第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において入手可能な情報に基づき、当社が判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

 当社グループは、「心ある物づくり」を企業理念に掲げ、「感謝の心」の精神のもとに、日系最大級のEMS(電子機器受託製造サービス)企業として、徹底した三現主義(現場、現物、現実)を実践するとともに、業界No.1のQCDS(品質、価格、納期、サービス)を目指します。また、開発・部材調達から基板実装・完成品に至るまで、どの拠点も共通の価値観の下、同レベルのきめ細かなサービスを提供することを基本方針としております。

 

(2) 目標とする経営指標

 当社グループが属しているEMS業界は、製造業のアウトソーシング需要の拡大とともに更なる成長が見込まれますので、目標とする経営指標としましては、売上高成長率および営業利益率の向上と考えております。

 

(3) 会社の対処すべき課題

 当社グループのコア事業領域であるエレクトロニクス業界におきましては、企業の海外生産の進展に伴って、製造から販売・物流に至るまで、国境を越えた水平分業化、アウトソーシング化の動きが進展しております。加えて車載分野においては、CASEへの対応に伴う自動車の電装化ニーズが一層高まっております。一方で、特定の一地域で生産し、世界各地の顧客へ届けるというビジネスモデルが、昨今の米中貿易摩擦問題の影響を受けております。

 こうした中、当社グループは、①日立製作所様との協業実施、②お客様のニーズに即応し、新規プロジェクト・ビッグアカウントを拡大、③2大消費地(アジア・アメリカ市場)への対応:地産地消、④「モノづくり力の強化」(LCAの全拠点展開、LCA開発・生産規模の拡大)の重要施策に取り組んでおります。

 

2【事業等のリスク】

 当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性のあるリスクには主として以下のようなものがあります。

 

(1)経済状況の動向等

 当社グループは、日本国内のほか、中国、香港、ベトナム、タイ、メキシコ、ドイツ及びアメリカに事業拠点を有して事業活動を行っており、また、当社グループの取引先についても、その多くの企業が日本国内に留まらず全世界で事業を展開しております。このため、当社グループの事業活動は、日本や事業拠点の有る現地の国々や地域に限らず、世界的な経済環境や社会環境の変化及び景気動向の影響を受ける可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)取引先企業の業界動向等

 当社グループは、デジタル家電、パソコン、通信機器、産業用制御装置、自動車用電子制御装置のセットメーカー(自らのブランド力によって、最終消費者へ最終製品を販売する企業)や部品メーカー等を主要な取引先企業としており、最終製品の中核機能を構成する部品として位置付けられる電子機器の受託開発・製造・販売を行うEMS事業を主たる業務としております。

 このため、一般景気動向及び個人消費動向等により当社グループの取引先企業の属する業界の状況が悪化した場合や最終製品の販売状況が芳しくない場合等には、当社グループの受注状況に影響を及ぼす可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(3)取引先企業の生産変動

 当社グループの主たる事業であるEMS事業は、当社取引先企業の生産状況に合わせて受託製造等を行っております。当社グループの取引先企業の多くは、国内に留まらず全世界に製品を出荷しており、出荷先の景気動向が生産数量に大きな影響を及ぼす状況となっており、生産変動は頻繁に生じております。さらに、これらの取引先企業は、為替変動、コストダウン要請等の課題も抱え、グローバルな視点での生産拠点最適化を模索しており、生産拠点自体の統廃合も戦略的、機動的に行われております。

 こうした取引先企業の生産動向の変化や生産拠点戦略の変更等は、今後も規模の大小を問わず常に生じるものと考えられます。取引先企業の大規模且つ急激な生産変動が生じた場合には、当社グループの業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)生産技術に関するリスク

 当社グループの取引先企業である国内外のセットメーカーや部品メーカー等においては技術革新が早く、受託製造を行う当社グループにおいても要求される生産技術水準は年々高まっております。

 取引先企業の要求する生産技術水準の高度化に対し、当社グループでは現場社員の徹底した教育を通じた技能向上や生産設備の維持・更新、生産ラインの合理化等による生産技術の向上及び競争力の維持に努めております。

 しかしながら、今後、取引先企業における急速な技術革新等により、当社グループが取引先企業の要求する水準を満たせなかった場合や競争力を維持できなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)設備投資や固定資産の減損に関するリスク

 当社グループは、生産能力拡大や製品の競争力維持のため、設備投資を行っております。設備投資にあたっては、極力汎用性の高い生産設備の投資を優先し、専用的な生産設備の投資については、取引先企業に一部又は全部の負担を求めること等によって、設備の余剰リスクや投資負担等の軽減を図るように努めております。しかしながら、取引先企業が生産や販売等の方針を変更した場合や、景気後退等により当社グループの設備投資が過大となった場合には、減価償却費の負担等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 また、当社グループは、工場、生産設備等の有形固定資産を保有しており、当社グループの固定資産の連結貸借対照表計上額については、当該資産から得られる将来のキャッシュ・フローの見積りに基づく残存価額の回収可能性を定期的に評価しております。当社グループでは、各工場別の損益が当社グループの業績に直結するため、各工場別の損益管理を厳格に行い、事業収益の低下等が見られる場合には、当社グループ全体で速やかに対応策を講じるよう努めております。しかしながら、競合やその他の理由によって事業収益性が低下し当該資産が十分なキャッシュ・フローを創出できないと判断される場合は、減損の認識が必要となり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)製品の欠陥の可能性

 当社グループにおいて製造している電子機器は、セットメーカーにおいて最終製品に組み込まれております。当社グループでは、品質マネジメントシステムに従って製品を製造し品質管理を行っております。また、セットメーカーにおいても受入検査及び最終製品検査などを実施しており、製品の欠陥の発生を未然に防止する仕組みが確保されております。しかしながら、万一、製造物責任賠償を追及される事態となった場合には、当社グループに何らかのコスト負担が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)自然災害・事故・その他の要因による影響

 当社グループは、日本国内のほか、中国、香港、ベトナム、タイ、メキシコ及びドイツに事業拠点を有しております。このため、各事業拠点のある国々や地域において、地震、津波、豪雨、洪水、落雷等の自然災害、コンピュータウィルスの感染、部品調達先等の罹災によるサプライチェーン上の混乱、疫病の発生や蔓延、戦争、テロ行為、暴動あるいは労働争議等が発生し、当社グループの事業拠点が打撃を被った場合、操業の停止、生産・出荷が停止する恐れがあります。また、災害により電力・インフラが不安定になった場合、電力供給量の低下や物流ルートの遮断等社会インフラの不安定化による生産能力の低下、原材料の調達難、製品供給の遅延等、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)海外での事業展開

 当社グループは、日本国内のほか、中国、香港、ベトナム、タイ、メキシコ及びドイツに事業拠点を有しており、2019年3月期の連結売上高に占める海外連結子会社の売上高は、中国及び香港の連結子会社の売上高が4割を占める等、約8割を占める状況であります。海外事業の展開にあたっては、不安定な政治情勢、不確実な事業環境若しくは経済環境、当社グループの製品の製造、輸出入や使用等に関する環境や安全等に係る規制を含む法令、労務管理に伴う困難及び人件費の上昇、高額な関税及び厳格な貿易規制、予期しない法令・税制・政策の新設又は変更や解釈の相違、電力、輸送、通信等の基幹となるサービスの停止・遅延等を起こしうる不安定なインフラ、為替レートの変動、法令、規制、商慣習におけるスタンダード及び実務上の取扱いの変更、テロ、戦争、伝染病、デモ、ボイコットの発生等のリスクが内在しております。これらのリスクが顕在化した場合、費用の増加、利益の減少、業務の混乱等を生じさせ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)為替変動リスク

 中国、ベトナム、タイ及びメキシコにおける工場の操業に際して、米ドル等の外貨建資産を保有する必要が生じるため、当社グループは米ドル、香港ドル、人民元、ベトナム・ドン、タイ・バーツ、メキシコ・ペソ及び円の為替変動の影響を受ける可能性があります。基本的には為替リスクを回避するため、同一通貨による仕入と販売、顧客との為替リスク負担に関する取り決め等により為替リスクのヘッジに努めておりますが、急激な為替変動の影響により損失が生じることがあります。

 また、当社グループは、中国、香港、ベトナム、タイ、メキシコ及びドイツに海外連結子会社を有しており、これら海外連結子会社の現地通貨建の資産、負債、収益、費用等の項目は、連結財務諸表作成の際には円換算されるため、当社グループの業績及び財政状態は為替相場の変動による影響を受けます。

 

(10)環境規制その他の法的規制

 当社グループは、事業拠点がある各国各地域において、大気汚染、土壌汚染、水質汚濁、有害物質、廃棄物処理、製品リサイクル、地球温暖化防止、エネルギー等に関する様々な環境関連法令の適用を受けています。また、この他に当社グループが事業活動を行うにあたっては、国内外の様々な法令、規則による規制等の制約を受ける場合があります。当社グループは、これらの規制等に細心の注意を払いつつ事業を行っていますが、製品の製造販売活動や設備投資が制約を受ける等、事業展開に支障が生じる可能性がある他、各種の法規制が制定又は変更された場合はその遵守対応のための費用が増加し、あるいは当社グループにおいてこうした法規制の違反が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性や社会的評価に影響を与える可能性があります。

 

(11)部材供給停止のリスク

 当社グループは、生産に必要な原材料を外部の材料メーカー及び商社から購入しております。購買戦略としてサプライヤー拠点の分散とセカンドソースの確保による部材の安定的な仕入に努めておりますが、原材料市況のひっ迫等により予定した部材の確保ができなくなった場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)機密情報の管理

 当社グループは、業務を通じて、取引先企業の生産計画や新製品の開発及び製造に関わる機密性の高い情報に接することがあります。当社グループにおいてはこれらの機密情報を保護するための管理を行っておりますが、かかる管理が将来に亘って常に有効である保証はありません。予期せぬ事態により当社グループが保持又は管理する情報が流出し、第三者がこれを不正に取得又は使用するような事態が生じた場合、当社グループに対して損害賠償を求める訴訟が提起されるなど、当社グループの事業、業績、評判及び信用に悪影響を与える可能性があります。

 

(13)資金調達・金利変動

 当社グループは、金融機関からの借入れ等により必要な事業資金を調達しております。借入実行に際しては金利動向に応じ、適宜、変動ないし固定金利調達としている他、デリバティブ取引(金利スワップ等)を活用することで金利変動リスクを軽減しておりますが、予期せぬ市場金利の変動が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)M&A等を含めた事業投資

 当社グループは、主たる事業であるEMS事業の拡大と成長発展を促進するための手段として、国内及び海外の企業又は事業の買収等を積極的に検討していく方針であります。これらのアクションに応じて多額の資金需要が発生する可能性があるほか、のれんの償却やその事業の発展の鈍化、またその投資が必ずしも見込みどおりに当社グループの業績に寄与せず、業績貢献までに時間を要する可能性があります。また投資に対する回収、さらには利益の実現までにある一定の期間が必要であるとともに、投資の増加が収益を上回る可能性があります。特に、海外においては、為替リスク、取引先との関係構築、商習慣の違いや投資規制、宗教観の違いや政治的、法的障害に遭う可能性があります。これらの場合においては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

経営成績等の状況の概要

(1)財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における世界経済は、上期までは総じて堅調に推移したものの、下期に入り、米中貿易摩擦問題を発端として景況感が悪化し、先行きの不透明感が高まりました。米国経済が雇用情勢の改善等を背景に堅調に推移する一方、中国経済は減速傾向が強まりました。また、欧州ではブレグジットに伴う混乱への懸念が拡がり、日本においては相次ぐ自然災害や海外経済減速等の影響により、成長ペースは緩やかなものに留まっています。

当社グループが属するエレクトロニクス業界においては、CASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、

Electric)への対応に伴い車載機器の電子化が進展しました。産業機器関連市場につきましては、中国を中心とし

たFA機器関連の需要が減速しました。

こうした環境下において、当社グループは、基幹工場である中国で培った独自の生産システムをグループ全拠点に展開しグローバルで同一水準の製造サービスを提供することで、米中貿易摩擦問題等を背景に高まっているお客様の最適地生産へのニーズに柔軟に対応しております。また、昨年7月から新たに当社グループに加わった「UMC・Hエレクトロニクス株式会社(旧 株式会社日立情報通信マニュファクチャリング)」では、様々な生産改善プロジェクトに取り組んでおり、車載分野をはじめとする新規ビジネスの獲得につなげるべく活動しております。

当連結会計年度においては、車載分野における世界的な電動化(PHV、EV)へのシフトに対応した重要保安部品の量産を順次開始いたしました。また、かねてよりメキシコ工場の立ち上げに重点的に取り組んでおりますが、車載分野を中心に多くの案件も新規に立ち上がっており、引き続きグループ全体の生産能力や体制の強化につとめてまいります。さらに、製造全拠点において導入を進めてきましたLCA(Low Cost Automation、自社開発の自動・省力化設備)と基幹システムの融合による高度なスマートファクトリーを実現するとともに、AIやBigデータを活用したデータ解析の強化や、DFM(Design for Manufacturability)等の設計・製造品質向上に取り組んでまいります。

当連結会計年度の平均為替レートについては1US$=110.91円(前期110.86円)と、前期とほぼ同水準となりまし

 

これらの結果、当連結会計年度の売上高は1,386億65百万円(前期比10.2%増)となりました。利益面においては、今後、順次立ち上げを予定している複数の車載プロジェクトの先行準備及びメキシコ工場立ち上げ等の費用を投下したこともあり営業損益は前期の19億42百万円の利益から7億円の損失となりました。経常損益は、主に上半期の新興国通貨安に伴う在外子会社における為替差損の計上により前期の25億29百万円の利益から20億13百万円の損失となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、前期の5億53百万円の利益から24億28百万円の損失となりました。

 

当社グループは、EMS事業とその他の事業を営んでおりますが、ほとんどがEMS事業のため、セグメント情

報の記載を省略しております。

なお、EMS事業の製品分野別の売上高とその他の事業の売上高は以下のとおりであります。売上高の金額につ

いては、連結相殺消去後の数値を記載しております。

 

① EMS事業

 当社グループの主たる事業であるEMS事業の売上高は1,380億57百万円(前期比10.1%増)となりました。製品分野別の業績の概況は次のとおりであります。

 

(車載機器)

 ライトのLED化に伴うエクステリア製品の拡大に加え、パワーコントロール製品等、重要保安部品の好調によ

り、売上高は626億16百万円(前期比19.2%増)となりました。

 

(産業機器)

 FA機器関連が中国市場を中心に減速しましたが、第2四半期より連結子会社となったUMC・Hエレクトロ

ニクスのサーバ、ストレージ、ネットワーク機器売上が寄与したことに加え、半導体検査装置の完成品受注に

より、売上高は357億98百万円(前期比14.7%増)となりました。

 

(OA機器)

 プリンター市場の好調により、売上高は295億70百万円(前期比15.1%増)となりました。

 

(コンシューマー製品)

 主要顧客の一部製品の終息により、売上高は39億16百万円(前期比43.1%減)となりました。

 

(情報通信機器)

 光ピックアップが主な製品となり、売上高は41億21百万円(前期比9.1%減)となりました。

 

(その他)

 アミューズメント機器の減少により、売上高は20億34百万円(前期比55.3%減)となりました。

 

② その他の事業

 人材派遣業は好調に推移し、売上高は6億7百万円(前期比48.2%増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物につきましては、64億22百万円(前連結会計年度比12.8%増)となりました

 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、1億6百万円の収入(前連結会計年度は1百万円の収入)となりました。これは主に、非資金項目である減価償却費(28億52百万円)、売上債権の減少(31億49百万円)等があった一方で、税金等調整前当期純損失(20億82百万円)、たな卸資産の増加(55億2百万円)、利息の支払(6億44百万円)等があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、69億35百万円の支出(前連結会計年度度は60億15百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出(78億9百万円)等があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、78億23百万円の収入(前連結会計年度度は20億73百万円の収入)となりました。これは主に、株式の発行による収入(66億59百万円)、自己株式の処分による収入(17億7百万円)等が

あったことによるものであります。

 

生産、受注及び販売の実績

(1)生産実績

 当連結会計年度のEMS事業における生産実績を製品分野別に示すと、次のとおりであります。

製品分野の名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

車載機器

63,922,699

122.4

産業機器

36,321,667

117.4

OA機器

30,032,004

116.7

コンシューマー製品

3,931,943

57.6

情報通信機器

4,132,110

91.6

その他

8,692,177

126.4

合計

147,032,601

115.7

 (注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.その他の事業については重要性が乏しいため記載を省略しております。

 

(2)受注実績

 EMS事業については、顧客から提示された生産計画等に基づく受注生産を行っておりますが、受注から製品完成までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ一致するため、記載を省略しております。また、その他の事業については、大部分が派遣業務及び請負業務であるため、受注実績については記載を省略しております。

 

(3)販売実績

 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(千円)

前年同期比(%)

EMS事業

138,057,870

110.1

車載機器

62,616,638

119.2

産業機器

35,798,442

114.7

OA機器

29,570,649

115.1

コンシューマー製品

3,916,588

56.9

情報通信機器

4,121,460

90.9

その他

2,034,090

44.7

その他の事業

607,613

148.2

合計

138,665,484

110.2

 (注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2017年4月1日

至 2018年3月31日)

当連結会計年度

(自 2018年4月1日

至 2019年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

株式会社豊田自動織機

13,056,979

10.4%

14,490,280

10.4%

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未

満の相手先につきましては記載を省略しております。

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

 当連結会計年度における財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。

(1)重要な会計方針および見積り

  当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを実施しております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

  当社グループの連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。

 

(2)財政状態の分析

 当連結会計年度末における総資産は743億10百万円(前期末比19.1%増)となりました。これは主に、棚卸資

産の増加及び土地取得、設備投資に伴う有形固定資産の増加であります。

 負債につきましては、569億73百万円(前期末比13.0%増)となりました。これは主に、買掛金の増加、短期借

入金の増加によるものであります。

 純資産につきましては、173億37百万円(前期末比44.7%増)となりました。これは主に、公募増資及び自己株式の処分による資本金及び資本剰余金の増加によるものであります

 

  (3)経営成績の分析

① 売上高

 環境規制強化等を背景とした車載分野での電動化への対応力を強化したことが奏功し、売上高は1,386億65百万円(前期比10.2%増)となりました。結果、当社の経営指標の一つであります、工場生産高は299億5百万円となり、前期比13.8%増となりました。

 

② 売上原価

 売上高の増加、複数の新規案件の立上げなど先行投資もあり、1,340億4百万円(前期比12.5%増)となりました

 

③ 販売費及び一般管理費

 拠点拡充、機能強化のための負担が増加したことにより、53億61百万円(前期比12.3%増)となりました。

 

④ 営業損益

 メキシコ工場立上げと複数の新規案件の立上げなど先行投資もあり、営業損益は7億円の損失(前期は19億42百万円の利益)となりました。売上高営業利益率は△0.5%(前期は1.5%)となりました

 

⑤ 営業外収益(費用)、経常損益

 営業外収益は、2億79百万円となり、主な内訳は受取地代家賃1億95百万円などであります。営業外費用は、15億93百万円となり、主な内訳は支払利息6億79百万円などであります。

 この結果、経常損益は20億13百万円の損失(前期は25億29百万円の利益)となりました。

 

⑥ 特別利益

 特別利益は3億8百万円であり、主な内訳は投資有価証券売却益3億8百万円であります

 

⑦ 特別損失

 特別損失は3億77百万円であり、主な内訳は製品保証費用1億28百万円であります。

 

⑧ 親会社株主に帰属する当期純損益

 以上の結果、税金等調整前当期純損益は20億82百万円の損失(前期は14億44百万円の利益)となり、法人税、住民税及び事業税や、法人税等調整額、非支配株主に帰属する当期純利益を差し引き、親会社株主に帰属する当期純損益は24億28百万円の損失(前期は5億53百万円の利益)となりました。

 

(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析

① キャッシュ・フローの状況の分析

 キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 [事業の状況] 3 [経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

 

② 財務政策

 当社グループは現在、運転資金及び設備投資資金については、自己資金、借入により調達しております。

 なお、連結子会社が資金調達を実施する際には、グローバルな資金効率を向上させる観点から、調達を現地法人取引通貨に合わせるため、またガバナンス強化を目的として現地金融機関からの借入を実施しております。

 

③ キャッシュ・フロー関連指標の推移

 キャッシュ・フロー関連指標の推移は下記のとおりであります。

 

2017年3月期

2018年3月期

2019年3月期

自己資本比率(%)

19.8

19.1

23.2

時価ベースの自己資本比率(%)

44.6

68.6

41.3

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

10.4

12,194.3

222.8

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

5.5

0.0

0.2

 自己資本比率: 自己資本/総資産

 時価ベースの自己資本比率: 株式時価総額総資産

 キャッシュ・フロー対有利子負債比率: 有利子負債キャッシュ・フロー

 インタレスト・カバレッジ・レシオ: キャッシュ・フロー利払い

 

 1. いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。

 2. 株式時価総額は自己株式を除く期中平均株式数をベースに計算しております。

 3. キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。

 4. 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。

 

 

4【経営上の重要な契約等】

(株式会社日立情報通信マニュファクチャリングの資産の譲受について)

 当社は、2018年4月3日開催の取締役会において、株式会社日立製作所の100%子会社である株式会社日立情報通信マニュファクチャリングの株式と関連する株式会社日立製作所所有の製造拠点の製造設備、土地及び建物を取得することを決議し、同日付で株式及び資産譲渡契約を締結いたしました。

 詳細は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」をご参照ください。

 

 

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。