当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復傾向にあるものの、一部に弱さもみられる状況
でした。個人消費は物価上昇の影響で力強さを欠くものの、企業の設備投資は底堅く、緩やかな持ち直しが見られます。また、インバウンド需要は増加基調にあるものの、輸出は米国の関税引き上げの影響で伸び悩んでおり、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
当社グループの属する小売・サービス業界は、全体として堅調な増加傾向にあり特に、飲食料品小売業や医薬品・化粧品小売業、そして水際対策の緩和によるインバウンド需要の回復が、販売額増加に大きく貢献しています。食材価格や労働力不足による人件費上昇など、収益性の改善については厳しい状況は依然として続いております。また、2025年
1月~6月の訪日外客数は約2,158万人となり、2024年同期を370万人以上上回るとともに過去最速となる6ヶ月で2,000万人を突破し(出典:日本政府観光局(JNTO))、インバウンド需要は順調に推移しております。
このような経済環境の下、当社は「日本のカルチャーを世界へ」を経営理念に「日本文化を感じるモノを作り販売する」モノ事業及びその他事業の強化に引き続き取り組みました。消費者の外出機会や訪日外客数が増加していることから来店客数も増加しております。
当中間連結会計期間においては、来店客数が前年同期比18.8%と増加したため増収となりました。出来店につきましては、当中間連結会計期間においては、出店は6店舗あり、当中間連結会計期間末の店舗数は合計33店舗(前連結会計連結年度末比6店舗増)となりました。一方で、店舗関連費用の削減に取り組み、販売費及び一般管理費は632,474千円(前年同期比31.1%増)となりました。
その結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高1,296,404千円(前年同期比27.3%増)、営業利益は271,823千円(前年同期比41.3%増)、経常利益は264,456千円(前年同期比50.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は267,243千円(前年同期35.3%増)となりました。
各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(インバウンドMD事業)
インバウンドMD事業においては、観光客の増加や催事を8回行うことにより増収となりました。出店につきましては〔かんざし屋wargo〕を2店舗、〔北斎グラフィック〕を2店舗、〔箸や万作〕2店舗出店しました。当中間連結会計期間末における店舗数は、〔かんざし屋wargo〕10店舗(前連結会計年度末比2店舗増)、〔The Ichi〕3店舗(同±0)、〔北斎グラフィック〕13店舗(同2店舗増)、〔箸や万作〕4店舗(同2店舗増)、〔1円着物wargo〕2店舗(同±0)、合計33店舗(同6店舗増)となりました。その他、ネット通販、OEMサービス等も行っております。
その結果、インバウンドMD事業の売上高は1,189,658千円(前年同期比22.8%増)、セグメント利益は361,703千円(前年同期比19.8%増)となりました。
(その他事業)
その他事業においては、静岡県を中心に空き家をリノベーションした不動産賃貸業及び宿泊施設を運営しております。
その結果、その他事業の売上高は108,125千円(前年同期比112.0%増)、セグメント利益は18,773千円(前年同期57.7%増)となりました。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて86,997円増加し928,048千円となりました。これは主に現金及び預金が155,906千円増加したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて167,027千円増加し601,442千円となりました。これは主に有形固定資産が129,926千円増加したことなどによります。
その結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて254,025千円増加し1,529,490千円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて104,876千円減少し506,724千円となりました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が90,437千円減少し、未払金が33,441千円減少したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて90,417千円増加し185,926千円となりました。これは主に長期借入金が97,283千円増加したことなどによります。
その結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて14,459千円減少し692,651千円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて268,484千円増加し836,839千円となりました。これは利益剰余金が267,243千円増加したことなどによります。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ155,906千円増加し、346,320千円となりました。
当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは304,965千円の収入となりました。これは主に税金等調整前中間純利益275,289千円、棚卸資産の増減額22,420千円、仕入債務の増減額16,166千円、売上債権の増減額△26,686千円などがあったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは173,240千円の支出となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出128,957千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは24,181千円の収入となりました。これは主に長期借入れによる収入116,000千円、長期借入金の返済による支出83,942千円があったことによるものです。
当中間連結会計期間において新たに発生した優先的に対処すべき事実上及び財政上の課題はありません。
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。