第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大による事業への影響については、今後も注視していきます。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第1四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。


(1) 業績の状況

当第1四半期累計期間における当社の経営成績は、次の表のとおりです。

 

前第1四半期累計期間

(自  2019年9月1日

 至 2019年11月30日)

当第1四半期累計期間

(自  2020年9月1日

至  2020年11月30日)

対前年同期比

(増減額)

対前年同期比

(増減率)

売上高

2,008,906千円

2,299,128千円

290,221千円

14.4%

営業利益

308,604千円

267,482千円

△41,121千円

△13.3%

経常利益

309,711千円

267,800千円

△41,911千円

△13.5%

四半期純利益

212,393千円

181,907千円

△30,485千円

△14.4%

 

 当社は、「夢に手足を。」つけて、歩き出させる会社であることを目指し、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針として、人びとが集う「場」をつくり、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売する会社です。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読みもの、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、「東京の文化案内所」として渋谷PARCOに出店した「ほぼ日カルチャん」、同じく渋谷PARCOでさまざまな「表現」を提供する場である「ほぼ日曜日」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、さまざまなアーティストやブランドとつくるイベント「生活のたのしみ展」、古典を学ぶ「ほぼ日の学校」、犬と猫と人間をつなぐ写真SNSアプリ「ドコノコ」といった、人びとが集う他にはない「場」をつくり、商品やイベントなどのコンテンツを個人へ販売する事業を営んでいます。『ほぼ日手帳』並びにその他一部の商品及び書籍は卸販売も行っており、主力商品の『ほぼ日手帳』は年間売上の約6割を占めています。

 当第1四半期累計期間における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用の普及があげられます。総務省によりますと、2019年の我が国のインターネット人口普及率は89.8%となりました。また経済産業省の調査では、2019年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、19.4兆円(前年比7.7%増)まで拡大しました。

 こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』は、当第1四半期累計期間も例年通り2020年9月1日より、当社ウェブ通販や天猫国際“hobonichi”直営旗艦店並びにロフト等の店頭で2021年版を販売開始しました。『ほぼ日5年手帳』や今期より販売開始となった『カズン(簡体字版)』の販売部数、売上高が好調に推移した一方で、『オリジナル(簡体字版を除く)』『カズン(簡体字版除く)』などが減少しました。販路では、卸販路については新型コロナウイルス感染症の影響などもあり減少したものの、直営販路、主に中華圏や北中米を中心に海外への売上が好調に推移しました。これらの結果、『ほぼ日手帳』全体の売上高は増加し前年同期比3.3%増となりました。

 手帳以外の商品については、前期6月より販売を開始した「HOBONICHI MOTHER PROJECT」での『MOTHER』関連商品が引き続き好調なほか、新型コロナウイルス感染症拡大の環境下にあるためWEB上での開催とした「DELIな生活のたのしみ展」や地球儀本体と専用アプリを大幅にリニューアルした『ほぼ日のアースボール』により、売上高が伸長しました。手帳以外の商品の売上高は前年同期比で39.4%増となりました。

 これらの結果、売上高は2,299,128千円(前年同期比14.4%増)となりました。

 

 売上原価については、発注数量の見直し等を進めた結果、商品評価損が減少し売上原価率は44.3%(前年同期比1.9pt減)となりました。販売費及び一般管理費については、海外の直営販路での売上が増え、発送費、関税、販売手数料が増加しました。また、当社は事業の拡大及び人員の増加に伴い本社及び店舗等を移転・新設したため、移転・新設に係る一時的な費用(143,057千円)が発生しました。その結果、当第1四半期累計期間の営業利益は267,482千円(前年同期比13.3%減)、経常利益は267,800千円(前年同期比13.5%減)、四半期純利益は181,907千円(前年同期比14.4%減)となりました。

その他の事業活動としまして、「ほぼ日の学校」では、第5期「橋本治をリシャッフルする」は新型コロナウイルス感染症による授業の延期がありましたが無事に終了し、2021年春に開校予定のアプリを中心とした新しい「ほぼ日の學校」の準備を進めています。ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、「平野レミさんと、和田誠さんのことを話そう。」が多くの方に読まれたほか、作家の林真理子さんとの対談「マリコは一日にして成らず。」や、身近な人との別れについての投稿コンテンツ「さよならは、こんなふうに。」など、幅広いジャンルのコンテンツを掲載しました。渋谷PARCOの「ほぼ日曜日」では、仁科勝介さんが日本の市町村すべてを巡った写真展「1741のふるさと」を開催したほか、和田誠さんの原画展「和田誠さんと。」や、「ほぼ日曜日」1周年記念企画の「笹尾光彦FLOWERS」など、新型コロナウイルス感染症対策をおこなった上で多くのイベントを開催することができました。「TOBICHI」ではイラストレーター、ファッションデザイナーなど多彩な顔を持っていた中原淳一さんの展示会や、イラストレーターである福田利之さんの原画展などを行いました。なお、「TOBICHI東京」については2020年11月30日で閉店し、2021年1月6日に本社1階にリニューアルオープンしています。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は2020年11月までに約29万ダウンロードとなっています。

このように、当社は運営する「場」において、生活のたのしみとなるような「いい時間」を過ごしていただけるよう、コンテンツを作り、編集し届けています。業績はこうしたすべての活動の結果だと考えています。

なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

 

(2) 財政状態の分析

   資産、負債及び純資産の状況

 

前事業年度

2020年8月31日

当第1四半期会計期間

2020年11月30日

前事業年度末比増減

資産合計

5,200,901千円

4,936,524千円

△264,377千円

負債合計

1,476,010千円

1,096,282千円

△379,727千円

純資産合計

3,724,891千円

3,840,241千円

115,349千円

 

 

(資産の部)

流動資産は、3,534,024千円と前事業年度末に比べて535,694千円の減少となりました。これは主に現金及び預金の減少72,824千円と、商品の減少478,598千円によるものです。

有形固定資産は、351,511千円と前事業年度末に比べて167,865千円の増加となりました。これは本社及び店舗等の移転・新設に伴う建物と工具、器具及び備品の取得によるものです。

無形固定資産は、127,957千円と前事業年度末に比べて61,194千円の増加となりました。これは主に自社利用ソフトウエア等の増加によるものです。

投資その他の資産は、923,030千円と前事業年度末に比べて42,257千円の増加となりました。これは主にその他に含まれる繰延税金資産の減少9,082千円と投資有価証券の評価額の増加54,527千円によるものです。

(負債の部)

流動負債は、922,420千円と前事業年度末に比べて391,272千円の減少となりました。これは主に買掛金の減少759,873千円と未払金の増加310,255千円によるものです。

固定負債は、173,862千円と前事業年度末に比べて11,545千円の増加となりました。これは主に退職給付引当金が6,297千円増加したことによるものです。

(純資産の部)

純資産の部は、3,840,241千円と前事業年度末に比べて115,349千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加77,523千円とその他有価証券評価差額金の増加37,825千円によるものです。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。