第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第10期

第11期

第12期

第13期

第14期

決算年月

平成26年11月

平成27年11月

平成28年11月

平成29年11月

平成30年11月

売上高

(千円)

477,032

1,493,082

1,668,312

2,950,117

4,739,078

経常利益

(千円)

6,797

154,235

228,432

304,744

615,782

親会社株主に帰属する
当期純利益

(千円)

34,878

140,142

171,417

187,659

415,076

包括利益

(千円)

34,878

140,142

171,417

187,659

415,076

純資産額

(千円)

86,691

226,833

639,291

1,556,658

1,995,764

総資産額

(千円)

577,753

1,048,032

1,476,638

3,344,065

4,114,694

1株当たり純資産額

(円)

20.26

53.02

136.66

287.49

359.20

1株当たり当期純利益

(円)

8.15

32.76

39.93

37.88

75.00

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

36.54

36.94

73.78

自己資本比率

(%)

15.00

21.64

43.29

46.51

48.43

自己資本利益率

(%)

50.37

89.40

39.58

17.10

23.40

株価収益率

(倍)

40.8

105.6

53.7

営業活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

227,974

437,864

244,661

448,332

1,031,513

投資活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

6,842

73,830

26,355

57,945

391,733

財務活動による
キャッシュ・フロー

(千円)

53,202

39,758

224,994

1,257,010

401,148

現金及び現金同等物
の期末残高

(千円)

271,989

675,781

1,119,081

1,869,814

2,108,446

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

10

―〕

12

―〕

13

―〕

28

―〕

40

―〕

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.当社は、平成29年4月15日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益、及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第10期期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。

3.第10期及び第11期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高がありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

4.当社は、平成28年11月18日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新規上場日から期末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

5.第10期及び第11期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

6.第10期及び第11期の連結財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツにより監査を受けております。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第10期

第11期

第12期

第13期

第14期

決算年月

平成26年11月

平成27年11月

平成28年11月

平成29年11月

平成30年11月

売上高

(千円)

476,822

426,270

563,144

862,679

2,168,224

経常利益

(千円)

44,556

105,843

127,640

112,523

581,448

当期純利益

(千円)

59,147

107,367

103,832

67,885

446,924

資本金

(千円)

99,300

99,300

219,820

584,142

595,527

発行済株式総数

(株)

2,139,000

2,139,000

2,339,000

5,410,000

5,548,000

純資産額

(千円)

110,959

218,326

563,199

1,360,792

1,831,746

総資産額

(千円)

298,913

496,855

940,386

2,461,768

2,694,020

1株当たり純資産額

(円)

25.94

51.03

120.39

251.28

329.64

1株当たり配当額
(1株当たり中間配当額)

(円)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1株当たり当期純利益

(円)

13.83

25.10

24.18

13.70

80.75

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

22.13

13.36

79.44

自己資本比率

(%)

37.12

43.94

59.89

55.22

67.88

自己資本利益率

(%)

72.67

65.21

26.57

7.06

28.04

株価収益率

(倍)

67.3

292.0

49.9

配当性向

(%)

従業員数
〔ほか、平均臨時
雇用人員〕

(名)

8

―〕

9

―〕

9

―〕

20

―〕

25

―〕

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.当社は、平成29年4月15日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益、及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第10期期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。

3.第10期及び第11期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高がありますが、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、記載しておりません。

4.当社は、平成28年11月18日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新規上場日から期末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。

5.1株当たり配当額及び配当性向については、配当を実施していないため、記載しておりません。

6.第10期及び第11期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。

7.第10期及び第11期の財務諸表については、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツにより監査を受けております。

 

 

2 【沿革】

提出会社は、平成17年6月、コインパーキングを始め、駐車場を取り巻く空間が“駐車場としてしか存在し得ない”という固定観念が半ば常識ともなっていた状況において、駐車場上部“未利用”空間が“もったいない”という発想から、“未利用”空間活用の事業化を目指し設立されました。

フィル(=共存共栄)をイデア(企業理念)とし、土地オーナー、テナント、近隣関係者等、関わる全ての人々が共に幸せを享受できることを目的としております。

設立以後の企業集団に係る経緯は、次のとおりであります。

 

年月

概要

平成17年6月

東京都世田谷区にて当社設立(資本金10千円)

平成18年1月

東京都千代田区へ本社移転

平成18年3月

第1号「フィル・パーク八重洲」竣工

平成19年1月

宅地建物取引業者免許取得

平成19年9月

東京都渋谷区へ本社移転(フィル・パーク千駄ヶ谷に入居)

平成20年10月

西武信用金庫とビジネスマッチング契約締結

平成20年11月

一般建設業免許取得

平成21年11月

一級建築士事務所登録

平成22年2月

第10号「フィル・パーク原宿」竣工

平成22年4月

東京都目黒区へ本社移転(フィル・パーク中目黒に入居)

 

第15号「フィル・パーク三鷹」竣工(初の1階駐輪場モデル)

平成23年5月

第16号「フィル・パーク中野坂上」竣工(初の空中シェアハウスモデル)

平成23年7月

東京都千代田区飯田橋へ本社移転(フィル・パーク飯田橋に入居)

平成25年12月

第30号「フィル・パーク永田町」竣工

平成26年1月

東京都千代田区平河町へ本社移転(フィル・パーク永田町に入居)

平成26年3月

株式会社フィル・コンストラクションを設立(100%出資の連結子会社)

 

株式会社フィル・コンストラクション 特定建設業免許取得

平成26年7月

株式会社フィル・コンストラクション 一級建築士事務所登録

平成28年6月

株式会社みずほ銀行とビジネスマッチングサービス契約締結

 

株式会社横浜銀行とビジネスマッチング契約締結

平成28年11月

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

平成29年8月

城南信用金庫とのビジネスマッチング契約締結

 

「フィル・パーク武蔵小杉」竣工(東京急行電鉄株式会社と連携した空中保育園モデル)

平成29年9月

東京都千代田区富士見へ本社移転(フィル・パークKaguLab.IIDABASHIに入居)

 

新本社をモデルケースとして、株式会社ママスクエアと連携した託児機能付オフィスを開発

平成29年10月

株式会社東日本銀行とビジネスマッチング契約締結

平成29年11月

第100号「フィル・パーク南青山」竣工

 

日本郵政キャピタル株式会社及びいちご株式会社との資本業務提携

 

株式会社武蔵野銀行とビジネスマッチング契約締結

平成29年12月

株式会社バリュープランニング(プレミアムガレージハウス企画会社)との資本業務提携

 

株式会社favy(飲食店に特化したデジタルマーケティング会社)との資本業務提携

平成30年1月

SBIマネープラザ株式会社との第1号ファンド物件「フィル・パーク上北沢」販売完了

平成30年5月

株式会社あどばる(レンタルスペースマネジメント会社)との資本業務提携

平成30年9月

株式会社みずほ銀行と特別当座貸越契約の締結(借入極度額10億円)

平成30年10月

いちご株式会社のグループ会社である株式会社セントロとの間で、合弁会社・株式会社Trophyを設立

 

(注)1.平成31年1月16日付で、株式会社りそな銀行と不動産ビジネスマッチング業務に関する契約を締結しております。

2.平成31年1月31日付で、株式会社バリュープランニングの株式を追加取得し、100%子会社化しております。

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、100%連結子会社である株式会社フィル・コンストラクション、及び関連会社である株式会社Trophyの計3社で構成されております。

 

(1) 事業の内容

当社グループは、駐車場の上部“未利用”空間の活用を実現した空中店舗フィル・パーク事業を展開しております。コインパーキングを始め、駐車場を取り巻く空間が“駐車場としてしか存在し得ない”という固定観念が半ば常識ともなっていた状況において、駐車場上部“未利用”空間が“もったいない”という発想から、“未利用”空間を商業施設として活用することで「駐車場+商業施設」という新たな“常識と価値”を創り出しました。

空中店舗フィル・パーク事業では、その場所の需要に応じた空間づくり(SPACE ON DEMAND)をコンセプトとし、テナントの賃貸需要や事業メリットを最大限に引き出す企画提案を行っております。

具体的には、コインパーキング等の駐車場を運営している土地オーナーに対し、空中店舗フィル・パークの企画・デザイン・プロジェクトマネジメント業務、開発調査業務、設計・監理業務、工事請負業務、事業コンサルティングや初期テナント誘致等をワンストップで提供しており、それぞれが高い付加価値を持つサービスとして構成されております。

「ありそうでなかった」“ヒト”と“空間”を新しいカタチで繋げる空中店舗フィル・パークは、オンリーワンからナンバーワンのサービスへと成長中であります。

 

(2) 子会社及び関連会社の事業内容及び位置づけ

当社と連結子会社である株式会社フィル・コンストラクション(資本金20,000千円、平成26年3月設立)は、共同で空中店舗フィル・パーク事業を行っており、その中で株式会社フィル・コンストラクションは、主に設計・施工業務を担っております。

株式会社フィル・コンストラクションは、土地オーナーの投資対効果の最大化を図るために、①建築基準をクリアし、安全性を保ちながら駐車場収入をなるべく多く残す工夫、②原則エレベーターを設置せず、顧客導線を考えた階段の配置をする工夫、③ガラス張りでクオリティーが高く、テナントの賃貸需要に合致した空間づくりをする工夫という3つの工夫を施した、空中店舗フィル・パーク独自の標準化された建築システムを構築しております。

また、パートナーである建築会社や設計業者を適切にマネジメントすることで、高いコストパフォーマンスとタイムパフォーマンスを実現しております。

 関連会社である株式会社Trophy(資本金90,000千円)は、平成30年10月、当社では件数の少なかった中規模のフィル・パーク開発及び運用を行うことで空中店舗フィル・パーク事業を更に拡大していくため、いちご株式会社のグループ会社である株式会社セントロとの間で設立されました。

 

(3) 事業系統図

当社グループは、土地オーナーが投資をして空中店舗フィル・パークを所有する「請負受注スキーム」及び、不動産投資家向けに、当社が土地の購入及び空中店舗フィル・パークの開発から販売までを行う「開発販売スキーム」の両スキームにより、空中店舗フィル・パーク事業を展開しております。

「請負受注スキーム」及び「開発販売スキーム」のスキーム図は、次のとおりであります。

 

  〈請負受注スキーム図〉

 


 

 

  〈開発販売スキーム図〉

 


 

 

(4) 事業の特徴

当社グループは、土地オーナーの事業繁栄を実現するパートナーとして、土地オーナーの利益を最大化し、事業を成功に導くためのプロセスを一貫してサポートする付加価値の高いサービスを提供しております。

スキーム全体を通じて、“駐車場収益を最大限に残す”建築と連動した企画、初期テナントの誘致から契約までのサポートやテナントとの細かい工事区分に関する調整、事業資金に関するコンサルティング等、ワンストップでの企画提案を行い、企画料を得るビジネスモデルに特徴があります。

駐車場を残すことで既存の駐車場収入を活かし、3階建てを標準とし、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンス、クオリティーを追求したコンストラクションマネジメントにより、20年以内の暫定活用を可能にしたモデルを実現しております。

 

 〈空中店舗フィル・パークの価値〉

 

 


 


 

空中店舗フィル・パークは土地活用方法の一形態であり、費用対効果の最大化が求められます。そのため、①駐車場台数をいかに減少させないか、②駐車場利用者の利便性も考え、稼働率を維持した設計ができるか、③駐車場を残すだけでなく、空中店舗部分を賃借して事業を行うテナントが事業利益を最大化できるデザイン性の高い空間づくりができるか、④建築基準法を始めとする諸法令等を遵守した建築企画であるかどうか、これら全てを満たした企画・設計ノウハウを必要とします。

一般的な設計では柱が太く、柱と柱の間隔も狭くなるため駐車スペースが大幅に減少してしまうことも少なくありません。これは建物を中心に企画・設計を考えているためで、空中店舗フィル・パークでは、建物を重視しながらも駐車スペースを最大限確保するための“柱”でコストパフォーマンス・クオリティに優れた建築企画を実現しております。

 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有(又は被所有)割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

(株)フィル・コンストラクション
(注)2

東京都千代田区

20,000

建設業

100.0

空中店舗フィル・パークを建設しております。
役員の兼任4名

(持分法適用関連会社)

 

 

 

 

 

(株)Trophy

東京都港区

90,000

不動産業

50.0

空中店舗フィル・パークの開発・運用・販売をしております。

役員の兼任1名

 

(注) 1.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

2.㈱フィル・コンストラクションについては、売上高の連結売上高に占める割合が10%を超えております。

主要な損益情報等  ① 売上高         2,570,853千円

          ② 経常利益          229,533〃

          ③ 当期純利益         163,351〃

          ④ 純資産額          204,018〃

          ⑤ 総資産額        1,572,320〃

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

平成30年11月30日現在

従業員数(名)

40

 

(注) 1.従業員数は、就業人員数であります。

2.当社グループの事業セグメントは、空中店舗フィル・パーク事業の単一セグメントのためセグメントごとの記載はしておりません。

3.前連結会計年度末に比べ従業員数が12名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

平成30年11月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

25

34.8

1.6

6,069

 

(注) 1.従業員数は、就業人員数であります。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。なお、勤続1年未満の者(休職者を含む)は除いております。

3.当社の事業セグメントは、空中店舗フィル・パーク事業の単一セグメントのためセグメントごとの記載はしておりません。

4.従業員数には、子会社への出向者(1名)は含まれておりません。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。