。

 

 

2020年3月期

第3四半期

連結累計期間

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当第3四半期

連結累計期間

婚活事業

 

 

 

 

 

売上高

2,719百万円

614百万円

759百万円

748百万円

2,121百万円

セグメント損益

623百万円

△26百万円

71百万円

106百万円

151百万円

カジュアル

ウエディング事業

 

 

 

 

 

売上高

3,360百万円

62百万円

221百万円

576百万円

860百万円

セグメント損益

315百万円

△541百万円

△225百万円

△164百万円

△931百万円

その他事業

 

 

 

 

 

売上高

229百万円

19百万円

28百万円

79百万円

126百万円

セグメント損益

43百万円

△29百万円

△28百万円

0百万円

△57百万円

(注)1.2021年3月期第3四半期より、当社グループが行う事業をより適切に表現するため、販売費及び一般管理費のセグメントごとの配分方法を変更しております。これによりカジュアルウエディング事業セグメントに計上されておりました販売費及び一般管理費の一部がその他事業セグメント及び調整額へ配分されております。なお、2020年3月期第3四半期連結累計期間、2021年3月期第1四半期及び第2四半期のセグメント情報については、変更後の配分方法により作成したものを記載しております。詳細については、P.20「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項」のセグメント情報をご参照ください。

 

 当社グループは、2021年3月期第1四半期より今後の戦略領域を新たに区分するため、報告セグメントと併せて、「婚活領域」「カジュアルウエディング領域」「テック領域」「ライフスタイル領域」「法人領域」の5つの領域別セグメントを開示しています。当第3四半期連結累計期間の領域別の取り組みは以下のとおりです。

 

 

(婚活領域)

 主に付加価値の高い結婚相談所の運営と婚活パーティーの企画開発及び運営等を行っています。

 当第3四半期連結累計期間は、結婚相談所が5月後半から回復基調となり、会員様向けコーディネートサービス販売も好調に推移しました。また、第3四半期は広告展開を絞り込みつつも各種キャンペーンを効果的に実施したことで新規入会者数が前年同期を上回り着地しました。一方、従来型の婚活パーティーは開催自粛等により参加者数が前年同期比75.4%減となりました。これらにより、同領域の売上高は前年同期比22.7%減の2,002百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①高付加価値型の結婚相談所(パートナーエージェント)

・成婚率No.1(※)を強みとした施策を推進。

・マーケティング機能改善や女性アイドルグループの広告起用等で問い合わせ件数増加。

・会員様向けコーディネートサービス全国主要都市で拡販、6月~12月の販売件数702件。

・パートナーエージェント仙台店オープン、7月~12月の同店新規入会者数193名。

・サービス品質強化で中途退会者数が大幅改善、前年同期比751名減の3,107名。

・2拠点(地域複数店舗)の統廃合決定。

※ 株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング調べ

②婚活パーティー(OTOCON、PAP(パートナーエージェントパーティー))

・従来型の婚活パーティー・OTOCONの利益率改善に向けた施策推進、8拠点(単独店等)の統廃合決定。

・独身証明書必須ワンランク上の新たな婚活パーティー・PAP始動、11月~12月の登録会員数1,200名突破。

・結婚相談所への紹介は開催数及び参加者数減少で前年同期比33.2%減の310名。

 

<同事業の主要指標>

 

2020年3月期

第3四半期

連結累計期間

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当第3四半期

連結累計期間

新規入会者数

6,251名

927名

1,978名

1,825名

4,730名

成婚退会者数

2,414名

435名

630名

741名

1,806名

成婚率

27.6%

16.2%

23.5%

27.1%

22.3%

在籍会員数(期末)

11,464名

10,606名

10,949名

10,890名

10,890名

パーティー開催数

16,214回

442回

1,601回

1,568回

3,611回

パーティー参加者数

179,100名

5,506名

19,779名

18,853名

44,138名

(注)1.成婚とは、当社のサービスを利用して知り合った会員同士が、結婚を視野に入れ交際を継続していくことをいい、当社が成婚の意向を双方の会員から確認した場合に、当該会員は成婚退会をすることになります。

2.成婚率とは、在籍会員中何名の会員が成婚退会しているか、その割合を示すものです。具体的には、成婚率は、毎年4月1日から翌年3月末までを計算期間とし、以下の計算式にて算出しています。

(計算式)年間成婚退会者数÷年間平均在籍会員数

3.第3四半期連結累計期間における成婚率の計算をする際には、前項の通期の計算式に準じるため、第3四半期連結累計期間の平均在籍会員数を4で除した後3を乗じて算出しています。

 

(カジュアルウエディング領域)

 近年広がりを見せるカジュアルウエディング(カジュアルな挙式披露宴、少人数挙式、会費制パーティー、フォトウエディング、結婚式二次会)のプロデュース等を行っています。

 当第3四半期連結累計期間は、スマ婚シリーズの成約施行が第3四半期より回復基調となり、フォトウエディングの成約施行が前年同期を大幅に上回る推移となりました。一方、2次会くんは回復に一定の時間を要する状況であります。これらにより、同領域の売上高は前年同期比73.8%減の896百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

 

①カジュアルな挙式披露宴、結婚式二次会等(スマ婚シリーズ、2次会くん)

・新たな結婚式スタイル創出と収益構造改革を推進。

・上質な会場を安定的に確保できる体制構築。

・マイクロウエディング(小規模・高品質ウエディング)提供開始。

・7拠点の統廃合決定(3拠点を婚活拠点と統合、2拠点を1拠点に統合、2拠点を閉鎖)。

・人員最適配分実施(婚活領域及びフォトウエディング分野へ人員を再配置)。

②フォトウエディング(LUMINOUS)

・ラインアップ拡充及び提供エリア拡大を推進。

・株式会社エスクリや有力ゲストハウスと提携し、結婚式場でのロケーションフォト提供開始。

・東銀座と名古屋にフォトウエディングスタジオオープン、福岡のオープン準備(2021年1月オープン)。

・成約施行件数とも拡大。成約件数は前年同期比269.8%増、施行件数は同157.4%増。

 

<同事業の主要指標>

 

2020年3月期

第3四半期

連結累計期間

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当第3四半期

連結累計期間

(成約件数)

 

 

 

 

 

スマ婚シリーズ

1,128件

138件

163件

301件

602件

2次会くん

2,869件

198件

216件

223件

637件

LUMINOUS

318件

100件

447件

629件

1,176件

(施行件数)

 

 

 

 

 

スマ婚シリーズ

1,117件

21件

91件

260件

372件

2次会くん

2,864件

1件

65件

207件

273件

LUMINOUS

359件

64件

334件

526件

924件

(注)1.2020年3月より株式会社Mクリエイティブワークス(現・タメニーアートワークス株式会社)をグループ化しており、2020年3月期第3四半期累計のLUMINOUSの施行件数については、2020年3月期第3四半期連結業績に含まれておりません。

 

(テック領域)

 ITやテクノロジーを活用した婚活テックやウエディングテックサービスの企画開発及び提供等を行っています。

 当第3四半期連結累計期間は、コネクトシップの利用事業者が12社となり、第3四半期のお見合い成立件数も前年同期を上回り推移しました。また、オンライン婚活では、幅広いニーズに対応したサービスラインアップの拡充に注力しました。なお、第3四半期にエン婚活エージェント株式会社に対し同社婚活サービスの運営受託事業を譲渡しました。これらにより、同領域の売上高は前年同期比14.3%減の134百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①婚活支援事業者間の相互会員紹介プラットフォーム(コネクトシップ)

・利用事業者及び利用会員数の拡大施策、並びにお見合い成立を促進。

・「スマリッジ」(SE モバイル・アンド・オンライン株式会社運営)及び「結婚成立所デジツウ」(DG2株式会社運営)が利用事業者に加入。

・場所に囚われない自動オンラインお見合いシステムを独自開発し、提供開始。

・利用会員数は過去最大を更新、2020年12月末は30,303名。

②オンライン婚活(スマ婚デート、スマ婚縁結びメンバーズ、スマ婚縁結び)

・ITやテクノロジーを活用した新たな出会いの場の創出に注力。

・完全無料の恋活アプリ「スマ婚デート」提供開始。

・コミュニティ活動とオンライン婚活支援を合わせた結婚相談所「スマ婚縁結びメンバーズ」始動。

・結婚相談所の充実したサービスとコネクトシップを活用したアプリ完結型の結婚相談所

「スマ婚縁結び」リリース準備(2021年1月リリース)。

 

 

<同事業の主要指標>

 

2020年3月期

第3四半期

連結累計期間

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当第3四半期

連結累計期間

コネクトシップ

利用会員数(期末)

29,580名

28,146名

30,093名

30,303名

30,303名

コネクトシップ

お見合い成立件数

234,766件

54,928件

77,582件

79,780件

212,290件

コネクトシップ

利用事業者数

10社

10社

11社

12社

12社

 

(ライフスタイル領域)

 生活品質向上に資するサービス(保険・金融・不動産等)の提供等を目指しています。

 当第3四半期連結累計期間は、保険販売でオンラインを活用した提供エリア拡大に努めました。また、取扱サービス拡充に向け、幅広い金融商品を取り扱う有力企業との連携強化を図りました。これらにより、売上高は前年同期比49.5%増の30百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①保険・金融・不動産等の販売

・当該領域に深い知見を有する人材を招聘し、新たな事業本部を設置。

・提供エリア拡大施策の一環としてオンラインを活用した保険販売を開始。

・取扱サービス拡充施策の一環としてブロードマインド株式会社と提携、

フィナンシャルパートナーサービスを提供開始。

・有料資産形成セミナーの定期開催を実施。

・グループCRM(顧客関係管理)の基盤整備を推進。

 

(法人領域)

 社員総会等の企業イベントのプロデュースや地方自治体向け婚活支援システムの販売等を行っています。

 当第3四半期連結累計期間は、企業イベントのプロデュースでオンラインを活用したイベント展開を本格化させ、成約は前年同期を上回る推移となりました。また、地方自治体向け婚活支援ではAIを活用した婚活システム「parms」の導入提案や各種婚活イベントの受託提案を積極化させました。なお、企業イベントのプロデュースは施行が第3四半期以降に集中していることから、同領域の売上高は前年同期比38.3%減の56百万円となりました。主な取り組み等は以下のとおりです。

 

①企業イベントのプロデュース(イベモン)

・新たな生活様式下での企業イベント需要への対応促進。

・オンライン企業イベントサービスを提供開始。

・大手企業や官公庁から複数案件を受注、成約件数は前年同期比25.8%増。

・施行は第3四半期以降に集中。

②地方自治体への婚活支援

・地方自治体への婚活支援の提案強化。

・AIを活用した婚活支援システム「parms」、2020年11月に福井県へ導入、2021年3月に茨城県へ導入決定。

・兵庫県、宮崎県より同地域の婚活イベント運営を受託。

 

<同事業の主要指標>

 

2020年3月期

第3四半期

連結累計期間

2021年3月期

第1四半期

第2四半期

第3四半期

当第3四半期

連結累計期間

イベモン成約件数

97件

5件

67件

50件

122件

イベモン施行件数

81件

2件

4件

35件

41件

 

 

(2)財政状態の概況

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ313百万円減少し、5,164百万円となりました。

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ502百万円減少し、1,497百万円となりました。主な要因は、現金及び預金436百万円の減少及び売掛金66百万円の減少によるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ189百万円増加し、3,666百万円となりました。主な要因は、のれん561百万円の増加及び長期貸付金450百万円の減少によるものです。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1,088百万円増加し、5,541百万円となりました。

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ433百万円増加し、2,306百万円となりました。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金248百万円の増加によるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べ655百万円増加し、3,234百万円となりました。主な要因は、長期借入金678百万円の増加によるものです。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ1,401百万円減少し、△376百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失1,653百万円の計上によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はあ
りません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載のとおり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、当社の事業活動及び財政状況は影響を受けており、引き続き状況を注視し対策を講じてまいります。その他については、当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第3四半期連結累計期間における当社グループの資金需要及び財務政策について、前連結会計年度から重要な変更はありません。

 

(7)従業員の状況

 当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。

 

(8)設備の状況

①主要な設備の状況

 当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。

 

②設備の新設、除却等の計画

 当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画していた設備の新設、除却について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。