第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大による事業への影響については、今後も注視していきます。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。


(1) 業績の状況

当第2四半期累計期間における当社の経営成績は、次の表のとおりです。

 

前第2四半期累計期間

(自 2019年9月1日

2020年2月29日)

当第2四半期累計期間

(自 2020年9月1日

2021年2月28日)

対前年同期比

(増減額)

対前年同期比

(増減率)

売上高

3,181,926千円

3,774,269千円

592,342千円

18.6%

営業利益

219,627千円

425,575千円

205,947千円

93.8%

経常利益

221,710千円

432,173千円

210,462千円

94.9%

四半期純利益

150,554千円

373,636千円

223,081千円

148.2%

 

当社は、「夢に手足を。」つけて、歩き出させる会社であることを目指し、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針として、人びとが集う「場」をつくり、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売する会社です。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読みもの、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、「東京の文化案内所」として渋谷PARCOに出店している「ほぼ日カルチャん」、同じく渋谷PARCOでさまざまな「表現」を提供する場である「ほぼ日曜日」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、さまざまなアーティストやブランドとつくるイベント「生活のたのしみ展」、人に会い、話を聞くことから、誰もがたのしく学べるアプリ「ほぼ日の學校」(2021年リリース予定)、犬と猫と人間をつなぐ写真SNSアプリ「ドコノコ」といった、人びとが集う他にはない「場」をつくり、商品やイベントなどのコンテンツを個人へ販売する事業を営んでいます。『ほぼ日手帳』並びにその他一部の商品及び書籍は卸販売も行っており、主力商品の『ほぼ日手帳』は年間売上の約6割を占めています。

当第2四半期累計期間における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用の普及があげられます。総務省によりますと、2019年の我が国のインターネット人口普及率は89.8%となりました。また経済産業省の調査では、2019年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、19.4兆円(前年比7.7%増)まで拡大しました。

こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』は、当第2四半期累計期間も例年通り2020年9月1日より、当社ウェブ通販や天猫国際“hobonichi”直営旗艦店並びにロフト等の店頭で2021年版を販売開始しました。『ほぼ日5年手帳』や今期より販売開始となった『カズン(簡体字版)』の販売部数、売上高が好調に推移した一方で、『オリジナル(簡体字版を除く)』『カズン(簡体字版除く)』などが減少しました。販路では、卸販路については新型コロナウイルス感染症の影響などもあり減少したものの、直営販路、主に中華圏や北中米を中心に海外への売上が好調に推移しました。これらの結果、『ほぼ日手帳』全体の売上高は増加し前年同期比1.7%増となりました。

手帳以外の商品については、アパレル、雑貨、食品など全般的に昨年の売上高を上回っています。特に前期6月より販売を開始した「HOBONICHI MOTHER PROJECT」での『MOTHER』関連商品が引き続き好調なほか、地球儀本体と専用アプリを大幅にリニューアルした『ほぼ日のアースボール』の卸販売の広がりにより、売上高が大きく伸長しました。手帳以外の商品の売上高は前年同期比で58.9%増となりました。

これらの結果、売上高は3,774,269千円(前年同期比18.6%増)となりました。

 

売上原価については、売上が想定程度に推移したため手帳やアパレルの商品評価損が減少し、売上原価率は42.7%(前年同期比5.5pt減)となりました。販売費及び一般管理費については、海外の直営販路での売上が増え、発送費、関税、販売手数料が増加したほか、事業の拡大及び人員の増加に伴い本社及び店舗等を移転・新設したため、移転に係る一時的な費用(156,247千円)が発生しました。また、保有する投資有価証券の一部を12月に売却したため、投資有価証券売却益(112,949千円)が発生しました。その結果、当第2四半期累計期間の営業利益は425,575千円(前年同期比93.8%増)、経常利益は432,173千円(前年同期比94.9%増)、四半期純利益は373,636千円(前年同期比148.2%増)となりました。

その他の事業活動としては、2021年リリース予定のアプリを中心とした新しい「ほぼ日の學校」の準備を進めています。ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、石橋貴明さんとの対談コンテンツ「笑いの神様が、君を応援する理由。」が多くの方に読まれたほか、サカナクションの山口一郎さんやザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんなどにインタビューをした「バンド論。」が大きな反響を集めました。渋谷PARCOの「ほぼ日曜日」では、ゲームシリーズ「MOTHER」の過去3作のすべての言葉を収録した書籍『MOTHERのことば。』の発売に合わせて「MOTHERのことばとおみせ。展」を開催しました。また、ニットデザイナー・三國万里子さんの20年間の作家生活をたどる展覧会『編みものけものみち三國万里子展』など、新型コロナウイルス感染症対策をおこなった上で幅広いタイプのイベントを開催することができました。「TOBICHI 東京」は2021年1月6日に本社1階にリニューアルオープンしました。店舗スペースが広がりより多くの商品を紹介できる場となったほか、併設のギャラリースペースでは手帳をより楽しんでもらえるグッズを紹介する「手帳と出かける、春の道具展。」や、絵本作家Junaidaさんの原画展などを開催し賑わいを感じる場となっています。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は2021年2月までに約30万ダウンロードとなっています。

このように、当社は運営する「場」において、生活のたのしみとなるような「いい時間」を過ごしていただけるよう、コンテンツを作り、編集し届けています。業績はこうしたすべての活動の結果だと考えています。

なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

 

(2) 財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

 

前事業年度

(2020年8月31日)

当第2四半期会計期間

(2021年2月28日)

前事業年度末比増減

資産合計

5,200,901千円

4,822,972千円

△377,928千円

負債合計

1,476,010千円

867,917千円

△608,092千円

純資産合計

3,724,891千円

3,955,055千円

230,163千円

 

 

(資産の部)

流動資産は、3,606,593千円と前事業年度末に比べて463,125千円の減少となりました。これは主に現金及び預金の増加540,083千円、売掛金の減少367,932千円、商品の減少569,218千円、その他に含まれる未収入金の減少30,310千円によるものです。

有形固定資産は、418,294千円と前事業年度末に比べて234,647千円の増加となりました。これは本社及び店舗等の移転・新設に伴う建物と工具、器具及び備品の取得によるものです。

無形固定資産は、185,577千円と前事業年度末に比べて118,814千円の増加となりました。これは主に自社利用ソフトウエア等の増加によるものです。

投資その他の資産は、612,507千円と前事業年度末に比べて268,265千円の減少となりました。これは主に投資有価証券の売却等による減少194,827千円と、その他に含まれる敷金保証金の減少89,009千円によるものです。

(負債の部)

流動負債は、685,015千円と前事業年度末に比べて628,678千円の減少となりました。これは主に買掛金の減少778,796千円と未払金の増加52,745千円、未払法人税等の増加157,283千円によるものです。

固定負債は、182,902千円と前事業年度末に比べて20,585千円の増加となりました。これは主に退職給付引当金が11,170千円増加したことによるものです。

 

(純資産の部)

純資産の部は、3,955,055千円と前事業年度末に比べて230,163千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加269,252千円とその他有価証券評価差額金の減少39,265千円によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物は2,238,808千円と前事業年度末と比べ540,083千円の増加となりました。

当四半期における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。

 

前第2四半期累計期間

(自 2019年9月1日

2020年2月29日)

当第2四半期累計期間

(自 2020年9月1日

2021年2月28日)

対前年同期比

(増減額)

営業活動による

キャッシュ・フロー

236,112千円

746,321千円

510,209千円

投資活動による

キャッシュ・フロー

△84,154千円

△102,378千円

△18,223千円

財務活動による

キャッシュ・フロー

△104,281千円

△104,528千円

△246千円

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、746,321千円の純収入となりました。これは主に税引前四半期純利益545,122千円、売上債権の減少額367,932千円、たな卸資産の減少額578,924千円による増加要因と、仕入債務の減少額778,796千円による減少要因によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、102,378千円の純支出となりました。これは主に有形固定資産の取得に292,692千円と無形固定資産の取得に109,401千円支出したことと、投資有価証券の売却による収入251,174千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、104,528千円の純支出となりました。これは主に配当金の支払額104,020千円によるものです。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。