当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
(1)経営理念
当社グループは、以下の経営理念に基づいて、企業活動を行っております。
|
我々はお客さまに「ありがとう」と言われる、均一で安心感のあるお手軽なサービスを提供し、世界一多くのお客さまから必要とされるヘアカットチェーン店を目指します。 共に働く仲間とは、時間の価値を高めあう存在である。 お客さま、仲間に信頼される、尊敬される人間へと成長し、最高の笑顔(感謝)で世界をなごますことのできる組織へと日々進化していきたい。 皆で選ぶ、お客さま、仲間からより強く選ばれる為に[言葉・態度・表情・思考] |
(2)中期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき課題
当社グループは、顧客体験価値の向上をグループの持続的な成長につなげるべく、2025年6月期を初年度とする5か年を対象とした新たな中期経営計画「NEXUS」を策定いたしました(以下、「本中期経営計画」という。)。この計画名には、お客様とスタイリストとの関わりを深め、さらなる顧客体験価値の向上を実現したいという思いが込められております。
① 中期経営計画の概要
本中期経営計画期間において実現したいことは、未来志向のテクノロジーを活用して、世界中でご利用いただいている年間2千万人のお客様の「いつもの」スタイルをデータ化し、さらにヘアカットサービス後の満足度や次の来店に向けたリクエストなどのフィードバックをデータで蓄積していくことで、利用すれば利用するほど「いつもの」ヘアスタイルが、「どこででも」、「だれでも」提供できる世界を創り出すことであります。
そして、世界各地にこのプロフェッショナルサービスの提供機会を広げ、長期にわたって安定的に企業価値を向上できる基盤を構築し、さらなる企業価値向上につなげていく考えであります。
② 4つの重点テーマとその実現に向けた取組み
|
重点テーマ |
取組みの概要 |
|
人財計画の強化 |
詳細については、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (3)人的資本への投資」を参照ください。 |
|
顧客接点の強化 |
・市場ニーズに合わせた出店ロケーションの選定 |
|
・サービスクオリティの向上 |
|
|
・DX化による店舗運営体制の改革、顧客利便性の向上 |
|
|
海外事業の強化 |
・アジア地域(シンガポール以外):多店舗・低価格帯ビジネス路線を継続しながら提供品質を向上させることでシェアを拡大。さらに、既存展開国の知見、人財及び資金を活用して新規国に進出 |
|
・シンガポール:多店舗・低価格帯ビジネスから、市場変化に対応したビジネスモデルへ転換 |
|
|
・北米地域:少店舗・高価格帯ビジネスを展開 |
|
|
体系的な事業運用 |
・予実及びKPI管理の精度向上 |
|
・効率的な店舗運営への配員、販促計画による売上収益最大化 |
|
|
・本社主導による海外事業の支援体制作り |
③ 今後の見通し
当期は成長基盤づくりを行う先行投資期間でありましたが、本中期経営計画の2年目である次期(2026年6月期)は収益改善と海外事業拡大の体制構築の期間であります。
国内事業においては、当期の人財採用が順調に進んだことを受け、次期は本中期経営計画に沿った積極的な出店を計画しております。また、当期に実施した価格改定も追い風となり、増収増益を見込んでおります。さらに、本中期経営計画の重要戦略であるIT・DXの推進に関しては、「顧客利便性の向上」を目的にアプリ開発を進めております。次期には、会員登録・店舗検索・カットカルテなどの機能を備えたアプリを一部店舗にてテスト導入し、下期以降に順次導入エリアの拡大を予定しております。
海外事業においては、既存地域(香港、シンガポール、台湾及び米国)における成長戦略を着実に実行し、安定的な成長フェーズへの移行を目指してまいります。一方、新規出店地域であるカナダ、ベトナム及びマレーシアは引き続き初期投資フェーズにありますが、早期の黒字化を視野に出店を継続してまいります。海外事業全体としては、国内事業同様に増収増益を見込んでおります。
これらを踏まえた次期の連結業績見通しは、以下のとおりであります。
|
|
2025年6月期 (実績) |
2026年6月期 (業績予想) |
2029年6月期 (計画) |
|
売上収益 |
255億43百万円 |
273億50百万円 |
355億円 |
|
営業利益 |
16億85百万円 |
22億円 |
34億円 |
|
期末連結店舗数 |
724店舗 |
770店舗 |
966店舗 |
(1)サステナビリティに関する考え方
|
サステナビリティ基本方針 経営の軸足を、ビジネスモデルから「人」へ。そして社会との「共創」へ。 |
創業者の“不の解消”から生まれた「ヘアカットに特化したサービス」は、人々や環境に「やさしいサービス」の誕生でもありました。
お客さまがご自身でできないヘアカットのみに特化したサービスは、お客さまには空いた時間を有効活用いただく快適さを、働く人には薬剤による手荒れの悩みからの開放という2つの豊かさをもたらしただけでなく、水を使わないことから地球環境の保全につながり、サステナブルな社会の実現という大きな豊かさをもたらしてくれることでしょう。
私たちは創業時よりこれまで、「人」を中心とした「環境」「社会」の課題解決に実直に取り組んできました。引き続き、私たちの、“やさしいサービス”に共感・共創いただける方々を増やしていくことで、本当の豊かさとは何かを追求していきます。
(2)当社グループの取り組み
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。
① ガバナンス
当社グループは現在、全社横断的にサステナビリティ活動の推進、進捗状況のモニタリング、達成内容の評価及びアクションプランの見直し等を継続的に行えるよう、グループとして最適な体制を検討中であります。
なお、今回のサステナビリティ開示を行うにあたり、以下の記載に関する事項については取締役会及び重要な会議体である経営会議等にて、取締役及び各事業本部と連携して協議を行ってまいりました。
② 戦略
当社グループはグローバルに事業展開しており、多岐にわたる社会課題と関わりますが、人的資本への投資及び気候変動への対応を含む多くの課題の中で優先順位をつけ、選択と集中により活動を効果的に行う必要があります。
当社グループは、経営理念及び中期経営計画「NEXUS」を実現するために、事業戦略として4つの柱を設定しました。
・人財計画の強化
・顧客接点の強化
・海外事業の強化
・体系的な事業運用
今後は、上記の事業戦略を含む「当社にとっての重要度」と、「ステークホルダーにとっての重要度」との2側面から環境・社会課題を検証し、マテリアリティの特定を行ってまいります。
③ リスク管理
サステナビリティに係るリスク及び機会の選別等は、各部門長が集まる経営会議にて行います。
重要なリスクは、経営会議の協議を経て戦略及び計画に反映され、取締役会へ報告し、取締役会は、リスクに関する対応と進捗について監督及び指示を行います。
④ 指標及び目標
当社グループでは、今後、中期経営計画の達成も考慮したマテリアリティを特定した上で、優先度の高い項目についての具体的な対応策及び指標と目標を検討してまいります。
(3)人的資本への投資
当社グループは、事業成長の源泉である『働く人:スタイリスト』に選ばれる会社となることを、重要な経営方針と位置づけております。スタイリストの待遇や働き方の改善に向けた人財投資を強化するほか、人財育成拠点の拡充を国内・海外で進めることで、従業員満足度の向上を図り、より多くのスタイリストに選ばれる会社となることを目指します。
国内では、人財育成拠点「ロジスカットプロフェッショナルスタイリストスクール(以下、「ロジスカットスクール」という。)」が当連結会計年度末時点で各重要出店エリアに7校開校しております。ロジスカットスクールでは入社後6ヶ月程度の期間をかけて基礎技術の訓練を受け、スタイリストデビューを目指します。研修を終えて店舗配属された後も、継続したスキルアップ研修の機会を提供し、3年程度で店長業務を任されるレベルまで成長を導き、自立を伴走します。
また、価格改定を原資とした待遇改善の引き上げ、労働環境の改善、マネジメント体制の整備、新評価制度運用による成長機会創出及び教育研修の充実等により人員の確保を図ってまいります。
アジア地域についても、ロジスカットスクールを中心とした人財育成を行ってまいります。アジアの各国については理美容室で働くための資格制度がなく、入社を希望する人の未経験比率が圧倒的に高いことから、このロジスカットスクールの取り組みは人財獲得戦略の最大の強みとなっております。当連結会計年度末時点で香港及び台湾に展開しており、これらの機能強化によるさらなる人員増加を図ります。
北米地域については、日本の技術部門との連携により、日本基準での高い技術品質を維持しております。
これらの成長可能な育成カリキュラム及びフォロー体制により、長く安心して働いてもらえる環境を作ることで人員の確保を図ります。
上記施策による数値目標は以下のとおりであります。
|
指標 |
2024年6月期実績 |
2025年6月期実績 |
目標 |
|
|
7.3% |
|
|
|
|
18.0% |
|
|
(4)気候変動への対応
当社グループのヘアカットサービスは、従来の総合理美容サービスにあるシャンプー・ヘアカラー・顔剃り・パーマを省くことで、節水・節湯を前提とした省資源に繋がる理美容を実現しています。節水・節湯を前提とすることで、髪を乾かす際のドライヤーの電力や、送水時の電気を主としたエネルギーの消費が省略され、結果としてCO2排出量を抑制することができております。
この「省資源理美容」の提供及び再生可能エネルギーの使用、さらなる省エネルギー施策の継続・拡大等により、気候変動の抑制に貢献してまいります。
今後は、TCFDフレームワークに則り、シナリオ分析によりリスクと機会を認識した上で、具体的な対応策及び指標と目標を検討してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社グループの事業及び業績等並びに投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクとして、以下の重要項目ごとに認識しております。
(1)事業運営に関するリスク
(2)外部環境変化に関するリスク
(3)財務に関するリスク
(4)組織体制及びシステムに関するリスク
各項目における個々のリスクの内容及び対応策は以下のとおりであります。
なお、本項において将来に関する事項を含みますが、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、以下の記載は当社株式への投資に関するリスクのすべてを網羅するものではありません。
(1)事業運営に関するリスク
|
項目 |
リスクの内容 |
当社グループの対応策 |
|
理美容市場 |
・カットサイクルの長期化、消費者ニーズの多様化等の需要変化 ・総合サロンの低価格化等による競争環境の変化 |
・「QB HOUSE」以外の複数ブランドの展開及び海外展開等によるリスク分散化 ・利便性の高い好立地への出店及びサービス品質向上のための研修実施等による差別化 ・新券売機導入及びアプリ開発等に伴うサービス拡充によるお客様の利便性向上 |
|
人財の確保 |
・理容師及び美容師の資格取得者の減少、労働環境の変化等による人財確保の難化 |
・教育研修施設の増設及び運営の強化 ・待遇及び労働環境の改善による定着率の向上 ・新たな採用チャネルの拡大 |
|
委託取引先 |
・委託取引先が運営する店舗の業務委託契約の終了、解約及び変更等による出店政策への影響 ・法令改正による、委託取引先及びその従業員に対する行政の解釈等が変更された場合の対応
※委託取引先との業務委託契約については、「5.重要な契約等 (2) 業務委託契約」を参照 |
・委託取引先との定期的な面談及び委託取引先が雇用する従業員へのアンケート調査等により、経営状況及び労働環境等を把握 ・年に数回の内部監査により実態を把握 ・年1回以上の業務委託契約継続の審査 |
|
減損 |
・店舗固定資産の減損損失 ・のれんの減損損失 |
(店舗固定資産) ・過去の出店における集客実績及び業績推移等を基にした収支計画の精度向上 ・出店審議会や経営会議等における出店の適切性に関する審議 ・出店後の店舗損益のモニタリング (のれん) ・綿密な事業計画の立案及び実行 ・連結業績のモニタリング |
|
IT・DX |
・IT・DXの取組みが進まないことによる顧客ニーズとの乖離 ・DX人財の確保・育成の遅延 |
・DX人財の確保及び育成によるIT・DX化を実行する社内リソースの強化 ・外部業者との連携による知見及びノウハウの蓄積 |
|
海外事業 |
・文化及び生活習慣の違い並びに政情、経済、法規制、租税制度及びビジネス慣習等のカントリーリスクによる事業計画の遅延 ・模倣サービスの出現 |
・各国での情報収集及びリスクの洗い出し、並びにグループ内での対応策の検討及び実施によるリスク回避 ・各国での商標登録及び競合他社の早期把握 |
(2)外部環境変化に関するリスク
|
項目 |
リスクの内容 |
当社グループの対応策 |
|
経済状況、法的規制 |
・経済環境の変動に伴う人件費、賃料の上昇による費用の増加 ・一般的な法令及び理容師法・美容師法等の法令の改正による、設備投資等の新たな費用の発生又は増加 |
・継続的な情報収集及びリスクの洗い出し、並びに対応策の検討及び実施によるリスク回避 |
|
異常気象、自然災害及び感染症 |
・異常気象及び自然災害等の発生等による一時的な営業休止及び来店客数の減少 ・新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症の流行に起因する一時的な営業休止及び来店客数の減少 |
・お客様及び従業員の安全を最優先とした店舗運営の徹底 ・災害及び感染症に対する対応策の検討及び実施 |
(3)財務に関するリスク
|
項目 |
リスクの内容 |
当社グループの対応策 |
|
配当 |
・業績低迷による配当の不安定化 |
・健全な収益及び財務状況の維持 |
|
新株予約権 |
・新株予約権行使による株式価値の希釈化 |
・株式市場への影響を緩和するための、行使時期及び数量の制限 |
|
資金調達 |
・財務制限条項への抵触による期限の利益喪失 ・事業計画の未達等による借入金の返済計画の変更 ・金融機関の融資姿勢の変化等による借換えの難化 ・金利上昇による利息負担の増加 |
・健全な収益及び財務状況の維持 ・資金調達コストの最適化の検討及び実施 ・適時かつ適切な情報提供等による取引銀行との協力関係の維持 ・財務制限条項の変更及び一部借入金の金利を固定金利に変更等によるリスク低減 |
(4)組織体制及びシステムに関するリスク
|
項目 |
リスクの内容 |
当社グループの対応策 |
|
労務関連 |
・労働関連の法令違反及び事故等の発生 |
・専門部署のサポート及び外部専門家の活用による法令遵守の徹底 ・役員及び従業員へのコンプライアンス研修の実施 ・内部通報制度の整備及び運用によるリスクの早期把握 |
|
個人情報保護 |
・個人情報の漏洩による信用力低下 |
・情報システムセキュリティの強化 ・プライバシーポリシーに基づく管理及び運用の徹底 ・役員及び従業員への情報管理に関する研修の実施 |
|
システム |
・システム障害による店舗の効率的な運営やお客様に対する適時の情報提供の阻害 |
・データのクラウドへの移行及び重要データのバックアップ ・システム及びネットワークの増強及び冗長化 |
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度(2024年7月1日~2025年6月30日)における当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度は、雇用及び所得環境の改善を背景に消費活動は緩やかに回復を続けております。しかし、非製造業を中心とした人手不足や、物価上昇の継続による個人消費への影響があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下において、当社グループは、2025年6月期を初年度とする5か年を対象とした中期経営計画「NEXUS」を策定し、人財投資とDX投資を促進することで、世界中で「いつもの」をどこででも実現できるサービスの提供ができるよう事業活動に取り組んでおります。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上収益は25,543百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は1,685百万円(同20.3%減)、税引前利益は1,478百万円(同24.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,022百万円(同21.4%減)となりました。
セグメント別の状況については以下のとおりであります。
<国内事業>
国内事業では、消費活動の回復に伴う非製造業の人員需給が依然として逼迫しており、一部地域においてスタイリストの不足が見受けられます。しかしながら、店舗人財の適正配置を進め、新たな人財採用も実施したことにより、下期は積極的に出店いたしました。これにより総稼働席数は増加し、前年同期を上回る水準を維持しております。上期の天候による影響等は残るものの、新規の出店に加え、2025年2月の価格改定実施と併せて割引制度「ツキイチキャンペーン」を全年齢に拡大したこと等から、総じてカット需要は堅調に推移し、来店客数も前年同期を上回る水準となりました。
この結果、当セグメントの売上収益は20,641百万円(前年同期比2.8%増)、セグメント利益は1,529百万円(同26.2%減)となりました。
<海外事業>
海外事業では、依然として厳しい市場環境が続いているものの、各国・地域において異なる課題と成果が見られた一年となりました。シンガポールでは来店客数が回復傾向に転じ、厳しい競争下でも一定の成果を上げました。香港では新規出店と価格改定が寄与し増収となりました。台湾では人財供給体制の強化を背景に新規出店が継続し、事業規模が着実に拡大しています。また、米国では約3年ぶりとなる新規出店を行い、カナダ、ベトナム及びマレーシアでは当地で1号店の出店を果たし、立ち上げコストが先行したものの、今後の成長に向けた基盤を築きました。
この結果、当セグメントの売上収益は4,908百万円(前年同期比4.8%増)、セグメント利益は156百万円(同254.4%増)となりました。
(単位:百万円)
|
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
売上収益 |
セグメント利益 |
売上収益 |
セグメント利益 |
|
|
国内事業 |
20,078 |
2,071 |
20,641 |
1,529 |
|
海外事業 |
4,683 |
44 |
4,908 |
156 |
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ401百万円増加し、6,884百万円となりました。これは主として、現金及び現金同等物の増加569百万円、棚卸資産の減少111百万円等によるものであります。非流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,512百万円増加し、27,327百万円となりました。これは主として、有形固定資産の増加189百万円、使用権資産の増加1,204百万円等によるものであります。その結果、資産は、前連結会計年度末に比べ1,914百万円増加し、34,211百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ946百万円減少し、6,135百万円となりました。これは主として、借入金の減少700百万円、未払法人所得税等の減少231百万円等によるものであります。非流動負債は、前連結会計年度末に比べ2,347百万円増加し、13,392百万円となりました。これは主として、借入金の増加1,307百万円、リース負債の増加893百万円等によるものであります。その結果、負債は、前連結会計年度末に比べ1,401百万円増加し、19,528百万円となりました。
資本は、前連結会計年度末に比べ512百万円増加し、14,683百万円となりました。これは主として、資本剰余金の減少333百万円、利益剰余金の増加1,022百万円等によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ569百万円増加し、5,271百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、4,299百万円(前連結会計年度は5,058百万円の増加)となりました。これは主として、税引前利益1,478百万円、減価償却費及び償却費3,570百万円等の計上に対し、法人所得税の支払額706百万円等の資金減少要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、1,306百万円(前連結会計年度は846百万円の減少)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出1,049百万円、差入保証金の差入による支出225百万円等の資金減少要因があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は、2,263百万円(前連結会計年度は4,116百万円の減少)となりました。これは主として、長期借入れによる収入2,000百万円等の資金増加要因に対し、短期借入金の返済による支出600百万円、長期借入金の返済による支出800百万円、リース負債の返済による支出3,067百万円等の資金減少要因があったことによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
(イ)生産実績及び受注実績
当社グループは、最終消費者へ直接ヘアカットサービスを提供しておりますので、生産実績及び受注実績は記載しておりません。
(ロ)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメント毎に示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) |
前年同期比(%) |
|
国内事業(百万円) |
20,634 |
102.8% |
|
海外事業(百万円) |
4,908 |
104.8% |
|
合計(百万円) |
25,543 |
103.2% |
(注)1.金額は外部顧客に対する売上収益を示しております。
2.IFRSに基づく金額を記載しております。また、上記金額は百万円未満を切り捨てて記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要性がある会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表等は、IFRSに基づき作成されております。IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行うことが義務付けられております。実際の業績は、これらの見積りとは異なる場合があります。
重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針、4.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
② 経営成績等に関する分析
経営成績等に関する分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。
③ 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの資金需要は、営業活動に係る資金支出では、店舗スタッフ及び本社社員等の人件費、店舗賃料、広告宣伝費及び求人費等があります。また、投資活動に係る資金支出では、出店及びリニューアルに伴う店舗設備投資等があります。
当社グループの資金の源泉は主として、営業活動によるキャッシュ・フロー及び金融機関からの借入れによる資金調達であります。なお、当社グループの当座貸越契約1,000百万円と証書貸付契約を合わせた融資枠は3,000百万円となります。当該融資枠の当連結会計年度末における借入実行残高は2,000百万円であります。
④ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。
⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営者は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案し、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるため、厳しい環境の中様々な課題に対処しております。
具体的には、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。
(1)フランチャイズ契約
当社の子会社キュービーネット株式会社は、加盟店とともに全国的な営業網を確立し、永続的な信頼関係を保持するために、事業内容の基本的な事項、相互の利益、本部及び加盟店の権利・義務等を明確にすることを目的として契約を締結しております。契約の相手先は、主に鉄道事業者の子会社であります。
|
契約内容 |
キュービーネット株式会社は、本契約の有効期間中、加盟店が所定の契約事項を履行することを条件として、一定の場所での店舗の設置を認める。また、当該場所において事業運営マニュアル、その他の同社の事業ノウハウ及び商標の使用によってフランチャイズ契約店舗として開店し、経営する資格を付与する。 上記に付随して、同社は加盟店に対して業務に関する一定の指導援助を行う。 |
|
加盟登録料 |
当該契約締結時に一定額の支払 |
|
加盟保証金 |
当該契約締結時に一定額の預託 |
|
ロイヤリティ |
毎月の店舗売上高の一定料率の支払 |
(2)業務委託契約
当社の子会社キュービーネット株式会社は、どの店舗においても同一の「技術・サービス・価格」でお客様をお迎えし、お客様の信頼を得るために、同社と委託取引先の役割を明確にし、各々の役割を忠実、かつ積極的に果たすことを目的として契約を締結しております。
|
契約内容 |
1.委託店舗におけるヘアカットサービスの提供 2.委託店舗におけるQBハウスオペレーションマニュアルに則った理美容業を行うこと 3.委託店舗に係る売上金の保管及びキュービーネット株式会社に対する送金 4.その他店舗運営に必要な事項 |
|
委託料 |
毎月の店舗売上高の52%の支払 |
(3)借入金
当社の子会社キュービーネット株式会社(以下、「借入人」という。)及び借入人親会社としての当社は、以下の金銭消費貸借契約を締結しております。
|
借入人(連結子会社)の名称、住所及び代表者 |
キュービーネット株式会社 東京都渋谷区神泉町8番16号 代表取締役社長 北野泰男 |
|
契約締結先 |
株式会社三菱UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、株式会社みずほ銀行及び 株式会社りそな銀行 |
|
契約締結日 |
2023年3月28日 |
|
返済期限 |
2029年3月30日(注) |
|
期末残高 |
6,850百万円 |
|
担保 |
なし |
|
財務制限条項 |
あり(注) |
(注)返済期限及び財務制限条項の詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 連結財務諸表注記 17.借入金」をご参照ください。
また、借入人は、株式会社三菱UFJ銀行と総額2,000百万円の証書貸付契約を締結し、2,000百万円の借入を実行しております。
該当事項はありません。