文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により、緩やかな景気回復基調が続いております。一方で、海外においては、米国新政権の政策動向や朝鮮半島情勢の問題などにより、世界経済の先行きは依然として不透明な状況が継続しております。
当社が属するダイレクトマーケティング市場におきましては、政府が成長戦略として掲げる「第4次産業革命」に、ビッグデータの活用がうたわれていることもあり、企業の業種や規模を問わずデータ活用への期待の高まりは弱まることなく継続しており、データ分析に基づくダイレクトマーケティングの市場は成長を続けるものと予想されます。
このような情勢の中、継続して取り組んでおりますインバウンドマーケティングの強化(WEBサイトの頻繁な更新、情報発信、特集サイト、SEO対策等)や業務提携先などからの紹介により、BtoC企業、BtoB企業、金融業界及び学校法人など多種多様な企業から新規引き合いが増加しております。特に、当社の3つのサービス(マーケティングリサーチ、マーケティングシステム、ダイレクトプロモーション)を融合したダイレクトマーケティング全般の支援を目的とするマーケティングコンサルティングの新規引き合いが増加しております。これは、多種多様な企業がビッグデータ分析の必要性を理解し、広告宣伝費や販売促進費の有効活用のためにダイレクトマーケティングの考え方や手法を積極的に採り入れていることの証左であり、また、WEBだけではなくオフラインのメディアである紙媒体や店舗も使っていくクロスメディア戦略が重要視されてきていることにも関連しております。
こうした背景から、売上につきましては、既存クライアント企業からの継続受注に加えて、スポットのDM案件、サイト制作案件、分析システム開発案件及びソーシャルメディア分析・運用案件などの新規受注があり、全体的に堅調に推移しております。その中で、前事業年度に新規受注した案件が、当事業年度において継続受注となることにより、安定した収益基盤づくりを進めております。
一方、コスト面につきましては、当事業年度より積極的な人材採用活動を行っており、特に市場で人材不足が顕著であるエンジニアやデータサイエンティストなどの確保に努めております。これは、AI(人工知能)に関する北海道大学大学院との共同研究や北海道大学公認のAIベンチャー企業である株式会社調和技研との業務提携の推進にあたり、先行投資的な人材確保の意味合いも含まれており、結果として人件費及び採用費が増加しております。
以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は886,670千円(前年同期比2.5%増)、営業利益は40,799千円(同40.0%減)、経常利益は40,896千円(同37.9%減)、四半期純利益は27,050千円(同33.9%減)となりました。
当社は、単一セグメントであるため、セグメントごとの記載をしておりません。
サービス別の状況は次のとおりであります。
① マーケティングリサーチ
マーケティングリサーチについては、継続受注案件が堅調に推移したことに加えて、スポットの調査・分析案件や予測モデリング案件の獲得があり、売上は堅調に推移いたしました。この結果、売上高は96,150千円(前年同期比8.1%増)となりました。
② マーケティングシステム
マーケティングシステムについては、安定した顧客基盤を確保していることに加えて、スポットのサイト制作案件や分析システム開発案件などの獲得があったものの、売上は若干低調に推移いたしました。この結果、売上高は308,919千円(前年同期比7.8%減)となりました。
③ ダイレクトプロモーション
ダイレクトプロモーションについては、既存重点クライアント企業から大型のDM案件等を継続受注していることに加え、新規クライアント企業からもDM案件等を新規受注したことにより、売上は堅調に推移いたしました。この結果、売上高は481,601千円(前年同期比9.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
① 資産
当第3四半期会計期間末における資産合計は725,680千円となり、前事業年度末に比べ41,476千円減少いたしました。これは主に売掛金が39,946千円増加した一方で、現金及び預金が91,355千円減少したこと等によるものであります。
② 負債
当第3四半期会計期間末における負債合計は284,030千円となり、前事業年度末に比べ68,527千円減少いたしました。これは主に買掛金が40,188千円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金及び長期借入金が48,204千円、未払金が31,443千円、未払法人税等が15,591千円、リース債務が13,704千円減少したこと等によるものであります。
③ 純資産
当第3四半期会計期間末における純資産合計は441,650千円となり、前事業年度末に比べ27,050千円増加いたしました。その要因は、利益剰余金が27,050千円増加したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動は、国立大学法人北海道大学大学院 情報科学研究科 調和系工学研究室と、「人工知能(AI)によるマーケティングデータの分析アルゴリズム開発」についての共同研究を行っており、その金額は462千円であります。
なお、当社はダイレクトマーケティング事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載は行っておりません。