文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループの目指す姿として「経営理念」、「グループビジョン」及び「行動指針」を以下のとおり定め、世界の多くの人々が自由、利便性、快適性を幅広く享受できるよう、お役に立ちたいと考えております。
<経営理念>
正しく公平な経営により、最善の貢献を図る(※)
<グループビジョン>
楽しく安全な移動手段と、一人一人に最適なサービスを提供する事業を究める
新しい価値や革新的なサービスを創り出し、未来に向かって事業を拓く
すべてのステークホルダーと自然との共栄を図り、世界人としてグローバル社会の発展に貢献する
<行動指針>
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情熱 |
仕事を楽しみ、情熱をもって事業を究める |
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挑戦 |
既成概念にとらわれず、常に挑戦する |
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不撓不屈 |
絶対に諦めず、信念を持って前進し続ける |
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プロフェッショナリズム |
プロフェッショナルとしての誇りと責任を持ってサービスを提供する |
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ティームワーク |
ティームのすべてのメンバーを尊重し、思いやりを持って行動する |
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献身と調和 |
正しく献身的に仕事をし、社会と調和を図る |
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社会への責任 |
一人一人が会社を担う一員である自覚を持ち、社会に対する責任を果たす |
※「OPTIMUSに込めた想い」
オプティマス(Optimus)は、ラテン語で最善、最適を意味します。当社グループがお客様にご提供する商品、サービスについて、また当社グループが事業に取り組む姿勢について、最善、最適を究めていきたいとの想いから「Optimus」を社名に用いております。
(2)経営環境ならびに対処すべき課題
当社グループは、世界経済は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や原油価格の急落等でグローバル金融危機時と同等かそれ以上の景気後退に対する懸念が強まっていると判断しております。このような状況のもと、ニュージーランド経済は、移民増加数の緩やかな減少、世界的な景気後退リスクの高まりや企業マインドの低下等により、実質国内総生産(GDP)は大きく減速するものと判断しております。
このような経営環境のもとにおいて、当社グループは、継続的な成長と収益力の向上のため、以下の項目を当社グループが対処すべき課題として認識し、取り組んでまいります。
①ニュージーランドにおける既存事業の強化及び新規事業の創出
当社グループは、ニュージーランド向け中古自動車輸出を主要な事業としておりますが、移民など人口増加のスピード、同国におけるマーケットシェア等に鑑み、同国向けの中古自動車販売の成長は一定水準に留まると予想しております。同国における事業収益力の強化と収益源の多様化を進めることが重要な経営課題と認識しております。
②ニュージーランド以外の新たな地域への進出
当社グループは、同国への売上に極めて大きく依存しております。当社グループの事業のさらなる成長・拡大とリスク分散の観点から、当社グループは、ニュージーランド以外の地域でビジネスの拡大を図っていくことが重要な経営課題と認識しております。
③人材の確保と育成
当社グループが、既存事業の強化、新規事業の創出及び新たな地域への進出、といった成長戦略を円滑に遂行するためには優れた人材が必要です。中古自動車の営業担当者や検査担当者及び新規事業の創出に見合った人材をはじめとし、各事業セグメント並びに経営管理部門において優秀な人材を確保し、育成することが重要な経営課題と認識しております。
④コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスの強化
当社グループでは、「コーポレート・ガバナンス」を、様々なステークホルダーの権利及び立場を尊重したうえで、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を実現する仕組みと捉え、経営上最も重要な課題のひとつと位置付けております。
当社は、取締役の指名、報酬等に係る取締役会の機能の独立性、客観性及び説明責任を強化するため、過半数が独立社外取締役で構成され、かつ、独立社外取締役を委員長とする指名・報酬諮問委員会を設置しております。
また、リスク管理委員会、コンプライアンス委員会の開催及びコンプライアンス研修を実施し、リスク管理及びコンプライアンスの強化に努めてまいりました。
当事業年度においては、既存のコンプライアンス委員会およびリスク管理委員会とは別に、取締役会の任意の諮問機関として利益相反特別委員会を設置し、潜在的な利益相反の適切な管理に努めております。
今後、経営の健全性と透明性をさらに高めるために、コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスを強化することが重要な経営課題と認識しております。
(3)成長戦略
当社グループはニュージーランドにおいて、中古自動車輸出に係る仕入、検査、輸送、販売、メンテナンスなどの各種サービスをグループで一貫して提供するバリューチェーンを構築しております。バリューチェーンの優位性をもとに、以下の方針に基づき、さらなる成長を図ってまいります。
①既存事業の強化
ニュージーランドは当社グループにとっては収益の源泉であり、同時にビジネスモデルの深化の場でもあり、最も重要な市場と位置付けております。引き続き同国での事業規模の拡大と収益力の強化を推し進めてまいります。
当社グループの各セグメント(貿易、物流、サービス及び検査)で顧客の囲い込みを進めることにより、事業シナジーの拡大とシェアアップを目指します。
②バリューチェーンの延伸
当社グループの事業の成長分野として、主としてサービスセグメントにおいて、自動車ローン事業、レンタカー事業の適切な規模の維持と収益力向上を目指すほか、EV関連事業、自動車関連消耗品の保守サービス等の事業を進展させます。また、有力ディーラーとの提携関係強化により、前述の自動車関連ビジネスの足掛かりを構築します。
③新たな地域への進出
当社グループはニュージーランド以外の地域への事業展開を拡大してまいります。オーストラリア、さらにはインドネシアをはじめとするアジア・アフリカ諸国を中心に、市場規模、日本車嗜好度、中古自動車性向等を見極めた上で積極的に新市場を開拓します。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、収益性及び効率性の観点から、連結営業利益額、連結経常利益額及び自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標と考えております。
また、収益性の観点から、連結子会社である㈱日貿の中古自動車販売台数を重要業績評価指標(KPI)として考えております。その理由は、同社における販売のみならず、物流、サービス、検査等が直接的に影響を受けるためであります。
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅したものではありません。当社グループが認識していない、予見しがたいまたは重要ではないと考えるリスク及び不確定要因も当社グループの事業及び業績に重要な影響を与える可能性があります。
(1)国際情勢や経済動向等の外部経営環境に関するリスク
①経済情勢について
当社グループの主たる事業である貿易事業における中古自動車に対する需要は、事業展開する様々な国及び地域での景気、自動車の燃料価格の変動、自動車ローン金利の変動等の経済情勢により、多大な影響を受けることがあります。
当社グループでは、ニュージーランド向け中古自動車輸出販売が収益の中心となっており、経済情勢は、法人及び個人の中古自動車の需要に大きな影響を与えることから、同国の経済情勢が変動した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
なお、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大について、当社グループの主力販売地域であるニュージーランドにおいては、2020年3月25日に同ウイルスに対する警告システムの最悪レベルであるレベル4を公表し、同日より同国内すべての住民に4週間の自主隔離を義務付けました。本書提出日直近の2020年6月9日においては、当該警告システムは最も低いレベル1であり、市民生活や経済活動をほぼ正常化させてはおりますが、今後、同ウイルスの感染が再発し、同国における経済活動の停滞が長期化した場合、当社グループの業績及び財政状態が大きく影響を受ける可能性があります。
②グローバルな事業展開について
当社グループの主たる販売国はニュージーランドでありますが、同国以外の地域へも事業展開しております。当社グループは、同国以外の地域へさらに事業を展開する計画であるため、事業のグローバル化にともない以下のようなリスクが顕在化した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
1) 貿易に関する国際協定、条約及びレジーム、国際ルール、取引慣習、関税、その他貿易関連法令並びにその改廃、解釈等による問題
2) 汚職等腐敗行為防止のための諸法令、独占禁止法、税法などの経済法令並びにその改廃、解釈等による問題
3) 事業や投資に係る許認可、会計基準、税務、為替管理、通商制限、私的独占の禁止及び環境等に関する公的規制、並びにその改廃、商慣習、実務慣行及び解釈等による問題
4) 包括的な法令体系の欠如、監督当局による一貫性の無い法令の適用及び解釈、規制措置の一方的な変更
5) 戦争、内乱、暴動等による政情不安、並びに事故、火災、テロリズム、海賊、ストライキ、伝染性疾患の流行その他の要因による社会的混乱
6) 自然災害及びその二次災害
7) 病害虫等のまん延
8) 文化や慣習の相違から生ずる労務問題
③ニュージーランドへの売上の依存について
当社グループが展開する事業における主要な業務は、ニュージーランド向けの中古自動車輸出の取扱いであり当社グループの強みであります。当連結会計年度における当社グループのニュージーランドへの売上高は、全体の92.4%を占めており、同国への依存度が極めて高くなっております。
そのため、同国において、政情不安、経済不振や経済的な混乱の発生、同国政府の政策変更、同国の為替動向、暴動や住民運動の発生等の影響により、日本・ニュージーランド間の事業環境に大きな変化が生じた場合は、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
④競合について
中古自動車輸出市場全般につきましては、その拡大に伴い同業他社との競争が激化しております。当社グループの事業は、特許権、商標権その他の知的財産権で保護されているものではなく、比較的取得し易い古物営業法に基づく許可を得れば、参入は容易なものとなっております。
当社グループの主力販売地域であるオセアニア地域においても、今後、有力企業及び同業他社による新規の参入が増加する可能性があります。
当社グループ及び同業他社との間で商品である優良な中古自動車の獲得競争及び価格競争が激化し、仕入価格の上昇、販売先の減少及び船腹の確保が困難になる等の事態が発生する可能性があります。
このような事態が生じた場合は、当社グループの優位性が維持できず、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)市況変動に関するリスク
①為替相場の変動について
当社グループは、ニュージーランドを始めとした海外の市場開拓を進めており、当連結会計年度売上高に占める海外売上高比率は、96.2%と極めて高くなっております。このため、当社グループでは売上規模と販売地域に応じた適切な為替ヘッジを行っておりますが、為替変動の影響を完全に排除することは困難であります。
海外子会社の売上、費用、資産及び負債を含む現地通貨建の項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受けるため、外国為替相場が急激または大幅に変動した場合は、当社グループの業績及び財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。
②資金調達について
当社グループは、事業の拡大に向けた資金調達に関して主に金融機関からの借入により手当てしております。そのうち、金融機関からの借入の多くは変動金利により調達しており、景気の急激な変動や金融市場の混乱等により市場金利が急激に上昇した場合、その他何らかの理由により当社グループの財政状態が悪化し当社グループの信用力が低下した場合には、約定金利が上昇する可能性があります。また、借換においても同様の理由により、約定金利の上昇や十分な金額の調達が制約される可能性があります。
さらに、当社グループのサービスセグメントにおける自動車ローンの適用利率は、契約時の金利水準をもとに固定金利として設定されております。そのため、市場金利の急激な上昇による資金調達コストの増加は、サービスセグメントの収益性の低下につながる可能性があります。
このような事態が生じた場合は、当社グループの事業、財政状態、キャッシュ・フロー及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③燃油価格及び船舶需要の変動等による仕入価格の変動について
当社グループの物流事業においては、船舶等を保有せず、取引先から受託した貨物の輸送を実運送業者(船会社、自動車運送業者等)に委託しております。
このため、燃油価格の上昇や船舶需要のひっ迫等により、実運送業者の輸送運賃が上昇した場合には、当社グループの仕入コストが上昇する可能性があります。
これらを販売価格に転嫁できなかった場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)中古自動車取引に関するリスク
①需要動向について
以下のような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
1) 技術革新について
「モノのインターネット(IоT)」(※)の進展により変化する自動運転技術など自動車IT技術及び電気自動車をはじめとしたエネルギー技術の急速な進化と普及に伴い燃費面など自動車性能が向上し、従来型の中古自動車の商品価値が陳腐化する可能性があります。
※ IоT(Internet of Things)
様々な「モノ」がインターネットに接続し、情報をやり取りすること。(独立行政法人 情報処理推進機構 ホームページを参照)
2) 購買層の変化について
自動車性能の向上、生活様式及び社会慣行の変化等の要因によるユーザーの自動車保有期間の長期化、並びにカーシェアリングやライドシェアリングの利便性の向上等、必要な時に必要な分だけ簡単に利用できるインフラが整備されることにより、自動車所有台数が減少する可能性があります。
また、顧客の求める水準の品揃え、品質及び価格でのサービス提供に応えられない場合や競合企業の新規参入等による競争環境激化及び消費者の嗜好の変化等により自動車の市場価格が下落した場合、当社グループの収益性の低下、市場占有率の低下及び事業基盤の縮小につながる可能性があります。
なお、本書提出日現在において当社グループの主力販売市場であるニュージーランドにおける中古自動車の需要は、移民が増加していることが要因となり、安定的に推移しております。
しかしながら、将来において、移民の流出、少子高齢化の進展による人口の減少等を要因として、購買層が減少する可能性があります。
3) 産業構造の変化について
消費者間における電子商取引(C2C)等の新たなチャネルの取引シェア急拡大により、当社グループの主要得意先であるディーラー向けの売上が減少する可能性があります。
4) 環境規制について
アメリカ合衆国においては、カリフォルニア州大気資源局(CARB)により、同州においてZEV(Zero Emission Vehicle)規制(※1) が導入されております。また、世界最大の自動車市場である中華人民共和国においては、2017年9月にいわゆる「中国NEV法」(※2)が公布され、2019年1月に中国版ZEV規制であるNEV規制が導入されました。
当社グループの主たる販売市場であるニュージーランド及びオーストラリアでもこれらの規制が導入された場合には、規制で定められた基準に満たない中古自動車の需要が減少する可能性があります。
※1 ZEV(Zero Emission Vehicle(注))規制
ZEV規制は、アメリカ合衆国最大市場のカリフォルニア州で始まり、同州内で年間2万台以上自動車を販売するメーカーは、その販売台数の一定比率をZEVにしなければならないとするものです。当該一定比率を下回った場合は、当該一定比率を上回ったメーカーに与えられるクレジット(CO2削減量/実績係数)を当該メーカーから購入するか、CARBに罰金を払わなければなりません。同国では、ニューヨークやコネティカットなどの11州でも本規制が採用されております。
※2 中国NEV(New Energy Vehicle(注))法
2017年9月に同国工業情報化部(工信部;Ministry of Industry and Information Technology) など5部門により公布された「乗用車企業平均燃料消費量及び新エネルギー車クレジット平行管理弁法」のこと。同国で年間3万台以上を生産・輸入する完成車メーカーに対して、一定比率の新エネルギー車(NEV)の生産・販売を義務付けるもの。
(注)対象は「電気自動車(EV)」、「燃料電池車(FCV)」及び「プラグインハイブリッド車(PHV)」
5) ESC(Electronic Stability Control)規制について
ニュージーランド運輸庁(NZTA:New Zealand Transport Agency)は、2014年7月にESC(Electronic Stability Control:横滑り防止装置)(※)規制の導入を公表しております。2020年3月1日以降、軽自動車を含むすべての中古自動車に対してESCの導入が義務付けられております。そのため、同日以降、それまで日本より輸出されていたESCが付されていない車両が輸出できなくなったことから、当社グループのニュージーランドへの輸出台数が減少する可能性があります。
ただし、ニュージーランドにおいては、中古自動車にそのものに対する需要が高く、当該規制が導入されても、ESCが付されている中古自動車への需要が増加する代替効果が働くものと予想されるため、当該規制による影響は現時点においては限定的と考えております。
※ ESC(Electronic Stability Control:横滑り防止装置)
ESCとは、急なハンドル操作時や滑りやすい路面を走行中に車両の横滑りを感知すると、自動的に車両の進行方向を保つように車両を制御するものです。ESCのコンピュータの指令に基づいて各車輪に適切にブレーキをかけて、車両の進行方向を修正、維持する機能があります。
②取引先の信用について
当社グループは、国内外の様々な地域の数多くの取引先と取引を行っており、取引先の債務不履行などが発生するリスクに晒されております。当社グループは、これらの取引先の財務情報をもとに、取引先の信用力、担保の価値及び一般経済状況に関する一定の前提と見積もりに基づき貸倒引当金を設定し、継続的な評価を行うことで、かかるリスクを最小化できるよう努めております。
また、取引先について、適格性を判断するため、テロ資金供与対策及びマネーロンダリング防止の観点も含め、反社会的勢力に該当しないことの確認を行い、コンプライアンスを重視した事業活動を徹底しております。
しかしながら、世界的な経済危機をきっかけとし、取引先及び金融機関の経営破たんのような予期せぬ事態が発生した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③仕入について
当社グループは、商品である中古自動車のほとんどを日本国内のオートオークション事業者から仕入れております。今後の事業拡大に伴い、仕入台数が増加するとともに仕入元となる業者も増加する可能性があります。そのため、仕入商品の安定確保のため、仕入先選定の十分な検討、並びに仕入先との良好な関係の維持及び強化に努めております。
しかしながら、オートオークション事業者への出品台数が減少し、当社グループが希望する中古自動車の仕入ができず販売機会を失する可能性及び相場の高騰による原価上昇分を販売価格に転嫁出来なくなる可能性があります。
また、当社グループは、オートオークション事業者が定める規約を遵守すべく、業務手続きを整備し、当該手続きに則り業務を遂行するよう努めておりますが、オペレーションミス等によりオートオークション規約に抵触し、オートオークション事業者から取引停止等の処分を受ける可能性があります。その場合、適時に仕入を行えなくなり販売活動に支障を来す可能性があります。
このような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
④物流事業における特定仕入先への依存について
当連結会計年度における海上輸送仕入高(※)に対するトヨフジ海運㈱の占める割合は76.5%となっております。同社とは業界慣行により取引基本契約書の締結はしていないため、同社との個別の取引条件等が変更となる可能性があります。また、自動車の輸出動向の大きな変化により配送スケジュールや船腹量が左右されるなどにより、当社グループが当初予定していた自動車専用運搬船の船腹の確保が困難となる可能性があります。その場合、船積みの予定が遅れ、ディーラーへの受注車両の引き渡しの遅れにより、信用失墜や売上計上の遅れが発生する可能性があります。
このような事態が発生した場合は、当社グループの事業運営、キャッシュ・フロー及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
※ 海上輸送仕入高
NVOCCとして海上輸送を行うために生じる船舶の積載スペースの賃借費用
⑤在庫にかかるリスクについて
当社グループは、市況の変動、ディーラー需要等を勘案し取扱商品を仕入れております。仕入後は中古自動車の場合、1ヶ月以内を目途に売却をすすめております。
市況の変動、ディーラー需要の急変等、何らかの理由により想定通りに販売が進まずに滞留在庫となった場合は、当社グループの業績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
⑥海上輸送について
当社グループは、外航貨物海上保険を契約しており、海上輸送に係る損害に備えております。しかしながら、異常気象、自然災害、事故等を原因とする販売納期の遅延が発生した場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、保険等で補償されない紛争等何らかの事象が発生した場合は、予期せぬ補償費用等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑦港湾施設の利用について
当社グループは仕出地である横浜港、名古屋港等のストックヤード(在庫保管場所)を含む港湾施設及び仕向地先の港湾施設を利用し、事業活動を行っております。これらの港湾施設が天災や事故等により使用が不可能となった場合、またストックヤードの利用に関する契約が解除、更新拒絶、期間満了その他の何らかの事由により終了した場合は、車両輸出が困難となり、代替地への転換にかかる費用等が当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑧中古自動車の検査について
当社グループの中古自動車の検査については、国際植物防疫条約(IPPC)(※1)に準拠し、ニュージーランドにおける認定機関 International Accreditation New Zealand (IANZ)によりISO/IEC17020(※2)の認証を取得し輸出前検査を実施しております。また、ニュージーランドにおいて、同国政府認可のもと、輸入車用の車体識別番号(VIN:Vehicle Identification Number)の付与、自動車検査(輸入車を含む)等を行っております。
当社グループは、検査業務における品質管理の体制の強化に努めております。
しかしながら、日本及びニュージーランドの検査業務において当社グループの予測し得ない品質問題が発生した場合には、顧客からのクレーム等により社会的信用の失墜、損害賠償等が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
※1 国際植物防疫条約
植物に有害な病害虫が侵入・まん延することを防止するために、加盟国が講じる植物検疫措置の調和を図ることを目的とした条約
※2 ISO/IEC17020
国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)及び国際電気標準会議(IEC:International Electrotechnical Commission)が定めた、検査を行う公平な検査機関の能力に関する基準を規定した国際規格のこと。
⑨輸出規制について
中古自動車の輸出は、外国為替及び外国貿易法並びに輸出貿易管理令等における規制対象となっており、輸出地域、輸出貨物の用途及び需要者の要件により、経済産業大臣の輸出許可が必要となる場合があります。現在、当社グループは、当然のことながら、これらの法令等を遵守し、事業を行っておりますが、これに違反した場合は、刑事罰等の処分を受け、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)法的規制・訴訟等に関するリスク
①法的規制等について
当社グループでは、事業を行うにあたり、主に以下のような法的規制等を受けており、これらを遵守して事業を行っております。
なお、当社グループでは、現在まで、当該法的規制等に関して許認可の取消、行政処分等を受けたことはありません。しかしながら、今後、行政機関から何らかの理由により許認可の取消、行政処分、行政指導等を受け、当社グループの業務範囲が制限された場合は、事業展開に支障を来たし、費用負担が生じる可能性があります。
また、法的規制の改廃、新設等により規制が強化された場合や、法的規制の解釈及び運用が変化した場合は、当社グループ業務範囲の制限及び費用負担の増加が生じる可能性があります。
このような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(貿易)
古物営業法
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目的及び内容 |
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取引される古物の中に窃盗の被害品等が混在するおそれがあることから、盗品等の売買の防止、被害品の早期発見により窃盗その他の犯罪を防止し、被害を迅速に回復することを目的とする法律 |
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監督官庁等 |
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三重県公安委員会 愛知県公安委員会 神奈川県公安委員会 |
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関連する許認可等の内容 |
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古物商許可 (三重県公安委員会 第551320077300号) (愛知県公安委員会 第5411600003000号) (神奈川県公安委員会 第452550006906号) |
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更新期限 |
期限の定め無し |
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取消事由 |
古物営業法その他関連する法令等もしくはこれに基づく処分に違反した場合(古物営業法第24条) |
(物流)
貨物利用運送事業法
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目的及び内容 |
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貨物利用運送事業の運営を適正かつ合理的なものとすることにより、貨物利用運送事業の健全な発達を図ると共に、貨物の流通の分野における利用者の需要の高度化及び多様化に対応した貨物の運送サービスの円滑な提供を確保し、もって利用者の利益の保護及びその利便の増進に寄与することを目的とする法律 |
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監督官庁等 |
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国土交通省 |
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関連する許認可等の内容 |
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許可書 (国総国物第187号) |
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更新期限 |
期限の定め無し |
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取消事由 |
貨物利用運送事業法その他関連する法令等もしくはこれに基づく処分に違反した場合(貨物利用運送事業法第33条) |
(サービス)
金融サービス提供者(登録及び紛争解決)法(Financial Service Providers(Registration and Dispute Resolution)Act 2008)
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目的及び内容 |
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ニュージーランドにおいて公正、効率的かつ平明な金融市場の促成を目的とした法律 |
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監督官庁等 |
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ニュージーランド ビジネス・イノベーション・雇用省 (Ministry of Business,Innovation and Employment,New Zealand Government) |
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関連する許認可等の内容 |
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金融サービス提供者登録(FSPR:Financial Service Provider Register) |
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更新期限 |
2020年11月1日(1年ごとの更新) |
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取消事由 |
金融サービス提供者(登録及び紛争解決)法その他関連する法令等もしくはこれに基づく処分に違反した場合(金融サービス提供者(登録及び紛争解決)法第56条(56 Withdrawal of approval)) |
自動車販売法(Motor Vehicle Sales Act 2003)
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目的及び内容 |
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ニュージーランドにおける自動車販売に関する消費者保護を目的とした法律 |
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監督官庁等 |
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ニュージーランド ビジネス・イノベーション・雇用省 (Ministry of Business,Innovation and Employment,New Zealand Government) |
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関連する許認可等の内容 |
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自動車取引業者登録(MVTR:Motor Vehicle Trader Registration) |
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更新期限 |
2021年1月24日(1年ごとの更新) |
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取消事由 |
規制が課す義務(注)に違反して車両を売った場合 |
(注)オドメーターの改ざんや抵当権の設定等の車両と売主についての正確な情報の公開義務であります。
自動車関連事業者ライセンス規則(Land Transport Rule:Operator Licensing 2007)
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目的及び内容 |
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ニュージーランドにおける自動車を利用した乗客サービス、レンタカー・サービス、配送・運送サービス等を行う際のライセンス取得を義務付ける規則 |
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監督官庁等 |
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ニュージーランド 交通省(Ministry of Transport,New Zealand Government) |
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関連する許認可等の内容 |
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自動車有償貸渡事業許可(Rental service licence) |
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更新期限 |
2021年4月12日(1年ごとの更新) |
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取消事由 |
自動車関連事業者ライセンス規則(Land Transport Rule:Operator Licensing 2007)に違反した場合 |
(検査)
輸出貨物船積前検査(PSI;Pre-Shipment Inspection)
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目的及び内容 |
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輸出貨物の船積み前検査に係る許可 |
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監督官庁等 |
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ニュージーランド 第一次産業省(Ministry for Primary Industries(MPI)) |
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関連する許認可等の内容 |
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輸出貨物の船積み前検査に係る許可 |
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更新期限 |
期限の定め無し |
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取消事由 |
重大な検査基準の違反のためMPIによる監査が増加または重大な検査基準の違反が継続した場合 |
車検基準(Land Transport Rule:Vehicle Standards Compliance Rule 2002)
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目的及び内容 |
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ニュージーランドにおける車検基準 |
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監督官庁等 |
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ニュージーランド 交通省(Ministry of Transport,New Zealand Government) |
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関連する許認可等の内容 |
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指名証(Deed of Appointment) |
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更新期限 |
(注) |
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取消事由 |
重大な検査基準の違反により、ニュージーランド 運輸庁(NZTA:New Zealand Transport Agency)による監査が増加または重大な検査基準の違反が継続した場合 |
(注) JEVIC NZ Limited、Vehicle Inspection New Zealand Limitedともに2020年12月31日であります。
②訴訟について
当社グループは、事業を遂行していく上で各種関係法令を遵守し、役員及び従業員がコンプライアンスを理解し、実践することに努めております。
本書提出日現在において、当社グループに重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されていません。
しかしながら、将来、事業活動に関し重要な訴訟等が発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③移転価格税制等の多国間取引に伴う税務リスクについて
当社のグループ会社間の取引につきましては、国際税務の観点から事前の調査を行い、二重課税や追徴課税などのリスク回避に取り組んでおります。
しかしながら、各国の税務当局との見解に相違が生じ、取引価格に関する移転価格税制上の指摘や源泉徴収の必要性等を指摘される可能性があります。さらに政府間協議が不調となった場合に二重課税及び追徴課税を受ける可能性があります。
このような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
④財務制限条項への抵触に伴うリスクについて
金融機関からの一部の借入について財務制限条項が付されております。詳細については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結貸借対照表関係)」に記載のとおりであります。この条項に抵触した場合には、期限の利益を喪失する等により、当社グループの事業、財政状態、キャッシュ・フロー及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)人材・事業創出に関するリスク
①人材の確保について
雇用情勢の変化その他の要因により、当社グループが求める優秀な人材の確保や育成が経営計画のとおり進まなかった場合、適切な人員配置や組織の整備ができなかった場合、または在職している主要な人材が社外に流出した場合、または法令等に抵触する事態や不正行為等が発生した場合は、当社グループにおける事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
貿易セグメントにおける中古自動車仕入においては、商品の品質について、顧客の要望に応える水準であるか等のチェックを行い、適正価格で仕入を行うことのできるバイヤーの存在が重要です。
また、検査セグメントにおける検査業務においては、輸入検査等に関する法的規制、国際規格、基準等の知識と経験を有する検査員の存在が重要です。
そのため、高度な専門知識と豊富な経験を持ち合わせた優秀なバイヤーと検査員の採用や育成は、当社グループの重要な経営課題であると認識しております。これらの人員の採用や育成が計画どおり進まない場合、当社グループの中古自動車仕入や検査業務は制約を受けます。また、短期間に多数のバイヤーや検査員が退職した場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
②新事業創出について
当社グループは、事業規模の拡大と収益源の多様化を進めるため、新会社を設立または既存の企業へ投資する等の事業投資活動を通じて、独自に事業を構築し展開していく新事業創出に取り組んでいく考えであります。
しかしながら、新事業創出は不確定要素が多く、計画が想定通り進捗しない可能性があります。また、実現にあたっては、人材の採用等の追加的な支出が発生する可能性があります。
このような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)自然災害・疫病・動植物に関するリスク
①自然災害及び偶発的事故等について
当社グループは、国内外の事業所、検査場及び営業所などの設備を利用し事業を行っております。これらの設備が、地震、津波、洪水、火災等の自然災害又は暴動等の偶発的事故によって毀損し、事業が中断もしくは事業再開に時間を要して、売上高が減少し収益が悪化する可能性があります。
さらに、当社グループが展開する全ての地域において、役員及び従業員の死亡や負傷による欠員があった場合、一部または全部の業務が中断し、事業活動の継続に支障を来たす可能性があります。
当社グループでは、自然災害及び偶発的事故並びにそれらの二次災害に対しては、安全かつ迅速に対応できるよう影響を最小限にとどめ、可能な限り事業継続を図るため、これらの事態を想定した事業継続計画(BCP)を策定しております。
しかしながら、上記のような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
②病害虫等のまん延について
当社グループは、前述「(3)-⑧中古自動車の検査について」のとおり、国際条約に準拠し、ニュージーランドにおける認証を取得して、自動車の輸出前検査を行っております。
しかしながら、想定されていない病害虫が発生した場合、または、想定を超える規模の病害虫のまん延等が発生した場合は、病害虫駆除の緊急対応、自動車の再検疫・再検査、これらのための追加費用の発生等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③感染症について
昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大について、当社グループの主力販売地域であるニュージーランドにおいては、2020年3月25日に同ウイルスに対する警告システムの最悪レベルであるレベル4を公表し、同日より同国内すべての住民に4週間の自主隔離を義務付けました。今後、このような感染症の拡大防止もしくは予防のため、国内外における経済を含む各種活動の停滞・制限等が長引いた場合、当社グループの業績及び財政状態が大きく影響を受ける可能性があります。
(7)IT(情報システム・顧客情報)に関するリスク
①情報システムについて
当社グループは、業務の主要な部分を情報システムに依存しております。このため、当社グループは、情報セキュリティ対策の強化を図るとともに、役員及び従業員に対する教育、並びに啓発により、情報管理の徹底に取り組んでおります。
しかしながら、当社グループが業務上運用している情報システムにおいて、人為的なミス、事故、火災、地震などの自然災害、コンピュータ又はプログラムの不具合、コンピュータウィルスの感染、第三者によるサーバやシステムへのサイバー攻撃等に起因するシステムトラブル、公衆回線などネットワークインフラの障害の発生並びに情報システムを支える電力等のインフラの大規模障害等、予期せぬ事象が発生した場合は、業務に直接支障が生じる他、提供するサービスの低下を招くことにより、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
②取引先・個人・経営に関する情報等の取扱について
当社グループでは、取引先・個人・経営に関する情報自体に加え、それらを記載したファイルや電子メールなどのデータ、データが保存されているパソコンやサーバに加えて、CD-ROMやUSBメモリなどの記録媒体、そして紙の資料なども含めて企業活動において入手及び知り得た情報並びに当社が業務上保有する全ての保護すべき情報資産を所有しております。
当社グループの情報資産に関し、機密情報の漏えいや不正アクセス、データの改ざん及びサービスの停止等が発生した場合は、各国の法令に抵触し、法的責任が課される可能性があります。
また、法的責任まで問われない場合でも、当社グループに対する社会的信用の失墜や賠償責任の負担等が発生する可能性があります。
そのため、当社グループでは、情報漏えいリスクをはじめとする情報セキュリティリスク全般に対し、一定水準以上の効率的、かつ効果的な対策を講じることにより、社会からの信頼を常に得られるよう、情報セキュリティポリシーを策定し、その行動指針である情報セキュリティ管理規程や情報セキュリティ対策標準を定めております。
今後におきましても本ポリシーを遵守し、様々な脅威から情報資産を保護し、かつ適切に取り扱うことにより、情報セキュリティの維持に努めます。そのため、情報セキュリティポリシーに沿った行動が実行されるよう、情報セキュリティに関する教育を行い、情報セキュリティに関する意識の向上を促してまいります。さらに、情報通信技術が発達するなか、組織の実態や社会の変化に合わせた情報セキュリティポリシーの見直しにも継続的に取り組んでまいります。
しかしながら、上記のような事態が生じた場合は、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)株式に関するリスク
①風評及び風説について
マスコミ報道やインターネット等の情報媒体において、当社グループ役職員及び中古自動車販売業界に対して否定的な内容の報道がなされたり、事実と異なる悪評、誹謗中傷等の風評及び風説が流布したりすることがあります。
当社グループでは、こうした報道、風評及び風説に適時適切に対応することで、影響の極小化を図るよう努めております。しかしながら、こうした報道、風評及び風説が流布した場合は、その内容が正確か否かにかかわらず、顧客や投資家の理解及び認識に影響を及ぼすことにより、当社グループの社会的信頼及び信用が毀損され、当社グループの業務及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
②ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について
当社グループでは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。
また、今後においてストック・オプション制度を活用することも考えられ、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権が行使された場合は、既存株主が保有する株式の価値が希薄化する可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米中貿易問題等により成長速度が徐々に減速していたところ、第4四半期に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的流行)や原油価格の急落等により先行きの悪化が見込まれております。
アメリカ経済は、堅調な雇用を背景とした個人消費に景気が下支えされ、中国との貿易問題にも進展が見られましたが、前述のCOVID-19により足元では雇用環境の悪化が顕著となりました。中国経済は、アメリカとの貿易摩擦の影響により景気が減速していたところにCOVID-19が発生し、生産活動が落ち込んでいます。ニュージーランド経済は、前述の環境の下、中央銀行による過去最低の0.25%への利下げや政府のインフラ整備案等で下支えを図ってきましたが、COVID-19により一層の下押しは不可避と予想されております。
このような環境下において、前述の通り、当連結会計年度末付近においてニュージーランドにおけるCOVID-19による警告システムのレベルは最悪の4に至り事業活動に一部、制約を受けたものの、当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の中核事業会社である㈱日貿においては、新規顧客の貢献やESC(横滑り防止装置)義務化前の駆け込み需要等により販売台数は37,283台となり、前年同期比18.7%増加しました。また、物流セグメントの中核事業子会社Dolphin Shipping New Zealand Limitedにおいては、セグメント売上高の大部分を占めるニュージーランド向けの輸送台数が、中古車販売台数の増加により42,882台となり前年同期比12.5%増加しました。
他方、検査セグメントにおいては、㈱日本輸出自動車検査センターにおけるニュージーランド向けバイオ検査(検疫)件数が88,441件(前年同期比3.2%減)となった一方、カメムシ問題(注1)対応のため2018年9月より開始したバイオセキュリティ熱処理システム検査(以下「熱処理検査」)件数が61,154件と推移いたしました。
サービスセグメントにおいては、当社子会社のTrade Cars LimitedやAuto Finance Direct Limited等の業容が堅調に推移しました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(注1)2018年2月にニュージーランドのオークランドに入港した日本発の自動車運搬船においてカメムシ(害虫指定のクサギカメムシ)が発見され、車両の荷揚げが制限された事象。
イ.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ11億73百万円増加し、238億54百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ25億54百万円増加し、144億93百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億80百万円減少し、93億60百万円となりました。
ロ.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高265億20百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益13億19百万円(同0.3%増)、経常利益11億71百万円(同19.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益7億13百万円(同54.7%減)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
貿易では、売上高152億17百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益1億66百万円(前年同期は70百万円の損失)となりました。
物流では、売上高53億8百万円(前年同期比11.8%増)、セグメント利益4億54百万円(同12.1%減)となりました。
サービスでは、売上高60億49百万円(前年同期比7.6%増)、セグメント利益1億41百万円(同35.5%増)となりました。
検査では、売上高44億8百万円(前年同期比6.2%減)、セグメント利益6億8百万円(同30.7%減)となりました。
②キャッシュ・フロー
当連結会計年度の営業活動の結果減少した資金は7億5百万円(前年同期は4億71百万円の増加)となりました。
また、投資活動の結果減少した資金は17億5百万円(前年同期は2億30百万円の増加)となり、財務活動の結果増加した資金は16億72百万円(前年同期は1億11百万円の増加)となりました。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、41億83百万円(前年同期比7億74百万円の減少)となりました。
③生産、受注及び販売の実績
イ.生産実績
当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
ロ.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) |
|
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
貿易 |
12,703,410 |
99.6 |
|
サービス |
224,769 |
51.1 |
|
検査 |
3,243 |
- |
|
合計 |
12,931,423 |
98.0 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.物流セグメントにおいては商品仕入活動を行っておりませんので、該当事項はありません。
ハ.受注実績
役務または商品等の受注から完了または納品等までの所要時間が短いため、常に受注残高は僅少であり、期中の受注高と販売実績とがほぼ同額であるため、記載を省略しております。
ニ.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) |
|
|
金額(千円) |
前年同期比(%) |
|
|
貿易 |
12,661,974 |
103.5 |
|
物流 |
4,630,707 |
110.2 |
|
サービス |
5,968,209 |
107.8 |
|
検査 |
3,240,611 |
88.3 |
|
その他 |
19,250 |
- |
|
合計 |
26,520,752 |
103.4 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.相手先別の販売実績につきましては、総販売実績に対して10%以上の相手先がありませんので、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、経営者の判断に基づく会計方針の選択と適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りにつきましては、過去の実績や現在の状況等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果につきましては、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成に当たり重要となる会計方針につきましては、「第5 経理の状況」の「1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載していますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えています。当該見積り項目において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響についても、その収束の見通し等について一定の仮定を置いた上で見積りを行っております。
(固定資産)
当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価に当たり、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上することとしております。
固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率等の前提条件に基づき算出しているため、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損損失が計上される可能性があります。
(繰延税金資産)
当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得を見積り、回収可能性があると判断した将来減算一時差異等について計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
(貸倒引当金)
債権の貸倒損失に備えるため、当社及び国内連結子会社は一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。また、在外子会社は主として特定の債権について回収不能見込額を計上しております。将来、債権の相手先の財務状況がさらに悪化して支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上又は貸倒損失が発生する可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ.経営成績等
(イ)財政状態
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べ5.7%増加し、193億1百万円となりました。これは主に現金及び預金が7億74百万円減少及びたな卸資産が7億78百万円減少した一方、自動車ローン事業における販売金融債権が11億78百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ3.1%増加し、45億53百万円となりました。これは主に在外連結子会社において、IFRS第16号(リース)の適用等に伴い有形固定資産が1億43百万円増加したことやレンタカー事業買収に伴いのれんが1億28百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べ5.2%増加し、238億54百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べ6.1%増加し、107億82百万円となりました。これは主に、短期借入金が16億70百万円増加したことによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ109.1%増加し、37億10百万円となりました。これは主に在外連結子会社において、IFRS第16号(リース)の適用等に伴いその他固定負債が3億15百万円増加および長期借入金17億33百万円増加によるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ21.4%増加し、144億93百万円となりました。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ12.9%減少し、93億60百万円となりました。これは主に自己株式7億71百万円増加及び為替換算調整勘定10億61百万円減少によるものであります。
(ロ)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は前連結会計年度に比べて3.4%増加し、265億20百万円となりました。
当社グループの主力事業を担う貿易セグメントの中核事業会社である㈱日貿では、新規顧客の貢献やESC(横滑り防止装置)義務化前の需要増等により、販売台数は37,283台と前年同期比18.7%増となり、貿易セグメントの売上高は152億17百万円(前年同期比6.3%増)となりました。
物流セグメントでは、中核事業子会社Dolphin Shipping New Zealand Limitedのニュージーランド向けの輸送台数が、中古車販売台数の増加により42,882台となり、物流セグメントの売上高は53億8百万円(同11.8%増)となりました。
サービスセグメントでは、当社子会社のTrade Cars LimitedやAuto Finance Direct Limited等の業容が堅調に推移し、売上高は60億49百万円(同7.6%増)となりました。
検査セグメントでは、㈱日本輸出自動車検査センターにおけるニュージーランド向けバイオ検査(検疫)件数が88,441件(前年同期比3.2%減少)となったものの、カメムシ問題(注1)対応のため2018年9月より開始したバイオセキュリティ熱処理システム検査の件数が61,154件と推移したことにより、売上高は44億8百万円(同6.2%減)となりました。
(注1)2018年2月にニュージーランドのオークランドに入港した日本発の自動車運搬船においてカメムシ(害虫指定のクサギカメムシ)が発見され、車両の荷揚げが制限された事象
(売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べて3.7%増加し、205億円となりました。これは主に貿易セグメントにおける販売台数の増加等によるものであります。
この結果、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度に比べて2.6%増加し、60億20百万円となりました。
(営業損益)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて3.3%増加し、47億円となりました。これは主に中古車販売台数増加に伴う輸出作業料の増加、事業譲受において生じた人員増加による人件費の増加やのれん償却額の増加等によるものであります。
この結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べて0.3%増加し、13億19百万円となりました。
(経常損益)
当連結会計年度の営業外収益は、前連結会計年度に比べて64.8%減少し、96百万円となりました。これは、主に円高進行により為替差益が為替差損へ転じたことによるものであります。
当連結会計年度の営業外費用は、前連結会計年度に比べて77.1%増加し、2億44百万円となりました。これは、主に、円高進行による為替差損の増加によるものであります。
この結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べて19.3%減少し、11億71百万円となりました。
(特別損益及び税金等調整前当期純利益)
当連結会計年度の特別利益は、前連結会計年度に比べて4億95百万円減少し、62百万円となりました。これは、主に、前連結会計年度に発生した本社ビル売却による固定資産売却益の計上がなくなったことによるものであります。
当連結会計年度の特別損失は、前連結会計年度に比べて1億23百万円増加し、1億58百万円となりました。これは、主に、子会社におけるのれんの減損損失や緑化事業からの撤退による事業撤退損等によるものであります。
この結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べて45.5%減少し、10億75百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の法人税等合計は3億61百万円となりました。
この結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて54.7%減少し、7億13百万円となりました。
(ハ)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比べて7億74百万円減少(前年同期比15.6%減少)し、41億83百万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果減少した資金は7億5百万円(前年同期は4億71百万円の増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益10億75百万円、減価償却費5億6百万円、たな卸資産の減少6億92百万円等の増加要因と、売上債権の増加11億79百万円、販売金融債権の増加18億71百万円、法人税等の支払額5億94百万円等の減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果減少した資金は17億5百万円(前年同期は2億30百万円の増加)となりました。これは主に有形固定資産の売却による収入2億59百万円等の増加要因と、事業譲受による支出6億34百万円、短期貸付金の純増減額8億58百万円等の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果増加した資金は16億72百万円(前年同期は1億11百万円の増加)となりました。これは主に自己株式の取得による支出7億71百万円等の減少要因と短期借入金の純増額19億95百万円の増加要因によるものであります。
ロ.経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しており、それらのリスクが発生する可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。
ハ.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの運転資金需要の主なものは、中古自動車の仕入れ、自動車ローンの貸付資金及びその他の売上原価であります。運転資金の財源は、自己資金及び金融機関からの借入金によっています。
投資を目的とした資金需要は、設備投資や事業買収等による投資であります。投資を目的とした資金は、自己資金を主たる財源としつつ、必要に応じて金融機関からの借入や社債及び株式の発行によって資金の調達を行う方針であります。
なお、当連結会計年度末における借入金、社債及びリース債務を含む有利子負債の残高は124億90百万円となっております。また、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は41億83百万円となっております。
ニ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、収益性及び効率性の観点から、連結営業利益額、連結経常利益額及び自己資本当期純利益率(ROE)を重要な経営指標と考えております。
また、収益性の観点から、連結子会社である㈱日貿の中古自動車販売台数を重要業績評価指標(KPI)として考えております。その理由は、同社における販売のみならず、物流、サービス、検査等が直接的に影響を受けるためであります。
当連結会計年度における連結営業利益額は13億19百万円(前年同期比3百万円増)、連結経常利益額は11億71百万円(同2億79百万円減)及び自己資本当期純利益率(ROE)は7.1%(前年同期は15.6%)となりました。また、㈱日貿の中古車販売台数は37,283台(前年同期比5,878台増)となりました。
ホ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(貿易)
貿易では、新規顧客の貢献やESC(横滑り防止装置)義務化前の駆け込み需要等により販売台数が増加いたしました。この結果、売上高152億17百万円(前年同期比6.3%増)、セグメント利益1億66百万円(前年同期は70百万円の損失)となりました。
セグメント資産は、37百万円減少し、84億40百万円となりました。
(物流)
物流では、中核事業子会社Dolphin Shipping New Zealand Limitedの輸送台数が、中古車販売台数の増加により42,882台となり、また熱処理検査代金相当分の売上高計上もあったため、売上高は53億8百万円(前年同期比11.8%増)となりましたが、熱処理検査代金の同額原価計上により、セグメント利益は4億54百万円(同12.1%減)となりました。
セグメント資産は4億16百万円増加し、17億43百万円となりました。
(サービス)
サービスでは、当社子会社のTrade Cars LimitedやAuto Finance Direct Limited等の業容が堅調に推移し、売上高は60億49百万円(前年同期比7.6%増)となりました。セグメント利益は、個人向け自動車ローンの貸出件数の増加を主因に、1億41百万円(同35.5%増)となりました。
セグメント資産は、販売金融債権の増加等により9億93百万円増加し、103億47百万円となりました。
(検査)
検査では、バイオ検査(検疫)件数は88,441件(前年同期比3.2%減)となりました。一方、2018年9月より開始した熱処理検査件数が61,154件と推移いたしました。この結果、売上高44億8百万円(同6.2%減)、セグメント利益6億8百万円(同30.7%減)となりました。
セグメント資産は1億61百万円減少し、31億56百万円となりました。
該当事項はありません。
該当事項はありません。