当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の拡大により今後の経過によっては当社の事業に影響を及ぼす可能性があります。経過につきましては引き続き注視していきます。
文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。
(1) 業績の状況
当社は、「夢に手足を」つける会社であることを目指し、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針として、人びとに「いい時間」を過ごしてもらうための「場」をつくり、さまざまなコンテンツを提供しています。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読み物、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、「東京の文化案内所」として渋谷PARCOに出店した「ほぼ日カルチャん」、同じく渋谷PARCOに出店したイベントスペース「ほぼ日曜日」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、さまざまなアーティストやブランドとつくるイベント「生活のたのしみ展」、古典を学ぶ「ほぼ日の学校」、犬や猫の写真を共有するSNSアプリ「ドコノコ」といった、人びとが集まる他にはない「場」をつくり、そこで商品を直接個人に販売する事業を営んでいます。『ほぼ日手帳』並びにその他一部の商品及び書籍は、卸販売も行っています。主力商品の『ほぼ日手帳』は年間売上の約6割を占めています。
当第3四半期会計期間における当社の経営成績は、次の表のとおりです。
当第3四半期会計期間は新型コロナウイルス感染症の影響により、大規模イベントや直営店舗営業を自粛したため、大規模イベント等の売上は前第3四半期会計期間に比べ減少しています。一方で、新企画や販売キャンペーンなどを行いウェブ通販での売上は前第3四半期会計期間に比べ堅調に推移しています。その結果、当第3四半期会計期間の売上全体は前期対比で減少したものの、概ね2020年4月に修正した業績予想どおりとなりました。
当第3四半期会計期間の営業損失、経常損失については、ウェブ通販の売上比率が高まったこと等により原価率が改善し、前四半期会計期間に比べ損失額は減少しています。また、保険解約返戻金の特別利益と新型コロナウイルスに係る特別損失を計上した結果、当第3四半期会計期間の四半期純利益は27,805千円となりました。
当社は売上の約6割を占める手帳販売が8月から1月の約6ヵ月に集中するため、例年第3四半期会計期間は営業費用に比べ売上高が少なくなる傾向にあります。
その他の事業活動としては、オフラインイベントにかわり「ほぼ日の学校」のこれまでの講座を収録した動画を配信する有料サービスを一定期間、無料で公開しました。また、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、伊藤まさこさんが簡単におしゃれな手作りマスクを作る方法を紹介した「ハンカチでマスクをつくろう。」がSNS経由でのアクセスも多く、時流に沿ったテーマで話題となったほか、長年のファンが多い「HOBONICHI MOTHER PROJECT」のコンテンツが多くのアクセスを集めました。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は2020年5月までに約28万ダウンロードとなっています。「ほぼ日曜日」では、予定していたトークライブの無料配信などを行いました。「ほぼ日カルチャん」では中止や延期となった展覧会や美術展などのグッズを集めウェブ販売を行いました。「TOBICHI」では、「ほぼ日曜日」のこけら落とし企画、『アッコちゃんとイトイ。』のために寄せられた全作品の無観客展示をオンライン配信し、作品のウェブ販売を行いました。
上半期及び上記の結果、当第3四半期累計期間の売上高は3,850,982千円(前年同期比10.5%減)、営業利益は161,801千円(前年同期比76.8%減)、経常利益は165,926千円(前年同期比76.2%減)、四半期純利益は178,360千円(前年同期比63.5%減)となっており、概ね2020年4月に修正した業績予想どおり順調に推移しています。
当社が運営する「場」にもさまざまな制約がありましたが、このような時期だからこそ、より生活のたのしみとなるような「いい時間」を過ごしていただけるよう、コンテンツを作り、編集し届けてきました。業績は、こうした活動の結果と考えています。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。
(2) 財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(資産の部)
流動資産は、3,198,857千円と前事業年度末に比べて1,030,852千円の減少となりました。これは主に現金及び預金の減少272,331千円と、売掛金の減少608,861千円、商品の減少180,289千円によるものです。
有形固定資産は、181,890千円と前事業年度末に比べて45,244千円の増加となりました。これは主に建物の取得による増加61,597千円と、減価償却による減少16,080千円によるものです。
無形固定資産は、59,609千円と前事業年度末に比べて7,785千円の増加となりました。これは主にソフトウェアの開発によるものです。
投資その他の資産は、817,186千円と前事業年度末に比べて171,570千円の増加となりました。これは主にその他に含まれる敷金保証金の増加108,572千円、投資有価証券の時価評価による増加51,841千円によるものです。
(負債の部)
流動負債は、347,920千円と前事業年度末に比べて936,533千円の減少となりました。これは主に買掛金の減少772,755千円と、未払法人税等の減少93,398千円によるものです。
固定負債は、184,903千円と前事業年度末に比べて19,777千円の増加となりました。これは主に退職給付引当金の増加13,178千円によるものです。
(純資産の部)
純資産の部は、3,724,720千円と前事業年度末に比べて110,505千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加74,012千円によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は1,500千円です。
当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。