第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

 (1) 業績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、欧米各国の政治情勢の変動や金融政策動向等から先行き不透明感が依然として残るものの、企業収益や雇用環境の改善が引き続き継続しており、緩やかな回復基調で推移しております。

 また、当社の属する情報サービス産業におきましては、ビッグデータ、IoT、人工知能(AI)等の市場の拡大が引き続き見込まれる一方で、国内でこれらの開発を担う人材の不足が懸念されております。

 このような状況の中、グローバル事業においては、主にフィリピンでのオフショア拠点を活用したITソリューション開発事業を展開しており、自動車、電機、産業機械をはじめとする製造業や流通、金融、医療など幅広い業界に対して、より付加価値の高いソリューションを提供しております。さらに、マニラ首都圏に1,900㎡規模の本社兼開発センター(含「教育センター」)を開設し、開発体制の強化・拡大を着実に進めております。また、米国ミシガン州に設立した子会社Ubicom U.S.A., Inc.(注)を通じて米国とフィリピンをダイレクトに結び、主として米国の自動車、製造業、医療分野に向けた分析、IoTを活用したサービス展開のための更なる業容拡大を目的とした取組みを進めております。

 メディカル事業においては、医療機関向けレセプト点検ソフトウエア『Mighty』シリーズのシェア拡大に向けた取組みを継続し、レセプト点検ソフト「MightyChecker®」シリーズ、オーダリングチェックソフト「Mighty QUBE®」の売上は、引き続き堅調に推移し、ストック型ビジネスとして安定した収益源を確保しております。さらに、クラウドコンピューティングを活用したレセプト点検及びデータ分析エンジンを構築することにより、「レセプト点検ソフトのリーディングカンパニー」から「医療ビッグデータ分析のリーディングカンパニー」へと、新たな高収益モデル確立に向けた取組みを実施しております。

 コーポレート部門においても、上場後の株主総会等の株式事務及び監査のコスト負担をこなしつつ、経理、IR及び内部統制を重点項目として、上場企業としての体制の強化を継続的に進めております。

 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高734,435千円(前年同四半期1.4%増)、営業利益28,878千円(前年同四半期48.9%減)、経常利益37,501千円(前年同四半期54.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13,215千円(前年同四半期73.5%減)となりました。

 

 セグメントの業績を示しますと、次のとおりであります。

 ① グローバル事業 

  a.グローバル部門

 グローバル部門においては、主に、フィリピン及び日本における既存顧客からの継続・安定した堅調な受注に加え、新規顧客の増加等により、着実な成長戦略を推進しており、スマートデバイスリンクを活用した車載機器向け音声AIアシスタント、製造業及び医療分野における分析ソリューション、IoTソリューションの確立を模索する等、当社グループの成長戦略に向けた取組みを積極的に実施しております。また、米国においては、顧客開拓に向けた提案を実施する等、中長期的な連結業績及び企業価値の向上に向けた積極的な営業活動を実施しております。なお、中国においては、案件が翌四半期へずれ込む等の状況が続いておりますが、既存顧客との関係強化と新規案件獲得のための営業活動を積極的に進めております。

 

 

  b.エンタープライズソリューション部門

 エンタープライズソリューション部門においては、日本アイ・ビー・エム株式会社を始めとする開発案件を中心とした既存案件が堅調に推移しております。また、前連結会計年度に引き続き、AIに関する取り組みを積極的に推進しており、IBM Watson Ecosystemパートナーとして、大手顧客におけるAIを用いた業務への開発参画など、当社グループの成長戦略に沿った取り組みを積極的に実施しております。さらに、今後見込まれる案件の増加に対応すべく、引き続き積極的な採用活動による優秀な人材を確保するとともに、その教育・育成のための先進技術の習得を含めた個々のスキルアップ研修を引き続き重点的に行っております。 

 

 以上の状況より、グローバル事業の売上高は計画通りに推移しております。また、人員強化による人員増及び前述の本社兼開発センター開設等による先行的な投資によるコスト増の影響はあるものの、フィリピン・ペソの為替レートの円高基調での推移による、海外子会社の人件費等のコストの圧縮効果が寄与し、セグメント営業費用は計画より低い水準で推移しております。 

 この結果、グローバル事業の売上高は469,307千円(前年同四半期0.2%減)、セグメント利益は55,607千円(前年同四半期40.4%減)となりました。

 

 ② メディカル事業

 当社グループの戦略的ドメインの1つである「医療領域」においては、子会社である株式会社エーアイエスの主力製品であるレセプト点検ソフト「MightyChecker®」やオーダリングチェックシステム「Mighty QUBE®」の売上高は堅調に推移しております。また、日本最大級のグループ医療機関において医療分析ツールの導入が採用される等、グループ病院向けの経営分析ソリューションの取り組みを本格化するとともに、これらの医療機関から入手したレセプトクラウドの活用により、医療ビックデータ分析事業の拡大に向けた取組みを行っております。

 一方、利益面につきましては、前期において実施した不採算製品を中心としたスクラップ&ビルド、プロジェクト毎の徹底した収益管理及び継続的なコスト削減等への取組みにより、収益性が大幅に改善しております。

 この結果、メディカル事業の売上高は274,803千円(前年同四半期7.5%増)、セグメント利益は71,560千円(前年同四半期286.3%増)となりました。

 

(注) Advanced World Solutions U.S.A., Inc. は2017年8月1日付で、Ubicom U.S.A., Inc. に商号を変更いたしました。

 

 (2) 財政状態の分析

  (資産の部)

 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は1,881,837千円となり、前連結会計年度末に比べ19,201千円増加しました。これは主に受取手形及び売掛金が5,731千円減少したものの、現金及び預金が28,382千円、仕掛品が3,683千円増加したことによるものであります。固定資産は399,088千円となり、前連結会計年度末に比べ32,414千円増加いたしました。これは、有形固定資産が11,788千円、無形固定資産が1,164千円、投資その他の資産が19,461千円増加したことによるものであります。

 

  (負債の部)

 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は919,923千円となり、前連結会計年度末に比べ39,915千円増加しました。これは主に、買掛金が16,248千円、1年内返済予定の長期借入金が6,054千円、未払法人税等が6,207千円、賞与引当金が17,855千円減少したものの、前受金が30,873千円増加したことによるものであります。固定負債は230,626千円となり、前連結会計年度末に比べ9,204千円減少いたしました。これは主に、退職給付に係る負債が5,211千円増加したものの、長期借入金が17,643千円減少したことによるものであります。

 

  (純資産の部)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産は1,130,376千円となり、前連結会計年度末に比べ20,905千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金が13,215千円、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金が9,280千円増加したことによるものであります。

 

 

 (3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

 (4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額はありません。

 

 (5) 主要な設備の状況

 新設について、当第1四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

会社名

事業所名
(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資額(千円)

完了年月

Advanced World
Systems, Inc.

本社兼開発センター

(フィリピン共和国
モンテンルパ市)

グローバル事業

事務所設備等

18,045

2017年6月

Advanced World
Solutions, Inc.

開発センター

(フィリピン共和国
モンテンルパ市)

グローバル事業

事務所設備等

30,781

2017年6月