第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

  当社グループは、「おもてなしと生活文化の創造」をスローガンとして掲げ、ホテル運営により収益を上げる専業のホテルオペレーターとして、内外顧客に対し宿泊・料飲サービスの提供等を行い、Performance、Satisfaction、Reliabilityの観点から、ブランド価値の最大化を図り、確かな収益・財務体質のもと、成長を追求します。

 

(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループの成長ドライバーは、新規出店による店舗網の拡大ならびに売上及び収益の最大化であります。これを達成するため、当社は年3店舗から5店舗の新規出店を目標としており、中期的には平成33年6月期までに運営客室数15,000室を目標としております。

 

(3)経営環境・経営戦略等

現在の当社グループを取り巻く経営環境は、世界経済の景気回復の継続が期待される一方で自由貿易主義から保護主義への転換など政治や外交面の不安定な要素もあり、国際情勢は、先行きの不透明感が懸念されます。一方、国内経済は、政府の各種政策に支えられて雇用や所得の環境が改善し、緩やかな回復基調が継続することが期待されます。

ホテル業界におきましては、インバウンドの増加やオリンピックに向けたさらなる観光需要の高まりが期待される一方で、同業他社の新規出店や、旅館業法規制緩和による民泊や簡易宿泊所などの新たな業態の参入により経営環境は厳しさが増すことが予想されます。

このような環境のもと、当社グループは、安定市場でのシェアアップと成長市場での顧客獲得を主要な戦略としてまいります。チョイスホテルズ事業においては新規出店を中心としたマルチブランドでの展開による成長を目指し、従来の「コンフォートホテル」に加えて、より高品質な施設を備えた新ブランド「コンフォートスイーツ」、既存ホテルのリブランドによる「コンフォートイン」などを展開してまいります。また、グリーンズホテルズ事業は、M&Aや事業譲受などの多様なスキームによる出店を推進してまいります。

平成31年6月期につきましては、新規出店4店舗の初期投資やリニューアル店舗の客室備品および業務効率化のためのIT投資の費用など、成長に向けた積極的な投資による費用の増加を見込んでおります。

 

(4)事業上および財務上の対処すべき課題

当社グループにおきましては、世界第2位のホテル軒数(注)を有するチョイスホテルズインターナショナル社のグローバルブランドを保有する専業のホテルオペレーターとして、顧客満足度と従業員満足度の向上を実現することにより企業価値の最大化を図り、確かな収益・財務体質のもと、成長を追求してまいります。この目標を達成するため、平成33年6月期までの中期経営計画において、以下の3つの重点戦略「既存事業の更なる強化」「新店開発の加速」「戦略投資の拡大」に取り組み、この期間を「新たなステージに向かう基盤固めの期間」と位置付け、新たなステージで成長を実現し、次なる改革を推進してまいります。

(注)出典:mkg hospitality 「Global Hotel Ranking 2015」(2015年3月26日掲載)

 

  ①既存事業の更なる強化

当社グループにおけるチョイスホテルズ事業及びグリーンズホテルズ事業における独自施策に加えて、全社的な取り組みによって既存店の「稼ぐ力」を強化してまいります。

具体的には、OTAや自社WEBサイトなどの各販売チャネルミックスの最適化、飲食・集会部門を含めたホテル全体の収益力強化、IT活用と働き方改革等を通じた労働生産性の向上に取り組んでまいります。

また、「コンフォート」ブランドの新コンセプト「Color your Journey.旅に、実りを。」の浸透を通じて、LTR(他者推奨意向)80%の達成を目指してまいります。

 

  ②新店開発の加速

当社グループの両事業において、多様な出店戦略を通じて平成33年6月期までに国内トップ10以内の運営客室数である15,000室のホテルチェーンを目指します。

具体的には、都市別の宿泊需給バランスを踏まえた「コンフォート」ブランドホテルの出店エリアの拡大、戦略的立地における所有を含めた出店スキームの多様化、狭小土地におけるグリーンズホテルズ事業の新店開発、既存ホテルチェーンのM&A、事業譲受案件によるチェーン網の拡大等を実施してまります。

 

  ③戦略投資の拡大

様々な調達スキームを組み合わせて50億円規模の戦略投資枠を設定することにより、良質な投資案件を呼び込み、新規事業領域の創出やマーケットシェアの拡大を図ってまります。

 

 

2【事業等のリスク】

当社グループの事業に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主な事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスクを十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。

 

(1)国内景気及び個人消費の動向について

当社グループは、日本国内を主たるマーケットとしてホテル事業を展開しておりますが、同事業による売上は国内景気や個人消費の動向の影響を受けやすい傾向にあり、企業活動の停滞、雇用情勢の悪化、個人消費の低迷等による個人利用客及び法人・団体利用客の減少が、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(2)訪日外国客の減少について

当社グループの事業は、訪日外国客の増減により、大きな影響を受けます。訪日外国客数は、日本の経済情勢、為替相場の状況、外交政策による対日感情、自然災害、事故、疫病等の影響を受ける可能性があり、訪日外国客の減少により当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(3)業績の季節変動について

当社グループの事業は、夏季の宿泊者数が増加する一方で、冬季には減少する傾向があり、また冬季にはホテルの改装等、設備投資を実施することが多いことから、第3四半期連結会計期間に売上高及び営業利益が減少する傾向が生じております。

係る季節変動により、当社グループの一時点における業績は通期の業績の分析には十分な情報とならないことがあります。

 

(4)法的規制等について

当社グループの事業においては、旅館業法や食品衛生法等の法的規制を受けております。具体的には、旅館業法の事業経営の許可(旅館業法第3条)、食品衛生法の営業許可と施設基準等です。旅館業法においては、宿泊施設ごとに事業経営の許可を受けておりますが、各都道府県の条例にて換気、採光、照明、防湿及び清潔その他宿泊者の衛生に必要な措置、客室の有効面積等について定められており、これらに違反すると指導や罰金等の処分がなされる場合があります。また食品衛生法においては飲食店営業等の許可を受けておりますが、許可の更新を行うほか、食品衛生責任者の設置が必要となります。また不衛生な食品の販売が禁じられており、当該施設が調理し、提供した食事によって人の健康を害した場合、営業停止を含む行政指導がされる場合があります。

ホテル物件に関して、建築基準法(特定建築物)、消防法(防火対象物)、市町村の火災予防条例、建築物衛生法等の規制があり、営業上の規制については、廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)、食品リサイクル法、景品表示法、個人情報保護法、下請法等が該当します。建築基準法においては法に定める建築物の建築や改修を行う場合に申請、届け出が必要とされていますが、それらの手続きを経ずに建築等を行った場合においては使用停止、工事停止等の指導がされる場合があり、建築物の用途や構造違反があった場合には指導等がなされる場合があります。また消防法においては宿泊施設の規模に応じた防火管理者を選任し、消防計画の作成及び管轄消防署への届け出などが必要であり、これらに違反した場合、管轄の消防署より指導等を受ける場合があります。さらに防火対象物の用途や規模に応じた消防設備や避難設備等が必要で、設備の不備等があれば改修を行わなければなりません。そして火災の予防や消防活動の障害除去等が必要であり、これらの改修がされていない場合、指摘・指導・改善命令等がなされる場合があります。

当社グループは、これらの法規制の遵守に努めておりますが、現在の規制に重要な変更や新たな規制が設けられた場合には、規制を遵守するために必要な費用が増加する可能性があり、規制に対応できなかった場合は、許認可の取り消しなどにより当社グループの活動が制限される等、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

また、新たな会計基準や税制の導入・変更により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(5)自然災害・事故・感染症の発生等について

当社グループの事業においては、「安心・安全」を重要課題と認識し、施設の安全対策の実施等安全管理には万全の注意を払っております。しかしながら、地震や台風などの自然災害、大規模な事故、テロ行為等が発生した場合、その対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

また、新型インフルエンザ等の感染症が発生した場合、ホテルの休業や観光客の減少が懸念され、営業収益の減少や対策費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(6)食中毒や食品管理について

当社グループでは、ホテルやレストラン、宴会場等で食事の提供を行っております。品質管理や食品衛生には十分注意しておりますが、食中毒事故が発生した場合は営業停止の処分を受けるほか、当社グループの信用やブランドイメージを毀損し、当社グループの業績や財務状況に影響を与える可能性があります。

また、当社グループ以外でも同業他社における産地偽装や、家畜伝染病の発生等の食の安全・安心に関する問題が発生した場合にも、当社グループの営業収益の減少や在庫の廃棄ロスの発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(7)競争激化について

当社グループの事業においては、競合ホテルの進出やAirbnb(世界中の人々と部屋を貸し借りする人向けのウェブサイト)をはじめとする民泊等、多様化する消費者のニーズに対応すべく宿泊サービスも多様化が進んでおり、業界内の競争は激化しております。

当社グループでは、レベニューマネジメントを活用したオペレーション等により、競争力の維持強化に努めておりますが、競合他社が新築又は改築・改装したホテルに対して競争力を維持強化するためには、当社グループのホテルについても改築・改装を含む多額の設備投資の負担が必要となります。また、こうした施策が有効に機能しない場合、価格引下げ等により営業収入が減少し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(8)フランチャイズ契約について

当社グループでは、当社の連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンが、チョイスホテルズライセンシングB.V.(チョイスホテルズインターナショナル社の間接的な完全子会社)との間で日本における「マスターフランチャイズ契約」を締結し、また当社は株式会社チョイスホテルズジャパンとの「フランチャイズ契約」により、チョイスホテルズインターナショナル社が保有する商標(ブランド名称)を使用し多数のホテルを展開・運営を行っております。

チョイスホテルズインターナショナル社と当社グループでは、取引開始以降、長年にわたり良好な関係を維持しておりますが、当該「マスターフランチャイズ契約」には、一般的な解約事由の他、以下の解約事由が定められております。

本契約の契約期間においては、毎年12月31日を期日とする開発割当店舗数が定められており、当該割当店舗数を達成できなかった場合に解約事由に抵触いたします。ただし、開発不足分の店舗数に応じたフランチャイズ・フィーを相手方に支払うことで1年間の猶予が与えられます。

また、金融機関その他投資関連以外の第三者が株式会社チョイスホテルズジャパンの株式の20%を取得するか、当社の支配権を取得した場合に解約事由に抵触いたします。

加えて同業他社の代表者または代理人が当社もしくは株式会社チョイスホテルズジャパンの取締役に就任した場合にも解約事由に抵触いたします。

これらを含む本契約の解約事由に抵触した場合、当社グループはチョイスホテルズインターナショナル社が保有する商標(ブランド名称)が使用できなくなり、営業戦略の見直しやブランド変更に伴う諸費用の増加等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。なお、本書提出日現在において、当該解約事由には抵触しておりません。

また、本契約の期間満了後には新たなマスターフランチャイズ契約を締結する必要があり、契約締結の可否及び契約条件の見直し等により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(9)人材の確保及び育成について

当社グループの事業では、一定数の従業員の確保が必須であり、少子高齢化により今後若年層の人材確保がさらに困難になることが予測され、最低賃金の引き上げや社会保障政策に伴う社会保険料料率の引き上げ等による人件費の上昇、人材不足による既存従業員へのしわ寄せによる長時間労働や、これに伴う離職率の増加、採用コストの増加等により、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)光熱費、食材価格、清掃外注費の高騰について

当社グループは、店舗において電気やガスを多く利用しており、光熱費の高騰により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。また、当社グループはホテルやレストラン、宴会場等でお客様に食事の提供を行っており、天候不順等による食材価格の高騰により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

加えて、当社ではホテル運営における客室品質の維持のため、客室清掃の外注化を図っておりますが、清掃会社における人材不足等からの清掃委託費用の値上げにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(11)情報システム・情報管理について

当社グループでは、多くのITシステムを使用しておりますが、これらのシステムについて事故・災害、人為的ミス等により、その機能に重大な障害が発生した場合、当社グループの事業運営に重大な影響を与え、営業収益の減少または対策費用の発生により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

また、インターネットを経由した旅行代理店であるオンライントラベルエージェント(OTA)をはじめとする他の旅行業者や斡旋業者等他社のシステム障害による影響を受ける可能性があります。

 

(12)個人情報の漏えいについて

当社グループでは、宿泊者名簿や宴会における顧客データ等個人情報を含むデータベースを管理しております。当社では、プライバシーマークを取得し、個人情報の管理に十分留意しておりますが、万一、個人情報の流出等の問題が発生した場合、当社グループへの損害賠償請求や信用の低下により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(13)収益構造について

当社グループの事業においては、営業コストの相当部分が人件費、減価償却費、ホテル土地建物の賃借料等の固定費で構成されているため、売上高の減少が、営業利益に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)固定資産に係るリスクについて

当社グループは、店舗等に係る固定資産の一部を自己保有(平成30年6月末現在における土地建物の帳簿価額 3,538,276千円)しておりますが、当該資産について、今後の各店舗の収益悪化や地価の下落にともなう減損損失の発生などにより、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(15)店舗に係る差入保証金について

当社グループは、店舗用物件の賃貸借契約締結の際に、賃貸人に保証金を差し入れる場合があります。差入保証金は契約期間満了等により賃貸借契約が終了した場合、原則全額が返還される契約となっております。

しかし、差入保証金は預託先の経済的破綻等により、その一部または全額が回収不能となる場合や、賃貸借契約に定められた契約期間満了前に中途解約を行った場合には返還されないことがあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(16)風評について

当社グループの事業は、お客様に直接サービスを提供しているため、法令違反、自然災害・事故・感染症等の発生、顧客情報をはじめとする情報漏えい、長時間勤務等の内部告発等が生じた場合を含め、当社グループのブランドイメージが損なわれた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(17)建物について

当社グループでは、ほとんどの物件を賃借によりホテルを運営しておりますが、当該建物の建築時の管理において、耐震偽装や建築データの改ざん等が明らかになった場合、当社グループへの信用やブランドイメージが毀損し、当該ホテルの閉店や客数の減少による損害や、ホテル運営から撤退する場合の費用等の発生も含め当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

(18)M&Aが想定どおりのメリットをもたらさないリスクについて

当社グループは、中期経営計画等の事業計画においてM&Aを成長戦略の一環として位置づけ、今後もその機会を追求してまいります。しかしながら、将来のM&Aについては、適切な買収対象があるとは限らず、適切な買収対象があった場合においても、当社グループにとって受入可能な条件で合意に達することができない可能性があり、また買収資金を調達できない可能性、必要な許認可が取得できない可能性、法令その他の理由による制約が存在する可能性があり、買収を実行できる保証はありません。当社グループは、近年、適切な買収対象の選定、M&Aの実行及び被買収事業の当社グループへの統合等につき経験を積み重ねておりますが、将来的なM&Aの成功は、以下のような様々な要因に左右されます。

・買収した事業の運営・商品・サービス・人材を当社の既存の事業運営・企業文化と統合させる能力

・当社グループにおける既存のリスク管理、内部統制及び報告に係る体制・手続きを被買収企業・事業に展開する能力

・被買収事業の商品・サービスが、当社グループの既存事業分野を補完する度合い

・被買収事業の商品・サービスに対する継続的な需要

・目標とする費用対効果を実現する能力

これらの結果、M&Aが想定どおりのメリットをもたらさなかった場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度(平成29年7月1日から平成30年6月30日まで)における我が国経済は、輸出の回復や国内生産の持ち直しにより緩やかな回復基調が継続しました。また、個人消費や民間企業の設備投資などの持ち直しも続き、企業収益も過去最高となり、雇用・所得環境も改善しました。

その一方で、労働市場における人手不足感の高まりや、原油価格の上昇や世界的な貿易摩擦の懸念などによる世界経済の下振れリスクなど、経済に影響を与える要因については引き続き不透明な状況が続いております。

このような環境下において、チョイスホテルズ事業は、東京・大阪・博多等の大都市圏におけるインバウンド需要が堅調に推移し、事業全体を牽引いたしました。また、仙台、名古屋、博多等の政令指定都市におけるビジネス、レジャー需要が堅調に推移する等、客室稼働は前年並みを維持することができ、客室単価は前年よりさらに上昇させることができました。一方で、相次ぐ市場への新規参入によってマーケットが大きく変化しつつあります。

このような状況のもとで事業拡大を目的に、第2四半期に既存の「ベストイン」ブランド2店舗をそれぞれ「コンフォートイン大垣」(岐阜県大垣市)、「コンフォートイン新潟亀田」(新潟県新潟市江南区)へとリブランドを実施しました。また、第3四半期には「コンフォートホテル名古屋伏見」(愛知県名古屋市中区)及び新ブランドとして初出店となる「コンフォートスイーツ東京ベイ」(千葉県浦安市)を開業し、第4四半期には「コンフォートホテル伊勢」(三重県伊勢市)及び「コンフォートホテル札幌すすきの」(北海道札幌市中央区)を開業し、当連結会計年度において計4店舗を新規出店いたしました。

このうち、「コンフォートスイーツ」ブランドは、全室ツインタイプと快適性を追求する高品質な客室商品を擁する新業態として、国内レジャー及びインバウンドをメインターゲットとして成長が期待されるブランドと位置づけております。

その一方で、自社保有物件として営業しておりました「コンフォートホテル札幌南3西9」(北海道札幌市中央区)を平成30年5月末を以て閉館いたしました。

また、健康志向の高まりと客室商品力の強化を目的に、新規出店を含む全ての「コンフォート」ブランドホテルを全室禁煙化いたしました。

グリーンズホテルズ事業は、中部地方及び近畿地方での製造業を中心とするビジネス需要が堅調に推移し、加えて金沢地区における観光需要も業績に好影響をもたらしました。

このような状況のもと、平成29年1月より耐震工事のため休館しておりました旧「コンフォートイン広島平和大通」(広島県広島市中区)を、第2四半期に当社オリジナルブランドの「ホテルエスプル広島平和公園」へリブランド開業し、当事業へと移管することで事業売上増加に貢献いたしました。

また、既存店の商品力の強化を目的に「ホテルグリーンパーク津」(三重県津市)他4店舗において、客室設備等のリニューアルを実施いたしました。

この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

当連結会計年度末における資産につきましては17,132百万円(前連結会計年度末17,364百万円)と、231百万円減少いたしました。負債につきましては7,792百万円(同9,247百万円)と1,454百万円減少いたしました。純資産につきましては9,339百万円(同8,116百万円)と、1,223百万円増加いたしました。

 

b.経営成績

当連結会計年度の業績は、売上高27,143百万円前期比4.3%増)、営業利益1,908百万円(前期比19.1%減)、経常利益1,864百万円前期比16.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,189百万円前期比16.7%減)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて215百万円減少し、4,834百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、獲得した資金は1,477百万円(前連結会計年度は2,231百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は税金等調整前当期純利益が1,804百万円、減価償却費が405百万円、減損損失が294百万円であり、支出の主な内訳は固定資産売却益239百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、獲得した資金は45百万円(前連結会計年度は769百万円の使用)となりました。収入の主な内訳は有形固定資産の売却による収入が789百万円、支出の主な内訳は差入保証金の差入による支出が430百万円、有形固定資産の取得による支出が201百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は1,738百万円(前連結会計年度は1,163百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は一部指定替えに伴う増資資金273百万円、支出の主な内訳は長期借入金返済が1,752百万円であります。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 該当事項はありません。

 

b.受注実績

 該当事項はありません。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績は次のとおりでありますなお、当社グループはホテル事業の単一セグメントであるため、事業部門別に記載しております。

事業部門の名称

当連結会計年度

(自 平成29年7月1日

  至 平成30年6月30日)

前年同期比(%)

チョイスホテルズ事業(千円)

19,707,819

104.6

グリーンズホテルズ事業(千円)

7,254,206

103.8

その他の事業(千円)

181,104

96.9

合    計(千円)

27,143,129

104.3

(注)  1.事業部門間の取引については相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたっては、過去の実績や取引状況等を勘案し、会計基準の範囲内かつ合理的と考えられる見積り及び判断を行っている部分があり、その結果を資産・負債及び収益・費用の数値に反映しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績等

1)財政状態

(資産合計)

当連結会計年度末における資産につきましては17,132百万円(前連結会計年度末17,364百万円)と、231百万円減少いたしました。

うち流動資産は7,545百万円(同7,425百万円)と、119百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が減少した一方で、売掛金が増加したこと等によるものであります。

固定資産は9,587百万円(同9,938百万円)と351百万円減少いたしました。これは主に差入保証金等が増加した一方で、土地等の有形固定資産が減少したこと等によるものであります。

 

(負債合計)

負債につきましては7,792百万円(同9,247百万円)と1,454百万円減少いたしました。

うち流動負債は7,074百万円(同3,972百万円)と3,102百万円増加いたしました。これは主に長期借入金を1年内返済予定の長期借入金に振り替えたことによるものであります。

固定負債は717百万円(同5,274百万円)と4,557百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の振替によるものであります。

(純資産合計)

純資産につきましては9,339百万円(同8,116百万円)と、1,223百万円増加いたしました。これは主に一部指定替えに伴う公募増資による資本金及び資本準備金の増加、及び親会社株主に帰属する当期純利益によるものであります。この結果、自己資本比率は54.5(前連結会計年度末比7.8ポイント増)となりました。

 

2)経営成績

(売上高)

当連結会計年度の売上高は27,143百万円前期比4.3%増)となりました。これは主に新規出店等によるものです。

(売上原価、販売費及び一般管理費)

新規出店費用の増加等により売上原価は20,338百万円(前期比4.2%増)、販売費及び一般管理費は4,896百万円(前期比18.2%増)となりました。

(営業利益)

新規出店等により売上高は増加したものの、新規出店費用等の増加により、営業利益は1,908百万円(前期比19.1%減)となりました。

なお、前連結会計年度において、「営業外収益」の「受取地代家賃」に含めていた借上社宅の従業員負担分については、費用負担の実態を明確にし、損益区分をより適切に表示するために、当連結会計年度より「売上原価」、「販売費及び一般管理費」から控除する方法へ変更しております。

この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

親会社株主に帰属する当期純利益は1,189百万円(前期比16.7%減)となりました。これは主に固定資産売却益239百万円、減損損失294百万円によるものです。

 

3)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フォローの状況」に記載のとおりであります。

 

b.資本の財源及び資金の流動性

当社グループは、設備投資等に必要な資金及びその他所要資金には手元資金を充当する他、必要に応じて借入等による資金調達を行うこととしております。

 

4【経営上の重要な契約等】

1.チョイスホテルズ事業

(1)マスターフランチャイズ契約

当社の連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンは、チョイスホテルズインターナショナル社の間接的な完全子会社であるチョイスホテルズライセンシングB.V.との間に次の「マスターフランチャイズ契約」を締結しております。

契約締結日

平成15年11月4日

契約の名称

マスターフランチャイズ契約書

契約会社名

株式会社チョイスホテルズジャパン

相手先

チョイスホテルズライセンシングB.V.(オランダ)

契約期間

自平成16年1月1日

至平成35年12月31日

契約の概要

以下の権利とマスターライセンスを株式会社チョイスホテルズジャパンに許諾すること

① 第三者に対し、日本国内でフランチャイズホテルを設置及び運営するライセンスを付与するために最善の努力をすること

② ①に関連する場合に限り商標及び本件システムを使用すること

 

対価:

フランチャイズ契約締結の際、1店舗毎に支払うイニシャル・フィー、ホテルの前月の売上高に応じて支払うロイヤリティ・フィー、広告宣伝活動及び販売促進に関する費用としてマーケティング・フィーを支払う

 

解約条件:

一般的な解約条件の他、以下の事由による。

① 毎年12月31日を期日とする開発割当店舗数が定められており、当該割当店舗数を達成できなかった場合。ただし、開発不足分の店舗数に応じたフランチャイズ・フィーを相手方に支払うことで1年間の猶予が与えられる。

② 金融機関その他投資関連以外の第三者が株式会社チョイスホテルズジャパンの株式の20%を取得するか、当社の支配権を取得した場合

③ 同業他社の代表者または代理人が当社もしくは株式会社チョイスホテルズジャパンの取締役に就任した場合

(注)1.本書提出日現在において、上記解約事由のいずれにも抵触しておりません。

2.契約期間については平成24年9月に契約期間の延長に関する契約を締結しております。

 

(2)フランチャイズ契約

当社は当社の連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンとの間に次の「フランチャイズ契約」を締結しております。

契約締結日

店舗による(対象店舗数:53店舗)

契約の名称

フランチャイズ契約書

契約会社名

株式会社グリーンズ

相手先

株式会社チョイスホテルズジャパン

契約期間

店舗毎に契約締結日から10年間

契約の概要

当社の連結子会社である株式会社チョイスホテルズジャパンから、チョイスホテルズインターナショナル社が保有する商標(ブランド名称)を使用してホテルを営業する許諾を得るフランチャイズ契約

 

対価:

フランチャイズ契約締結の際、1店舗毎に支払うイニシャル・フィー、ホテルの前月の売上高に応じて支払うロイヤリティ・フィー、広告宣伝活動及び販売促進に関する費用としてマーケティング・フィー、予約システムの利用料としてリザベーション・フィー、旅行会社への手数料支払代行費用としてトラベルエージェント・プロセシング・フィーを支払う

 

2.グリーンズホテルズ事業

該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

該当事項はありません。