当連結会計年度(2017年2月1日から2018年1月31日まで)におけるわが国経済は、輸出の回復を受けて緩やかな景気回復基調にあるものの、実質賃金の伸び悩みが続いており、個人消費におきましては依然として先行きが不透明な状況にあります。
当社グループは、女性向けアパレルおよび服飾雑貨の製造小売(Speciality store retailer of Private label Apparel)を主たる事業として、お客様の多様な嗜好やライフスタイルに応える複数のブランドを展開することにより、日本および中国、香港、米国等の市場での事業の拡大と事業基盤の整備による経営の効率化に取り組んでまいりました。
国内事業におきましては、店舗のお買い物でもEC(電子商取引)でのお買い物でもマイルが貯まって使える会員制ポイントサービス「SHEL'TTER PASS」を新たに導入し、スマホアプリを活用したデジタルマーケティングを強化しました。また、商品開発力の強化、仕入原価率の低減、および物流費の抑制等のサプライチェーンマネジメント改革に継続的に取り組んでまいりました。更に、国内ブランド事業としては、「MOUSSY」「ENFÖLD」「STACCATO」および「RIM.ARK」が好調に推移しました。「MOUSSY」は、新たに「アディダス(adidas)」と共同開発したコレクション「adidas × MOUSSY」やファッションとスポーツを横断する新ライン「マウジースタジオウェア(MOUSSY STUDIOWEAR)」が好評でした。「ENFÖLD」は、水着を含むリゾートウェアラインの投入により新たなお客様の獲得につなげることができました。シューズブランド「STACCATO」は、主力百貨店での売上が好調なことから他の大手百貨店の靴売場への展開を促進することができました。EC専業のアパレルブランドとして始まった「RIM.ARK」は、デビューから1年経過しEC売上が好調であったことから、実店舗への展開が始まりました。
一方、ショッピングセンター(SC)を中心に全国で133店舗を展開している「AZUL BY MOUSSY」において、既存店購入客数の前年割れに対する打ち手としてテレビCMを行いましたが、購入客数改善において十分な成果をあげることができませんでした。更に、EC事業においては、自社ECおよび他社ECの合計では前年売上を上回ったものの、自社ECについてはECシステムの刷新に伴い発生した技術トラブルの影響により前年売上を下回りました。
海外事業におきましては、戦略的事業パートナーであるBelle International Holdings Limitedと共同で設立した合弁会社において、前年に引き続き「MOUSSY」を中心とした出店を継続することで、高い売上の伸びを実現いたしました。また、「MOUSSY」の米国事業は、ニューヨークの著名な百貨店等、優良な卸取引先の開拓が順調に進展しました。
当連結会計年度末における店舗数につきましては、国内店舗数は368店舗(直営店277店舗、FC店91店舗)、同海外店舗数は9店舗(直営店1店舗、FC店8店舗)、合計377店舗になりました。また、Belle International Holdings Limitedとの合弁会社が展開する中国小売事業の店舗数は227店舗になりました。
以上の結果、当連結会計年度におきましては売上高67,952百万円(前連結会計年度比2.2%減)、営業利益2,556百万円(前連結会計年度比52.4%減)、経常利益2,556百万円(前連結会計年度比52.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,236百万円(前連結会計年度比64.8%減)となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,434百万円増加し、18,743百万円となりました。
当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況は、次の通りであります。
営業活動の結果得られた資金は、723百万円(前連結会計年度末比2,498百万円減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が2,435百万円、減価償却費が814百万円、法人税等の支払額が1,405百万円あったことによるものです。
投資活動の結果使用した資金は、691百万円(前連結会計年度末比748百万円減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が260百万円、敷金保証金の差入による支出が304百万円あったことによるものです。
財務活動の結果得られた資金は、1,438百万円(前連結会計年度末比6,325百万円減)となりました。これは主に、長期借入れによる収入が5,000百万円、長期借入金の返済による支出が4,373百万円、株式の発行による収入が373百万円あったことによるものです。
当社は生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
当連結会計年度の仕入実績は次の通りであります。なお、当社は、衣料品等の企画販売事業の単一セグメントであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 |
前年同期比(%) |
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衣料品等の企画販売事業(百万円) |
30,960 |
101.1 |
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合計(百万円) |
30,960 |
101.1 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度の販売実績は次の通りであります。なお、当社は、衣料品等の企画販売事業の単一セグメントであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 |
前年同期比(%) |
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衣料品等の企画販売事業 |
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実店舗販売(百万円) |
60,440 |
97.4 |
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オンライン販売(百万円) |
7,512 |
100.9 |
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合計(百万円) |
67,952 |
97.8 |
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(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.参考として販売経路ごとの内訳を記載しております。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものです。
(1) 経営方針
当社グループは「挑戦」を企業理念とし、「BAROQUE発のファッションブランドを日本発の代表的なファッションブランドとして世界へ飛躍させる」という目標に向けて、世界中のお客様から支持されるグローバル企業を目指しております。
(2) 経営環境及び対処すべき課題
当社グループを取り巻く経営環境については、国内市場における人口減少・高齢化社会の進行、消費ニーズの多様化と低価格志向等により競争が激化し、販売面において厳しい状況が続くものと思われます。
また、アパレルの主要な生産地である中国における人件費上昇や円安による輸入調達価格の上昇懸念等、商品調達面でも難しい状況が続くものと思われます。
このような状況認識の下、当社グループでは国内事業の収益性の改善、中国を中心とした海外事業の継続的な拡大という優先課題に取り組むほか、ブランド価値の更なる向上、商品品質の向上、人材の確保と育成、内部管理体制の強化、基幹システムの安定稼働という課題に引き続き取り組んでまいります。
①国内事業の収益性の改善
イ.継続的な顧客関係の構築に関する取組み
国内事業においては、店舗及び自社ECの購入客数減に対する打ち手として、前述の会員制ポイントサービス「SHEL'TTER PASS」を活用した継続的な顧客関係の構築に取り組んでまいります。
具体的には、「SHEL'TTER PASS」の会員データと自社ECシステムの会員データの統合を行い、会員の購買・閲覧情報をもとにお客様の嗜好にあったお勧め商品情報の配信やクーポンなどのお得情報の配信を強化いたします。また、購入頻度や購入金額などに応じた顧客のグループ分けを行い、それぞれのグループに対する効果的な販促施策を試行しながら、その検証を繰り返すことで最適な販促施策を類型化し、自動化する仕組みを導入いたします。
さらに、当社販売スタッフの強みであるコーディネート提案力とSNSによる情報配信力を活用すべく、販売スタッフがSNSに投稿したコーディネート写真と自社ECサイトに登録されている商品情報のひも付けを行い、自社ECサイトへの顧客導線を作るとともに、当該コーディネート写真経由の売上やページビュー(PV)情報に基づきスタッフのランキングをウェブサイト上で閲覧可能にするシステムを導入いたします。
これらの施策により、店舗及び自社ECサイトへの来店促進に取り組んでまいります。
ロ.新規事業による新しいお客様の開拓
ENFÖLDが昨年春に販売したリゾートウェアが好評であったことから、マーケティング分析、商品コンセプト及び品揃えの拡充などを行い、大人のリゾートスタイルを提案する新ブランド「någonstans(ナゴンスタンス)」を本年2月に立ち上げました。
また、当社の新規事業発掘コンテスト「NEXT IS YOU(ネクストイズユー)」から誕生し、アニメとファッションの融合という新しいコンセプトのブランド「R4G(アールフォージー)」を本年3月に立ち上げました。
さらに、当社の人気インフルエンサー2名をデザイナーに起用し渋谷系ギャルからの卒業をコンセプトとした新ブランド「Leory × EBLÓA(レオリー・エブロア)」、及び社外の人気インフルエンサーがキュレーターを務める編集型ECプラットフォーム「STYLE MIXER(スタイルミキサー)」についても本年3月に立ち上げました。
これらの新ブランド及び新規事業により、新しいお客様の開拓、獲得に取り組んでまいります。
ハ.売上総利益率の向上
各ブランド事業において、商品の強みを明確にした主軸商品の開発を行うとともに、これらの主軸商品に対する奥行きをつけた発注と商品型数の絞り込みを行います。さらに主軸商品のプロモーションを強化し、店頭及びECサイトにおいて商品価値を伝えることで、値引きに頼らない販売により換金率の向上を図ります。
また、中国生産に関して商社に頼らない直接貿易の推進、ASEANなどの第三国生産の活用などのサプライチェーンマネジメント(SCM)改革に取り組み、仕入原価の低減を図ります。
これらの施策により、売上総利益率の向上に取り組んでまいります。
ニ.主要販管費目の抑制、効率化
RFID(Radio Frequency Identification)商品タグの導入、商品が最終梱包される拠点においてカートンごとの商品データを登録し、積送中のカートンの位置情報を管理するシステムの導入、コンテナ積載率を向上させる統一カートンの採用などにより、物流効率の向上に取り組んでまいります。
また、店舗の戦略的なスクラップ&ビルドにより、店舗人員の効率化に取り組んでまいります。
さらに、デジタルマーケティングを推進し、紙媒体ではできない流入経路別分析を強化することにより、プロモーション費用の効率化を図ります。
これらの施策により、物流費、人件費、広告宣伝費の抑制、効率化に取り組んでまいります。
以上により、国内事業の収益性の改善に取り組んでまいります。
②海外事業の拡大
中国事業においては、ブランド認知度の高まりを背景にEC事業を強化するほか、収益性を重視した40店舗程度の出店により利益貢献の拡大に取り組んでまいります。
また、米国事業においては好調なMOUSSYの卸事業を強化いたします。さらに、東南アジアを中心に、越境ECなどを活用した新たな市場開拓を推進してまいります。
以上により、中国を中心とした海外事業の拡大に取り組んでまいります。
③ブランド価値の更なる向上
当社は、自社企画のファッション性の高い商品を中心にアパレル及び服飾雑貨の製造・販売を行っており、日本及び中国を中心にファッション感度の高い顧客に高い支持を得ております。当社としては、今後も商品開発力の強化や新規ブランドの展開等により、顧客の嗜好に応えると共に顧客層の拡大を図り、ブランド価値の更なる向上に取り組んでまいります。
④商品品質の向上
当社で取り扱う商品について、品質を重視した生産委託先の選定、検品、物流・在庫管理の徹底により、商品品質のより一層の向上に取り組んでまいります。
⑤人材の確保と育成
当社では、ファッション性の高い商品をお客様の個性にあったパーソナルなコーディネート提案により、店舗において顧客との関係性を構築、維持しております。また、商品の企画に自社の販売スタッフから抜擢した社員を登用する等によりオリジナル性の高い商品を開発するとともに、マーケティングにおいても販売スタッフによるデジタルメディアでの発信を多用する等の手法により集客を図っております。このように当社にとって重要な経営資源である人材の確保及び育成を強化してまいります。
⑥内部管理体制の強化
当社は、企業価値の継続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。引き続き、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、法令遵守を徹底してまいります。
⑦基幹システム及び業務システムの安定稼働
当社は事業運営において、POSシステム、会計システム、インターネット販売システム等の各種システムを使用しており、これらの安定稼働が事業の継続と発展に不可欠と認識しております。基幹システム及び各種業務システムに係るシステム開発及び保守点検の体制を強化し、安定稼働に取り組んでまいります。
当社グループ事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、次のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクの発生可能性を認識したうえで、発生の回避および発生した場合の迅速な対応に努めてまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において、当社グループが判断したものです。
(1) 当社グループが属するカジュアルウェア専門店業界は、国内外の競合企業との厳しい競争状態にあり、流行や嗜好の変化が速く商品のライフサイクルが短い傾向にあるため、当社が顧客の嗜好の変化に対応した商品を提供できない場合、また景気の急激な悪化により消費者の購買意欲が大きく減退した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 当社グループが扱うレディースファッションは、冷夏や暖冬などの天候不順や、台風などの予測できない気象状況の変化によって売上が変動しやすく、天候不順や予測できない気象条件等が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) 当社グループは、全国主要都市のファッションビル、駅ビル、百貨店および郊外のショッピングセンターへの出店を中心に事業を展開しております。そのため、出店先商業施設を取り巻く商業環境の変化や商業施設運営会社の事業計画変更等が当社の出店戦略等に影響し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4) 当社グループの店舗のほとんどが賃借物件であり、出店に際して敷金及び保証金の差入を行っております。そのため当該商業施設運営会社の経営状況等によって、敷金及び保証金の全部または一部が回収できなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5) 当社グループの商品は、中国を中心としたアジア諸国の縫製メーカー等に生産委託しており、生産国の政治情勢・経済環境・自然災害等が、当社グループの事業展開に影響し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6) 当社はBelle International Holdings Limited(以下、「Belle社」)の100%子会社であるMutual Crown Limitedから発行済株式の20.1%の出資を受けており、現時点において、Belle社は当社の「その他の関係会社」に位置付けられております。当社は、Belle社との合弁で中国事業を展開しており、Belle社グループに対する売上高は7,889百万円であり、連結売上高に占める比率は11.6%となっております。今後、当社および同社間の業務提携の方針に変更があった場合、当社グループの事業展開が影響を受け、当社グループに影響を及ぼす可能性があります。
なお、上記以外の一般的な事業リスクとして、自然災害、事故、取引先破綻、法的規制および訴訟等のさまざまな要因が考えられます。
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契約締結先 |
対象地域 |
対象事業 |
合弁事業体 |
契約期間 |
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ABLE CONCORD LTD(BELLE INTERNATIONAL |
中華人民共和国(香港、マカオを除く) |
当社のブランドに係る衣料及び服飾雑貨を対象地域において |
当社のその他の関係会社であるBELLE INTERNATIONAL HOLDINGS LIMITEDの100%出資子会社ABLE CONCORD LTDとの合弁契約書に基づく合弁会社 |
2013年8月から2033年11月(注) |
(注)下記(2)の「ブランドライセンス及び独占的販売代理店契約」が終了した場合には、上記合弁事業に係わる契約も同時に終了する旨の規定があります。
(2)上記合弁事業に係わるブランドライセンス及び独占的販売代理店契約
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契約締結先 |
対象地域 |
契約内容 |
対象ブランド |
契約期間 |
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BAROQUE CHINA |
中華人民共和国 |
上記合弁事業を遂行するために必要な当社ブランドに係る商標使用権の許諾、及び当該商標を付した許諾商品を販売する独占的権利の付与 |
・MOUSSY、AZUL by moussy、 ・上記の他、当社が現に所有する又は将来所有するブランド |
2013年9月から10年間 |
該当事項はありません。
本項記載の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
詳細につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,858百万円増加して41,317百万円となりました。これは、現金及び預金が1,434百万円増加したこと、売掛金が1,632百万円増加したこと等によるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて1,394百万円増加して22,851百万円となりました。これは、借入金が2,126百万円増加したこと等によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べて1,464百万円増加して18,466百万円となりました。これは、配当金の支払いにより利益剰余金が284百万円、資本剰余金が71百万円減少したこと、及び自己株式を263百万円取得したこと等による減少があった一方、新株予約権の行使に伴う新株発行により資本金が186百万円、資本剰余金が186百万円増加したこと、利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益により1,236百万円増加したこと、及び非支配株主持分が401百万円増加したこと等によるものです。
(3) 経営成績の分析
① 売上高及び売上総利益
売上高は、前連結会計年度に比べて1,540百万円減少し、67,952百万円となりました。売上高の内訳については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (1)業績」と「2 生産、受注及び販売の状況」をご参照ください。
売上が減少した主な要因は、国内の既存店売上が苦戦したことによるものです。
売上総利益は、前連結会計年度に比べて2,221百万円減少し、36,396百万円となり、売上高に対する比率は55.6%から53.6%になりました。
② 販売費及び一般管理費及び営業利益
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて590百万円増加し、33,840百万円となり、売上高に対する比率は47.8%から49.8%になりました。主な要因は、広告宣伝費及び業務委託費の増加によるものです。
この結果、営業利益は前連結会計年度に比べて2,812百万円減少し、2,556百万円となりました。
③ 営業外損益及び経常利益
営業外収益は、前連結会計年度に比べて106百万円減少し、223百万円となりました。主な要因は、持分法による投資利益の減少187百万円によるものです。一方、営業外費用は、前連結会計年度に比べて89百万円減少し、224百万円となりました。主な要因は、為替差損の減少71百万円によるものです。
この結果、経常利益は前連結会計年度に比べて2,829百万円減少し、2,556百万円となりました。
④ 特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益
特別利益は、前連結会計年度に比べて129百万円減少しました。一方、特別損失は、前連結会計年度に比べて79百万円増加し、120百万円となりました。
この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べて3,038百万円減少し、2,435百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて2,271百万円減少し、1,236百万円となりました。
(4) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載しております。
(6) 経営戦略の現状と見通し
当社は、グローバル事業の基盤を強化し、海外での事業展開を推進するため、戦略的事業パートナーであるBelle International Holdings Limitedとの連携を推し進めております。当連結会計年度における当社の持分法による投資利益は、82百万円となりました。
今後も引き続き、中国において、同社との合弁会社による出店拡大を見込んでおります。
(7) 経営者の問題意識と今後の方針について
当社グループを取り巻く経営環境においては、国内市場における人口減少・高齢化社会の進行、消費ニーズの多様化と低価格志向等により競争が激化し、販売面において厳しい状況が続くものと思われます。また、アパレルの主要な生産地である中国における人件費上昇や円安による輸入調達価格の上昇懸念等、商品調達面でも難しい状況が続くものと思われます。
このような問題認識のもと、以下の方針で対処してまいります。
①国内事業の対処方針
国内事業においては、人口減少への対応として、長期的な顧客関係の構築を志向したブランドポートフォリオにより、顧客生涯価値(CLTV:Customer Lifetime Value)の最大化に取り組みます。
一つは、ハイカジュアルブランドとして評価の高い「MOUSSY」を核として、デイリーユースカジュアルブランド「AZUL BY MOUSSY」及び高感度ファッションカジュアルブランド「BLACK BY MOUSSY」とのブランドポートフォリオにより、顧客の多様なカジュアルニーズに応えるコンテンツ開発に取り組んでまいります。さらに、ドメスティックコンテンポラリーブランド「ENFÖLD」を核として、ファッション感度の高いコレクションライン、リゾートコレクションラインとして次期に新たに立ち上げる「någonstans(ナゴンスタンス)」とのブランドポートフォリオにより、ファッション感度の高い顧客のニーズに応えるコンテンツ開発に取り組んでまいります。
これらのコアブランド以外については、すでに顧客基盤のある中規模ブランド群においては戦略的なスクラップアンドビルドによる収益力の改善、顧客基盤が構築されつつある小規模ブランド群においては継続的な成長投資、顧客基盤の構築に苦戦しているブランドについては販路の見直し等、事業の再構築に取り組んでまいります。
以上のブランド戦略のもと、CLTVを最大化する共通基盤として「SHEL'TTER PASS」及び自社ECのユーザデータ及びデジタルマーケティング手法を駆使し、店舗事業及びEC事業の両面で、事業収益の大幅な改善を図ります。
②海外事業の対処方針
中国事業においては、戦略的事業パートナーであるBelle International Holdings Limitedとの連携のもと、グローバルSPAとしての生産・販売体制の確立、物流基盤の整備を推進するとともに、EC事業の重点強化と「MOUSSY」を中心に中国における出店を継続してまいります。
米国及び東南アジアにおいては、次期における前述の戦略を継続するほか、上記コアブランド群を中心にグローバル展開の可能性を追及してまいります。
③サプライチェーンマネジメントの対処方針
中国の人件費上昇等による輸入調達価格の上昇リスクに対し、第三国での生産拡大に取り組むとともに、生産、物流のすべてのプロセスを抜本的に見直し、仕入原価率の改善、物流費の削減等に取り組むことにより、収益力の改善に取り組んでまいります。
以上に関する具体的な内容は、「3 経営方針 経営環境及び対処すべき課題」に記載しております。