第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2016年
2月

2017年
2月

2018年
2月

2019年
2月

2020年
2月

売上高

(千円)

1,608,416

1,656,560

1,963,995

経常利益

(千円)

71,877

32,872

174,704

親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

31,904

63,552

86,277

包括利益

(千円)

31,904

63,552

88,592

純資産額

(千円)

1,640,967

1,609,645

1,703,501

総資産額

(千円)

1,801,944

1,831,547

2,063,194

1株当たり純資産額

(円)

322.52

306.28

322.98

1株当たり当期純利益又は

当期純損失(△)

(円)

6.27

12.39

16.77

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

6.17

16.68

自己資本比率

(%)

89.1

86.0

80.9

自己資本利益率

(%)

2.0

5.3

株価収益率

(倍)

351.04

99.94

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

41,508

143,776

217,157

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

186,440

219,714

91,143

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

8,134

44,737

583

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

1,228,820

1,197,620

1,323,050

従業員数

(名)

90

95

105

〔外、平均臨時雇用者数〕

―〕

―〕

52

47

51

 

(注) 1 第7期より連結財務諸表を作成しているため、それ以前については記載しておりません。

2 売上高には、消費税等は含まれておりません。

3 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間平均人員を〔 〕内にて外数で記載しております。

4 当社は2017年6月1日付で普通株式1株を2株にする株式分割を行ったため、第7期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。

5 第8期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

6 第8期の自己資本利益率については、親会社株主に帰属する当期純損失であるため記載しておりません。

7 第8期の株価収益率については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

 

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第5期

第6期

第7期

第8期

第9期

決算年月

2016年
2月

2017年
2月

2018年
2月

2019年
2月

2020年
2月

売上高

(千円)

960,386

1,379,977

1,606,886

1,646,659

1,865,764

経常利益

(千円)

131,941

170,014

107,941

84,193

159,788

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

88,925

104,027

68,093

7,518

16,162

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

504,890

751,078

751,078

767,278

769,978

発行済株式総数

(株)

22,016

2,544,000

5,088,000

5,142,000

5,151,000

純資産額

(千円)

977,859

1,574,263

1,677,157

1,716,906

1,708,321

総資産額

(千円)

1,187,006

1,927,582

1,836,217

1,935,411

2,057,362

1株当たり純資産額

(円)

222.08

309.41

329.63

327.14

324.90

1株当たり配当額

(1株当たり中間配当額)

(円)

(―)

(―)

(―)

(―)

(―)

1 株当たり当期純利益

又は当期純損失(△)

(円)

23.96

23.13

13.38

1.47

3.14

潜在株式調整後

1株当たり当期純利益

(円)

21.43

13.17

1.45

自己資本比率

(%)

82.38

81.67

89.44

86.91

82.10

自己資本利益率

(%)

14.99

8.15

4.23

0.45

株価収益率

(倍)

197.58

164.50

1,374.24

配当性向

(%)

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

150,210

185,850

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

29,547

142,324

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

661,556

467,444

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

937,665

1,448,635

従業員数
〔外、平均臨時雇用者数〕

(名)

62

47

80

58

85

52

94

45

99

48

株主総利回り

(%)

140.4

67.6

61.9

51.5

(比較指標:東証マザーズ指数)

(%)

()

(115.0)

(134.5)

(99.6)

(76.0)

最高株価

(円)

9,670

11,000

□4,515

2,714

2,517

最低株価

(円)

4,970

5,850

□1,747

1,115

1,415

 

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.第5期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新株予約権の残高はありますが、当社株式は非上場であったため、期中平均株価を把握できませんので記載しておりません。また第9期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.株価収益率については、第5期は当社株式は非上場であったため、第9期は当期純損失であったため記載しておりません。

4.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は年間平均人員を〔 〕内にて外数で記載しております。

5.当社は、2016年7月30日付で普通株式1株を100株に分割し、2017年6月1日付で普通株式1株を2株に分割しております。これに伴い、第5期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1 株当たり純資産額、1 株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)及び潜在株式調整後1 株当たり当期純利益を算定しております。

6.第6期以前の持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社が存在しないため、記載しておりません。

7.当社は第7期より連結財務諸表を作成しているため、第7期以降の持分法を適用した場合の投資利益ついては記載しておりません。

8.当社は第7期より連結財務諸表を作成しているため、第7期以降のキャッシュ・フローに係る各項目については記載しておりません。

9.第5期の株主総利回り及び比較指標は、2016年11月29日に東京証券取引所マザーズに上場したため、記載しておりません。

10.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所マザーズにおけるものであります。

ただし、当社株式は、2016年11月29日から東京証券取引所マザーズに上場されており、それ以前の株価については該当事項がありません。なお、第7期の□印は、株式分割(2017年6月1日、1株→2株)による権利落後の最高・最低株価を示しております。

 

 

2 【沿革】

 

当社は、2004年4月28日に設立された旧㈱エルテスを、2014年3月1日に吸収合併すると同時に、商号をエヌアールピー㈱から㈱エルテスに変更して現在に至っております。

旧㈱エルテスは、ソーシャルリスクサービスを開発し展開してきた経緯があり、合併後の中核となるサービスは同社より継承したものであることから、当社が吸収合併した2014年3月以前の旧㈱エルテスの沿革についても記載しております。

 

年月

概要

 

 

2004年4月

企業のインターネット上でのブランディング支援を目的として、東京都渋谷区に旧㈱エルテス設立

2005年5月

本社を東京都新宿区に移転

2007年3月

ソーシャルリスクコンサルティングサービスを提供開始

2009年7月

本社を東京都港区西新橋に移転

2011年3月

ソーシャルリスクモニタリングサービスを提供開始

2012年2月

大阪オフィスを大阪府大阪市北区に開設

2012年4月

Webのモニタリングシステムの開発、保守、運用業務の受託を目的として、東京都港区西新橋に当社設立

2012年9月

本社を東京都港区新橋に移転(旧㈱エルテス、当社)

2013年9月

ソーシャルリスクマネジメント・クラウドサービス「エルテスクラウド」をリリース(旧㈱エルテス)

2014年3月

経営基盤の強化による経営効率の向上を図るため、当社は旧㈱エルテスを吸収合併し、商号を「㈱エルテス」に変更

 

㈱電通と資本業務提携

2015年10月

㈱産業革新機構(現 ㈱産業革新投資機構)等からの出資534百万円により資本増強

2016年2月

内部脅威検知サービスを提供開始

 

デジタルリスクに関する調査・提言を行う社内シンクタンクとして「デジタルリスク総合研究所」を設立

2016年3月

NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション㈱との協業によるソーシャルリスクモニタリングサービスを提供開始

2016年5月

SOMPOリスケアマネジメント㈱(現 SOMPOリスクマネジメント㈱)と協業し、食品業界向けに総合リスクコンサルティングサービスを提供開始

2016年11月

東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場

2016年12月

戦略的総合研究推進事業「CREST」の新規研究課題に採択

 

エストニア Reaal Süsteemid社とリスク解析分野で業務提携

2017年2月

本社を東京都千代田区霞が関に移転

2017年8月

㈱エルテスセキュリティインテリジェンス(現連結子会社)並びに㈱エルテスキャピタル(現連結子会社)を設立

 

2018年11月

エストニア Cybernetica社と連携し、分散型データベース技術および本人認証技術を用いたソリューションを提供開始

 

2019年9月

㈱エフエーアイ(現連結子会社)の全株式を取得し、完全子会社化

 

 

 

 

3 【事業の内容】

 

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社エルテス)および子会社3社により構成されており、「次々と現れる新たなデジタルリスク(※)に立ち向かい、デジタルリスクを解決すること」をミッションに、リスクに特化したビッグデータ解析技術を基に、企業を中心としたあらゆる組織が晒されるリスクを解決するためのソリューションを提供しております。

スマートフォンやSNSの普及、通信環境の進化に伴い、いつでも誰でもインターネット上での情報発信ができることになりコミュニケーションは多様化しました。他方でその発展の副作用から、情報漏洩や不適切な投稿等に伴う、ネット炎上等で被害を受ける個人や企業が後を絶たない状況にあり、重要なインフラストラクチャーとしてのインターネットの信頼性を回復させることが社会的な重要課題となっております。このように、インターネットにおける風評被害、炎上、情報漏洩、フェイクニュース、ダークウエブ上での違法取引といったリスクは、テクノロジーの発展に伴い発生してきました。これらは、ソーシャルメディアの普及やデバイスの高度化によって、さらに加速しております。

また、組織の内部にも、情報漏えいや社内不正といった様々なリスクが存在しております。働き方改革が推進され、デジタルトランスフォーメンションによる業務改善や働きやすい職場環境づくりなども課題となっていることに加え、新型コロナウイルス感染症拡大予防のためのテレワークが推奨されるなど、新しい働き方も増えていきます。そこには新たなデジタルリスクが発生する可能性があります。

当社グループは、データ解析技術とコンサルティングを通して、このようなデジタルリスクを解決し、社会の危機を未然に防ぐことを目指しております。

 

用語説明

(※)デジタルテクノロジーの発展に応じて、その副作用として発生する新たな領域は、企業の競争にも影響を与える重大な事象であり、このような事象から発生するリスクを「デジタルリスク」と表現しております。デジタルリスクの中でも、Web技術の発展に伴って新たに出現したソーシャルメディアを中心としたWeb上の様々なメディアに起因するリスクを「ソーシャルリスク」と表現しております。

 

当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。

なお、次の事業セグメントは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

① デジタルリスク事業

デジタルリスク事業は、主にSNSやブログ、インターネット掲示板などWeb上の様々なソーシャルメディアに起因するリスクに関連するソーシャルリスクサービスと企業内のログデータ等多種多様なデータを統合的に分析する内部脅威検知サービス等から構成されております。

ソーシャルリスクサービスについては、当社グループ固有のノウハウと事例研究の蓄積によって、収集したビッグデータからリスクを高精度で検知する技術を開発し、課題解決に取り組んでまいりました。具体的には、ネット炎上を未然に防ぐためのソリューション、危機発生時の対応方法コンサルティング、レピュテーション回復のためのサービスを、顧客の課題に応じてワンストップで提供しております。

ソーシャルリスクモニタリングサービスは、ソーシャルリスクの発生を早期に検知及び把握するサービスで、24時間365日、Twitter等のSNSやネット掲示板といったソーシャルメディア上の投稿をAIを用いたシステムと専任アナリストにより分析し、リスクの予兆があれば緊急通知の実施や対応方法のアドバイスを行い、危険投稿がなければ日報で報告し、モニタリング情報を顧客がいつでも利活用できるようクラウド化も進めております。24時間365日体制の監視により、リスクを未然に防ぐだけでなく、実際にリスクを検知した場合には、その後どのような対応をすべきかを専任のコンサルタントがアドバイスを行っております。

ソーシャルリスクコンサルティングサービスは、ソーシャルリスクが検出された際に専任コンサルタントがリスク評価を行い、その後の対応に関するアドバイスを実施するクライシスコンサルティングや、リスク沈静化後の顧客の情報発信を最適化するレピュテーション回復支援を行っております。

リスクモニタリングからリスクコンサルティングを通して、ソーシャルメディアの監視から緊急対応、その後の対策まで、顧客のリスクマネジメントを一貫して支援しております。

内部脅威検知サービスは、情報漏洩や社内不正等の内部脅威の予知及び検知といったデジタルリスクの予兆を解析するサービスです。例えば、内部関係者による情報漏洩・不正会計など、組織が抱える内部不正を未然に抑止します。膨大な組織内部のシステムログや管理データから、当社独自のアルゴリズムによりリスクの高い行動パターンを認識し、危険度や緊急度の高いものは即時通知することで、未然防止に繋げることができます。データに隠れている人の興味・関心・意図を解析し、潜在的な内部不正リスクの予兆を察知する事前回避型のアプローチにより、高度なリスクマネジメント体制の構築を支援しております。

(主な関係会社)当社、㈱エフエーアイ

 

② その他

リスク情報分析と危機対応支援を行うAIセキュリティ事業を含んでおり、確認を高速で行うサービスの開発や、警備業界のデジタルトランスフォーメーションを支援するサービスの開発に着手するなど、サービスライン拡充を図っております。

(主な関係会社)当社、㈱エルテスセキュリティインテリジェンス

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金又は
出資金
(千円)

主要な事業
の内容

議決権の所有
(又は被所有)
割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

㈱エルテスセキュリティインテリジェンス(注)2

東京都千代田区

90,000

その他

100.0

役員の兼任ならびに業務の受託および委託

㈱エルテスキャピタル(注)3

東京都千代田区

10,000

全社(共通)

100.0

役員の兼任ならびに資金の援助および業務の受託

㈱エフエーアイ

大阪府大阪市北区

3,000

デジタルリスク事業

100.0

業務の受託および委託

 

(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。

2.特定子会社であります。

3.債務超過会社であり、2020年2月末時点で債務超過額は41,661千円であります。

4.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

 

5 【従業員の状況】

 

(1) 連結会社の状況

2020年2月29日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

 デジタルリスク事業

81

(47)

 その他

9

(4)

 全社(共通)

15

(0)

合計

105

(51)

 

(注) 1.従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。

2.従業員数欄の (外書) は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3.全社(共通)は、人事および経理等の管理部門の従業員であります。

4.従業員数が前連結会計年度末に比べ10名増加いたしましたのは、業容拡大に伴う定期・期中採用によるもの、および、㈱エフエーアイを子会社化したことによるものです。

 

(2) 提出会社の状況

2020年2月29日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

99

(48)

31.4

2.7

5,383

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

 デジタルリスク事業

78

(47)

 その他

6

(1)

 全社(共通)

15

(0)

合計

99

(48)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であります。

2.従業員数欄の (外書) は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。

3.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。

4.全社(共通)は、人事および経理等の管理部門の従業員であります。

 

(3) 労働組合の状況

   当社グループにおいて労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。