第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 

下記の文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社は、以下の3点を企業理念として掲げ、事業活動を展開しております。

① 真に質の高い住宅を供給することを基本に、さまざまな面から都市の発展に貢献します。

② お客様から評価される高い付加価値を創造することによって、社会に貢献します。

③ 高い志を持った、誇り高きプロフェッショナル集団となることを目指します。

これら企業理念を実現するための経営方針として、目まぐるしく変わる事業環境に対して迅速かつ的確に対応できる態勢構築を進めるとともに、常に先を見通した経営戦略の推進や財務基盤の強化を図ることにより、将来の安定的な収益確保を担保しております。

また、主力の戸建販売事業のみならず、個人のお客様からの注文住宅やリノベーション・リフォーム、同業他社からの戸建住宅の建築請負事業にも積極的に取り組むとともに、不動産を取り巻くあらゆるビジネスの可能性を模索し、当社の存在意義と存在感を世の中に示してまいりたいと考えております。

 

(2) 目標とする経営指標

当社は成長性を重視し、売上高の増大及びシェアの拡大を目指しており、売上高経常利益率5%を経営目標としております。これらの目標達成のため、コア事業である戸建販売事業の収益性、生産性の向上に努めるとともに、フルオーダー・デザイン邸宅及びセミオーダー・デザイン邸宅の受注、リフォーム事業にも積極的に取り組んでまいります。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

用地費や資材・住設機器、労務費などコストの上昇、他社との価格競争の激化など、不動産業界を取り巻く環境は依然厳しい状況に置かれており、この状況はしばらく継続するものと思われます。

このような市場環境のもと、以下の経営戦略を遂行し業績の拡大を図ってまいります。

① 市場における顧客のニ-ズを察知し、速やかに商品に反映させることにより、市場のシェア拡大を目指してまいります。

② 品質の向上、生産の効率化、資材購買の改善、生産管理体制の強化などにより、経営資源を有効に活用して最大限の収益向上を考えてまいります。

③ 事業規模、人員の増加に伴い、仕入、設計、建築、販売までの一貫した組織体制を更に強化し、部署間の情報共有、連携のスピ-ドを高めることで業績拡大を目指してまいります。

 

(4) 会社の対処すべき課題

当社は、2009年4月の創業以来、長きにわたるデフレ経済のなかで、自社設計・自社施工管理による商品の差別化によって、戸建住宅の分譲を中心に事業を展開してまいりました。

昨今の日本経済は、概ね回復基調で推移しているものの、激変する国際情勢の影響を受け不安定感が増しております。

このような中にあって当社は、企業理念の実現を通じて企業価値の向上を図るため、以下の課題を自らに課して業務を推進しております。

① お客様への商品訴求力の強化

 当社は、大半の戸建プロジェクトにおきまして、不動産仲介業者を介さず、当社従業員が直接お客様と相対して商品のご説明及び商談を行う自社販売を行っております。
 これは、ご購入頂いたお客様だけでなく、ご成約に至らなかったお客様からも、当社従業員が直にご意見・ご感想を頂戴し、次のプロジェクト・プランに反映・活用させていただくことで、より魅力のある商品を世に送り出したいという考えに基づいたものです。
 当社の業容規模・陣容からして、全てのプロジェクトの販売を自社販売形態で行うことは困難ですが、社内研修・OJT等による自社人材の育成により、お客様への商品訴求力を更にブラッシュアップさせ、自社販売比率(目標8割)を高めていく方針であります。

 

② 販売力の強化・新規営業拠点の拡充

 当社は、2009年4月に東京都武蔵野市にて本社・本店を設立し、2015年9月にたまプラーザ支店(神奈川県横浜市青葉区美しが丘)、2016年9月に東京支店(東京都千代田区神田神保町)、2017年4月にアグレ・デザインオフィス代官山(東京都渋谷区代官山町)を開設し、4営業拠点にて事業を展開しております。
 今後、これら4拠点における人材・陣容の充実を図り、既存エリアの深耕と未開拓エリアでの新規受注による、更なるシェアの拡大に向け取り組んでまいります。

 

③ 人材・陣容の充実

 当社は、これまで多くの専門知識や豊富な経験を持った人材を確保し、事業を推進してまいりましたが、反面、年齢構成は若干高めとなっておりました。
 そこで、2014年4月に初めての新卒採用を行って以降、継続して新卒採用を実施しております。引き続き、中途・新卒を含めた若い人材の確保に努め、年齢構成の平準化を図るとともに、会議等による情報共有、スキルの伝達等により、個人の持つスキル・ノウハウを会社の財産として蓄積し、会社の永続的な発展を目指してまいります。

 

④ コンプライアンス体制及びリスク管理体制の充実

 当社の展開する事業に関連する法規は多岐にわたり、また、関連法規の制定・改廃が相次いでおります。また、業務内容の多様化等に伴う取引の継続性や資産性等に関する潜在的なリスク要因を把握して適切に管理していく必要があります。これらに対応するため、コンプライアンス体制及びリスク管理体制をより一層充実させるとともに、社員への教育を徹底し、経営管理体制の強化に努めてまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

本有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 不動産市況の悪化

当社の主要事業である戸建住宅の分譲は、消費者の需要動向に大きく左右される傾向にあります。そのため、景気動向、金利動向、地価動向及び物価動向の変動、消費税及び住宅減税等の税制変更、公的融資制度の変更・廃止、少子化による人口減少などにより、消費者の需要が低下した場合には、着工数の減少等が生じ、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(2) 事業エリアの集中について

当社の事業展開は、対象エリアを首都圏とし、その中でも特に多摩エリア及びそれに隣接する地域を中心としております。したがって、当社の業績は首都圏内の景気動向、経済環境、住宅需要、地価の動向等により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 競合について

当社の属する戸建販売業界は、技術の独自性等に基づくものではないため、参入障壁は高くありません。

当社は、企画設計から施工管理、販売、建築請負業務など不動産業、建築業の事業領域において様々なノウハウの蓄積に努めておりますが、競合他社の参入に伴い、差別化のための各種方策等が必要になった場合、又は、当社が提供する物件の競争力が低下した場合は、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(4) 販売期間の長期化等について

当社の主要事業である戸建住宅の分譲における用地仕入決済日から全棟引渡までの平均事業期間は約10か月となっております。景気動向・需要動向の悪化、競争激化等により販売が長期化した場合、販売価格の下落や棚卸資産の評価損の計上等により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 季節変動について

当社の主要事業である戸建住宅の分譲においては、物件の完成・引渡しが9月、12月、3月に集中する傾向があり、そのため、当社の第1四半期の売上高は、他の四半期に比して少なくなり、また、第2四半期及び第4四半期の売上高が相対的に多くなる傾向があります。なお、2018年3月期から2019年3月期における四半期別の売上高及び営業損益の構成は、次のとおりであります。

 

(2018年3月期)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

金額
(千円)

構成比
(%)

金額
(千円)

構成比
(%)

金額
(千円)

構成比
(%)

金額
(千円)

構成比
(%)

売上高

2,016,989

14.0

3,904,574

27.1

2,454,209

17.0

6,045,973

41.9

営業利益

24,094

2.9

266,344

32.6

57,969

7.1

469,756

57.4

 

 

(2019年3月期)

 

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

金額
(千円)

構成比
(%)

金額
(千円)

構成比
(%)

金額
(千円)

構成比
(%)

金額
(千円)

構成比
(%)

売上高

2,601,685

16.6

4,800,660

 30.5

3,139,205

20.0

5,172,230

 32.9

営業利益

25,818

 4.6

247,118

44.2

62,971

11.3

223,439

39.9

 

 

(6) 自然災害・人災等に係る影響について

地震や台風等の大規模な自然災害が発生した場合、当社において、物件の点検や応急措置等により、多額の費用が発生する可能性があります。また、建築用資材・部材については複数の発注先を確保するよう努めておりますが、社会インフラの大規模な毀損で建築現場の資材・部材の供給が一時的に途絶えた場合等には、完成引渡しの遅延等により当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(7) 用地取得について

当社の主要事業である戸建住宅の分譲においては、戸建住宅用の用地を、立地条件や周辺環境等に応じて、適正価格で継続的に取得することが必要です。当社としては、土地売却情報の入手先を複数確保するとともに、土地取得に際しては立地条件・周辺環境・面積等について調査の上、適正価格で取得するよう努めております。

しかしながら、他社との競合、情報収集の遅れ・不足等により相場よりも高価格で土地を購入することとなった場合や土地の仕入れが想定どおりに進捗しない場合には、当社の経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(8) 外注先について

当社は、戸建分譲住宅における施工面の大部分を外注に依存しております。当社としては、外注先の確保に注力しておりますが、万が一、職人不足等に伴って外注先が減少した場合、販売棟数の増加に伴って選定基準に合致する外注先を十分に確保できない場合、または外注先の経営不振・繁忙等により工期が遅延した場合等には、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(9) 資材価格の変動について

国内外の市場の動向等により、木材・建材等の資材価格が上昇した場合、当社又は外注先の原材料調達状況に影響が及ぶ可能性があります。また、当社としては適正な利益を確保するよう努めておりますが、資材価格の上昇分を販売価格へ転嫁することが困難な場合には、当社の利益が減少するなど、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(10) 組織・人材・陣容の充実

当社は今後も戸建住宅の販売を中心に事業を展開してまいりますが、不動産業界の競争激化の中で業績拡大を図るためには、継続して優秀な人材を確保・育成していくことが最重要課題であると認識しております。そのため、中途・新卒採用の強化及び不動産関連の資格取得支援並びに当社の経営理念及び行動規範を理解した責任ある社員の育成を行っていく方針であります。しかしながら、当社の求める人材の確保が困難となった場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(11) 金融機関からの資金調達にかかるリスクについて

当社は戸建住宅の分譲用地の取得資金について、主に金融機関からの借入金により調達しているため、有利子負債への依存度が高い水準にあります。今後、有利子負債の圧縮を図るとともに自己資本の充実に注力する方針ではありますが、金融政策や経済情勢等により金利水準及び金融環境等に変動があった場合、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(12) 個人情報の管理について

当社は、事業の特性上、仕入先、顧客(潜在顧客含む。)等に関して、住所、氏名等の個人情報を多数お預かりしております。個人情報保護につきましては、個人情報の保護に関する法律に従い、全社的な対策を継続的に実施しておりますが、万一個人情報の漏えい等が発生した場合には、信用を大きく毀損することとなり、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(13) 法的規制について

当社の業務は、分譲用地の仕入から企画設計業務、施工管理業務、販売業務、建築請負業務など不動産業、建築業に関連する業務を幅広く行っております。そのため、当社の事業に関連する法規は多岐にわたり、宅地建物取引業法、建設業法、国土利用計画法、都市計画法以外にも土地区画整理法、農地法、住宅の品質確保の促進等に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法等の規制を受けております。今後これらの公的規制を強化する改正や、当社の事業に関連する法規の新設等がなされた場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

また、当社では、当社の主要事業の継続に必要となる、宅地建物取引業法に基づく宅地建物取引業者免許(国土交通大臣免許(1)第8859号)、建設業法に基づく特定建設業許可(国土交通大臣許可(特-28)第26417号)及び建築士法に基づく一級建築士事務所登録(東京都知事登録 第56852号)を行っておりますが、本書提出日までの間において、これらの免許、許可及び登録の取消事由は存在しておりません。しかしながら、将来においてこれら免許、許可及び登録の取消等があった場合には、主要な事業活動に支障をきたすとともに業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。

なお、本書提出日現在における当社の許認可取得状況は以下のとおりです。

 

許認可等の名称

宅地建物取引業者免許

特定建設業許可

一級建築士事務所登録

所管官庁

国土交通大臣

国土交通大臣

東京都

登録番号等

国土交通大臣免許

(1)第8859号

国土交通大臣許可

(特-28)第26417号

東京都知事登録

第56852号

取得日

2015年8月26日

2016年11月7日

2016年2月10日

有効期限

2020年8月25日

2021年11月6日

2021年2月9日

主な許認可

取消事由

・欠格事由等に該当するとき

・不正の手段により免許を受けたとき

・業務に関し取引の関係者に損害を与え又は公正を害する行為をした場合等において情状が特に重いとき

・業務停止処分に違反したとき等

・欠格事由等に該当するとき

・不正の手段により許可を受けたとき

・建設工事を適切に施工しなかったために公衆に危害を及ぼした場合又は法令違反等があった場合等において情状が特に重いとき

・営業停止処分に違反したとき等

・免許取消の申請

・死亡等の届出

・虚偽又は不正の事実に基づいて免許を受けたことが判明したとき

・建築士法若しくは建築物の建築に関する他の法律又はこれらに基づく命令若しくは条例の規定に違反したとき

・業務に関して不誠実な行為をしたとき等

 

 

(14) 住宅品質保証について

住宅供給業者は、「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(以下「住宅瑕疵担保履行法」)により、新築住宅の構造耐力上主要な部分及び雨水の侵入を防止する部分については、住宅の引渡日から10年間、瑕疵担保責任を負い、また、住宅の瑕疵担保責任履行のための資力の確保が義務付けられております。

当社では、当社が供給する住宅の品質確保のため、住宅の設計、施工及び監理に万全を期し、また、住宅瑕疵担保履行法による資力確保の方法として保険に加入しております。

しかしながら、万が一、当社の販売した物件に重大な瑕疵があることが判明した場合、売主としての瑕疵担保責任を負い、その結果として、当社が負担すべき費用の増加や信用の低下等が発生し、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15) コンプライアンス体制について

当社は、コンプライアンス体制の整備及びその運用により訴訟及びクレーム等の発生の回避に努めております。

しかしながら、今後、戸建販売事業において当社が販売した物件における瑕疵の発生、建築に際しての近隣住民からのクレーム等、及びこれらに起因する訴訟やその他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社の事業展開及び経営成績に影響が生じる可能性があります。

 

(16) 特定人物への依存について

当社の代表取締役社長である大林竜一は、最高経営責任者として経営方針や経営戦略の決定等、事業活動上の重要な役割を果たしております。当社においては、同人に過度に依存することがないよう、合議制や権限委譲の推進を図っておりますが、現時点において同人が何らかの理由により経営者として業務を遂行できなくなった場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17)小規模組織であることについて

当社は社歴が浅く、また、組織規模が小さいため、内部管理体制もこのような事業規模に応じたものとなっております。今後、事業規模の拡大にともない人員の増強や内部管理体制の一層の強化・充実を図る方針でありますが、事業の拡大及び人員の増加に適時適切に組織的対応ができなかった場合には、当社グループの事業遂行及び拡大に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、大手企業を中心に企業収益や雇用情勢の改善が進むなど、景気は緩やかな回復基調で推移した一方、国内においては実質賃金の伸び悩みや物価の上昇などから個人消費は力強さを欠き、また、海外においては米中間の通商問題や中国経済の減速など、依然として景気の先行きには不透明感が漂っております。

当社の属する不動産業界におきましては、低金利融資や住宅取得に係る税制優遇策の継続などにより、新築戸建住宅の成約件数が2年ぶりに前年を上回るなど(公益財団法人東日本不動産流通機構の年次資料)住宅需要は底堅く推移している一方、良質な戸建用地を巡る競争の激化や建築コストの上昇、職人の高齢化、2019年10月に控えている消費増税による消費マインドへの影響などの懸念材料が見られ、事業環境の先行きは楽観視できない状況にあります。

このような事業環境のもと、当社は引き続き良質な戸建用地の取得に注力するとともに、自社設計・自社施工管理によるデザイン性・機能性に優れた戸建住宅の供給に努め、お客様に対する商品訴求力の更なる強化を目的に、自社販売手法のブラッシュアップに努めてまいりました。
 また、2017年4月に開設したアグレ・デザインオフィス代官山を中心に、個人のお客様からの注文住宅やリノベーション、リフォームの請負に積極的に取り組むとともに、前事業年度に引き続き、同業他社からの戸建住宅の請負にも取り組んでまいりました。

しかしながら、2019年3月15日に公表いたしました「業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」に記載のとおり、当社の主力事業である戸建販売事業において、景気の先行き不透明感に起因する消費マインドの低下により、特に第4四半期の販売棟数が計画に比して大きく減少したことにより、売上高は当初予想を下回る結果となり、また、戸建用地の価格高騰に起因した原価率の上昇及び完成在庫の早期販売のため価格改定や値引販売を実施したことにより、売上総利益率は前年同期の14.5%から12.9%へと低下いたしました。

この結果、当事業年度の経営成績は、売上高15,713,782千円(前年同期比9.0%増)、売上総利益2,031,748千円(同3.1%減)、営業利益559,348千円(同31.6%減)、経常利益363,512千円(同47.0%減)、当期純利益245,867千円(同47.9%減)となりました。
 
事業別の業績を示しますと、次のとおりであります。
(戸建販売事業)
 戸建販売事業においては、自社ブランドである「アグレシオ・シリーズ」をはじめとする271棟(土地分譲37区画を含む)の引渡しにより、売上高14,705,601千円(前年同期比7.1%増)、売上総利益1,880,005千円(同5.5%減)を計上いたしました。
 なお、商品ラインナップ別の引渡棟数・売上高は以下のとおりであります。

 

<商品ラインナップ別 引渡棟数・売上高>

ブランド名

グレード

棟数

売上高(千円)

前年同期比

アグレシオ・シリーズ

標準グレード

173棟

8,562,012

+22.6%

エグゼ・シリーズ

中~高級グレード

52棟

3,473,854

+1.5%

イルピュアルト・シリーズ

最高級グレード

9棟

702,126

+24.0%

小 計

234棟

12,737,993

+16.1%

土地分譲

37区画

1,967,607

△28.6%

合 計

271棟

14,705,601

+7.1%

 

 

 

(その他の事業)

その他の事業においては、売上高1,008,181千円(前年同期比45.8%増)、売上総利益151,743千円(同41.0%増)を計上いたしました。

a 注文住宅・戸建建築請負事業、リノベーション・リフォーム事業

注文住宅等の建築請負事業においては54棟(注文住宅・13棟、法人建築請負・41棟)、リノベーション・リフォーム事業においては132件(リノベーション・4件、リフォーム・128件)の引渡しにより、売上高1,003,351千円(前年同期比46.8%増)を計上いたしました。

 

b 不動産仲介・コンサルティング事業

不動産仲介・コンサルティング事業においては、売上高4,829千円(前年同期比39.2%減)を計上いたしました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ251,739千円増加し、2,450,981千円となりました。
 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 当事業年度末における営業活動によるキャッシュ・フローは1,533,236千円の資金の減少(前年同期は1,183,679千円の資金の減少)となりました。これは主に、仕入債務が705,739千円増加した一方、戸建用地の仕入れが順調に推移したことにより、たな卸資産が2,316,921千円増加したことによるものであります。
  
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 当事業年度末における投資活動によるキャッシュ・フローは6,622千円の資金の減少(前年同期は30,180千円の資金の減少)となりました。これは主に、投資その他の資産の取得による支出7,200千円によるものであります。
 
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 当事業年度末における財務活動によるキャッシュ・フローは1,791,598千円の資金の増加(前年同期は1,143,807千円の資金の増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が4,662,864千円あった一方、長期借入れによる収入5,416,000千円、短期借入金の純増976,200千円によるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

    a 生産実績

  当事業年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)の生産実績は次のとおりであります。なお、当社の事業セグメントは単一であるため、業務区分別に記載しております。

業務区分

件数(棟)

生産高(千円)

前年同期比(%)

戸建住宅

243

12,931,446

+13.3

土地分譲

37

1,964,269

△28.6

戸建販売事業計

280

14,895,715

+5.2

注文住宅

13

326,455

+21.4

法人建築請負

41

575,661

+59.2

リノベーション

4

51,604

+179.0

リフォーム

128

29,156

+97.5

不動産仲介・コンサルティング事業

4,829

△36.0

その他の事業計

186

987,706

+47.1

合計

466

15,883,422

+7.1

 

(注)1.当事業年度中に完成した物件の販売価格を以て生産高としております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

    b 受注実績

当事業年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)の受注実績は次のとおりであります。なお、当社の事業セグメントは単一であるため、業務区分別に記載しております。

業務区分

期首受注高

期中受注高

期末受注高

件数(棟)

受注高(千円)

件数(棟)

受注高(千円)

件数(棟)

受注高(千円)

戸建住宅

4

235,694

238

12,944,475

8

442,175

土地分譲

37

1,967,607

戸建販売事業計

4

235,694

275

14,912,083

8

442,175

注文住宅

7

239,108

12

232,953

6

133,506

法人建築請負

18

248,788

25

360,281

2

31,400

リノベーション

2

32,711

6

61,010

4

35,752

リフォーム

132

39,836

4

10,679

不動産仲介・

コンサルティング事業

1,527

3,301

その他の事業計

27

522,136

175

697,383

16

211,339

合計

31

757,830

450

15,609,467

24

653,515

 

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

    c 販売実績

  当事業年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)の販売実績は次のとおりであります。なお、当社の事業セグメントは単一であるため、業務区分別に記載しております。

業務区分

件数(棟)

販売高(千円)

前年同期比(%)

戸建住宅

234

12,737,993

+16.1

土地分譲

37

1,967,607

△28.6

戸建販売事業計

271

14,705,601

+7.1

注文住宅

13

338,555

+19.7

法人建築請負

41

577,670

+57.2

リノベーション

4

57,969

+209.5

リフォーム

128

29,156

+97.5

不動産仲介・コンサルティング事業

4,829

△36.0

その他の事業計

186

1,008,181

+45.8

合計

457

15,713,782

+9.0

 

(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2.主たる販売先は不特定多数の一般消費者であり、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の販売先はありません。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

  

① 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たり経営者の判断に基づく会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りが必要となります。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。

 

② 当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高)

当社の当事業年度における売上高は、前年同期比1,292,035千円・9.0%増の15,713,782千円となりました。これは主に、引渡し件数が前期の戸建分譲199棟・土地分譲72区画・注文住宅13棟、法人建築請負25棟、リノベーション3件、リフォーム86件の合計398件から、戸建分譲234棟・土地分譲37区画・注文住宅13件、法人建築請負41棟、リノベーション4件、リフォーム128件の合計457件へと増加したことによるものであります。
 なお、戸建販売事業における平均単価は、前期の55,500千円から54,400千円へ微減いたしました。

 

(売上原価、売上総利益)

売上原価は、前年同期比1,357,490千円・11.0%増の13,682,033千円となり、売上総利益は前年同期比65,454千円・3.1%減の2,031,748千円、売上総利益率は前期から1.6ポイント低下し12.9%となりました。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

販売費及び一般管理費は、前年同期比193,363千円・15.1%増の1,472,400千円となりました。これは主に、販売物件数の増加により広告宣伝費が前年同期比58,492千円・26.8%増の276,765千円、業容拡大に伴う人員数(役員12名含む)の増加により、人件費が前年同期比53,398千円・9.6%増の609,817千円となったことなどによるものであります。

以上の結果、営業利益は前年同期比258,817千円・31.6%減の559,348千円となり、営業利益率は前年同期比で2.1ポイント低下し3.6%となりました。

 

(営業外損益、経常利益)

営業外収益は、前年同期比2,635千円・31.7%増の10,940千円となりました。営業外費用は、前年同期比66,502千円・47.4%増の206,775千円となりました。これは主に、戸建用地の仕入れが順調に推移したことにより支払利息が前年同期比48,244千円・38.1%増の174,972千円となったことによるものであります。

以上の結果、経常利益は前年同期比322,684千円・47.0%減の363,512千円となり、経常利益率は前年同期比で2.5ポイント低下し2.3%となりました。

なお、特別損益の計上はありませんでした。

 

(法人税等、当期純利益)

法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合せた税金費用は、前年同期比96,684千円・45.1%減少し、117,645千円となりました。この結果、当期純利益は前年同期比225,999千円・47.9%減の245,867千円となりました。

 

(財政状態)

当事業年度における総資産は14,378,625千円となり、前事業年度末と比較して2,553,513千円・21.6%増加いたしました。

流動資産は14,225,440千円となり、前事業年度末と比較して2,557,850千円・21.9%増加いたしました。主な増加要因は、戸建用地の仕入れが順調に推移したことにより、たな卸資産が2,316,921千円増加したことによるものであります。

固定資産は153,184千円となり、前事業年度末と比較して4,336千円・2.8%の減少と、ほぼ前年並みとなりました。

流動負債は9,126,811千円となり、前事業年度末に比べ2,878,833千円・46.1%増加いたしました。主な増加要因は、戸建用地の仕入れの進捗により1年内返済予定の長期借入金が1,342,794千円、短期借入金が976,200千円、供給棟数の増加に伴い工事未払金が705,739千円それぞれ増加したことによるものであります。

固定負債は2,652,649千円となり、前事業年度末に比べ417,478千円・13.6%減少いたしました。これは主に、長期借入金が589,658千円減少したことによるものであります。

純資産は2,599,164千円となり、前事業年度末に比べ92,158千円・3.7%増加いたしました。これは主に、前事業年度末日を基準日とする剰余金の配当156,511千円を実施した一方、当期純利益245,867千円を計上したことによるものであります。

以上の結果、自己資本比率は、前事業年度末の21.2%から18.1%となりました。

 

なお、今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

 

また、当社の経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

 

(キャッシュ・フローの分析)

当事業年度末のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。

 

(資本の財源及び資金の流動性)

当社の運転資金需要のうち、主なものは戸建住宅の分譲用地の取得資金のほか、土地の造成や建築等の製造原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 

当社は、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本としております。 

短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
  

なお、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は9,647,610千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は2,450,981千円となっております。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。