第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大による事業への影響については、今後も注視していきます。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものです。


 (1) 業績の状況

当第3四半期累計期間における当社の経営成績は、次の表のとおりです。

 

前第3四半期累計期間

(自  2019年9月1日

 至 2020年5月31日)

当第3四半期累計期間

(自 2020年9月1日

 至  2021年5月31日)

対前年同期比

(増減額)

対前年同期比

(増減率)

売上高

3,850,982千円

4,472,896千円

621,914千円

16.1%

営業利益

161,801千円

148,419千円

△13,381千円

△8.3%

経常利益

165,926千円

164,107千円

△1,818千円

△1.1%

四半期純利益

178,360千円

186,181千円

7,820千円

4.4%

 

 

当社は、「夢に手足を。」つけて、歩き出させる会社であることを目指し、「やさしく、つよく、おもしろく。」を行動指針として、人びとが集う「場」をつくり、「いい時間」を提供するコンテンツを企画、編集、制作、販売する会社です。コンテンツとはクリエイティブの集積であり、読みもの、キャラクター、画像、イベント、モノのかたちの商品、すべてがコンテンツであるととらえています。具体的には、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」、「東京の文化案内所」として渋谷PARCOに出店している「ほぼ日カルチャん」、同じく渋谷PARCOでさまざまな「表現」を提供する場である「ほぼ日曜日」、ギャラリーショップの「TOBICHI」、さまざまなアーティストやブランドとつくるイベント「生活のたのしみ展」、人に会い、話を聞くことから、誰もがたのしく学べるアプリ「ほぼ日の學校」(2021年6月にリリース)、犬と猫と人間をつなぐ写真SNSアプリ「ドコノコ」といった、人びとが集う他にはない「場」をつくり、商品やイベントなどのコンテンツを個人へ販売する事業を営んでいます。『ほぼ日手帳』並びにその他一部の商品及び書籍は卸販売も行っており、主力商品の『ほぼ日手帳』は年間売上の約6割を占めています。

当第3四半期累計期間における当社をとりまく事業環境として、個人のインターネット利用及びEC(電子商取引)利用の普及があげられます。総務省によりますと、2019年の我が国のインターネット人口普及率は89.8%となりました。また経済産業省の調査では、2019年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、19.4兆円(前年比7.7%増)まで拡大しました。

こうした環境のもと、主力商品の『ほぼ日手帳』は、当第3四半期累計期間も例年通り2020年9月1日より、当社ウェブ通販や天猫国際“hobonichi”直営旗艦店並びにロフト等の店頭で2021年版を販売開始しました。『ほぼ日5年手帳』や今期より販売開始となった『カズン(簡体字版)』の販売部数、売上高が好調に推移した一方で、『オリジナル(簡体字版を除く)』『カズン(簡体字版除く)』などが減少しました。販路では、卸販路については新型コロナウイルス感染症の影響などもあり減少したものの、直営販路、主に中華圏や北中米を中心に海外への売上が好調に推移しました。これらの結果、『ほぼ日手帳』全体の売上高は前年同期比1.1%減となりました。

手帳以外の商品については、アパレル、雑貨、食品など全般的に昨年の売上高を上回っています。特に前期6月より販売を開始した「HOBONICHI MOTHER PROJECT」での『MOTHER』関連商品が引き続き好調なほか、地球儀本体と専用アプリを大幅にリニューアルした『ほぼ日のアースボール』の卸販売の広がりにより、売上高が大きく伸長しました。手帳以外の商品の売上高は前年同期比で50.8%増となりました。

これらの結果、売上高は4,472,896千円(前年同期比16.1%増)となりました。

 

売上原価については、売上原価率45.1%(前年同期比0.1pt減)と前年同期と同水準となりました。販売費及び一般管理費については、海外の直営販路での売上が増加したことに伴う販売・物流費用の増加のほか、新型コロナウイルス感染症の影響による発送費の高騰など国際物流のコストが増加しました。また事業の拡大及び人員の増加に伴い、本社及び店舗等を移転・新設したため、移転に係る一時的な費用(156,247千円)が発生しました。特別利益としては、保有する投資有価証券の一部を12月に売却したため、投資有価証券売却益(112,949千円)が発生しました。その結果、当第3四半期累計期間の営業利益は148,419千円(前年同期比8.3%減)、経常利益は164,107千円(前年同期比1.1%減)、四半期純利益は186,181千円(前年同期比4.4%増)となりました。

その他の事業活動としては、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では映画監督の西川美和さんとの対談コンテンツ「きっとここは、「すばらしき世界」だ。」が多くの方に読まれました。渋谷PARCOの「ほぼ日曜日」では、3月から4月にかけて「ドラえもん1コマ拡大鑑賞展」を開催し、幅広い年齢の方にご来場いただき、オリジナルTシャツなどの関連グッズの売上も大きく、賑わいを感じるイベントとなりました。また5月には、写真家の森山大道さんの展覧会「はじめての森山大道。」を開催しました。「TOBICHI 東京」ではギャラリースペースでグラフィックデザイナー中條正義さんの展覧会や、様々なブランドとコラボレーションをしたポップアップストアを開催しました。各イベントは新型コロナウイルス感染症対策をおこない、お客様に安心して楽しんでいただけるように実施しています。犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」は2021年5月までに約30万ダウンロードとなっています。2021年6月28日には、準備を進めていた「ほぼ日の學校」のアプリをリリースしました。「人に会おう、話を聞こう。」をコンセプトに、これまでの教育や制度の枠組みにとらわれない新しい学びの「場」をつくることを目指しています。

このように、当社は運営する「場」において、生活のたのしみとなるような「いい時間」を過ごしていただけるよう、コンテンツを作り、編集し届けています。業績はこうしたすべての活動の結果だと考えています。

なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しています。

 

(2) 財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

 

前事業年度

(2020年8月31日)

当第3四半期会計期間

(2021年5月31日)

前事業年度末比増減

資産合計

5,200,901千円

4,346,143千円

△854,757千円

負債合計

1,476,010千円

575,325千円

△900,684千円

純資産合計

3,724,891千円

3,770,818千円

45,927千円

 

 

(資産の部)

流動資産は、3,096,252千円と前事業年度末に比べて973,466千円の減少となりました。これは主に現金及び預金の増加260,029千円、売掛金の減少547,421千円、商品の減少688,379千円、その他に含まれる未収入金の減少31,980千円によるものです。

有形固定資産は、401,909千円と前事業年度末に比べて218,263千円の増加となりました。これは本社及び店舗等の移転・新設に伴う建物と工具、器具及び備品の取得によるものです。

無形固定資産は、226,430千円と前事業年度末に比べて159,667千円の増加となりました。これは主に自社利用ソフトウエア等の増加によるものです。

投資その他の資産は、621,551千円と前事業年度末に比べて259,222千円の減少となりました。これは主に投資有価証券の売却等による減少189,652千円と、その他に含まれる敷金保証金の減少93,106千円によるものです。

(負債の部)

流動負債は、388,031千円と前事業年度末に比べて925,661千円の減少となりました。これは主に買掛金の減少842,170千円と未払金の減少51,120千円、賞与引当金の減少21,516千円、未払法人税等の増加22,347千円、資産除去債務の減少51,974千円によるものです。

固定負債は、187,293千円と前事業年度末に比べて24,977千円の増加となりました。これは主に退職給付引当金が12,582千円増加したことによるものです。

(純資産の部)

純資産の部は、3,770,818千円と前事業年度末に比べて45,927千円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加81,797千円とその他有価証券評価差額金の減少35,878千円によるものです。

 

 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

 (4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。