第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

 

回次

第23期

第24期

第25期

第26期

第27期

決算年月

平成26年10月

平成27年10月

平成28年10月

平成29年10月

平成30年10月

売上高

(千円)

1,408,468

1,686,667

1,715,402

1,734,627

1,835,565

経常利益

(千円)

47,013

57,714

51,334

60,295

23,014

当期純利益

(千円)

30,379

45,316

38,124

40,356

10,614

持分法を適用した
場合の投資損失(△)

(千円)

863

資本金

(千円)

94,675

94,675

139,140

139,199

139,703

発行済株式総数

(株)

2,225

890,000

1,120,400

1,121,200

1,128,000

純資産額

(千円)

202,163

247,518

374,489

415,393

426,534

総資産額

(千円)

484,982

556,904

703,294

861,972

801,625

1株当たり純資産額

(円)

227.14

278.11

334.24

370.51

378.21

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

( -)

( -)

( -)

( -)

( -)

1株当たり当期純利益

(円)

34.13

50.91

35.03

36.01

9.44

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

33.63

34.37

9.03

自己資本比率

(%)

41.7

44.4

53.2

48.2

53.2

自己資本利益率

(%)

16.3

20.2

12.3

10.2

2.5

株価収益率

(倍)

22.1

69.4

204.4

配当性向

(%)

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

5,221

6,431

45,393

59,097

27,885

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

8,372

8,470

5,002

7,747

41,900

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

17,813

2,340

119,953

83,478

59,724

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

69,300

52,059

222,408

357,236

227,726

従業員数
〔外、平均臨時
雇用者数〕

(名)

41

45

51

63

63

21

21

22

17

20

 

 

(注) 1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記載しておりません。

2.売上高には、消費税等は含まれておりません。

3.持分法を適用した場合の投資損失については、第23期から第26期までは関連会社が存在しないため、記載しておりません。

4.1株当たり配当額及び配当性向については配当を実施しておりませんので、記載しておりません。

5.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第23期及び第24期は新株予約権の残高がありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。

6. 当社株式は平成27年12月18日に名古屋証券取引所セントレックス市場に上場しております。第25期の潜在株 式調整後1株当たり当期純利益金額の計算においては、新規上場日から第25期末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

7. 株価収益率については、第23期及び第24期は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

8.平成27年8月28日付で株式1株につき400株の株式分割を行っております。
第23期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。

 

 

2 【沿革】

年月

概要

平成3年12月

東京都港区芝浦一丁目14番1号において、現代表取締役社長田中豊が、生花種苗生産卸販売(現フラワービジネス支援事業)を目的に、アートグリーン有限会社を設立。資本金3,500千円。

平成4年3月

沖縄県宜野湾市において生産した胡蝶蘭苗の販売を開始。

平成5年10月

園芸コンサルタント事業(現ナーセリー支援事業)を開始。

平成8年8月

アートグリーン株式会社に組織変更。

平成10年6月

沖縄県での胡蝶蘭苗の生産を休止し、台湾産胡蝶蘭苗の輸入販売(現ナーセリー支援事業)を開始。

平成12年5月

大阪府大阪市福島区に関西支社(現大阪支店)を開設。

平成19年8月

フューネラル事業を開始。

平成19年9月

東京本社を東京都港区海岸一丁目14番24号に移転。

平成21年2月

オリジナルブランド「化粧蘭」を開発、販売を開始。

平成22年6月

愛知県名古屋市中川区に名古屋支社(現名古屋営業所)を開設。

平成26年2月

福岡県福岡市博多区に福岡支社(現福岡営業所)を開設。

平成27年12月

名古屋証券取引所セントレックス市場に株式を上場。

平成29年1月

神奈川県横浜市西区に横浜営業所を開設。

平成29年11月

胡蝶蘭の栽培で障がい者雇用を促進する目的として、合弁会社A&A株式会社(当社出資比率49%)を新規設立。

平成30年2月

大阪府大阪市鶴見区に大阪鶴見仲卸事業所を開設。

平成30年7月

本社事務所を東京都江東区に移転。

 

 

 

3 【事業の内容】

当社は胡蝶蘭を中心とした生花の卸売業を主な業務としております。そのため主要な生花市場において直接セリに参加できる買参権を所有するとともに、生花流通の様々な領域に進出し、利便性の高いサービスを提供しております。生花流通に関して一括対応でき、生産者・流通業者・小売業者の各方面にメリットをもたらす仕組みを構築しております。


 

当社は、生花の卸売事業のみの単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しませんが、以下に事業毎の内容を記載しております。

(1) フラワービジネス支援事業

フラワービジネス支援事業では、以下の3つの事業を行っております。

① 上場企業や大手企業の関連会社において企業グループ内の慶弔関連の生花発注を取り扱う事業部門を設け、当社 
  がその受注品の仕入から配送までのすべての業務を代行する事業を行っております。

② 一般生花小売店や百貨店に対して、主に贈答用の胡蝶蘭、観葉鉢物、花束、アレンジメントフラワーなどの生花
  全般の仕入から配送までの業務を代行する事業を行っております。

 ③ 近年はブライダルサービス会社への生花装飾を引き受けております。結婚適齢人口の減少、未婚率の増加
   など、マクロ環境としてはマイナス要因はあるものの、比較的景気に左右されにくい市場です。

 


 

①は上場企業や大手企業において、取引先企業の役員就任祝いや新社屋竣工、新店舗開店祝いの法人向け贈答など、年間を通じての慶弔関連の生花の使用頻度は少なくありません。通常であれば企業の総務部や秘書課等の担当者が、一般生花店へお花を発注して完了となりますが、当事業モデルは、上場企業、大手企業の関連会社内に生花を取り扱う事業部門を立ち上げていただき、グループ内の慶弔関係の生花注文をとりまとめる受注体制を整えていただきます。

企業側としては、花き事業に関する知識・経験がなくても、贈答用胡蝶蘭をはじめとした生花全般をグループ企業へ販売するという事業へ参入することができます。また、企業側は受注のみに特化し、仕入から配送までを当社へ委託することで初期投資がなく、大きなリスクなしにフラワービジネスへ参入できます。従来社外に流出していた慶弔関連需要をグループ内に取り込むことにより、関連会社としての売上も計上できます。また企業グループ全体からみれば発注価格の引き下げ等により経費節減のメリットを享受することができます。


 

 ②は、国内の一般生花小売店のほとんどが小規模事業者であり、店舗での商品販売は行えても配送を伴う生花の受注にはなかなか手が回りません。当社はその生花小売店に代わって、仕入からラッピング、配送までを一貫して受託することで、生花小売店にとっては注文をとるだけで売上があがる仕組みを作り出しております。生花小売店にとって、いつ注文がくるかわからない胡蝶蘭のような高価商品を店頭に在庫することは商品在庫のリスクが高いため、受注確定後に発注することができ、また配送まで行うことができる当社への業務委託のインセンティブは高まっております。

東京23区、大阪市内、名古屋市内、福岡市内、横浜市内は当日配送を行っており、また東京本社には常時、胡蝶蘭を250鉢から300鉢程度保管しております。一般小売店にとっては高価な胡蝶蘭の在庫リスクを負うことなく受注ができ、受注の機会損失もなくなります。

 

③は、ブライダルサービス会社が提供するウェディングはホテルウェディングからカジュアルなレストランウェディングまで幅広くあります。昨今ゲストハウスウェディング(洋館風の邸宅や戸建レストランなど一軒家の会場を借り切って行う結婚式)で挙式を行うスタイルがブームになるなど、ブライダルサービス会社の需要は堅調であります。

当社は法人贈答用生花を多数取り扱っており、品種や物量はスケールメリットを活かし仕入れを行っております。そのため装花の品種や装花デザイン、価格などお客様からの細かな要望に柔軟に対応しております。

 

(2)ナーセリー支援事業

ナーセリー支援事業は、胡蝶蘭生産農家へ胡蝶蘭の種苗を販売する事業であります。台湾農場より輸入した胡蝶蘭の種苗を、国内生産農家へ販売しております。


また、当社は、種苗販売の一環としてアグリカルチャービジネスの支援を行っております。余剰土地の活用や、事業の多様化を目的として、農業関連ビジネスに参入した大手企業には農作物の生産や育成、販売のノウハウがないため、当社として、このような企業に対し、生産品目の選定から生産指導、販売戦略等のアグリカルチャービジネス支援を行っております。特に、胡蝶蘭については、台湾、日本の農家とのリレーションを持っていることで効率的な生産プロセスを提案しております。

さらに、ナーセリー支援事業では、胡蝶蘭生産農家と提携し、胡蝶蘭の自社生産を行い、市場へ出荷する農園事業を行っております。そのため台湾の農場から仕入れた胡蝶蘭種苗を生産農家へ販売する事業だけではなく、自社として胡蝶蘭を育成、生産しております。

生産農家は胡蝶蘭の育成、生産に専念し、当社はナーセリー支援事業で培ったアグリカルチャー支援のノウハウを活用することにより、胡蝶蘭の生産育成指導を行い、資金調達や、出荷支援など営業戦略を担っております。現在の提携農場は、千葉県、神奈川県、山梨県の3ヵ所で展開しており、全国販売網の拡大と、自社製品の安定供給源としての拠点確保を同時展開することが、市場での仕入価格変動等のリスク逓減にも貢献できるものと考えております。


 

 

(3) フューネラル事業

フューネラル事業は、主に会館葬を取り扱う葬祭事業者の下請生花業者、または葬祭業者直営の生花店へ菊などの切花を販売する事業であります。

葬送時には一般的に葬祭業者を利用するため、葬祭業界は安定した収益をあげてきておりますが、近年は異業種からの参入も多く見られ、インターネットによる見積りなど、葬儀費用の透明性が上ったことで、以前よりも高い利益を上げにくい状況になりつつあり、葬祭業者は切花の在庫を持たない傾向にあります。

そうした中、当社は全国の切花生産者や全国複数の市場から得た切花の生産状況や卸売市況の情報を基に、その時々の品質と価格をマッチングさせ、直接市場で仕入れられない葬祭業者に対して、小ロットでの切花を販売しております。また、市場でのセリが終わった後などの突発的な需要に対応するため東京本社に切花を保管し、葬祭業者の時間指定の配達にも対応して、葬祭業者の仕入担当者の利便性を図っております。


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金

 (千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(関連会社)

 

 

 

 

 

A&A株式会社

東京都渋谷区

10,000

障がい者雇用を目的とした生花自社栽培導入企業のサポート

49.0

商品の販売

 

 (注)1.当社グループは単一セグメントであるため、「主要な事業の内容」欄には、具体的な事業内容を記載

      しております。
    2.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 

5 【従業員の状況】

(1) 提出会社の状況

 平成30年10月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

63

〔20〕

32.7

4.5

3,821

 

 

事業部門の名称

従業員数(名)

フラワービジネス支援事業

55 

〔19〕

ナーセリー支援事業

2 

フューネラル事業

2 

全社(共通)

4 

〔1〕

合計

63 

〔20〕

 

(注)1.従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であります。   臨時雇用者数(パートタイマー、派遣社員を含む)は当事業年度の平均雇用人数(1日8時間)を〔〕の外数 で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)は、総務及び経理等の管理部の従業員であります。

 

 

(2) 労働組合の状況

 当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。