第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、
投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等の
リスク」についての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当社グループが事業を展開しているインターネット広告市場は、スマートフォンの普及や通信環境の整備等により、引き続き拡大を続けております。「2019年日本の広告費」(株式会社電通調べ)によると、2019年のインターネット広告費は前年から19.7%増加して2兆1,048億円、運用型広告費においては、前年比15.2%増の1兆3,267億円と高い成長を示しました。

 このような経営環境のもと、当社グループは、「発想力と技術力で社会にダイナミズムをもたらすユニークな事業開発会社になる」という経営理念のもと、2021年3月期の経営方針として「アドテクノロジー新領域への展開」、「アプリDSP(注1)立ち上げ」、「ソリューション型ビジネスの拡大」を掲げております。主力のアドテクノロジーではリターゲティング以外の商材が伸長し、売上は増収となりました。また、営業利益、経常利益は、新規サービスへの先行投資をしたことにより減益となりました。

 以上の結果、当四半期連結累計期間における当社の売上高は5,490,267千円(前年同四半期比4.8%増)、営業利益は18,523千円(前年同四半期比92.9%減)、経常利益は11,717千円(前年同四半期比95.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は21,288千円となりました。

 当社グループはマーケティングテクノロジー事業の単一セグメントでありますが、取扱いサービス別の売上高の概況は次のとおりであります。

 なお、第1四半期連結会計期間より、サービス名称の「その他」を「デジタルソリューション」と「その他」へと変更しております。また、あわせて「アドテクノロジー」に含まれていた一部の商材を「デジタルソリューション」へ変更しております。

 

1.アドテクノロジー

 広告主の広告配信効果を最適化するための広告買付プラットフォームであるDSP「Logicad」の提供を行っております。当第2四半期連結累計期間は、リターゲティング商材の売上が前年以下となるも、リターゲティング以外の商材が伸長し、アドテクノロジーの売上は前年同四半期比6.7%増の3,268,679千円となりました。

 

2.マーケティングソリューション

 広告主と媒体を限定したクローズド型アフィリエイト「SCAN(スキャン)」の提供を行っております。当第2四半期連結累計期間は、広告主及び媒体運営業者の開拓に努めましたが、新型コロナウイルスの影響により店舗誘導型の既存カテゴリにおいて売上が減少し、マーケティングソリューションの売上は前年同四半期比11.7%減の1,816,293千円となりました。

 

3.デジタルソリューション

 「Web行動履歴」と実店舗での「購買/位置/時間/データ」を融合させ、実店舗の収益最大化に向けた販売施策を支援する、マーケティングプラットフォーム「Marketing Touch」の提供や、連結子会社の株式会社ASAではWebサイト、モバイル(Webアプリケーションなど)をはじめとするデジタルコンテンツの制作および開発を行っています。また、連結子会社の株式会社ゼータ・ブリッジでは音声、画像認識技術を持ち、全国各地のテレビCMデータの販売などのプロモーション関連領域でサービスを提供しております。当第2四半期連結累計期間では、前年同四半期連結累計期間には連結子会社の株式会社ASAの売上が連結されていなかった影響により、デジタルソリューションの売上は前年同四半期比335.1%増の383,837千円となりました。

 

4.その他

 親会社であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が保有するポータルサイト「So-net(ソネット)」の広告枠の企画及び仕入販売を中心に媒体の広告収益最大化を支援する事業を行っております。当第2四半期連結累計期間は、ポータルサイト「So-net」の広告枠の企画及び仕入販売が鈍化いたしました。その結果、その他の売上は前年同四半期比30.1%減の21,456千円となりました。

 

(注)1:Demand Side Platformの略で、広告主の広告配信効果を最適化するための広告買付プラットフォーム。媒体側の広告収益の最大化を支援するプラットフォームであるSSP(注2)と対になる仕組みであり、両者はRTB(注3)を通して、広告枠の売買をリアルタイムに行っている。

2:Supply Side Platformの略。

3:Real Time Biddingの略で、媒体を閲覧したユーザーの1インプレッション毎にインターネット広告枠の売買がリアルタイムにオークション形式で行われる仕組み。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における流動資産は、3,367,579千円となり、前連結会計年度末に比べ565,031千円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が223,279千円、売掛金が356,392千円減少したことによるものであります。固定資産は2,799,276千円となり、前連結会計年度末に比べ121,625千円増加いたしました。これは主に、ソフトウェア等の無形固定資産が106,795千円増加したことによるものであります。

 この結果、総資産は6,166,856千円となり、前連結会計年度末に比べ443,406千円減少いたしました。

 

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,401,678千円となり、前連結会計年度末に比べ411,530千円減少いたしました。これは主に、買掛金が209,527千円、未払法人税等が109,893千円減少したことによるものであります。固定負債は207,404千円となり、前連結会計年度末に比べ19,432千円減少いたしました。これは主に長期借入金が11,858千円減少したことによるものであります。

 この結果、負債合計は1,609,082千円となり、前連結会計年度末に比べ430,963千円減少いたしました。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,557,774千円となり、前連結会計年度末に比べ12,442千円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失を21,288千円計上した他、資本金が16,779千円増加、資本剰余金が9,020千円減少したことによるものであります。

 この結果、自己資本比率は73.9%(前連結会計年度末は69.1%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比
べ212,579千円減少し、1,886,279千円となりました。

 各キャッシュ・フローの状況と主な要因は、次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動においては、税金等調整前四半期純利益11,717千円、減価償却費280,405千円を計上し、また、売上債権が356,398千円減少し、仕入債務が209,534千円減少、法人税等の支払額142,221千円がありました。その結果、営業活動により得られた資金は264,047千円となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動においては、ソフトウエア等の無形固定資産の取得による支出が385,775千円、造作・サーバー等の有形固定資産の取得による支出が45,541千円となりました。その結果、投資活動により使用した資金は438,986千円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動においては、株式の発行による収入が13,560千円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出が25,800千円、長期借入金の返済による支出が18,138千円となりました。その結果、財務活動により使用した資金は38,066千円となりました。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。