第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により今後の経過によっては当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。経過につきましては引き続き注視していきます。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。


(1) 業績の状況

当第2四半期累計期間における当社の経営成績は、次の表のとおりです。

 

前第2四半期累計期間

(自 2018年9月1日

2019年2月28日)

当第2四半期累計期間

(自 2019年9月1日

2020年2月29日)

対前年同期比

(増減額)

対前年同期比

(増減率)

売上高

3,467,917千円

3,181,926千円

△285,990千円

△8.2%

営業利益

827,664千円

219,627千円

△608,036千円

△73.5%

経常利益

829,163千円

221,710千円

△607,452千円

△73.3%

四半期純利益

578,072千円

150,554千円

△427,517千円

△74.0%

 

当社は、「夢に手足を」つける会社であることを目指し、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針として、人びとに「いい時間」を味わってもらうための「場」をつくり、さまざまなコンテンツを提供しています。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読み物、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、「東京の文化案内所」として渋谷PARCOに出店した「ほぼ日カルチャん」、同じく渋谷PARCOに出店したイベントスペース「ほぼ日曜日」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、「いい時間」を味わう商店街というコンセプトのイベント「生活のたのしみ展」、古典を学ぶ「ほぼ日の学校」、犬や猫の写真を共有するSNSアプリ「ドコノコ」といった、人びとが集まる他にはない「場」をつくり、そこで商品を直接個人に販売する事業を営んでいます。『ほぼ日手帳』並びにその他一部の商品及び書籍は、卸販売も行っています。主力商品の『ほぼ日手帳』は年間売上の約6割を占めています。

当第2四半期累計期間における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用の普及があげられます。総務省によりますと、2018年の我が国のインターネット人口普及率は79.8%となりました。また経済産業省の調査では、2018年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、18.0兆円(前年比9.0%増)まで拡大しました。当社の主力商品である手帳の市場規模は、民間の調査結果によりますと、2017年度では359億円(前年比0.8%増)と底堅い動きになっていると見られています。一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大による経済への影響は、今後も引き続き注視していく必要があります。

こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』は、当事業年度も例年通り2019年9月1日より、当社ウェブ通販や天猫国際“hobonichi” 直営旗艦店並びにロフト等の店頭で2020年版を販売開始しました。『ほぼ日手帳』は『オリジナル(簡体字版)』や、新商品の『月間ノート手帳day-free』の販売部数、売上高が好調に推移した一方で、『オリジナル(簡体字版を除く)』『カズン』『ほぼ日5年手帳』などが減少しました。『ひきだしポーチ』の販売数、売上高は新商品『ひきだしポーチ・ポケット』を販売開始したこともあり前年同期比で増加となりました。

地域別販路別では、直営販路での売上高は国内外ともに前年同期比で増加したものの、国内主要卸販路では大きく減少しました。海外での販売については、中国大陸での販売による出荷が好調に推移し、前年同期比で増加しました。これらの結果、『ほぼ日手帳』全体の販売部数、売上高ともに減少し、売上高は前年同期比7.9%減となっています。なお、当事業年度より中国大陸への直販出荷をアリババが運営する越境ECプラットフォームであるTmall Global(天猫国際)へと一本化し、良好なパートナーシップのもと、順調にブランド浸透を進めています。

 

手帳以外の商品については、料理や雑貨など「暮らし」をベースにしたスタイリストである伊藤まさこさんとのコラボレーションによるブランド『weeksdays』や、2019年11月にリニューアルオープンした渋谷PARCOへ出店した2店舗が売上を伸ばした一方で、全体的な消費者心理の冷え込みもあり、一部アパレル商材の販売が想定通りに進まなかったことに加え、前年同期には大阪・阪急うめだ本店で第3回「生活のたのしみ展」の巡回展を開催しましたが、当第2四半期累計期間には開催がなかったことが影響し、前年同期比で5.9%減となりました。

これらの結果、売上高は3,181,926千円(前年同期比8.2%減)となりました。

原価については、2019年版の手帳カバーやアパレル商品の商品評価損が影響し、売上原価率は48.2%(前年同期比6.3pt増)となりました。また、販売費及び一般管理費については、未来への投資としての人員採用が順調に進み人件費が増加したことや、関税、販売手数料などの個別販路に伴う費用が新たに発生し、前年同期比で19.3%増となりました。その結果、営業利益は219,627千円(前年同期比73.5%減)、経常利益は221,710千円(前年同期比73.3%減)、四半期純利益は150,554千円(前年同期比74.0%減)となりました。

その他の事業活動としましては、古典を学ぶ場となる「ほぼ日の学校」の第5期「橋本治をリシャッフルする」のスタートに加え、少人数制の「前田知洋さんのクラシックマジック研究室」の第2期を開催したほか、12月には福岡で出張授業の「能楽堂でシェイクスピア!?」を地元の協力のもと開催しました。講座を収録した動画を配信する有料サービスでは第3期、第4期の講座の配信が始まり講座数が増加いたしました。

また、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、久しぶりに登場いただいた歌手の中島みゆきさんと糸井重里による対談、「中島みゆきのつくり方。」や、ゲームデザイナーの桜井政博さんに、任天堂元社長の岩田聡さんについてうかがった「『スマブラ』とスポーツカーと誠実の怪人。」が多くのアクセスを集めました。桜井政博さんのコンテンツはTwitter経由でのアクセスも多く、男性のゲームファンユーザーの閲覧数が伸張しました。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は2020年2月までに約27万ダウンロードとなっています。

2019年11月にオープンした渋谷PARCOのイベントスペース「ほぼ日曜日」では、東京都現代美術館で開催されていた「ミナペルホネン/皆川明 つづく」展の関連イベント「つづくのつづき」や、写真家の幡野広志さんのことばと写真展、来場者1万人を突破した「北の国から展」など、ほぼ日を知らない方と出会える渋谷PARCOの場を活かすイベントが多く開催されました。

既存直営店舗のギャラリーショップ「TOBICHI」では、毎年恒例のNEW YEAR くじ引きや、「生活のたのしみ展」でも好評だった、ガラス作家高橋禎彦さんのガラスのコップとチェコの雑貨を集めたお店、鉄作家の槇塚登さんと料理家のみなくちなほこさんの「鉄の台所道具店」などを開催しリピーターも多く訪れました。渋谷PARCOの2店舗と既存店舗の「TOBICHI」を合わせた3店舗の運営により、幅広いお客様と出会えるようになりました。

このように、当社は運営する「場」において、さまざまなコンテンツを提供し、生活のたのしみとなるような「いい時間」を味わってもらう、そのためのコンテンツを作ったり、仕入れたり、育てたり、編集したりして、お届けしています。業績は、こうした活動の結果と考えています。

なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

 

 

 

(2) 財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

 

前事業年度

(2019年8月31日)

当第2四半期会計期間

(2020年2月29日)

前事業年度末比増減

資産合計

5,063,795千円

4,548,652千円

△515,143千円

負債合計

1,449,580千円

887,288千円

△562,291千円

純資産合計

3,614,215千円

3,661,363千円

47,148千円

 

 

(資産の部)

流動資産は、3,581,301千円と前事業年度末に比べて648,408千円の減少となりました。これは主に現金及び預金の増加48,952千円と、売掛金の減少402,597千円、商品の減少284,641千円によるものです。

有形固定資産は、190,108千円と前事業年度末に比べて53,461千円の増加となりました。これは主に建物の増加61,597千円によるものです。

無形固定資産は、51,398千円と前事業年度末に比べて425千円の減少となりました。これは主にその他に含まれるソフトウェアの取得による増加7,354千円と減価償却による減少7,779千円によるものです。

投資その他の資産は、725,843千円と前事業年度末に比べて80,228千円の増加となりました。これは主にその他に含まれる繰延税金資産の増加73,207千円によるものです。

(負債の部)

流動負債は、703,845千円と前事業年度末に比べて580,608千円の減少となりました。これは主に買掛金の減少586,793千円と、その他の減少89,881千円、未払法人税等の増加53,405千円によるものです。

固定負債は、183,443千円と前事業年度末に比べて18,316千円の増加となりました。これは主に退職給付引当金の増加11,528千円によるものです。

(純資産の部)

純資産の部は、3,661,363千円と前事業年度末に比べて47,148千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加46,206千円によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は2,088,107千円と前事業年度末と比べ48,952千円の増加となりました。

当四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。

 

前第2四半期累計期間

(自 2018年9月1日

2019年2月28日)

当第2四半期累計期間

(自 2019年9月1日

2020年2月29日)

対前年同期比

(増減額)

営業活動による

キャッシュ・フロー

870,418千円

236,112千円

△634,306千円

投資活動による

キャッシュ・フロー

9,727千円

△84,154千円

△93,882千円

財務活動による

キャッシュ・フロー

△104,910千円

△104,281千円

628千円

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、236,112千円の純収入となりました。これは主に税引前四半期純利益221,716千円、売上債権の減少額402,597千円、たな卸資産の減少額297,979千円による増加要因と、仕入債務の減少額586,793千円及び、法人税等の支払額94,034千円による減少要因によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、84,154千円の純支出となりました。これは主に有形固定資産の取得に63,496千円と無形固定資産の取得に14,523千円支出したことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、104,281千円の純支出となりました。これは主に配当金の支払額104,041千円によるものです。

 

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は1,500千円です。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。