第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当中間連結会計期間の連結営業収益は、鉄道旅客運輸収入の増や不動産販売収入の増などにより5期連続の増収となりました。上記に伴い、連結営業利益及び連結経常利益は5期連続の増益となりましたが、博多駅空中都市プロジェクトの計画中止による損失計上などにより、親会社株主に帰属する中間純利益は2期連続の減益となりました。

当社グループの業績をセグメントごとに示すと次のとおりです。

(単位:百万円)

セグメントの名称

営業収益

営業利益

EBITDA(注2)

当中間

連結会計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率

当中間

連結会計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率

当中間

連結会計期間

前年同期比

増減

前年同期比

増減率

運輸サービス

92,222

10,050

12.2%

18,533

6,244

50.8%

25,713

6,960

37.1%

不動産・ホテル

76,662

15,494

25.3%

17,876

4,717

35.9%

26,984

4,902

22.2%

 不動産賃貸業

39,968

2,301

6.1%

10,300

1,062

11.5%

17,537

1,079

6.6%

 不動産販売業

20,896

12,422

146.6%

4,582

3,688

412.6%

4,587

3,686

408.8%

 ホテル業

15,798

770

5.1%

2,993

△33

△1.1%

4,858

136

2.9%

流通・外食

34,690

2,263

7.0%

2,049

175

9.4%

2,747

172

6.7%

建設

40,644

4,070

11.1%

687

447

186.5%

1,312

463

54.6%

ビジネスサービス

39,347

2,665

7.3%

2,323

330

16.6%

3,661

102

2.9%

合計

283,566

34,544

13.9%

41,469

11,915

40.3%

60,419

12,602

26.4%

調整額(注1)

△45,950

△5,341

△582

△563

△784

△570

連結数値

237,616

29,203

14.0%

40,887

11,351

38.4%

59,635

12,031

25.3%

(注)1 調整額は、セグメント間取引消去によるものです。

2 連結EBITDA=営業利益+減価償却費(セグメント間取引消去後、転貸を目的としたリース資産に係る減価償却費除く)、セグメント別EBITDA=各セグメント営業利益+各セグメント減価償却費(セグメント間取引消去前、転貸を目的としたリース資産に係る減価償却費除く)

 

① 運輸サービスグループ

鉄道事業においては、運賃・料金改定などにより鉄道旅客運輸収入が増加した結果、営業収益は増収、営業利益は増益となりました。

 

② 不動産・ホテルグループ

不動産賃貸業においては、駅ビルにおける賃料収入の増や賃貸マンションなどの新規アセットの平年度化などにより営業収益は増収、営業利益は増益となりました。不動産販売業においては、分譲マンションの引き渡しの増などにより営業収益は増収、営業利益は増益となりました。ホテル業においては、都市圏を中心にADRや稼働率が上昇し営業収益は増収、営業利益は前年並みとなりました。

 

③ 流通・外食グループ

新店の開業等に伴い、外食業の売上が増加したことなどにより営業収益は増収、営業利益は増益となりました。

 

④ 建設グループ

マンション関連工事が増加したことなどにより営業収益は増収、営業利益は増益となりました。

 

⑤ ビジネスサービスグループ

受注が堅調に推移したことなどにより営業収益は増収、営業利益は増益となりました。

 

 

(参考)当社の鉄道事業の営業実績

①輸送実績

区分

単位

第39期中間会計期間

(自 2025年4月1日

至 2025年9月30日)

 

前年同期比(%)

営業日数

183

100.0

営業キロ

新幹線

キロ

358.5

100.0

在来線

1,984.1

100.0

2,342.6

100.0

輸送人員

定期

千人

109,127

99.6

定期外

57,644

101.2

166,771

100.1

輸送人キロ

 

新幹線

定期

千人キロ

123,969

104.4

定期外

871,584

102.9

995,554

103.1

在来線

幹線

定期

1,659,953

98.7

定期外

1,229,343

98.7

2,889,296

98.7

地方

交通線

定期

251,980

97.8

定期外

136,411

97.7

388,391

97.8

定期

1,911,933

98.6

定期外

1,365,754

98.6

3,277,688

98.6

合計

定期

2,035,903

98.9

定期外

2,237,338

100.2

4,273,242

99.6

 

②収入実績

区分

単位

第39期中間会計期間

(自 2025年4月1日

至 2025年9月30日)

 

前年同期比(%)

旅客運輸収入

新幹線

定期

百万円

1,866

115.8

定期外

32,073

116.1

33,940

116.1

在来線

定期

16,478

115.8

定期外

33,192

111.3

49,671

112.7

合計

定期

18,345

115.8

定期外

65,266

113.6

83,611

114.1

荷物収入

6

152.6

合計

83,617

114.1

鉄道線路使用料収入

277

126.2

運輸雑収

7,625

102.7

収入合計

91,520

113.0

 

(2)財政状態の分析

当中間連結会計期間末の資産の部の合計額は、1兆1,724億79百万円となりました。これは主に、仕掛品及び投資その他の資産の増加によるものです。

一方、負債の部の合計額は、6,983億69百万円となりました。これは主に、長期借入金の増加によるものです。

また、純資産の部の合計額は、4,741億10百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、棚卸資産にかかる支出が増加したこと等により前年同期に比べ142億94百万円減少し、405億20百万円となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果支出した資金は、固定資産の取得支出が減少したこと等により前年同期に比べ116億18百万円減少し、420億89百万円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は、長期借入れによる収入が増加したこと等により173億14百万円となりました。(前年同期は159億93百万円の支出)

 

なお、現金及び現金同等物の当中間連結会計期間末残高は、前連結会計年度末に比べ159億43百万円増加し、617億42百万円となりました。

 

(4)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2億56百万円であります。

なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった下記設備の新設について、当中間連結会計期間において、その中止を決定いたしました。

工事件名

予算総額

中止年月

博多駅空中都市プロジェクト

43,534百万円

2025年9月

 

 

3【重要な契約等】

当中間連結会計期間において、重要な契約等の決定又は締結等はありません。