第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

(1)連結経営指標等

回次

第8期

第9期

第10期

第11期

第12期

決算年月

2018年3月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

売上高

(千円)

14,380,939

14,954,778

14,348,300

14,061,504

14,459,453

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

467,448

330,159

141,970

149,217

746,331

親会社株主に帰属する当期純利益

又は親会社株主に帰属する当期純損失(△)

(千円)

63,242

544,766

178,868

101,711

335,862

包括利益

(千円)

53,145

531,180

179,020

103,913

369,335

純資産額

(千円)

3,205,468

2,714,801

2,548,917

2,657,329

2,732,548

総資産額

(千円)

5,541,055

4,635,735

4,269,004

5,652,042

7,336,257

1株当たり純資産額

(円)

182.95

151.54

141.47

147.12

153.60

1株当たり当期純利益又は1株

当たり当期純損失(△)

(円)

3.84

30.77

9.99

5.66

18.69

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

3.64

5.61

18.61

自己資本比率

(%)

57.8

58.4

59.5

47.0

37.1

自己資本利益率

(%)

2.6

3.9

12.5

株価収益率

(倍)

495.6

159.5

営業活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

291,964

203,226

73,107

431,300

1,139,885

投資活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

329,904

995,824

415,369

1,456,268

1,273,938

財務活動によるキャッシュ・フロー

(千円)

1,392,075

137,945

76,378

912,441

483,710

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

2,541,801

1,618,564

1,197,540

1,091,864

1,476,761

従業員数

(名)

242

258

264

307

346

(ほか、平均臨時雇用人員)

(26)

(37)

(51)

(59)

(84)

 (注)1.第9期における親会社株主に帰属する当期純利益の大幅な減少は、取引先である一部のアドネットワーク事業者の広告ポリシー見直しの影響を受けての売上の減少及び減損損失を計上したことによるものであります。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第8期については、当社株式が2017年12月18日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、新規上場日から第8期末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。また、第9期及び第10期は潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.第9期及び第10期の自己資本利益率は親会社株主に帰属する当期純損失を計上しているため記載しておりません。

4.第9期及び第10期の株価収益率は親会社株主に帰属する当期純損失を計上しているため記載しておりません。

(2)提出会社の経営指標等

回次

第8期

第9期

第10期

第11期

第12期

決算年月

2018年3月

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

売上高

(千円)

13,711,141

13,901,436

12,999,959

12,511,834

11,908,406

経常利益又は経常損失(△)

(千円)

548,217

195,733

12,729

122,670

626,898

当期純利益又は当期純損失(△)

(千円)

146,068

742,664

218,708

99,971

271,830

資本金

(千円)

1,519,561

1,539,114

1,545,331

1,549,591

1,549,591

発行済株式総数

(株)

 

 

 

 

 

普通株式

17,508,200

17,868,200

17,958,200

18,048,200

18,048,200

純資産額

(千円)

3,469,419

2,766,288

2,559,933

2,668,866

2,647,034

総資産額

(千円)

5,707,441

4,531,095

4,142,913

5,417,810

6,870,772

1株当たり純資産額

(円)

198.16

154.79

142.49

147.76

149.24

1株当たり配当額

(円)

(1株当たり中間配当額)

(-)

(-)

(-)

(-)

(-)

1株当たり当期純利益又は1株

当たり当期純損失(△)

(円)

8.86

41.95

12.21

5.56

15.13

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

8.41

5.52

15.06

自己資本比率

(%)

60.8

61.0

61.8

49.2

38.5

自己資本利益率

(%)

5.5

3.8

10.2

株価収益率

(倍)

214.8

162.4

75.5

配当性向

(%)

従業員数

(名)

152

163

180

224

235

(ほか、平均臨時雇用人員)

(26)

(33)

(49)

(58)

(81)

株主総利回り

(%)

34.6

32.5

47.5

60.0

(比較指標:東証マザーズ指数)

(%)

(-)

(79.2)

(51.4)

(99.8)

(65.5)

最高株価

(円)

2,970

1,980

970

1,140

1,611

最低株価

(円)

1,372

402

463

484

650

 (注)1.第9期における当期純利益の大幅な減少は、取引先である一部のアドネットワーク事業者の広告ポリシー見直しの影響を受けての売上の減少及び減損損失を計上したことによるものであります。

2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、第8期については、当社株式が2017年12月18日に東京証券取引所マザーズ市場に上場したため、新規上場日から第8期末までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。また、第9期及び第10期は潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。

3.第9期及び第10期の自己資本利益率は当期純損失を計上しているため記載しておりません。

4.第9期及び第10期の株価収益率は当期純損失を計上しているため記載しておりません。

5.最高・最低株価は、東京証券取引所マザーズ市場(現在のグロース市場)におけるものであります。

2【沿革】

 当社は、“日本発の世界的なテクノロジー企業をつくりたい”という想いのもと、2010年4月に設立された会社です。当時、インターネット広告業界において「RTB」(注1)という新しい技術が登場し、ドラスティックな変化と成長の可能性が感じられた頃でした。こうした中、当社は、RTB技術を活用したインターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「SSP」(注2)の開発・提供を始めました。

 当社の設立から現在に至るまでの沿革は、以下のとおりであります。

年月

事項

2010年4月

東京都港区西新橋に株式会社ジーニーを設立

2011年2月

Google AdSenseリセラープログラム(注3)に参加し、Google AdSenseの提供を開始

2011年4月

 

本社を東京都港区新橋に移転

「GenieeSSP」の提供を開始

2012年3月

本社を東京都港区六本木に移転

2012年8月

インターネット広告事業を運営する子会社としてGeniee International Pte., Ltd.(シンガポール)を設立

2013年9月

2014年3月

インターネット広告事業を運営する子会社としてGeniee Vietnam Co., Ltd.(ベトナム)を設立

「GenieeDSP」の提供を開始

2014年10月

ソフトバンク株式会社(現 ソフトバンクグループ株式会社)を割当先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携を開始

2015年3月

本社を東京都新宿区西新宿へ移転

2015年8月

株式会社ユニコンから、スマートフォンにおけるプッシュ通知サービス「Fello」事業を、吸収分割により承継

2015年9月

 

2015年10月

2016年7月

インターネット広告事業を運営する子会社としてPT. Geniee Technology Indonesia(インドネシア)を設立

「GenieePMP」の提供を開始

マーケティングオートメーション「MAJIN」の提供を開始

2016年8月

現地企業との連携強化を目的として、インドネシアにPT. Adstars Media Pariwaraを設立

2017年8月

現地企業との連携強化を目的として、タイ(バンコク)に、Geniee Adtechnology (Thailand) Co., Ltd.を設立

2017年12月

2018年3月

東京証券取引所マザーズに株式を上場

プライバシーマークを取得(登録番号:第22000250(01)号)

2018年6月

ちきゅう株式会社から、CRM(顧客管理)/SFA(営業管理)システム「ちきゅう」事業を、吸収分割により承継

2018年9月

2018年10月

東京都新宿区西新宿(住友不動産新宿オークタワー)へ移転

トレーディングデスクサービス提供業を運営するAdskom India Private Limited(インド)の株式を取得し子会社化

2018年11月

チャット接客ツール「Chamo」の開発・販売事業を運営する株式会社チャモ(日本)の株式を取得し子会社化

2019年10月

子会社である株式会社チャモを吸収合併

2020年11月

ビジネスサーチテクノロジ株式会社の全株式を取得し連結子会社化

2021年8月

株式会社REACTの全株式を取得し連結子会社化

2022年2月

CATS株式会社の全株式を取得し連結子会社化

 (注)1.RTBとは、Real-Time Bidding(リアルタイムビッディング)の略称で、インターネット広告の表示機会が発生するたびに広告枠の競争入札をオークション方式でリアルタイムに行い、最も単価の高い広告が配信されるよう決定する、インターネット広告の入札の仕組みのことを指します。

2.SSPとは、Supply-Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の略称で、RTB技術を用いて、インターネットメディア(Webサイト、アプリ等)の広告収益の最大化を支援するシステムのことを指します。

3. Webサイトの収益化に関するコンサルティングサービスを提供されている事業者や、Web制作会社など、多数のサイト運営者と関わりのある企業が、日本国内におけるGoogle AdSense(Google社が提供している広告配信サービス)の提案・販売活動を行うための支援プログラムです。

 

3【事業の内容】

 当社グループは、当社、Geniee International Pte., Ltd.(シンガポール)、Geniee Vietnam Co., Ltd.(ベトナム)、PT. Geniee Technology Indonesia(インドネシア)、PT. Adstars Media Pariwara(インドネシア)、Geniee Adtechnology (Thailand) Co., Ltd.(タイ)、ビジネスサーチテクノロジ株式会社、株式会社REACT、CATS株式会社の5か国計9社で構成されております。

 当社グループは、当社が独自開発したインターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「GENIEE SSP」を主軸に、「GENIEE SSP」が持つ大量の広告配信データと顧客基盤を活かした広告主向けの「GENIEE DSP」などの広告プラットフォーム事業を展開しております。また、マーケティングSaaS事業として、営業活動における商談管理のための営業管理システム(SFA)及び顧客管理システム(CRM)「GENIEE SFA/CRM」、企業のマーケティング活動を自動化し、効率的に潜在顧客の集客や購買意欲等の向上を実現するマーケティングオートメーション「GENIEE MA」、国内有数の導入企業社数4,500社を誇るチャット型Web接客プラットフォーム「GENIEE CHAT」、サイト内検索・ECサイト向け商品検索サービス「GENIEE SEARCH」などを展開しております。また、2012年からは海外事業展開に着手し、サービス提供地域の拡大を図っております。このように、当社グループは、事業領域(事業軸)とサービス提供地域(地域軸)の2軸を拡大することで、成長を続けてまいりました。

 

<当社グループの特徴>

 当社グループは、技術開発力と事業推進力の相乗効果により、売上高拡大を実現してきました。

・技術開発力について

 当社グループでは、テクノロジーの進化の速さや、国内外のメディア企業・広告主・広告代理店といった顧客企業の利用ニーズに対応すべく、各プロダクトの企画から開発、運用、提供、サポートまで内製化しております。これにより、顧客企業様からいただくご要望や技術進化へタイムリーな対応を可能にしています。また、アドテクノロジー領域における最先端の技術開発力を強みに、独自開発した広告配信プラットフォームを自社ブランドとして直接顧客へ提供するだけでなく、国内外の企業様へOEM提供(Original Equipment Manufacturingの略で、他社ブランドのSSPやDSP等を開発提供すること)しております。

 当社グループの広告配信プラットフォーム上では、1秒間に数十万件の入札(広告配信注文)があり、1日のデータ処理量は、2022年3月末時点で約15テラバイトを超えています。このように、膨大なデータを超高速で処理するため、システム基盤をフルハンドメイドしております。また、ビッグデータやAI(人工知能)を活用することで、広告配信の精度向上や自動化の促進等に取り組んでおります。

 その他にも、コンピュータサイエンスの博士/修士課程出身のエンジニアが多数所属しており、日々新技術の研究開発に取り組んでおります。

・事業推進力について

 当社は、プロダクトを開発するエンジニア(作り手)と提供する営業・サポート担当(売り手)の比率が多く、連携して事業拡大を推進しております。2022年3月末時点の単体の職種別従業員構成は、エンジニア:34%、事業開発・プロダクト企画:5%、営業:45%、管理:14%、海外・出向:2%となっております。

 また、ソフトバンクグループ株式会社をはじめ、国内外の通信キャリアや有力企業と資本業務提携し、OEM提供やデータ連携等を行っております。

 

<当社グループの事業環境>

 当社グループの主力事業が属するインターネット広告市場は、日常生活にインターネットが定着し、スマートフォンの普及や様々なモノがインターネットに繋がるIoT化が進む中、拡大を続けております。

 国内の市場規模は、スマートデバイスの普及やテクノロジーの進化等を背景に、運用型広告やスマートフォン向け動画広告等へのニーズが引き続き高まっており、2021年のインターネット広告媒体費は前年比122.8%の2兆1,571億円となり、2022年には2兆4,811億円まで拡大すると見込まれております。(株式会社 CARTA COMMUNICATIONS(CCI) /株式会社 D2C /株式会社電通 /株式会社電通デジタル調べ)。また、海外グループ会社が関連するアジア地域のインターネット広告市場も、モバイル端末の急速な普及により、現在インターネット広告へのシフトが進みつつあり、引き続き高い成長率が予想されております(「eMarketer」データを元に当社推計)。

 また、マーケティングソリューション事業が属する情報通信サービス市場においては、人手不足や働き方改革等を背景に、デジタルトランスフォーメーションの流れが進展する中、生産性の向上や業務の効率化を推進する企業の需要が引き続き拡大しております。

 

<主要サービスの概要>

 当社グループは、「広告プラットフォーム事業」と「マーケティングSaaS事業」「海外事業」を展開しており、具体的な事業内容は次のとおりであります。

 

(1)広告プラットフォーム事業

 広告プラットフォーム事業では、WEBサイトやスマートフォンアプリ上に、各々の閲覧者に合った広告を瞬時に選択し表示させる技術(アドテクノロジー)を使って、インターネットメディアや広告主の広告収益や効果を最大化させるプラットフォームを提供しております。具体的には、インターネットメディア向けの「GENIEE SSP」や広告主/広告代理店向けの「GENIEE DSP」等があり、2019年より、新たにデジタルOOH(注1)領域の事業化にも取り組んでおります。

 

①「GENIEE SSP」(インターネットメディア事業者向けサービス)

 「GENIEE SSP」は、Supply Side Platformと呼ばれる、インターネットメディア等の広告収益を最大化させるプラットフォームです。インターネットサイトやアプリ上の広告枠を閲覧するユーザー毎に、RTB技術によりオークション形式で選択された最適な広告を配信する仕組みです。配信される広告は、ユーザーの属性や行動履歴等のデータに基づいて選択された、最適で収益性の高い広告であり、ユーザーがサイトにアクセスしてから選択された広告が表示されるまで、平均0.1秒以下という速さで行われています。

 「GENIEE SSP」は、国内外のDSPやアドネットワーク等とシステム連携することで、広告取引(オークション)への参加者の獲得に努めており、産学連携によって研究開発された、独自の広告配信最適化アルゴリズムによって、より効果的な広告配信を実現しています。

 

②「GENIEE DSP」(広告主・アドネットワーク事業者向けサービス)

 「GENIEE DSP」は、Demand Side Platformと呼ばれる、広告主の利益を最大化するための広告買い付けプラットフォームです。「GENIEE DSP」は、「GENIEE SSP」等に接続することで、広告主のニーズに合わせて選択された枠へ配信することができます。広告枠は、インターネットユーザーの過去の行動履歴や購入履歴、位置情報等のデータに基づいて選択された、広告主にとって有望な見込み顧客と想定されるユーザー群の枠となります。

 また、PMP(Private Market Place)(注2)機能により、広告主が指定した媒体に対してのみ広告配信することもできます。

 

(2)マーケティングSaaS事業

 マーケティングSaaS事業では、企業のマーケティング活動の支援を目的としたBtoB向けSaaSプロダクト
を提供しております。具体的には、CRM(顧客管理)/SFA(営業管理)システム「GENIEE SFA/CRM」、マーケティングオートメーション「GENIEE MA」、チャット接客ツール「GENIEE CHAT」、サイト内検索AS・ECサイト向け商品検索サービス「GENIEE SEARCH」などがあります。

 

① CRM(顧客管理)/SFA(営業管理)システム「GENIEE SFA/CRM」

 「GENIEE SFA/CRM」は、顧客管理のためのCRM(Customer Relationship Management)及び営業活動における商談管理のためのSFA(Sales Force Automation)システムで、「顧客管理」「商談管理」「データ分析」等が一体となったクラウド型サービスです。直感的に使用できる操作性、一覧性が高くカスタマイズ自由な画面設計に加え、顧客情報・営業情報をリアルタイムに可視化できる点に特長を持ち、時間・場所・デバイスを選ばず、誰でも状況把握が可能となり、生産性の向上や業務の効率化を実現します。

 また、当社のマーケティングオートメーションプラットフォーム「GENIEE MA」と併用することで、商談化率を向上させ、確度の高い見込顧客のスクリーニング等を実施することができます。マーケティングと営業の効率的な連携により、営業機会の最大化を実現することが可能になります。

 

② マーケティングオートメーションプラットフォーム「GENIEE MA」

 「GENIEE MA」は、企業のマーケティング活動を自動化し、効率的に潜在顧客の集客や購買意欲等の向上、購買・契約等を行うためのプラットフォームです。「GENIEE MA」は「GENIEE DMP」と連携することで、ビッグデータを活用した高精度なユーザーターゲティングが可能となり、メール配信やアプリプッシュ通知、LINEによるメッセージ配信・自動メッセージ対応等を通じた効果的なマーケティング活動を簡単に行うことができるようになります。また、アトリビューション機能により、複数の広告効果を明確に分析・評価できるので、広告出稿の効率化を図ることもできます。

 

③ チャット接客ツール「GENIEE CHAT」

 「GENIEE CHAT」は、Webサイトにチャットサポートを簡単に設置できるチャット接客ツールです。問い合わせ対応、シナリオによる業務効率化、CVR向上など、有人・無人のいずれも対応できます。自動プッシュ通知や匿名コミュニケーションなどの特徴もあり、工数削減と問い合わせ数の増加を同時に実現することができます。

 

④ サイト内検索「GENIEE SEARCH」

 「GENIEE SEARCH」は子会社のビジネスサーチテクノロジ株式会社が提供するプロダクトです。Webサイトに検索機能をASPの形態で手軽で安全に、かつ柔軟にカスタマイズしてご導入いただけます。Webページ(HTML)、PDFファイルなどを検索対象として、検索結果画面を表示する機能や、キーワード検索と詳細情報ページをダイレクトに繋ぐナビゲーションツールなどがあり、最短でスムーズな情報到達を実現します。

 

(3)海外事業

 海外事業では、インターネットメディア向けの「GENIEE SSP」をはじめとした広告配信を中心に展開しております。2022年3月末時点で、シンガポール、ベトナム、インドネシア、タイに拠点を置き、現地の企業様へサービスを提供しております。

 

(注1)OOHとは、Out Of Homeの略で、交通広告や屋外広告など自宅以外の場所で接触する広告メディアの総称。

(注2)Private Market Placeの略。参加できるメディアと広告主が限定された広告取引市場のこと。

 

<補足説明:RTBによるインターネット広告配信の仕組み>

 当社グループは、Webサイトやスマートフォンアプリ上に、各々の閲覧者に合った広告を瞬時に選択し表示させる技術(アドテクノロジー)を使って、インターネットメディアや広告主の広告収益や効果を最大化させるシステム(プラットフォーム)を提供しております。

 

0101010_001.jpg

 

 RTB(Real‐Time Bidding)とは、広告の表示ごとにオークション方式で最も高単価な広告を配信する仕組みで、リアルタイムにインターネット広告枠を取引できる技術です。

 広告主には「できるだけ安い広告費で、ターゲットユーザーを集客したい」というニーズが、インターネットメディア等には「自社の持つ広告枠にできるだけ高い広告を載せて収益を上げたい」というニーズがあります。こうした相反するニーズに対して、システム上で広告枠をオークション形式により売買させるのがRTBで、ユーザーの属性や行動履歴等のデータに基づき、広告1枠ごとに最適化した広告配信を行います。

 RTBの技術を活用し、インターネットメディア等に対して、広告収益を最大化させるプラットフォームを提供しているのがSSP事業者です。インターネットメディア等はSSPを導入することで、自社の持つ広告枠へ自動的にオークション形式で広告の入札が行われるようになるため、高単価の広告案件が掲載されやすくなり、広告収益の最大化が期待できるようになります。

 一方、広告主や広告代理店等、広告枠を買う側に対して取引プラットフォームを提供しているのがDSP事業者です。 SSP事業者とDSP事業者は互いに接続し合い、SSP事業者が提供する入札リクエスト(広告の配信対象者や掲載面、配信場所などの条件)に対して、複数のDSP事業者が応札し、最も高単価で応札したDSP事業者の広告が配信されることになります。

<用語集>

・アドテクノロジー

 インターネット広告の配信や流通のための技術で、広告主やインターネットメディア、インターネットユーザー各々にメリットをもたらします。

 広告主に対しては、より費用対効果の高い広告出稿を実現することで、収益増加や商品・サービスの認知度向上等に貢献します。インターネットメディアに対しては、自社メディアに合ったより高単価な広告を表示させることで、収益増加に貢献します。インターネットユーザーに対しては、高度なターゲティング技術により、各自の興味・関心に合った情報の取得に貢献します。

・アドネットワーク

 複数のインターネットメディア等の広告枠を集めて広告配信ネットワークを作り、広告の販売や配信を一元管理する仕組みです。広告主や広告代理店等は、そのネットワークに参加し自社のターゲット層に合ったカテゴリのメディアへ一度に大量出稿ができ、1つ1つのメディアへ広告出稿するよりも配信や管理の手間が削減できるメリットがあります。

・アドエクスチェンジ

 複数のインターネットメディア等やアドネットワークを横断し、広告枠をインプレッション(広告表示)ベースで売買する市場です。

 

 以上に述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりとなります。

0101010_002.jpg

<売上計上の仕組み>

 「GENIEE SSP」や「GENIEE DSP」経由で広告が配信されると、広告表示回数等に応じて広告主から当社グループへ広告掲載料(=当社グループの売上)が支払われます。広告代理店や他社DSP、アドネットワーク、OEM提供先を介して広告が配信される場合は、広告主からそれらを経由して広告掲載料をいただいております。

 一方、当社グループからインターネットメディア事業者に対しては、広告配信回数等に応じて広告掲載料(=当社グループの原価)を支払っております。

 また、「GENIEE SFA/CRM」「GENIEE MA」「GENIEE CHAT」「GENIEE SEARCH」などでは、基本的に月額でシステムやサービスの利用料(=当社グループの売上)をいただいております。

4【関係会社の状況】

名称

住所

資本金

(百万円)

主要な事業の内容

議決権の所有

又は被所有

割合(%)

関係内容

(連結子会社)

 

 

 

 

 

Geniee International Pte., Ltd.

シンガポール共和国

Peck Seah Street

千米ドル

7,012

広告プラットフォーム事業

100.0

営業取引

営業外取引

役員の兼務1名

Geniee Vietnam

Co., Ltd.

ベトナム社会主義共和国

ハノイ市

千ベトナムドン

3,671,600

広告プラットフォーム事業

100.0

(100.0)

営業取引

役員の兼務1名

PT. Geniee Technology Indonesia

インドネシア共和国

ジャカルタ市

千インドネシアルピア

3,440,750

広告プラットフォーム事業

100.0

(99.0)

営業取引

役員の兼務1名

PT. Adstars Media Pariwara

インドネシア共和国

ジャカルタ市

千インドネシアルピア

2,600,000

広告プラットフォーム事業

51.0

(51.0)

営業取引

役員の兼務1名

ビジネスサーチテクノロジ株式会社

東京都新宿区

60

マーケティングSaaS事業

100.0

営業取引

営業外取引

役員の兼務1名

債務被保証

株式会社REACT

東京都新宿区

48

マーケティングSaaS事業

100.0

営業取引

営業外取引

CATS株式会社

東京都新宿区

10

マーケティングSaaS事業

100.0

営業取引

(その他の関係会社)

 

 

 

 

 

ソフトバンク株式会社

(注)1

東京都港区

204,309

移動通信サービスの提供等

被所有

31.7

 

営業取引

ソフトバンクグループ

株式会社

(注)1

東京都港区

238,772

持株会社

被所有

31.7

(31.7)

 (注)1.有価証券報告書の提出会社であります。

2.議決権の所有又は被所有割合欄の( )内は、間接所有割合で内数となっております。

3.当社は、前連結会計年度に連結の範囲に含めておりましたGeniee Adtechnology (Thailand) Co., Ltd.の

  事業の清算手続きを進めており、重要性が低下したため、同社を連結の範囲から除いております。

4.当社は、2021年8月2日に、株式会社REACTの全株式を取得いたしました。これに伴い、2021年9月30日をみな

  し取得日として、同社を連結子会社としております。

5.当社は、2022年2月28日に、CATS株式会社の全株式を取得いたしました。これに伴い、2022年3月31日をみな

  し取得日として、同社を連結子会社としております。

 

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2022年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

広告プラットフォーム事業

127

(20)

マーケティングSaaS事業

83

(40)

海外事業

69

(1)

全社(共通)

67

(23)

合計

346

(84)

 (注)1.従業員数は就業人員であり、正社員及び契約社員の合計であります。なお、従業員数の( )は臨時雇用者数(パートタイマー、派遣社員及び業務委託を含む)の年間の平均人員を外数で記載しております。

2.使用人数が前連結会計年度末と比べて39名増えたのは、業務拡大に伴う採用によるもの、並びに連結会計年度において株式会社REACT及びCATS株式会社を連結子会社化したためであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2022年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

235

(81)

34.5

2.8

6,566

 

セグメントの名称

従業員数(人)

広告プラットフォーム事業

107

20

マーケティングSaaS事業

61

38

海外事業

0

0

全社(共通)

67

23

合計

235

81

 

(注)1.従業員数は就業人員であり、正社員及び契約社員の合計であります。なお、従業員数の( )は臨時雇用者数(パートタイマー、派遣社員及び業務委託を含む)の年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.従業員が当事業年度で11名増加しましたのは、主として業務拡大に伴う採用によるものであります。

 

(3)労働組合の状況

 当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。