文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期会計期間の期首から適用し、財政状態については遡及処理後の前事業年度末の数値で比較を行っています。
(1) 業績の状況
当第2四半期累計期間における当社の経営成績は、次の表のとおりです。
当社は、「夢に手足を。」つける会社であることを目指し、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針として、人びとに「いい時間」を味わってもらうため「場」を運営し、さまざまなコンテンツを提供しています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、「いい時間」を味わう商店街というコンセプトのイベント「生活のたのしみ展」、古典を学ぶ「ほぼ日の学校」、犬や猫と過ごす「いい時間」を軸にしたスマートフォン用写真SNSアプリ「ドコノコ」といった、人びとがよろこんで集まる「場」を築き、こうした「場」で商品を直接個人に販売する事業を営んでいます。主力商品の『ほぼ日手帳』並びにその他一部の商品及び書籍は、卸販売も行っています。『ほぼ日手帳』は年間売上の約6割を占めます。
当第2四半期累計期間における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用が発展したことがあげられます。総務省によりますと、2017年の我が国のインターネット人口普及率は80.9%となりました。また経済産業省の調査では、2017年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、16.5兆円(前年比9.1%増)まで拡大しました。当社の主力商品である手帳の市場規模は、民間の調査結果によりますと、2017年度では359億円(前年比0.8%増)と底堅い動きになっていると見られています。
こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』は、当事業年度も例年通り9月1日より、2019年版を当社ウェブ通販並びにロフト等の店頭で販売開始しました。『週間手帳weeks』シリーズや、新商品の『おおきいほぼ日5年手帳』、手帳と一緒に使う文具としての『ひきだしポーチ』が好調に推移し、それぞれ売上伸長に寄与しました。また、米国のAmazon.com及び中国のオフィシャルショップでの販売も好調に推移しました。これらの結果、販売部数は伸長し、『ほぼ日手帳』全体の売上高は前年同期比7.2%増となりました。
また、2018年9月19日~24日には2018年6月に開催した第3回「生活のたのしみ展」の巡回展を大阪・阪急うめだ本店で開催しました。これは、当社とスタイリスト、クリエイター、ブランド、企業が協同して、「生活のたのしみ」という切り口で、アパレル、生活雑貨、食品、アートといった多彩な商品をプロデュースし、商店街のように実店舗展開した販売イベントです。6日間トータルでの取引件数は、第2回、第3回と同水準の約33,000件となり、売上に貢献しました。これらの結果、売上高は3,467,917千円(前年同期比4.0%増)となりました。
原価については、原価率が相対的に低い手帳などの商品販売やライセンス収入による売上比率が前年同期に比べ高まったため、売上原価率(返品調整引当金繰入額を含む)が改善し、営業利益は827,664千円(前年同期比10.0%増)、経常利益は829,163千円(前年同期比9.9%増)となりました。保険解約返戻金10,781千円に伴う特別利益の計上及び繰延税金資産による法人税等調整額△11,226千円を計上し、四半期純利益は578,072千円(前年同期比10.7%増)となりました。
上記の業績は、当社の運営する「場」が人と社会への肯定感に根ざした姿勢のコンテンツを活発に発信し、人びとがよろこんで集まったことによりもたらされたと考えています。当第2四半期累計期間においては、さまざまな古典を学ぶ場となる「ほぼ日の学校」の第2期の歌舞伎に加え、第3期として万葉集をテーマとした講座が堅調に回数を重ね、様々な社外講師による連続講座を開いています。さらに講座を収録した動画を配信する有料サービスでは第2期の歌舞伎講座の配信が始まり講座数が増加いたしました。また、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、インフルエンザの大流行などもあり、感染症の専門家である岩田健太郎さんにインタビューさせていただいた「頭がすっきりする風邪の話」や、岡村靖幸さんと糸井重里による対談「結婚への道 完結編」、8年ぶりに登場いただいた笑福亭鶴瓶さんと糸井重里による対談「鶴瓶と糸井。仲良しなふたりが「いま」話したいこと。」などが多くのユーザーを集めました。ギャラリーショップ「TOBICHI」では、毎年恒例のNEW YEAR くじ引きや人間国宝・志村ふくみさんの技術と精神を受け継ぐアトリエシムラの染めのワークショップ、幡野広志さんの写真集の写真展や、松本大洋さんの原画展など発売されている書籍にあわせた展覧会などを開催しました。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は2月22日ねこの日のコンテンツなどによりAppStoreに取り上げられるなど2019年2月までに約24万ダウンロードとなっています。
このように、当社は運営する「場」において、さまざまなコンテンツを提供しています。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読み物、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。当社は、生活のたのしみとなるような「いい時間」を味わってもらう、そのためのコンテンツを作ったり、仕入れたり、育てたり、編集したりして、お届けしています。業績は、こうした活動の結果と考えています。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。
(2) 財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(資産の部)
流動資産は、3,867,023千円と前事業年度末に比べて60,325千円の増加となりました。これは主に現金及び預金の増加775,485千円と、売掛金の減少427,816千円、商品の減少269,401千円によるものです。
有形固定資産は、139,123千円と前事業年度末に比べて9,666千円の減少となりました。これは主に減価償却によるものです。
無形固定資産は、47,268千円と前事業年度末に比べて5,197千円の増加となりました。これは主にソフトウェアの取得によるものです。
投資その他の資産は、667,141千円と前事業年度末に比べて31,732千円の減少となりました。これは主に繰延税金資産の増加27,193千円と投資有価証券の評価額の減少52,128千円によるものです。
(負債の部)
流動負債は、793,628千円と前事業年度末に比べて417,486千円の減少となりました。これは主に買掛金の減少485,383千円と、未払法人税等の増加154,088千円によるものです。
固定負債は、165,164千円と前事業年度末に比べて4,312千円の増加となりました。これは主に退職給付引当金の増加9,354千円によるものです。
(純資産の部)
純資産の部は、3,761,764千円と前事業年度末に比べて437,298千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加473,781千円によるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物は2,857,489千円と前事業年度末と比べ775,485千円の増加となりました。
当四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、870,418千円の純収入となりました。これは主に税引前四半期純利益839,945千円、売上債権の減少額427,816千円、仕入債務の減少額485,383千円、及びたな卸資産の減少額276,474千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、9,727千円の純収入となりました。これは主に保険解約返戻金等による収入18,584千円と有形固定資産の取得に4,082千円を支出したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、104,910千円の純支出となりました。これは主に配当金の支払額103,976千円によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。