当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間(2025年1月1日~2025年6月30日)における世界経済は、インフレ圧力の緩和を受け、総じて底堅く推移いたしました。一方、米国の関税政策の動向、中国経済の低迷、地政学リスクの高まりもあり、先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況の下、売上高は、光学領域である自動車のディスプレイ・カメラ向け装置、光通信をはじめとした光学部品向け装置、半導体光学融合領域の光電子向け装置が好調であったことや、AR/VR向け装置売上があったものの、前年同期比で販売台数が減少したことにより、減収となりました。
営業利益は、利益率の高いALD装置販売の減少により、前年同期比で減益となりました。
経常利益は、為替予約のデリバティブ評価益の計上があったものの、円高による為替差損の計上により、前年同期比で減益となりました。
その結果、売上高は13,850百万円(前年同期比17.0%減)、営業利益は1,107百万円(同71.9%減)、経常利益は1,112百万円(同74.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,105百万円(同65.2%減)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末の流動資産は、48,825百万円と前連結会計年度末に比べ5,745百万円の減少となりました。減少した要因は現金及び預金や原材料及び貯蔵品が減少したことなどによるものです。
固定資産は、28,254百万円と前連結会計年度末に比べ1,386百万円の増加となりました。増加した要因はAIメカテック株式会社の株式を取得したことにより投資有価証券が増加したことなどによるものです。
(負債)
流動負債は、16,947百万円と前連結会計年度末に比べ2,181万円の増加となりました。増加した要因は契約負債が増加したことなどによるものです。
固定負債は、7,391百万円と前連結会計年度末に比べ279百万円の減少となりました。減少した要因はその他有利子負債が減少したことなどによるものです。
(純資産)
純資産は、52,740百万円と前連結会計年度末に比べ6,260百万円の減少となりました。減少した要因は自己株式取得により自己株式数が増加したことや為替換算調整勘定が減少したことなどによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、24,877百万円となり、前連結会計年度末と比べ3,158百万円の減少となりました。
当中間連結会計期間のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、契約負債の増加2,315百万円、仕入債務の増加1,368百万円などにより、5,335百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の取得による支出3,335百万円などにより、2,287百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出4,188百万円などにより、5,173百万円の支出となりました。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要
な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1,783百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
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セグメントの名称 |
生産高(千円) |
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成膜装置事業 |
8,807,339 |
(注)金額は製造原価によっております。
②受注実績
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セグメントの名称 |
受注高(千円) |
受注残高(千円) |
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成膜装置事業 |
15,806,095 |
26,114,241 |
③販売実績
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セグメントの名称 |
売上高(千円) |
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成膜装置事業 |
13,850,479 |
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。