第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当中間会計期間における我が国の経済は、緩やかに回復基調にあるものの、地政学的リスクの影響によるエネルギー・原材料価格の上昇や、労働人口の減少等に伴う人件費の上昇、日米の金利差による為替の影響等、先行き不透明な状況が継続しております。
 当社の属する高齢者向け配食サービス市場においては、高齢者人口の増加を背景に今後も拡大が予想される一方で、慢性的な配達人材の不足等から不安定な状況が続いております。
 高齢者施設向け食材販売市場においては、食材費・光熱費等の高騰や人材不足に伴い、経営難に陥り倒産する高齢者施設が増加していることから、コスト削減の一環でサービスの外部委託が増加しており、高齢者施設向け食材サービスのニーズは高まっているものと考えております。
 冷凍弁当の販売市場においては、簡便性や健康などのニーズにより市場全体が拡大傾向にあり、競争が激化しております。
 このような状況のもと、売上においては、FC加盟店が2024年9月、高齢者施設等が同年10月に値上げを行ったことで増加しました。また、直販・その他では2024年2月の値下げが販売数増加につながり、売上が増加しました。
 製造面においては、2024年4月末日より外部委託食材の内製化割合を引き上げたことで製造費は増加しましたが、外部委託食材の仕入れ額が減少したことで、売上総利益は上昇しました。
 販売管理費においては、2024年4月より物流拠点を一元化したことに伴い、自社発送が増加したため運賃等が増加しました。

この結果、当中間会計期間の売上高は7,246,458千円(前年同期比8.0%増)、営業利益は443,421千円(同9.7%減)、経常利益は517,590千円(同11.2%減)、中間純利益は315,331千円(同12.7%減)となりました。

 

販売区分別の経営成績は、次のとおりであります。

 

① FC加盟店

FC加盟店においては、オンデマンド配信型のFC説明会や撤退店舗の近隣オーナーへの引継ぎ強化等を行ったことから、当中間会計期間末における店舗数は948店舗となりました。また、原材料価格や人件費等の上昇に伴い、2024年9月より主要食材の値上げを行いました。

この結果、当中間会計期間の売上高は4,615,118千円(前年同期比4.6%増)となりました。

 

② 高齢者施設等

高齢者施設等においては、冷凍食材の需要が高まっていることから冷凍食材を中心とした新規営業を進めてまいりました。特にお手頃な価格である「おてがるシェフ」の需要が高まっていることから積極的に営業活動を行いました。また、原材料価格や人件費等の上昇に伴い、2024年10月より一部の値上げを行いました。

この結果、当中間会計期間の売上高は878,519千円(前年同期比19.7%増)となりました。

 

③ 直販・その他

直販・その他においては、ECを主体とした冷凍弁当の直接販売(BtoC)において、広告宣伝の有効活用や、WEBプロモーションによる積極的な販売促進活動を展開しました。

この結果、当中間会計期間の売上高は1,752,821千円(前年同期比11.9%増)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当中間会計期間末の資産合計は、現金及び預金が74,984千円増加したこと等により、前事業年度末より42,805千円増加9,917,880千円となりました。
 負債合計は、買掛金が194,874千円減少したこと等により、前事業年度末より109,626千円減少3,341,632千円となりました。
 純資産合計は、利益剰余金が152,432千円増加し、前事業年度末より152,432千円増加6,576,247千円となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末より74,984千円増加し、1,340,077千円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、609,097千円(前年同期は704,851千円の獲得)となりました。

収入の主な内訳は、税引前中間純利益509,841千円、減価償却費431,930千円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額151,678千円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、510,218千円(前年同期は471,591千円の使用)となりました。

支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出470,996千円、無形固定資産の取得による支出42,232千円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、23,894千円(前年同期は282,696千円の使用)となりました。

収入の主な内訳は、長期借入れによる収入300,000千円であります。支出の主な内訳は、配当金の支払額161,899千円、長期借入金の返済による支出161,365千円であります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社の経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間会計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

当中間会計期間において、重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。