文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、1952年の創業以来、廃棄物問題に深く関わる中で、大量の廃棄物を生み出す経済・社会の構造を見直し、「持続可能な循環型社会」の実現こそ重要であると深く認識するに至りました。
これまで、当社は廃棄物処理のエキスパートとして、常に時代のニーズに応え、確かな技術でお客様からの信頼・信用を得ることに、誠心誠意努力してまいりました。
これからも社会・お客様のニーズに応え、最上級の満足を頂けますよう、「安心・安全」をキーワードに、信頼され信用される企業であり続けるよう、全社一丸となって邁進してまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、企業価値の最大化のための経営指標として経常利益率20%以上、ROE15%以上を目指しております。
(3)経営環境
オミクロン株の急速な感染拡大によるまん延防止等重点措置の再適用等もあり、経済活動の一時的な停滞は見られたものの、海外経済の回復に伴う輸出の増加を背景に産業廃棄物の受託量も回復してまいりました。
他方、昨今の自然災害は、人命や地域社会に大きな被害をもたらすとともに、大量の災害廃棄物を発生させております。この災害廃棄物を迅速かつ安全に処理するためには、社会インフラとしての最終処分場が必要不可欠となっております。このように、廃棄物処理業の社会的役割が一層重要になる状況において、当社グループは、社会やお客様のあらゆるニーズに応えるため収集運搬から中間処理、そして最終処分までの一貫処理体制の充実により、市場競争力の向上並びにお客様に対しては、これまで以上に「安心・安全」な質の高いサービスを提供してまいります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
新型コロナウイルス感染症に対して、3回目のワクチン接種等の感染症拡大防止策の普及・徹底により終息への期待が高まっているものの、新たな変異株による感染拡大やウクライナ情勢などの政治的リスクもあり、依然として先行き不透明な状況が続くものと予測されます。
こうした状況にあっても、廃棄物処理業は、国民生活を維持し経済を支える必要不可欠な社会インフラであり、公衆衛生の観点や医療活動の円滑化のために、新型コロナウイルス感染症に係る感染性廃棄物等を適正に処理しつつ、それ以外の廃棄物の処理についても安定的に業務を継続することが求められます。なお、産業廃棄物処理業は業界として景気に左右されにくい特徴があるうえに、当社グループは多数の処理施設や許可を保有していることにより幅広い顧客基盤を築いていることから、新型コロナウイルスの感染拡大によっても業績への影響は受けにくいと判断しております。
このような状況のもと、当社グループは引き続き収集運搬から最終処分までの廃棄物一貫処理体制を基盤とし、事業基盤の拡充並びに競争力強化に向けた諸施策を推進してまいります。
①コンプライアンス体制の強化
環境関連事業である廃棄物処理業を営む当社グループは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」をはじめとした非常に厳しい法的規制を受けており、環境関連法規制の遵守を経営上、最も重要な課題と位置付けております。よって、役職員全員の法令遵守に対する一層の意識向上と体制強化を図るため、社内教育や継続的な施策の実施を図り、社会的信用をより一層得ることに努めてまいります。
②新規廃棄物処理施設の拠点展開とM&Aの推進
事業地域を拡大し、成長を続けるためには需要が見込める有望地域への新規廃棄物処理施設の展開が不可欠となります。太平洋ベルト近辺に焼却施設及び最終処分場の設置候補地を複数選定し、同時並行的に計画を推進することで、早期に設置許可を取得し、事業の更なる拡大を目指す方針であります。特に、廃棄物排出量が最も多い関東方面への展開に注力し、新規廃棄物処理施設の設置候補地を選定してまいります。
関東方面への進出の第一歩として、2021年11月に埼玉県熊谷市の新規焼却施設用の土地を取得しました。新規焼却施設の稼働開始については、廃棄物処理法による設置許可申請が行政に受理され、当該申請の許可が下りると工事の着工が可能となります。現時点において稼働開始の時期は未定でありますが、今後、行政との調整等を行っていく予定であります。
また、2021年10月には、東海地区の更なる営業基盤強化のために、建設廃棄物を取り扱う株式会社柳産業を子会社化しました。
今後におきましても、新規廃棄物処理施設の展開にあたっては、自社での対応だけに限定せず、M&Aなど柔軟かつスピーディーに対応していく方針であります。
③グループ内連携の強化
当社は、グループ経営戦略の立案機能の強化及び、再編が進む廃棄物処理業界において、M&Aを推進する機動的な組織体制を構築するため、2022年4月より持株会社体制へ移行いたしました。今後はグループ間の連携・情報の共有を強化し、より高度な廃棄物処理を追求してまいります。
④ESG経営の強化
国内外における脱炭素化やSDGsの推進が加速する中、上場企業としてESG(環境(E:Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance))を意識した経営が求められています。当社は、健全かつ公平で透明性の高い経営と環境に配慮した廃棄物処理を追求することで、地域社会をはじめとするステークホルダーとの関係構築と地域に根差した環境インフラの提供を通じて、中長期の当社グループの企業価値の向上と社会の持続的な成長を目指すことを目標・方針とし、経営資源の良質化に向けた社内体制の整備に取り組んでまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)「廃棄物処理法」について
① 法的規制について
当社グループは、産業廃棄物及び一般廃棄物の処理を主たる業としており、当該事業は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下、「廃棄物処理法」という。)及びその関係法令等により規制されております。基本法である「廃棄物処理法」では、廃棄物の適正処理のための様々な規制を行っております。基本的に廃棄物処理業は許可制であり、業務にあたっては各都道府県知事又は政令市長の許可が必要とされ、廃棄物処理施設の新設・増設に関しても各都道府県知事又は政令市長の許可を必要とする旨規定されております。
当社グループは、「廃棄物処理法」に基づいて廃棄物の処理を行うために必要な許可を取得しておりますが、万一「廃棄物処理法」に抵触し、当該営業の全部又は一部の停止命令や許可取消し等の行政処分を受けた場合は、当社グループの事業展開に重大な影響を及ぼす可能性があります。
また、「廃棄物処理法」及びその関係法令以外にも、「毒物及び劇物取締法」や「自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」、「労働安全衛生法」等による規制を受けております。これらの法規制の改廃や新たな法規制、条例等の制定による規制強化があった場合には、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
(主要な法的規制)
|
対 象 |
法 令 等 名 |
監督官庁 |
法 的 規 制 の 内 容 |
|
収集運搬 |
廃棄物の処理及び清掃に関する法律 |
環境省 |
廃棄物の許可基準、収集、運搬、保管、委託契約、及び産業廃棄物管理票に関する基準 |
|
中間処理 |
廃棄物の処理及び清掃に関する法律 |
環境省 |
廃棄物の中間処理に関する許可基準、処理、保管、委託契約、産業廃棄物管理票に関する基準 |
|
最終処分場 |
廃棄物の処理及び清掃に関する法律 |
環境省 |
廃棄物の最終処分に関する許可基準、処理、委託契約、産業廃棄物管理票に関する基準 |
|
一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令 |
環境省 |
最終処分場の構造、維持管理に関する基準 |
(主要な行政指導)
|
対 象 |
監督官庁 |
行 政 指 導 |
行 政 指 導 の 概 要 |
|
廃棄物処理委託 |
静岡県 浜松市 愛知県 岐阜県 |
廃棄物処理に関する条例 |
廃棄物処理委託先の実地確認等に関する基準 |
|
産業廃棄物積替保管 |
浜松市 |
廃棄物処理に関する条例 |
産業廃棄物の積替保管の許可の基準 |
|
県外廃棄物搬入 |
静岡県 浜松市 愛知県 岐阜県 |
廃棄物処理に関する条例 |
県外廃棄物の搬入における協議・報告に関する基準 |
|
施設維持管理 |
浜松市 |
廃棄物処理に関する条例 |
廃棄物処理施設の維持管理状況の公開に関する基準 |
② 廃棄物処理業の許可について
「廃棄物処理法」上、一般廃棄物処理業許可の有効期間は2年間、産業廃棄物処理業許可の有効期間は5年間(優良認定を受けている場合は7年間)とされており、当該有効期間を超えて事業を継続する場合には許可を更新する必要があります。また、当社グループの新たな事業展開に際し、事業範囲の変更許可又は事業許可の新規取得が必要となる場合があり、これらの更新や許可取得のためには「廃棄物処理法」上の基準(第14条第5項又は第10項等)に適合していることが要求されます。
現在のところ、当社グループは当該基準に適合しており、許可更新の障害となる事由はありません。しかしながら、今後の許可の更新、変更許可又は新規許可取得時におきまして当社グループが当該基準に不適合と判定された場合、更新等が認められないこととなります。このような場合には一部又は全部の業務を停止せざるを得ず、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
なお、「廃棄物処理法」上、不法投棄、無許可営業、無許可事業内容変更又はマニフェスト虚偽記載等の違法行為を行い、行政処分を受ける、もしくは申請者が欠格要件(「廃棄物処理法」第14条第5項第2号)に該当するなど一定の要件(「廃棄物処理法」第14条の3、第14条の3の2等)に該当する場合には、当社グループに対し事業の停止命令又は許可の取消処分がなされる場合があります。
当社グループにおきましては、従業員教育と内部監査により法令遵守の徹底を図っており、法令に則さない処理が行われないよう努めております。しかしながら、役員や従業員の過失により万一法令に抵触する行為があった場合には、事業の停止や許可の取消しによって当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
以下は当社グループが当連結会計年度末において保有している「廃棄物処理法」に基づく許可の一覧であります。なお、「廃棄物処理法」において、有効期限前に更新申請をした場合、その許可・不許可が決定するまでは、従前の許可が有効となります。
(株式会社ミダックホールディングス)
|
(産業廃棄物収集運搬業許可) |
(特別管理産業廃棄物収集運搬業許可) |
||||||||||||
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|||||||
|
浜松市(優良) |
2023年4月12日 |
第06311001642号 |
|
浜松市(優良) |
2022年8月3日 |
第06361001642号 |
|||||||
|
静岡県(優良) |
2023年2月9日 |
第02201001642号 |
|
静岡県(優良) |
2022年8月3日 |
第02251001642号 |
|||||||
|
愛知県(優良) |
2024年11月26日 |
第02300001642号 |
|
愛知県(優良) |
2022年9月26日 |
第02350001642号 |
|||||||
|
岐阜県(優良) |
2025年9月3日 |
第02100001642号 |
|
岐阜県(優良) |
2025年9月3日 |
第02150001642号 |
|||||||
|
三重県(優良) |
2023年8月25日 |
第02400001642号 |
|
三重県(優良) |
2023年10月26日 |
第02450001642号 |
|||||||
|
神奈川県(優良) |
2025年9月21日 |
第01402001642号 |
|
神奈川県(優良) |
2026年2月20日 |
第01452001642号 |
|||||||
|
東京都(優良) |
2025年10月17日 |
第1300001642号 |
|
東京都(優良) |
2027年5月25日 |
第1350001642号 |
|||||||
|
長野県(優良) |
2025年8月19日 |
第2009001642号 |
|
長野県(優良) |
2025年8月19日 |
第2059001642号 |
|||||||
|
滋賀県(優良) |
2025年8月20日 |
第02501001642号 |
|
滋賀県(優良) |
2025年8月20日 |
第02551001642号 |
|||||||
|
山梨県 |
2023年3月18日 |
第01900001642号 |
|
|
|
|
|||||||
|
(産業廃棄物処分業許可) |
|
(産業廃棄物処理施設設置許可(設置届)) |
|||||||||||
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|||||||
|
浜松市(優良) |
2023年4月12日 |
第06321001642号 |
|
浜松市(破砕施設) |
― |
浜保環第1564号 |
|||||||
|
静岡県(優良) |
2024年3月29日 |
第02221001642号 |
|
浜松市(破砕施設) |
― |
第011108221号 |
|||||||
|
豊橋市(優良) |
2025年4月5日 |
第09620001642号 |
|
浜松市(最終処分場) |
― |
第180214321号 |
|||||||
|
岐阜県(優良) |
2025年1月7日 |
第02120001642号 |
|
浜松市(破砕施設) |
― |
第180115021号 |
|||||||
|
(特別管理産業廃棄物処分業許可) |
|
静岡県(焼却施設) |
― |
第050110019号 |
|||||||||
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
静岡県(脱水施設) |
― |
第050120015号 |
|||||||
|
浜松市(優良) |
2022年7月13日 |
第06371001642号 |
|
静岡県(中和施設) |
― |
第050120014号 |
|||||||
|
静岡県(優良) |
2024年3月29日 |
第02271001642号 |
|
静岡県(シアン分解施設) |
― |
第050111039号 |
|||||||
|
豊橋市(優良) |
2025年4月5日 |
第09670001642号 |
|
静岡県(油水分離施設) |
― |
第050120012号 |
|||||||
|
岐阜県(優良) |
2025年1月7日 |
第02170001642号 |
|
岐阜県(脱水施設) |
― |
|
岐阜県指令廃対第52号の6 |
||||||
|
|
|
|
岐阜県(油水分離施設) |
― |
岐阜県指令廃対第52号の7 |
||||||||
|
|
|
|
|
|
|
|
|||||||
|
(一般廃棄物収集運搬業許可) |
|
(一般廃棄物処理施設設置許可(設置届)) |
|||||||||||
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|||||||
|
浜松市 |
2022年3月31日 |
第2号 |
|
静岡県(焼却施設) |
― |
循廃第47-2号 |
|||||||
|
磐田市 |
2022年3月31日 |
第20-01-019号 |
|
(一般廃棄物処分業許可) |
|
||||||||
|
袋井市 |
2022年3月31日 |
袋井市一廃許可第20号 |
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|||||||
|
森町 |
2022年3月31日 |
森住環許可第12号 |
|
富士宮市 |
2022年3月31日 |
富生許第10号(注) |
|||||||
|
掛川市 |
2022年3月31日 |
11号 |
|
(注)一般廃棄物の収集運搬及び処分に関する許可と なっております。 |
|||||||||
|
富士宮市 |
2022年3月31日 |
富生許第10号(注) |
|
||||||||||
|
|
|
|
|
|
|||||||||
(株式会社三晃)
|
(産業廃棄物収集運搬業許可) |
(特別管理産業廃棄物収集運搬業許可) |
||||||
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
|
愛知県(優良) |
2027年2月12日 |
第02310004488号 |
|
愛知県(優良) |
2025年9月23日 |
第02360004488号 |
|
|
岐阜県(優良) |
2026年7月19日 |
第02100004488号 |
|
岐阜県 |
2023年7月4日 |
第02150004488号 |
|
|
三重県(優良) |
2027年3月19日 |
第02400004488号 |
|
三重県 |
2023年5月25日 |
第02450004488号 |
|
|
滋賀県 |
2025年4月2日 |
第02501004488号 |
|
滋賀県 |
2025年4月2日 |
第02551004488号 |
|
|
山口県(優良) |
2029年2月26日 |
第03500004488号 |
|
山口県(優良) |
2029年2月26日 |
第03550004488号 |
|
|
北九州市(優良) |
2028年2月20日 |
第07600004488号 |
|
北九州市 |
2023年8月18日 |
第07650004488号 |
|
|
(産業廃棄物処分業許可) |
|
|
|||||
|
都道府県・市名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
|
|
|
|
|
愛知県 |
2025年2月12日 |
第02320004488号 |
|
|
|
|
|
|
|
|||||||
|
(株式会社ミダック) |
|
|
||||
|
(一般廃棄物収集運搬業許可) |
|
(産業廃棄物処理施設設置許可(設置届)) |
||||
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
浜松市 |
2024年3月31日 |
第25号 |
|
浜松市 (最終処分場) |
― |
第080114222号 |
|
|
|
|
|
浜松市 (最終処分場) |
― |
第070114323号 |
|
(産業廃棄物収集運搬業許可) |
|
(特別管理産業廃棄物収集運搬業許可) |
||||
|
都道府県名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
都道府県名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
静岡県 |
2027年2月23日 |
第02201009796号 |
|
静岡県 |
2027年2月23日 |
第02251009796号 |
|
三重県 |
2027年3月2日 |
第02400009796号 |
|
三重県 |
2027年3月2日 |
第02450009796号 |
|
愛知県 |
2027年2月15日 |
第02300009796号 |
|
愛知県 |
2027年2月15日 |
第02350009796号 |
|
長野県 |
2027年2月13日 |
第02009009796号 |
|
長野県 |
2027年2月13日 |
第02059009796号 |
|
滋賀県 |
2027年3月15日 |
第02501009796号 |
|
滋賀県 |
2027年3月15日 |
第02551009796号 |
|
岐阜県 |
2027年2月24日 |
第02100009796号 |
|
岐阜県 |
2027年2月24日 |
第02150009796号 |
|
神奈川県 |
2027年3月10日 |
第01400009796号 |
|
神奈川県 |
2027年3月10日 |
第01450009796号 |
|
(産業廃棄物処分業許可) |
|
(特別管理産業廃棄物処分業許可) |
||||
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
浜松市(優良) |
2023年7月28日 |
第06331009796号 |
|
浜松市 |
2027年2月3日 |
第06381009796号 |
|
|
||||||
(株式会社柳産業)
|
(産業廃棄物収集運搬業許可) |
(産業廃棄物処分業許可) |
||||||
|
都道府県 |
有効期限 |
許可番号 |
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
|
静岡県(優良) |
2023年5月25日 |
第02202028174号 |
|
浜松市(優良) |
2023年5月12日 |
第06321028174号 |
|
|
愛知県 |
2024年7月6日 |
第02302028174号 |
|
|
|
|
|
|
(一般廃棄物収集運搬業許可) |
|
|
|||||
|
市町村名 |
有効期限 |
許可番号 |
|
|
|
|
|
|
浜松市 |
2024年3月31日 |
第58号 |
|
|
|
|
|
|
|
|||||||
(2)廃棄物の最終処分場について
① 最終処分場の維持管理について
操業中の最終処分場につきましては、受入廃棄物の確認、施設点検、水質検査等を実施し、環境への影響を監視しており、また、操業が終了した後も周辺環境に影響が出なくなるまで長期間(当局の許可が下りるまで)に亘って維持管理を行うことが義務づけられております。当社グループといたしましては、操業中及び操業終了後の処分場を徹底した遵法体制の下に維持管理していく方針でありますが、万一天災地変や人的過失によって汚染物質が浸出する事態が発生した場合、企業としての信用を毀損し、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
② 新規最終処分場の開発について
最終処分場は所定の埋立容量を埋めてしまうと操業を終了することとなるため、当社グループでは事業計画に沿って、新たな最終処分場の開発計画を推進しております。最終処分場の開発計画にあたっては、予測できない何らかの事由で開発の延期や中止の判断をせざるを得なくなることがあります。計画が遅延すれば、コストの高い他社の最終処分場を利用する必要性が高まりますし、計画が中止となれば既支払額が毀損する可能性があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。なお、当社が計画する浜松市北区の管理型最終処分場の設置許可に関して、許可権者の浜松市は、反対派住民より設置許可取り消しを求める訴訟の提起を受けております。
(3)自然災害、火災、事故等について
中部地方における大規模な地震の発生や富士山の噴火が懸念されていることは既に周知の事実でありますが、そのような事態に備えて、当社グループにおきましては「事業継続計画」(BCP)を策定する一方、同業者と「災害時相互応援協定」を締結しており、有事の際にも事業への影響が小さくなるよう努めております。しかしながら、万一東海地震が発生した場合、東海4県に事業拠点と顧客の大半が集中している当社グループにとっては大きな打撃となり、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループは廃棄物の収集運搬に多数の車両を利用しているほか、廃棄物処理施設では危険物、毒物及び劇物を扱っております。業務の遂行にあたり、人命の尊重を最優先とし安全対策に努めておりますが、重大な火災、事故等を発生させてしまった場合は、社会的信用が低下し、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(4)特別管理廃棄物の取扱いについて
特別管理廃棄物とは、廃棄物のうち爆発性、感染性、毒性その他健康や住環境に被害を及ぼす恐れがあり、特別な取扱いを要する物を指します。当社グループでは、様々な特別管理廃棄物について取扱いの許可を取得しており、事業展開における優位性の一つにもなっております。しかしながら、運搬車両や処理施設が不慮の事故や災害に遭遇し、特別管理廃棄物の流出等の事態を招いた場合には、社会的信用が低下し、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(5)借入金への依存度について
一般に、廃棄物処理業は装置産業であり、施設設置には多額の資金を要します。当社グループにおきましては、2015年12月に最終処分場を運営する産業廃棄物処理会社を買収したことや、浜松市北区に設置を計画した新規最終処分場の工事代金の支払いに充当するための短期借入金などにより、当連結会計年度末の有利子負債残高は、7,704百万円となっております。
当社グループの有利子負債依存度は当連結会計年度末で38.4%であり、資金調達は主に銀行からの借り入れに依存しております。そのため、金利の上昇傾向が続いた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)業界における競争の激化について
環境ビジネスの一角として廃棄物処理業への注目は今後一層高まるものと予想され、それに伴って他業界からの新規参入も増加するものと考えられます。当社グループが事業基盤としている地域で新規参入による過当競争が発生した場合、価格競争から収益性が低下して当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)固定資産の減損について
当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しております。当連結会計年度末における当社グループの固定資産は12,910百万円であり、そのうち、株式会社ミダック等の買収により発生したのれんが1,175百万円を占めております。これらののれんにつきましては、のれんの効果が発現する期間を合理的に見積り、当該期間にわたり均等償却しております。のれんを含め、固定資産について減損が生じていると判断される場合、当社グループは、減損損失を計上する必要があり、当該減損損失の計上は当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(8)顧客情報の流出について
当社グループにおきましては、廃棄物の処理に関連して多くの顧客情報を取り扱っており、それらの情報に対する守秘義務を忠実に履行すべく努めております。しかしながら、管理の不徹底等により情報が外部に漏洩した場合、当社グループの社会的信用の低下とともに損害賠償請求等が発生して、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(9)地域住民との関係について
当社グループにおきましては、処理施設を設置している地域の周辺住民とは緊密に連絡を取り合い、相互理解の下に事業活動が円滑に進むよう配慮しており、各施設と周辺住民の関係は概ね良好に推移いたしております。しかしながら、流布される風評や報道内容に対する解釈の仕方によっては、地域住民と当社グループの間に見解の相違が生じ、地域住民との関係が悪化して、処理施設の操業が不可能になった場合、当社グループの事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(10)新型コロナウイルス感染症について
当社グループは、多数の処理施設や許可を保有していることにより幅広い顧客基盤を築いていることから、特定の廃棄物や特定の業種に依存しない総合廃棄物処理企業であります。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大が著しく進み、大多数の業種において廃棄物排出量が減少した場合、当社グループの売上高及び各段階利益に影響を及ぼす可能性があります。
(11)M&Aにおけるリスク
当社グループは、事業の成長による企業価値の向上を目的とし、既存事業とのシナジー効果が期待できる場合や市場における優位性の効果が見込める場合は、必要に応じてM&Aを実施しております。
M&Aの実施においては、市場動向や顧客のニーズ、相手先企業の業績、財政状況並びにM&Aに伴うリスク分析結果等を考慮し進めるように努めております。
しかしながら、事前の調査・検討にもかかわらず、買収後の市場環境や競争環境の著しい変化があった場合や、買収した事業が計画通りに展開することができず、投下した資金の回収ができない場合や追加的費用が発生した場合等において、当社グループ事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(12)その他留意すべき事項
「廃棄物処理法」第7条の2第3項及び第14条の2第3項、並びに廃棄物処理法施行規則第10条の10第1項第2号ハでは、「発行済株式総数の百分の五以上の株式を有する株主又は出資の額の百分の五以上の額に相当する出資をしている者」の変更を廃棄物処理許可の届出事項として定めています。許可の新規取得や更新の申請時においても、発行済株式総数の5%以上を保有する株主または総出資額の5%以上を占める出資者について、書類の届出事項となっております。従いまして、当社の発行済株式総数の5%以上を保有する株主または総出資額の5%以上を占める出資者は住民票の写し、登記事項証明書等の提出が必要になります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、ワクチン接種率の上昇に伴い、経済活動は一時的に正常化へ向かう動きを示したものの、オミクロン株の急速な感染拡大によるまん延防止等重点措置の再適用やウクライナ情勢による金融市場の混乱、原油価格の高騰等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは、既存事業の収益力強化を進めるとともに、将来の事業展開を見据えた新たな投資を積極的に推進してまいりました。
2021年10月には、東海地区の更なる営業基盤の強化を目的として、建設廃棄物を取り扱う株式会社柳産業を子会社化し、同年11月には、中長期の成長戦略に掲げた新規廃棄物処理施設の展開として、需要が見込める関東方面への進出の第一歩として、埼玉県熊谷市に新規焼却施設用地の土地を取得しました。また、新規管理型最終処分場である奥山の杜クリーンセンターにおきましては、2022年2月より搬入を開始するなど、中長期の成長戦略もより具体化してまいりました。
足元の事業状況として、営業部門におきましては、引き続き、収集運搬から最終処分までの廃棄物一貫処理体制を基盤とし、コロナ禍においても自社が保有する多数の処理施設と許可の優位性を発揮することで、堅調な業種及び取引先に対して効率的な営業を展開することで廃棄物受託量の確保に努めてまいりました。
処理部門におきましては、営業部門との連携による廃棄物受入体制の強化を継続的に実施することで、各中間処理施設の稼働率向上に努めたほか、最終処分場におきましては、旺盛な埋立需要へ対応すべく、自社が保有する複数の最終処分場を効率的に運営することで、受注単価の向上と受託量確保に取り組んでまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ5,817百万円増加し、20,040百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,804百万円増加し、10,503百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,013百万円増加し、9,536百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高6,381百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益2,264百万円(同20.2%増)、経常利益2,188百万円(同18.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,284百万円(同26.1%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
廃棄物処分事業は、売上高5,543百万円(同16.1%増)、セグメント利益2,715百万円(同25.6%増)となりました。
収集運搬事業は、売上高700百万円(同7.4%減)、セグメント利益115百万円(同29.3%減)となりました。
仲介管理事業は、売上高136百万円(同19.3%減)、セグメント利益173百万円(同2.8%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人税等の支払額が945百万円(前年同期比27.4%増)、新規最終処分場への投資等により有形固定資産の取得による支出が2,919百万円(前年同期比41.0%増)と支出が増加した一方で、税金等調整前当期純利益の計上2,188百万円(同18.4%増)、株式の発行による収入2,775百万円等があったことにより前連結会計年度末に比べ1,600百万円増加し、当連結会計年度末には5,894百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1,807百万円(前年同期比1.9%増)となりました。
これは主に、収入要因として税金等調整前当期純利益2,188百万円、減価償却費413百万円、のれん償却額254百万円、支出要因として法人税等の支払額945百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,908百万円(同89.4%増)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出2,919百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出950百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は3,700百万円(同347.1%増)となりました。
これは主に、収入要因として株式の発行による収入2,775百万円、長期借入れによる収入1,067百万円、短期借入金の純増額546百万円、支出要因として長期借入金の返済による支出784百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの生産実績の内容は、販売実績とほぼ一致しているため、c.販売実績をご参照下さい。また、当社グループにおける生産実績とは、廃棄物の処理実績を意味します。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
|
廃棄物処分事業 |
5,526,022 |
115.7 |
- |
- |
|
収集運搬事業 |
700,820 |
92.6 |
- |
- |
|
仲介管理事業 |
134,831 |
79.5 |
1,548 |
42.2 |
|
合計 |
6,361,673 |
111.6 |
1,548 |
7.4 |
(注)1.受注残高は、連結会計年度末現在における搬入済みの処理受託廃棄物等の受託金額で計上しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
廃棄物処分事業(千円) |
5,543,372 |
116.1 |
|
収集運搬事業(千円) |
700,820 |
92.6 |
|
仲介管理事業(千円) |
136,954 |
80.7 |
|
合計(千円) |
6,381,147 |
111.9 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.販売実績の総販売実績に対する割合が10%以上の主要な販売先がないため相手先別の記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1)財政状態
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は7,129百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,801百万円増加しました。これは主に、現金及び預金の増加額1,600百万円、受取手形及び売掛金の減少額42百万円等によるものであります。また、固定資産は12,910百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,015百万円増加しました。これは主に、最終処分場の増加額4,314百万円等によるものであります。
この結果、総資産は、20,040百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,817百万円増加しました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は7,450百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,302百万円増加しました。これは主に、未払金の増加額781百万円、短期借入金の増加額546百万円等によるものであります。また、固定負債は3,053百万円となり、前連結会計年度末に比べ502百万円増加しました。これは主に、社債の増加額170百万円、長期借入金の増加額229百万円等によるものであります。
この結果、負債合計は、10,503百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,804百万円増加しました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は9,536百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,013百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益を計上したこと等による利益剰余金の増加額1,218百万円、新株の発行による資本金の増加額1,396百万円、資本剰余金の増加額1,396百万円等によるものであります。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、連結子会社の株式会社ミダックにおいて、新規管理型最終処分場(奥山の杜クリーンセンター)の稼働が2022年2月より開始されたことや、M&Aにより新たにグループに加わった株式会社柳産業の業績が寄与したことにより、6,381百万円(前年同期比11.9%増)となりました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は3,929百万円(同18.1%増)となり、売上高に対する比率は61.6%となりました。
売上原価は、株式会社柳産業が当社グループに加わったこと及び2022年2月より新規管理型最終処分場(奥山の杜クリーンセンター)が稼働を開始したことにより、増加となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は2,264百万円(同20.2%増)となり、売上高に対する比率は35.5%となりました。
販売費及び一般管理費は、株式会社柳産業が当社グループに加わったこと及び広告宣伝費の増加等により、全体としても増加となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は2,188百万円(同18.4%増)となり、売上高に対する比率は34.3%となりました。
営業外損益におきましては、短期借入金等の増加により支払利息が増加しました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,284百万円(同26.1%増)となり、売上高に対する比率は20.1%となりました。増益により法人税、住民税及び事業税が増加しました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、連結子会社の株式会社ミダックにおいて、新規管理型最終処分場(奥山の杜クリーンセンター)の稼働が2022年2月より開始されたことや、M&Aにより新たにグループに加わった株式会社柳産業の業績が寄与した結果、増収増益となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、前述の「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成状況
経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 目標とする経営指標」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における経常利益率は34.3%、ROEは17.1%となりました。いずれの指標におきましても、目標とする経営指標を上回りました。今後におきましても、引き続きこれらの指標を上回ることができるよう取り組んでまいります。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(廃棄物処分事業)
2022年4月の持株会社体制への移行に伴う、許認可取得のため、期末には廃棄物の搬入制限を余儀なくされるなど、受託量への影響が見られたものの、連結子会社の株式会社ミダックにおいて、新規管理型最終処分場(奥山の杜クリーンセンター)の稼働が2022年2月より開始されたことや、M&Aにより新たにグループに加わった株式会社柳産業の業績が寄与し、受託量は増加しました。以上の結果、売上高は5,543百万円(前年同期比16.1%増)となり、セグメント利益は2,715百万円(同25.6%増)となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ5,195百万円増加の9,235百万円となりました。
(収集運搬事業)
産業廃棄物においては、前期の大型工事案件の反動減もあり、受託量は減少しました。また、一般廃棄物においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、回復には至らず受託量は前期並みの推移となりました。以上の結果、売上高は700百万円(同7.4%減)となり、セグメント利益は115百万円(同29.3%減)となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ26百万円減少の119百万円となりました。
(仲介管理事業)
前期の大型工事案件の反動減により、協力会社への仲介は低調に推移しました。以上の結果、売上高は136百万円(同19.3%減)となり、セグメント利益は173百万円(同2.8%減)となりました。
セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ78百万円減少の287百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・
フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、事業活動のための適切な資金確保及び適切な流動性の維持を図るにあたり、営業活動で得られた資金により設備投資の資金をまかなうことを基本方針としております。
当社グループは、手元流動性等の水準から、十分な流動性を確保していると考えておりますが、この資金を効率的な拡大再生産に振り向けていくことが経営課題であると認識しております。
なお、当社グループは、現在取引している金融機関と良好な関係を築いております。
今後の重要な資本的支出の予定につきましては、基本的に自己資金を財源とする予定でありますが、新規最終処分場の計画につきましては、大規模かつ稼働までに一定期間を要することから、金融機関からの借入金によって資金を調達する予定であります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは合理的な基準に基づいて実施しております。
当社グループでは、固定資産の減損会計及び繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りについて、将来経営計画を重要な仮定として用いるとともに、財務諸表作成時において入手可能な情報に基づき実施しております。なお、廃棄物処理業は、国民生活を維持し経済を支える必要不可欠な社会インフラであり、公衆衛生の観点や医療活動の円滑化のために、新型コロナウイルス感染症に係る感染性廃棄物等を適正に処理しつつ、それ以外の廃棄物の処理についても安定的に業務を継続することが求められています。また、当社グループは、多数の処理施設や許可を保有していることにより幅広い顧客基盤を築いていることから、新型コロナウイルス感染症の拡大が著しく進み、大多数の業種において廃棄物排出量が減少しない限り、業績に重要な影響を受けないとの見通しに基づき、会計上の見積りを行っております。
最終処分場維持管理引当金は、廃棄物最終処分場埋立終了後の維持管理費等の支出に備えるため、将来の発生見積額を基礎として当連結会計年度負担額を計上しております。なお、「廃棄物処理法」及びその関係法令等に改廃が行われた場合や、新たな法規制、条例等の制定による規制強化があった場合には、当該引当金の見積額に影響を及ぼす可能性があります。また、操業終了後の処分場は徹底した遵法体制の下に維持管理していく方針でありますが、万一天災地変や人的過失によって汚染物質が浸出する事態が発生した場合においては、当該引当金の見積額に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(1)当社は、2021年5月25日開催の取締役会において、2021年10月1日を効力発生日(予定)として、当社が計画中の新規最終処分事業を、当社の完全子会社である株式会社ミダック(以下「ミダック」)へ会社分割(吸収分割)により承継すること(以下「本分割」)を決議いたしました。概要については下記記載のとおりであります。
なお、本分割は、2021年6月29日に開催の当社第57回定時株主総会において承認決議されております。
①会社分割の目的
当社グループは、最終処分事業の更なる強化に取り組んでおり、この一環として、当社の新規最終処分事業をミダックへ事業集約いたします。なお、ミダックはすでに最終処分場を保有、運営しており、事業集約により同社の運営のノウハウを活かすことでミダックグループの当該事業における競争力強化を実現するとともに、企業価値の更なる向上へ繋げてまいります。
②会社分割の方法
当社を分割会社とし、株式会社ミダックを承継会社とする吸収分割
③分割期日
2021年10月1日
④分割に際して発行する株式及び割当
当該事項はございません。
⑤割当株式数の算定根拠
当該事項はございません。
⑥分割する新規最終処分事業の経営成績
当該最終処分場は2022年2月に稼働を開始しております。
⑦分割した資産、負債の状況
|
資産 |
金額 |
負債 |
金額 |
|
流動資産 |
92百万円 |
流動負債 |
3,466百万円 |
|
固定資産 |
3,910百万円 |
固定負債 |
0百万円 |
|
合計 |
4,003百万円 |
合計 |
3,466百万円 |
⑧株式会社ミダックの概要
|
|
|
|
代表者 |
代表取締役社長 加藤 恵子 |
|
住所 |
静岡県浜松市東区有玉南町2163番地 |
|
資本金 |
10百万円 |
|
事業内容 |
廃棄物の最終処分及び収集運搬 |
(2)当社は、2021年7月21日開催の取締役会において、当社を分割会社とし、当社の100%子会社である「㈱ミダック及び㈱三晃」(以下、「承継会社」)に廃棄物処分事業(処理施設)、収集運搬事業(産業廃棄物の収集運搬事業)及び仲介管理事業を承継させる吸収分割、また当社を分割会社とし、新たに設立する「㈱ミダックライナー」(以下、「新設会社」)に、一般廃棄物の収集運搬事業を承継させる新設分割を実施することを決議し、2022年4月1日を効力発生日として、承継会社と吸収分割に関する契約を2021年7月21日に締結いたしました。
会社分割の概要は次のとおりであります。
①会社分割の目的
当社グループは、廃棄物の適正処理を通じて循環型社会の確立を目指す企業集団であり「ミダック」の社名は、環境を象徴する水、大地、空気の頭文字に由来いたします。かけがえのない地球を美しいまま次代に渡すことを使命とし、その前線を担う環境創造集団を目指して、事業者の廃棄物処理・管理等に関するソリューション事業を手掛けており、収集運搬から最終処分までの廃棄物一貫処理体制のもと、事業者のあらゆるニーズに応えることで、事業の拡大を図ってまいりました。
当社グループは中長期の成長戦略として、産業廃棄物に関しては、需要が見込める関東方面への拠点展開に注力しており、焼却施設や最終処分場の設置候補地を複数選定し、同時並行的に計画を推進することで、事業の更なる拡大を目指してまいります。また、本社のある浜松市を中心とした、一般廃棄物の収集運搬におきましては、引き続き、地域に根差した環境インフラとして「安心・安全」なサービスの提供に努めてまいります。
今後、以上の成長戦略の実践にあたっては、より一層の経営の効率化や、市場環境の変化に柔軟に対応できるよう、グループ体制の再構築が必要であると考えております。持株会社へ移行することで、グループ経営戦略の立案機能の強化及び、再編が進む廃棄物処理業界において、M&Aを推進する機動的な組織体制の構築が可能と判断し、持株会社体制への移行を決定いたしました。
②会社分割の方法
a.吸収分割の方法
当社を分割会社とし、㈱ミダック及び㈱三晃を承継会社とする吸収分割
b.新設分割の方法
当社を分割会社とし、新設する㈱ミダックライナーを新設分割設立会社とする新設分割
③分割期日
2022年4月1日
④分割に際して発行する株式及び割当
a.吸収分割
本吸収分割は、当社の100%子会社との吸収分割であるため、株式の割当てその他の金銭等の交付は行いません。
b.新設分割
新設分割に際して、新設会社㈱ミダックライナーが発行する株式200株は、すべて分割会社である当社に割り当てます。
⑤割当株式数の算定根拠
a.吸収分割
該当事項はありません。
b.新設分割
本新設分割は、当社が単独で行う新設分割であり、本新設分割に際して新設分割設立会社が発行する株式はすべて当社に割り当てられることから、第三者機関による算定は実施しておりません。割当株式数については、新設分割設立会社の資本金の額等を考慮して決定いたしました。
⑥分割した事業の経営成績(2022年3月期時点)
a.廃棄物処分事業(処理施設)
売上高 2,423百万円
b.収集運搬事業(産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬事業)
売上高 701百万円
c.仲介管理事業
売上高 422百万円
⑦分割した資産、負債の状況
a.廃棄物処分事業(処理施設)
|
資産 |
負債 |
||
|
項 目 |
帳簿価額 |
項 目 |
帳簿価額 |
|
流動資産 |
716百万円 |
流動負債 |
1,534百万円 |
|
固定資産 |
1,972百万円 |
固定負債 |
196百万円 |
|
合計 |
2,688百万円 |
合計 |
1,730百万円 |
b.収集運搬事業(産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬事業)
|
資産 |
負債 |
||
|
項 目 |
帳簿価額 |
項 目 |
帳簿価額 |
|
流動資産 |
139百万円 |
流動負債 |
45百万円 |
|
固定資産 |
86百万円 |
固定負債 |
- |
|
合計 |
226百万円 |
合計 |
45百万円 |
c.仲介管理事業
|
資産 |
負債 |
||
|
項 目 |
帳簿価額 |
項 目 |
帳簿価額 |
|
流動資産 |
471百万円 |
流動負債 |
402百万円 |
|
固定資産 |
31百万円 |
固定負債 |
- |
|
合計 |
502百万円 |
合計 |
402百万円 |
⑧承継会社の概要
a.株式会社ミダック
|
代表者 |
代表取締役社長 加藤恵子 |
|
|
住所 |
静岡県浜松市東区有玉南町2163番地 |
|
|
資本金 |
10百万円 |
|
|
事業内容 |
廃棄物の最終処分及び収集運搬 |
|
|
業績(2022年3月期) |
||
|
売上高 |
3,029百万円 |
|
|
経常利益 |
2,212百万円 |
|
|
親会社株主に帰属する当期純利益 |
1,427百万円 |
|
|
資産合計 |
10,337百万円 |
|
|
負債合計 |
6,946百万円 |
|
|
純資産合計 |
3,391百万円 |
|
b.株式会社三晃
|
代表者 |
代表取締役社長 吉谷和高 |
|
|
住所 |
愛知県春日井市上田楽町字庄司山3042番3 |
|
|
資本金 |
10百万円 |
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事業内容 |
廃棄物の中間処理、収集運搬及び廃棄物処理案件の仲介管理 |
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業績(2022年3月期) |
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売上高 |
120百万円 |
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経常利益 |
14百万円 |
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親会社株主に帰属する当期純利益 |
9百万円 |
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資産合計 |
264百万円 |
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負債合計 |
21百万円 |
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純資産合計 |
242百万円 |
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c.株式会社ミダックライナー(新設会社)
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代表者 |
代表取締役社長 熊切栄子 |
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住所 |
静岡県浜松市東区有玉南町2163番地 |
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資本金 |
10百万円 |
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事業内容 |
一般廃棄物の収集運搬 |
(3)当社は、2021年10月21日開催の取締役会において、株式会社柳産業の株式を取得し、子会社化することについて決議しました。これに伴い、同日付で株式譲渡契約書を締結し、同社の全株式を取得しました。
① 株式取得の目的
当社は、廃棄物の適正処理を通じて循環型社会の確立を目指す企業集団であり、「ミダック」の社名は、環境を象徴する水、大地、空気の頭文字に由来いたします。かけがえのない地球を美しいまま次代に渡すことを使命とし、その前線を担う環境創造集団を目指して、事業者の廃棄物処理・管理等に関するソリューション事業を手掛けております。
株式会社柳産業は、建設廃棄物の破砕、圧縮等を主体とした産業廃棄物中間処理事業を手掛けるほか、産業廃棄物収集運搬事業についても手掛けており、創業時より「迅速対応」「素早いフットワーク」を念頭に多様なニーズに応えていることで、優良顧客を獲得し、コンスタントな受注のもと、営業基盤は確立されております。
当社は、中長期的な成長戦略として関東方面での新規廃棄物処理施設の展開を掲げておりますが、東海地区の更なる営業基盤の強化のために、建設廃棄物を取り扱う同社が加わることで、当社グループの業容拡大につながるものと考えております。また、当社の既存施設での廃棄物処理を同社が運営する中間処理施設へ中長期的にシフトしていくことで、将来的にコスト低減も期待でき、グループの事業基盤の更なる強化にも寄与するものと考え、株式会社柳産業の株式を取得(子会社化)することといたしました。
② 株式取得の相手先の氏名
柳 正利
③ 買収する会社の概要
会社の名称:株式会社柳産業
事業の内容:産業廃棄物処理業、産業廃棄物収集運搬業
規模 :資本金5,000千円
④ 株式取得の時期
2021年10月21日
⑤ 取得する株式の数、取得価額及び取得後の持分比率
取得する株式の数:普通株式5,000株
取得価額 :取得価額については、株式譲渡契約の定めにより、当社は秘密保持義務を負っていることから非開示とさせていただきますが、第三者機関による客観的で合理的な評価額をもとに決定・合意しました。
取得後の持分比率:100%
(4)当社は、2021年12月24日開催の取締役会において、連結子会社(株式会社ミダック)の新規管理型最終処分場(奥山の杜クリーンセンター)の第2期から第4期までの工事について着手することを決議いたしました。
① 当該事象の発生年月日
2021年12月24日
② 当該事象の内容
1.概要
当社グループは静岡県浜松市北区における新規管理型最終処分場の設置計画を推進しておりますが、2018年12月20日付で静岡県浜松市より設置許可証を受理いたしました。
これに伴い、新規管理型最終処分場の開業に向けた第1期工事を2019年2月より開始し、今般、当該工事が完了しました。当該処分場は大規模案件につき、完成までは一定期間を要することから、次いで第2期から第4期までの最終処分場の土木工事に着手する必要があると判断し、取締役会において決議するに至りました。なお、第2期から第4期までの工事を連続して行うことで、工期の短縮に繋がります。
取得予定固定資産は、第2期から第4期までの最終処分場の土木工事に係るものであり、第1期から第4期まで含めた新規管理型最終処分場に係る総投資額の現在の見積額は約120億円であります。
なお、投資総額には、残土全量排出費用のほか、追加工事として、災害対策のための地すべり対策工事及び安全対策のための搬入道路拡幅工事等の費用を含んでおります。一方、工事を連続して行うことで、廃棄物の埋立容量は約14万㎥増加し、軽微な変更による許可容量の増加約6万㎥を加えますと、廃棄物の埋立容量は、合計で約20万㎥の増加となります。
2.新規管理型最終処分場の内容
施設の名称 :奥山の杜クリーンセンター
所在地 :静岡県浜松市北区引佐町奥山1397番195 他35筆
設備の内容 :設備
許可容量 :3,125,591㎥ (注)1
取得価格 :約62.9億円
埋立期間 :約30年(予定)※第1期から第4期の総埋立期間
(注)1.2022 年2月3日付で産業廃棄物処分業許可証が交付され、許可容量が3,193,177 ㎥となりました。
3.新規管理型最終処分場の工事日程
契約締結日 :2021年12月24日
工事開始日 :2022年1月
稼働開始日 :2026年9月(予定)
該当事項はありません。