第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当社の属する情報サービス産業では、ビッグデータの活用、AIやIoTの発展等、業界を取り巻く環境は引き続き変化を続けております。経済産業省は2017年に「新産業構造ビジョン」を公表し、あらゆる構造的課題を解決し、より豊かな社会を実現するための鍵として「第4次産業革命技術(IoT、ビッグデータ、人工知能、ロボット)の社会実装」を掲げており、これらの分野に官民一体で取り組む姿勢を強調しております。

 なかでも当社が注力する国内IoT市場は、2022年まで14.9%の年間平均成長率で成長し、2022年には12兆4,634億円に達すると予測されています(IDC Japan株式会社「国内IoT市場 産業分野別/ユースケース別予測、2018年~2022年」)。

 

 このような環境のもと、当社はインテグレーションソリューションを中核事業として育成するプランを掲げており、法人向けIoTビジネスのスケール化を目指し、2019年1月15日にKDDI株式会社(以下、「KDDI」といいます)と資本提携契約及び業務提携契約を締結いたしました。「KDDI IoTクラウド Standard」及び「FASTIO」の拡販を共通の目的としたこれまでの協力関係を、発展的に当社全社レベルでの提携関係に引き上げ、KDDIのネットワークを活用しながら、多様なIoTインテグレーションを提供するとともに、今後インフラの整備が急速に進むと見込まれるLPWA・第5世代移動通信システム(5G)といった新たな通信規格や、AI・VRといった関連テクノロジーを積極的に活用し、事業を展開してまいります。

 なお、当該提携に伴い、KDDIに対し、2019年1月31日に第三者割当による新株式発行を行っておりますが、当第3四半期会計期間末における財産状態には影響ありません。当該株式発行に関しましては、第4 経理の状況(重要な後発事象)に詳述しております。

 

 インテグレーションソリューションにおいては、KDDI等のパートナー企業を通じた営業活動が進展し、顧客基盤が拡大いたしました。

 コンストラクションソリューションにおいては、土木関連市場の情報化施工案件の獲得が好調に推移し、「現場ロイド」の販売が増加したほか、自然災害における二次災害防止に向けたIoTによる対応といったニーズの高まりを受け、売上高が増加しております。

 また、モニタリングソリューション、GPSソリューションにおいてもパッケージサービスの導入件数が増加し、累計契約数が拡大しております。

 以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高1,131,928千円(前年同四半期比11.1%増)、営業損失24,793千円(前年同四半期は営業利益416千円)、経常損失30,615千円(前年同四半期は経常損失11,060千円)、四半期純損失23,947千円(前年同四半期は四半期純損失12,990千円)となりました。なお、当社は提供するサービスの性質上、下半期に役務提供が集中することから、上半期の売上高と下半期の売上高との間に著しい相違があります。季節的変動については以下のとおりであります。

 

ソリューション

季節的変動の説明

インテグレーションソリューション

システムの受託開発は、システム投資動向に左右され、多くの顧客が決算直前期の納品を希望することから、第4四半期会計期間がソリューション提供及び売上高計上のピークとなります。

コンストラクションソリューション

「現場ロイド」は、公共工事現場に対するサービス提供が中心であり、需要状況が工事現場数に相関することから、9月から11月がサービス提供及び売上高計上のピークとなります。

モニタリング

ソリューション

「ゆりもっと」のロードヒーティング遠隔監視代行業務に係る売上が収益の柱であることから、積雪期である12月から3月がサービス提供及び売上高計上のピークとなります。

 

 当社は、報告セグメントがIoTインテグレーション事業のみの単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。以下の説明においては、インテグレーションソリューションの他、同ソリューションから派生したソリューションであるコンストラクションソリューション、モニタリングソリューション、GPSソリューションに区分して表記しております。

 

(インテグレーションソリューション)

 IoTプラットフォーム「FASTIO」を利用したソリューション提供によるイニシャル売上及び通信利用料やアプリケーション利用料等から構成されるストック売上の積み増しが寄与し、売上高は153,940千円(前年同四半期比80.7%増)となりました。

 

(コンストラクションソリューション)

 主なパッケージ製品である「現場ロイド」は、国土交通省が推進する情報化施工、i-Constructionに準じた高速道路工事等における安全対策、頻発する自然災害等への防災対策や二次災害防止に向けたIoTによる対応といったニーズの高まりを受け、売上高は505,921千円(前年同四半期比6.1%増)となりました。

 

(モニタリングソリューション)

 主なパッケージサービスである「ゆりもっと」は、4月1日から11月30日までの8カ月間は遠隔監視サービス提供期間外に該当します。当第3四半期累計期間においては端末提供料等のイニシャル売上と1カ月分の遠隔監視サービス提供料が売上の中心となります。モニター物件の本導入等が進み、昨年度から引き続き累積契約物件数を伸ばしております。その結果、売上高は89,044千円(前年同四半期比8.2%増)となりました。

 

GPSソリューション)

 2017年頃より、交通事故のリスクを軽減するため、法人車両へのドライブレコーダー等のテレマティクス端末を導入する企業が増加しております。このような事業環境の下、当事業年度において主なパッケージ製品である「Pdrive」は、OEM提供先の新規導入が堅調に進み、売上高は383,022千円(前年同四半期比2.3%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(流動資産)

 当第3四半期会計期間末における流動資産は、前事業年度末より189,422千円増加し、1,298,446千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加143,325千円、受取手形及び売掛金の減少210,045千円、商品及び製品の増加55,050千円、原材料及び貯蔵品の増加38,089千円、前渡金の増加154,256千円によるものであります。

 

(固定資産)

 当第3四半期会計期間末における固定資産は、前事業年度末より47,748千円増加し、214,446千円となりました。これは主に、有形固定資産の増加19,947千円、投資その他の資産の増加24,807千円によるものであります。

 

(流動負債)

 当第3四半期会計期間末における流動負債は、前事業年度末より52,599千円減少し、347,342千円となりました。これは主に、買掛金の減少50,392千円、前受金等のその他負債の増加83,314千円、1年内償還予定の社債の減少50,000千円、未払法人税等の減少28,760千円によるものであります。

 

(固定負債)

 当第3四半期会計期間末における固定負債は、前事業年度末より66,815千円減少し、372,034千円となりました。これは主に、長期借入金の減少66,919千円によるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末より356,585千円増加し、793,515千円となりました。これは主に、資本金の増加190,307千円、資本剰余金の増加190,307千円、四半期純損失23,947千円の計上による利益剰余金の減少によるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は4,322千円であります。

 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 なお、当社は、2019年1月15日開催の取締役会において、KDDI株式会社との間で業務・資本提携契約を締結すること、及び当社による同社に対する第三者割当による新株式発行を決議し、同日付で同社との間で業務・資本提携契約を締結、2019年1月31日に払込が完了しております。

 詳細は、「第4 経理の状況 1.四半期財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」をご参照ください