文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境は改善が続いたものの、中国経済の減速に伴い製造業を中心に景況感が悪化し、企業収益については改善に足踏みが見られました。また、米中貿易摩擦の深刻化による中国をはじめとしたアジア経済の減速、世界経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響など、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当社グループは、さらなる事業規模の拡大に向け、国内における買取店舗の新規出店、移転・退店を進めてまいりました。「なんぼや」については10店舗の新規出店と3店舗の移転を実施いたしました。「古美術八光堂」については1店舗を新規出店し、こちらは「古美術八光堂」としては初の百貨店進出となりました。買取事業ブランド全体としての集客・運営効率化のため実施した退店、及び移転を合わせ、当第3四半期連結会計期間末における買取店舗数はグループ全体で72店舗(うち2店舗は移転に際し並行稼働中の旧店舗であり当事業年度中の退店を予定)となりました。この他、百貨店催事場での買取会を実施し仕入れ増大の機会を創出するとともに、百貨店への出店加速の足掛かりとすべく活動してまいりました。
販売においては、2018年9月より業者向けオークション「STAR BUYERS AUCTION(スターバイヤーズオークション)」のオンライン入札オークションを国内で開始するとともに、香港ではダイヤモンドオークションを3回(2018年9月、11月、2019年2月)、時計オークションを2回(2018年11月、2019年2月)開催いたしました。また、これら香港オークションをはじめ海外販路の強化・拡大に向け、子会社STAR BUYERS LIMITEDの香港オフィスをオークション会場併設の新オフィスへと拡張移転いたしました。小売りにおいては、「ALLU(アリュー)」「usus(ウズウズ)」「ZIPANG(ジパング)」の3ブランドにて、リアル店舗・ECの統合的な運営の効率化を進めるとともに、訪日旅行者の取込みや国内顧客への認知度向上を図ってまいりました。
また、所持品の実物資産としての管理・運用を提案する資産管理アプリ「miney(マイニー)」について、他社サービスとの連携等により潜在顧客との接点を拡大するとともに、買取店舗来店客に対する登録誘致を継続することで、効率的な顧客の囲い込み、リピーター化につなげております。
さらに、新たな試みとして、当社が保有する買取・販売のビッグデータと市場の需給バランスや為替変動などの外部環境要因を掛け合わせ、適正な買取査定金額や販売金額の瞬時の算定を目指し、AIの導入・活用に向け北海道大学との産学連携共同研究を開始いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、株式会社古美術八光堂の自社オークションでの商品販売をはじめ、前連結会計年度末にストックしていた商品の販売が進んだことによる商品の減少181,547千円があった一方、買取店舗の新規出店に伴う仕入れ量増加に備えた現金及び預金の増加1,022,757千円、売掛金の増加116,303千円等により、前連結会計年度末に比べて937,594千円増加し、9,553,266千円となりました。固定資産は、のれんの減少110,866千円があった一方、買取店舗及び小売店舗の新規出店やSTAR BUYERS LIMITEDの香港オフィス移転に伴う建物及び構築物(純額)の増加311,802千円や、差入保証金の増加77,620千円等により、前連結会計年度末に比べ272,282千円増加し、3,914,619千円となりました。これらの結果、総資産は前連結会計年度末に比べ1,209,876千円増加し、13,467,886千円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、買取仕入れの増加をはじめとした事業拡大に伴う運転資金確保のための短期借入金の増加2,010,000千円等により、前連結会計年度末に比べ1,752,373千円増加し、6,615,283千円となりました。固定負債は、社債の減少160,000千円や長期借入金の減少194,316千円等により、前連結会計年度末に比べ354,376千円減少し、1,244,044千円となりました。これらの結果、負債額は、前連結会計年度末に比べ1,397,996千円増加し、7,859,328千円となりました。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ57,352千円増加したことに加え、利益剰余金の増加703,299千円があった一方で、自己株式の取得1,002,400千円があったこと等により、前連結会計年度末に比べて188,120千円減少し、5,608,557千円となりました。
当社グループの当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は27,538,531千円(前年同期比19.3%増)、営業利益は1,537,195千円(前年同期比5.4%増)、経常利益は1,537,278千円(前年同期比10.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,015,931千円(前年同期比6.0%増)となりました。
なお、当社グループは「ブランド品、骨董・美術品等リユース事業」の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当社グループは、商品の買取・販売時の適正価格の自動算定を可能とするAIの導入・活用に向け、国立大学法人 北海道大学 大学院情報科学研究科と共同研究を行っております。
ブランド品や宝飾品等のリユース品は新品商品とは違い定価が存在せず、当社グループにおいては、商品の買取時や販売時の価格をこれまで蓄積してきた膨大な取引データに基づきコンシェルジュ(鑑定士)や専門部署にて算定しており、取引価格は新品市場の状況や需給のバランス、為替の影響などにより日々変動しております。これらの外部環境要因を即座に買取価格・販売価格に反映し適正価格を設定することが、利益を最大化し事業を拡大する上で必須と考え、2019年4月より本共同研究を開始いたしました。
なお、当第3四半期連結会計期間末日において役務の提供を受けていないため、費用の計上はありません。
当第3四半期連結累計期間の主な設備投資については、商品仕入れを担う買取店舗11店舗の新設及び3店舗の移転、小売店舗1店舗の新設、STAR BUYERS LIMITEDの事務所及びオークション会場の新設を実施いたしました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間に実施した設備投資の総額は574,848千円となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間における重要な設備の新設等は以下のとおりであり、重要な設備の除却はありません。
(注) 1.移転前店舗(なんぼや 藤沢OPA店)は現在並行稼働中であり、当事業年度中の退店を予定しております。
2.移転前店舗(なんぼや 新宿南口店)は2019年6月に並行稼働を終了し、退店いたしました。
3.古美術八光堂は銀座エリアに2店舗出店しておりましたが、そのうちの1店舗を退店いたしました。