第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

当事業年度におけるわが国経済は、中国など新興国経済の減速や急激な円高の進行、また国内消費の低迷により、先行き不透明感が高まっております。

 

(和装事業)

呉服業界におきましては、産地工房の職人など作り手の高齢化や消費者のライフサイクルの変化などの影響により市場の縮小傾向が続いておりましたが、昨今、振袖を中心としたレンタル需要や着方教室をきっかけに呉服販売等が盛んになりつつあること、以前は資産として高価な着物を所有し特別な機会にのみ着用することが多い傾向にありましたがファッションとして“着て”楽しむ消費者層が増加(「所有」から「使用」へと変化)するなどの兆しが見られること、経済産業省が国内和装産業の振興を図るため「きものの日」の導入を検討しており、その一環として同省において一般社団法人全国きもの振興会が定める「きものの日」に合わせて平成27年11月15日に和服で執務を行う取り組みが行われるなど、引き続き大きな市場があると考えております。

このような環境下におきまして、当社は積極的な広告宣伝や当社店内外で開催いたしました催事が功を奏し、特に振袖の販売・レンタル、成人式の前撮り写真撮影などの受注が大きく伸長いたしました。

この結果、売上高9,114,077千円(前事業年度比8.2%増)となり、セグメント利益618,948千円(前事業年度比12.3%増)となりました。

 

(ウエディング事業)

ウエディング業界におきましては、少子化により結婚適齢期を迎える人口が減少していることや未婚化などの影響により婚姻組数の減少傾向が続いている(厚生労働省「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」)一方、市場規模は1兆4千億円台をほぼ横ばいで推移(矢野経済研究所「ブライダル市場に関する調査結果2015」)しております。

 このような環境下におきまして、当社は積極的な広告宣伝やプロジェクションマッピングなどの新サービスが功を奏し、挙式・披露宴の成約件数が大きく伸長いたしました。

 この結果、売上高4,893,841千円(前事業年度比5.5%増)となり、セグメント利益1,083,571千円(前事業年度比38.4%増)となりました。

 

(全社)

 上記の結果、当事業年度の当社の業績は、売上高14,007,918千円(前事業年度比7.2%増)、営業利益1,038,239千円(前事業年度比33.4%増)、経常利益1,029,944千円(前事業年度比36.3%増)、当期純利益608,881千円(前事業年度比19.6%増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フロー

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、975,607千円(前事業年度末比46.4%増)となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は1,077,261千円(前事業年度比27.8%減)となりました。これは主に税引前当期純利益1,014,372千円前事業年度732,781千円)、減価償却費405,236千円(前事業年度398,909千円)、レンタル商品の償却478,852千円(前事業年度467,482千円)及びたな卸資産の増加額834,939千円(前事業年度681,110千円)などによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は1,825,038千円(前事業年度比135.0%増)となりました。これは主に有価証券の取得による支出1,200,000千円(前事業年度-)、定期預金の預入による支出200,752千円(前事業年度512,306千円)及び有形固定資産の取得による支出317,737千円(前事業年度480,577千円)などによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は1,056,774千円(前事業年度は527,490千円の使用)となりました。これは主に株式の発行による収入1,928,803千円(前事業年度-)、長期借入金の返済による支出478,285千円(前事業年度517,997千円)及び短期借入金の純減額370,000千円(前事業年度230,000千円)などによるものです。

 

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)生産実績

当社では生産活動を行っていないため、生産実績の記載を省略しております。

 

(2)仕入実績

当事業年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

前年同期比(%)

和装事業       (千円)

2,425,629

116.4

ウエディング事業   (千円)

801,540

99.3

合計     (千円)

3,227,170

111.6

 (注)1.セグメント間の取引については内部振替後の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.和装事業の仕入実績額には、レンタル商品勘定に振替計上した404,063千円が含まれております。

4.ウエディング事業の仕入実績額には、レンタル商品勘定に振替計上した36,652千円が含まれております。

 

(3)受注状況

当事業年度の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

①和装事業

前事業年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

受注高

(千円)

前年同期比(%)

受注残高

(千円)

前年同期比(%)

受注高

(千円)

前年同期比(%)

受注残高

(千円)

前年同期比(%)

8,312,958

102.4

2,382,104

95.5

9,499,622

114.3

2,767,648

116.2

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2.売上高の計上につきましては、受注後、仕立てを行うため、受注から1~3ヶ月前後のタイムラグがあります。

 

②ウエディング事業

前事業年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

受注件数

(件)

前年同期比(%)

受注件数残高

(件)

前年同期比(%)

受注件数

(件)

前年同期比(%)

受注件数残高

(件)

前年同期比(%)

1,511

107.2

1,280

113.1

1,549

102.5

1,295

101.2

(注)ウエディング事業につきましては、挙式施行後に金額が確定するため、ご成約の申込金をお預りしている件数(受注件数)を表示しております。

 

(4)販売実績

 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

前事業年度

(自 平成26年4月1日

至 平成27年3月31日)

当事業年度

(自 平成27年4月1日

至 平成28年3月31日)

前年同期比(%)

和装事業       (千円)

8,426,496

9,114,077

108.2

ウエディング事業   (千円)

4,638,662

4,893,841

105.5

合計   (千円)

13,065,159

14,007,918

107.2

 (注)1.セグメント間の取引については内部振替後の数値によっております。

 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【対処すべき課題】

当社は、「日本文化をもっと身近にする」「私たちのおもてなしを世界に広げる」「世の中を楽しく変えていく」を経営理念に掲げ、和装事業として呉服等の販売、振袖等の販売・レンタル、成人式の前撮り写真撮影サービス、成人式当日の着付け及びメイクサービス、着物の着方教室の運営等、並びにウエディング事業として結婚式場の運営等を行っております。

和装事業については多種多様な約4万点超(平成28年3月期末)の振袖在庫、顧客の利便性を追求したワンストップサービス、着方教室の運営、悉皆サービス等により、また、ウエディング事業については本物志向のファシリティと専門的なサービスの内製化により、他社との差別化を図り、業容を拡大させて参りました。

このような環境下において、今後も持続的に事業規模を拡大していくためには、以下の課題への対応が必要であると考えております。

 

①和装事業

イ.効率的な営業基盤の強化と営業施設の運営

当社は、着物や着物関連商品等の販売、着方教室の運営等を行っております。創業当時、呉服業界では、売れ残った在庫商品は小売店が製造元に返品するという商習慣が一般的でした。この商習慣により、呉服商品は、製造元にとっては返品リスクがあることから自ずと高値となり、消費者にとって敷居の高いものとなっておりました。そこで、当社ではリーズナブルな価格で顧客に商品を提供するため、製造元から呉服商品を現金で買い取る仕入制度を導入し、「小売主体の流通の構築」「適正価格の実現」を図って参りました。また、顧客の多様なニーズに応えるためには、販売チャネルを増やすことが必要であると考え、創業当時から行っている催事販売に加え店舗販売にも力を入れて参りました。具体的には、顧客が来店しやすい全国主要都市のオフィスビルやショッピングセンターへの出店、年間700回を超える(平成28年3月期)着物を着て楽しむイベントの開催、現役生徒数6,000名を超える(平成28年3月期)着方教室の運営等により業容拡大に努めて参りました。

一方で、出店費用、店舗運営費用、広告宣伝費等が増加傾向にあり、当事業の課題となっております。より効率的な出店計画を策定し、イベント開催や着方教室の運営等により収益性の更なる向上に努めて参ります。

 

ロ.少子化に伴う若年層の減少と受注金額の増加

成人式用の振袖及び卒業式用の袴等の販売並びにレンタルを行っている当社の主要顧客は、成人式や卒業式を迎える女性でありますが、少子化に伴う若年層の減少と、多様化する顧客のニーズへの対応が課題であります。

少子化に伴う若年層の減少に対しては、人口が集中する首都圏の中でも特に大学・高校の集中するターミナルへの出店を進めることで受注を拡大させて参りました。

多様化する顧客のニーズに対しては、商品面では多種多様な約4万点超の振袖在庫(平成28年3月期末)に加え時代のニーズに合わせた商品を仕入れ顧客に提供することで受注の増加に努めて参りました。更に、当社では仕入後3年間一度も回転しなかった在庫品については当社「棚卸資産管理規程」に規定する評価基準に従い商品評価損を計上しておりますが、回転が鈍い在庫品の見える化を行い積極的に販売していくことで、商品回転数の増加を図り、商品評価損の計上額の最小化に努めております。

また、サービス面では当社で振袖等をお求めいただいた顧客に対して提供するワンストップサービスにより競合他社との差別化を図り、受注金額を増加させて参ります。

 

②ウエディング事業

イ.平均単価の上昇と高稼働率の維持・向上

当社は、ゲストハウスタイプの結婚式場を3館(総バンケット数8)運営しております。少ない式場数ながら当社の個性を発揮できる設備(ハード)とサービス(ソフト)の提供を心掛けており、ブライダルフェアにおいてその付加価値を実感していただくことで高い成約率、平均単価の上昇を目指しております。結婚式・披露宴が多く行われる傾向にある休日稼働率(注)は90%を超えておりますが(平成28年3月期)、稼働率の維持・向上が課題であります。

当社の設備(ハード)は、主に欧州から本物の調度品や美術品を調達し、また実存した建築や技法をモチーフとし、歴史的な下支えを大切にしております。一方で、単なる懐古主義ではなく、現代の婚礼に対するニーズをきちんと取り込むことにより、質及び満足度の高い施設を目指しております。

また、サービス(ソフト)に関しては、おもてなしの心で運営することはもちろん、専門的なサービスを内製化(料理、装花、美容、写真撮影、アルバム等フォト製品の企画・開発)することで、より高品質なサービスをより短いリードタイムで実現することを心掛けております。

(注)稼働率の定義:対象期間取扱組数÷対象期間最大組数

   対象期間最大組数:2バンケット式場 380組、3バンケット式場 570 組

 

ロ.厳選された立地での結婚式場新設

3館ともに高稼働率を維持しておりますが、持続的な成長、企業価値を向上させるためには、新たな結婚式場をオープンさせることが課題であります。

当社は、結婚式場の新設にあたって、商圏規模、立地条件といった要素から継続的、安定的に集客ができる場所への出店を行って参ります。

 

③全社

 各事業本部間の連携

当社は事業本部制を採用しておりますが、各事業本部間でのシナジーを更に拡大することが課題であります。現状は以下の施策により各事業本部間での連携を図っております。

(和装事業)

・ 新規出店について、JTS事業本部、オンディーヌ事業本部の両事業本部共同で検討を行っております。

・ 商品・サービス開発について、両事業本部でノベルティの共同開発、流行商品情報の共有等を行っております。

・ 仕入について、両事業本部共同で小物等の仕入を行うことにより、仕入コストの低減を図っております。

・ 写真撮影について、フォトスタジオを両事業本部で共同使用することで、顧客の利便性の向上を図っております。

(和装事業・ウエディング事業)

・ JTS事業本部では、着物でお出かけするイベントを実施しております。ウエディング事業本部の結婚式場を利用するイベントも企画しており、顧客の当社結婚式場への関心を高めることはもちろん、本物志向の設備(ハード)とおもてなしのサービス(ソフト)を実感いただけるよう取り組んでおります。

 

4【事業等のリスク】

以下において、当社の事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。

当社はこれらのリスク発生の可能性を十分認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

また、本項の記載内容は当社株式の投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。

以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載が無い限り、本書提出日現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。

 

①事業環境に関するリスクについて

イ.自治体における成人式の開催について

当社は、成人式用振袖等の販売及びレンタル事業等を行っております。

総務省統計局の発表によりますと、少子化は進みつつあるものの当社の主要顧客である新成人女性の人口は60万人前後をほぼ横ばいで推移しており下げ止まり感が見られることから、引き続き大きな市場があると考えております。

しかしながら、成人式を主催する自治体が何らかの理由により成人式の開催を中止した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ロ.名簿情報取得について

当社は、名簿業者より取得した名簿情報を参考に、ダイレクトメール送付や電話販促を行っております。

ダイレクトメール送付や電話販促による受注件数は全受注件数の約4割を占めており、当社が営業活動を行う上で有効な販促手段の一つとなっておりますが、個人情報保護法施行後、名簿情報の入手可能件数は減少傾向にあります。

当社は、若年層からの認知度を高めるため、現在、若年層向けのコミュニティサイトである「SAKURA学園」「学祭・サークル応援NAVI」の運営を行っております。また今後はファッションアイテムの販売・レンタル事業の展開によっても若年層からの認知度向上を図り、名簿業者から入手する名簿情報の依存度を下げていく予定であります。

しかし、名簿業者から入手する名簿情報の件数が極端に減少した場合や名簿情報の入手コストが大きく増加した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ハ.季節的変動について

(和装事業)

当社の主力商品の一つであります成人式用振袖の販売及びレンタルは、例年その受注活動を、成人式までに納品が可能な7月~9月と、成人式終了後に翌年の新成人を対象とする1月~3月に重点的に行っております。また、売上高の計上(顧客へのお引渡し)につきましては、受注後、仕立てを行うため、受注から1~3ヶ月前後のタイムラグがある事から10月~1月、3月に集中する傾向にあります。このため、売上高及び利益は下半期(10月~3月)に偏重する傾向にあります。

当社はこの季節的変動を考慮した計画策定を行っておりますが、何らかの理由により計画どおりに受注を獲得できなかった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 なお、平成28年3月期の各四半期の売上高と売上総利益は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

第1四半期会計期間

平成27年4月1日~

平成27年6月30日

第2四半期会計期間

平成27年7月1日~

平成27年9月30日

第3四半期会計期間

平成27年10月1日~

平成27年12月31日

第4四半期会計期間

平成28年1月1日~

平成28年3月31日

第26期事業年度

平成27年4月1日~

平成28年3月31日

売上高

1,825,252

2,203,612

2,623,402

2,461,810

9,114,077

売上総利益

1,137,480

1,433,271

1,722,228

1,420,872

5,713,852

注)第4四半期会計期間は、当社で成人式用の振袖をお求め頂いた顧客に対し提供している成人式当日の振袖のの着付けサービスやメイクサービスに係る費用や成人式後のレンタル振袖の返却に伴うクリーニング等の費用を売上原価として計上することから、他の四半期会計期間に比べ売上原価率が大きくなる傾向にあります。

 

(ウエディング事業)

一般的に挙式・披露宴は春(3月~5月)、秋(9月~11月)に多く行われる傾向があり、当社の各式場においても同様の季節的変動を受けております。

当社はこの季節的変動を考慮した計画策定を行っておりますが、何らかの理由により計画どおりに受注を獲得できなかった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 なお、平成28年3月期の各四半期の売上高と売上総利益は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

第1四半期会計期間

平成27年4月1日~

平成27年6月30日

第2四半期会計期間

平成27年7月1日~

平成27年9月30日

第3四半期会計期間

平成27年10月1日~

平成27年12月31日

第4四半期会計期間

平成28年1月1日~

平成28年3月31日

第26期事業年度

平成27年4月1日~

平成28年3月31日

売上高

1,339,857

1,066,753

1,527,405

959,824

4,893,841

売上総利益

830,654

624,454

973,493

544,902

2,973,504

 

市場規模の縮小傾向について

 (和装事業)

呉服業界におきましては、産地工房の職人等作り手の高齢化、消費者のライフサイクルの変化等の影響により市場の縮小傾向が続いておりましたが、昨今における市場規模は2,800億円台をほぼ横ばいで推移(矢野経済研究所「きもの産業年鑑2016年版」)しており下げ止まり感が見られます。

当社は、着物の着方教室において、単に着物の着方を教えるだけでなく、着物を着て名所にお出掛けする等のイベントの開催を通じ着物を着る機会を提供し、着物を着ることの楽しさを感じて頂き、着物ファン拡大に努める等、潜在的なニーズの掘り起こしを行うことで、新たな需要の創出及び事業拡大に努めて参りました。今後、SPA(製造小売)の強化・拡大により、消費者の嗜好の移り変わりを迅速に商品に反映させ、かつ、より価格競争力のある商品を提供していくことにより、更なる事業拡大に努めてまいります。

しかしながら、市場規模の縮小傾向が更に続いた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (ウエディング事業)

ウエディング業界におきましては、挙式・披露宴をしない「ナシ婚」や招待客数を絞り込んだ「少人数結婚」が広がっており、市場規模拡大という点においてはマイナスに作用する傾向にあります。

当社では、本物志向にこだわった施設(建築技法や材質、調度品や美術品等)と専門的なサービスの内製化(料理、装花、美容、写真撮影、アルバム等フォト製品の企画・開発)により、高品質かつきめ細かなサービス等の提供をモットーとした結婚式場の運営により需要の喚起及び事業の拡大に努めて参りました。

しかしながら、市場規模の縮小傾向が更に続いた場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ホ.少子化問題について

 (和装事業)

当社は、昭和56年をピークに低迷しているといわれている呉服業界に属しながら、販売チャネルの拡大及び出店戦略により着実に事業を拡大させて参りました。

しかしながら、当社が取り扱う振袖につきましては、主要顧客は成人式前の女性に絞られていることから、今後、少子化の影響に伴って、対象年齢以下の人口が減少した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (ウエディング事業)

総務省「国勢調査」及び「国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口」によりますと、わが国における結婚適齢期といわれる男女の人口は減少傾向にあると予測されております。また厚生労働省「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」によりますと婚姻組数は約64万組と、この10年間で約8万組減少しております。今後も結婚適齢期といわれる人口及び婚姻組数が減少した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ヘ.競合について

 (和装事業)

呉服業界は、縮小している着物市場の環境下において企業淘汰が顕著な業界であります。このような状況の中、当社は、幅広い販売チャネル網、納品から成人式までの着付け、撮影等のサポート体制により、顧客ニーズにマッチした商品やサービスの創出・提供により、競争力を高め、顧客満足度の向上を図り競合他社との差別化を実現することで事業を拡大して参りました。

しかしながら、今後競合他社が当社のサービス等を模倣、追随し、当社の特徴が標準的なものとなり差別化が難しくなる場合、また、競合他社が低価格を前面に打ち出した営業を展開した等の場合、結果として当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 (ウエディング事業)

当社のウエディング事業は、英国風のチャペル挙式及びハウスウエディングをコンセプトにした「キャメロットヒルズ」・「グラストニア」並びに「和魂洋才」をコンセプトにした「百花籠」を運営しております。

本物志向にこだわった施設(建築技法や材質、調度品や美術品等)と専門的なサービスの内製化(料理、装花、美容、写真撮影、アルバム等フォト製品の企画・開発)により、高品質かつきめ細かなサービス等の提供をモットーとした結婚式場の運営により事業を拡大して参りました。

しかしながら、今後当社が運営する式場と同一商圏に競合他社が参入または異業種からウエディング事業に新規参入するなど、他社との競合状況が激化した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ブランドイメージの毀損について

当社の和装事業において、呉服・振袖等着物全般を扱う「一蔵」、主に振袖を扱う「オンディーヌ」など購買層、集客チャネル別にブランドを展開しております。またウエディング事業においては、本物志向にこだわった施設と専門的なサービスの内製化により、高品質かつきめ細やかな婚礼サービスの提供をしております。

当社では顧客からクレーム等を受けた場合、各事業本部及び人事総務部法務課等関連部門が連携し適切に対応できる体制となっております。

しかしながら、当社の商品・サービスに対し否定的な風評が拡大しブランドイメージの毀損が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

チ.成人の年齢引き下げ案について

平成27年3月5日、民主、自民、維新、公明、次世代、生活の与野党6党は、選挙権年齢を18歳以上に引き下げる「公職選挙法等の一部を改正する法律案」(18歳選挙権法案)を共同で衆議院に提出され、可決されました。それに関連し、成人の年齢を引き下げる案についても議論されております。

成人の年齢を引き下げる案の議論が進展し、民法第4条に規定する成年の定義が変更され成人式のあり方に何らかの大きな変化(受験期を避けるための開催時期の変更、主催者の変更等)が発生した場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

②事業内容に関するリスクについて

イ.出店について

 (和装事業)

当社では、出店を成長戦略の一つと捉えております。交通アクセスが良く、人が集まり、当社他店舗や施設と商圏が重ならないエリアを出店予定地域とし、面積や賃借料等の賃貸条件を勘案し出店場所を選定しております。

しかしながら、当社の出店条件に合致した物件がなく出店が出来ない場合や、出店が遅れた場合、また出店後に立地・経済環境・競合店状況等に変化が生じた場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ロ.取扱代理店との取引について

 (和装事業)

当社は、直営店または取扱代理店を通じて一般顧客に対して呉服等の販売、振袖等の販売・レンタル等を行っております。

取扱代理店は当社の販売チャネルの一つとして非常に重要な役割を担っていると認識しております。

当社と取扱代理店との間において、今後も友好的関係を構築・維持できるものと認識しておりますが、何らかの理由による関係悪化等により取引の継続が困難となった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ハ.個人情報流出のリスクについて

当社は、和装事業として呉服等の販売、振袖等の販売・レンタル、成人式の前撮り写真撮影サービス、成人式当日の着付け及びメイクサービス、着物の着方教室の運営等、並びにウエディング事業として結婚式場の運営等を通じて各種の個人情報を保有しております。

当社では、個人情報の漏洩の防止はもちろん、不適切な利用や改ざん等を防止するため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項の一つと捉えております。個人情報保護規程及び情報システム管理規程を制定し、個人情報を厳格に管理するとともに、全従業員への教育を実施する等、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。

しかしながら、外部からの不正アクセスや社内管理体制の瑕疵等により個人情報が外部に流出した場合、当社への損害賠償請求や社会的信用の失墜により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

二.差入保証金について

当社は、賃借により出店を行うことを基本方針としており、土地・施設の賃借に際して家主に差入保証金を差し入れております。差入保証金は、概ね賃貸借契約終了をもって当社に返還されるものでありますが、家主のその後の財政状態によって回収が困難となった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ホ.有利子負債依存度が高いことについて

当社は、これまで新規出店にかかる設備投資等を、金融機関からの借入等により調達して参りました。有利子負債残高、有利子負債依存度及び支払利息の推移は下表のとおりであります。

今後は、営業活動によるキャッシュ・フローの拡大から生み出される余剰資金等により、有利子負債依存度の改善を進め、財務体質の強化に努める方針ではありますが、新たな設備投資等に伴う金融機関からの借入の増加や、金融情勢の変動により金利が大幅に上昇した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

第24期事業年度末

平成26年3月31日現在

第25期事業年度末

平成27年3月31日現在

第26期事業年度末

平成28年3月31日現在

有利子負債残高(千円)(注1)

4,590,256

4,074,760

3,234,468

有利子負債依存度(%)(注2)

39.8

33.5

23.0

支払利息(千円)

49,279

43,222

33,676

(注1)有利子負債残高は、金融機関からの短期及び長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)、社債、リース債務及び長期リース債務の合計であります。

(注2)有利子負債依存度は、有利子負債残高を総資産で除した数値を記載しております。

 

ヘ.固定資産の減損について

当社は、保有する有形固定資産に対して「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。今後、店舗や式場等の収益性やキャッシュ・フローの状況が悪化したり、保有資産の市場価格が著しく下落したこと等により、減損処理が必要になった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

ト.ウエディング事業における多額の設備投資計画について

当社は、ウエディング事業の更なる事業拡大のため、沖縄県名護市に宿泊施設を併設した結婚式場の建設を計画しております。当該計画は土地、建築費用及び諸費用合わせて3,300,000千円程度を想定し、現在、事業用地の一部について借地権を取得しております。

当該計画については、十分な調査及びマーケティングを実施しておりますが、何らかの事情により当該施設開発の許認可が下りなかった場合、工期が当初の想定より遅延した場合、または多額の設備投資に対し、当該施設が当社の想定通りに収益を計上できなかった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

③会社組織のリスクについて

イ.特定人物への依存について

当社の代表取締役社長である河端義彦は、当社の創業者であり、創業以来当社の代表取締役社長として、経営方針及び事業戦略を決定するとともに、新規ビジネスの開拓及びビジネスモデルの構築から事業化に至るまでの過程において重要な役割を果たしております。

当社は、権限の委譲や人材の育成、取締役会等において役員及び従業員の情報共有を図ることで、同氏に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。

しかしながら、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。

 

ロ.人材の確保、育成について

当社は、事業規模の拡大による業務量の増加に伴い、人材の確保・育成は重要な経営課題であると認識しており、定期採用も中途採用も積極的に行うと同時に、社内研修等により人材育成の充実に努めております。

しかしながら、いずれも継続的な人材の確保を保証するものではなく、適切な人材を十分確保できなかった場合には、当社の事業拡大が制約を受ける可能性があり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。加えて、店舗人員の退職者が一時的に多数発生した場合は、当社の営業力が低下し、当社の事業拡大が制約を受け、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ハ.内部管理体制

当社は、当社の事業展開や成長を支えるため今後も内部管理体制の一層の充実・強化を図っていく方針でありますが、事業の拡大及び人員の増加に対して適時適切な組織的対応ができなかった場合、事業展開に影響が出る等、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④各種法規制について

イ.食品衛生法

ウエディング事業は、「食品衛生法」等の規制を受けており、管轄保健所から営業許可を取得しております。衛生面に関しましては、各セクションに食品衛生管理者を選任し、細心の注意を払い営業しております。しかし、食中毒等が発生した場合は、当社への損害賠償請求や社会的信用の失墜により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ロ.不当景品類及び不当表示防止法

当社は、カタログ等の広告物を制作するに当たり「不当景品類及び不当表示防止法」及びその後改正された法律並びに関係法令等の規制を受けております。当社では社員教育の実施や管理体制の構築等により当該諸法令の遵守を徹底しておりますが、万が一、これらの規制を遵守できなかった場合は、措置命令を受け、社会的信用の失墜により、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、今後新たな法令等の制定、既存法令等の解釈変更等による広告業界の自主ルールの整備や強化等がなされ事業が制約を受けることになった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

ハ.当社事業の販売及びサービスに関する法的規制について

当社は、電話販促や通信販売を行うことによる「特定商取引に関する法律」の規制、店舗販売員による販売勧誘を行うことによる「消費者契約法」の規制及び個人消費者保護の観点から制定された各種法令の規制を受けております。当社では社員教育の実施や管理体制の構築等により当該諸法令の遵守を徹底しておりますが、万が一、これらの規制を遵守できなかった場合は、行政処分の対象となることがあり、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、将来において、これらの法令等の改正または新たな法令等が制定され、当社が適切に対応できない場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤その他

 自然災害について

当社は、一定の集客が見込める全国主要都市のオフィスビルやショッピングセンター等に店舗を構え事業を展開しておりますが、これらの地域において予測不能な地震、風水害等の自然災害が発生し、本社及び各店舗に影響が生じ業務を停止せざるを得ない状況や、建物や設備が損傷しその修復に多大な費用が必要となった場合、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

 1.和装事業

当社は、平成28年3月24日開催の取締役会において、株式会社京都きもの学院の全株式を取得し完全子会社化することを決議し、同日付で株式譲渡等に関する契約書を締結いたしました。

詳細は、「第5 経理の状況 1.財務諸表等 注記事項(重要な後発事象)」に記載しております。

 

 2.ウエディング事業

 

契約締結日

平成12年5月5日

平成19年9月3日

平成24年4月24日

契約の名称

事業用定期借地権設定契約書

事業用借地権設定契約公正証書

事業用定期借地権設定合意書

契約当事者

当社

当社

当社

相手先

一般個人

宗教法人龍興寺

秀松株式会社

契約の概要

内容

結婚式場(キャメロットヒルズ)に供する建物所有の目的に限定した契約相手先所有の土地に対する事業用定期借地権設定契約

期間

平成12年10月1日から

平成32年9月30日まで

対価

契約条件による

内容

結婚式場(グラストニア)に供する建物所有の目的に限定した契約相手先所有の土地に対する事業用定期借地権設定契約

 

期間

平成20年5月14日から

平成40年5月13日まで

対価

契約条件による

内容

結婚式場(百花籠)に供する建物所有の目的に限定した契約相手先所有の土地に対する事業用定期借地権設定契約

 

期間

平成25年3月1日から

平成45年2月28日まで

対価

契約条件による

 

契約締結日

平成24年5月15日

契約の名称

事業用定期借地権設定合意書

契約当事者

当社

相手先

名古屋紙商事株式会社及び

一般個人

契約の概要

内容

結婚式場(百花籠)に供する建物所有の目的に限定した契約相手先所有の土地に対する事業用定期借地権設定契約

期間

平成25年3月1日から

平成45年2月28日まで

対価

契約条件による

 

6【研究開発活動】

  該当事項はありません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを用いております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社の財務諸表で採用する重要な会計方針については、後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載されております。

 

(2)財政状態の分析

(資産の部)

当事業年度末における総資産は、前事業年度末と比較して1,903,988千円増加し、14,062,983千円(前事業年度比15.7%増)となりました。

当事業年度末における流動資産は1,897,710千円増加し、7,419,233千円(前事業年度比34.4%増)となりました。これは主に有価証券の取得により1,200,000千円増加及び売上増により現金及び預金が509,749千円増加(前事業年度比22.1%増)したことなどによります。

固定資産は6,277千円増加し、6,643,749千円(前事業年度比0.1%増)となりました。

(負債の部)

負債合計は614,621千円減少し、9,062,111千円(前事業年度比6.4%減)となりました。

流動負債は251,224千円減少し、6,786,649千円(前事業年度比3.6%減)となりました。これは主に前受金が409,326千円増加(前事業年度比13.7%増)した反面、短期借入金が370,000千円減少(前事業年度比22.4%減)及び未払金が129,042千円減少(前事業年度比34.3%減)したことなどによります。

固定負債は363,396千円減少し、2,275,462千円(前事業年度比13.8%減)となりました。これは主に長期借入金が447,720千円減少(前事業年度比23.8%減)したことなどによります。

(純資産の部)

純資産は2,518,609千円増加し、5,000,872千円(前事業年度比101.5%増)となりました。これは東京証券取引所市場第二部への上場にあたり、平成27年12月24日を払込期日とする公募増資による新株式1,500,000株を発行したことにより資本金及び資本剰余金がそれぞれ839,437千円増加したこと、また平成28年1月22日を払込期日とするオーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資による新株式223,300株を発行したことにより資本金及び資本剰余金がそれぞれ124,964千円増加したこと、及び当期純利益608,881千円の計上などによるものであります。

 

(3)経営成績の分析

(売上高)

当事業年度における売上高は、前事業年度に比べ7.2%増加し、14,007,918千円となりました。これは和装事業の売上高が687,581千円増加したこと及びウエディング事業の売上高が255,178千円増加したことによります。

(売上総利益)

当事業年度における売上総利益は、前事業年度に比べ9.1%増加し、8,687,356千円となりました。これは主に売上高は前事業年度に比べ7.2%増加したのに対し、売上原価が前事業年度に比べ4.3%増加にとどまったことによります。

(営業利益)

当事業年度における営業利益は、前事業年度に比べ33.4%増加し、1,038,239千円となりました。これは主に売上高は前事業年度に比べ7.2%増加したのに対し、販売費及び一般管理費が前事業年度に比べ6.5%増加にとどまったことによります。

(経常利益)

当事業年度における経常利益は、前事業年度に比べ36.3%増加し、1,029,944千円となりました。

(税引前当期純利益)

当事業年度における税引前当期純利益は、前事業年度に比べ38.4%増加し、1,014,372千円となりました。

(当期純利益)

当事業年度における当期純利益は、前事業年度に比べ19.6%増加608,881千円となりました。これは税引前当期純利益に法人税、住民税及び事業税389,824千円、法人税等調整額15,666千円を計上したことによるものであります。

 

(4)キャッシュ・フロー

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、975,607千円(前事業年度末比46.4%増)となりました。

当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は1,077,261千円(前事業年度比27.8%減)となりました。これは主に税引前当期純利益1,014,372千円前事業年度732,781千円)、減価償却費405,236千円(前事業年度398,909千円)、レンタル商品の償却478,852千円(前事業年度467,482千円)及びたな卸資産の増加額834,939千円(前事業年度681,110千円)などによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は1,825,038千円(前事業年度比135.0%増)となりました。これは主に有価証券の取得による支出1,200,000千円(前事業年度-)、定期預金の預入による支出200,752千円(前事業年度512,306千円)及び有形固定資産の取得による支出317,737千円(前事業年度480,577千円)などによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は1,056,774千円(前事業年度は527,490千円の使用)となりました。これは主に株式の発行による収入1,928,803千円(前事業年度-)、長期借入金の返済による支出478,285千円(前事業年度517,997千円)及び短期借入金の純減額370,000千円(前事業年度230,000千円)などによるものです。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因について

当社は、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境の変化や組織体制の整備等、様々なリスク要因が当社の成長や経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は、常に市場の動向等に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保並びに育成し、顧客ニーズにマッチした商品やサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因の低減を図って参ります。

 

(6)経営戦略の現状と見通しについて

当社は、和装事業については出店、催事、着物を着て楽しむイベントの開催及び着方教室の運営等により、また、ウエディング事業については本物志向のファシリティと専門的なサービスの内製化及び新サービスの提供等により、持続的な成長、企業価値の向上に努めて参ります。詳細につきましては、本書「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおりであります。

 

(7)経営者の問題認識と今後の方針について

当社の経営陣は、現在の事業環境並びに入手可能な情報に基づき、迅速かつ最善な経営戦略の立案、施策の実施に努めております。当社が今後も持続的に成長するためには、事業規模の拡大に合わせて適時に人材拡充を進めると同時に、組織体制の整備を進めていくことが重要であると認識しております。このため、当社の出店計画に必要な人材を適時に採用すると同時に、将来の成長に対応した採用及び教育研修制度の拡充、新規出店による規模拡大や内部管理体制の強化等の組織整備を進めていく方針であります。